お待たせなのかしら\(^^)/

んー(・ω・`)?
あんまり、思ってるような感じにならなくなったおw期待に沿えてなかったらごめむなさいねw
それと、些細なお知らせなのですがリリマジで本を出すやもしれません…(ぼそ

追記から

web拍手 by FC2








「それで?一体どういう事なの?」


やって来た彼女はとても不機嫌そうな声でそう発した。黒いネクタイを人差し指に引っ掛けて少し緩めると、はやてちゃんに鋭い視線を向ける。だけど口を開いたのは別の人。


「説明を聞いてないなら僕が説明しますよ?」


そうして、不機嫌そうな彼女の神経を逆撫でしそうな声音で、始めにこの勝負を仕掛けたその人は彼女に一通り説明する。でも良く考えたら、流石に彼女は今回は助けてくれないんじゃないだろうか、とちょっとだけ胸が痛くなる。この間はたまたま道を通りがかっただけ。だけど今回は明らかに私の不注意というか世間知らずが招いた事で、しかもお金を賭けてまで助けてくれるんだろうか?一瞬チラついたのは、初めて会った夜、お店であのネクタイを惜しげもなく捨てる、どこか冷たそうな彼女の姿。




「─────という事なんですよ。」


一通り説明を終えたその人と、対面に座る彼女の姿をチラリと見る。ホストである彼女の表情は良く見えなかった。だけど、微かに口が動いた。気のせいなら良かったけれど、微かに聞こえたのは「くだらない」という一言。やっぱり自業自得だよね。どうせなら他の人を巻き込んだりしないで私が大金を賭けてもう一度勝負するべきだ。


「私が…ッ」


「私がやります」と言おうと思ってぐっ、と息を飲んで立ち上がる。───けど、それと同時にテーブルの上にカラン、と黒いカードが投げられた。投げたのは彼女。そして、事も無げに静かに呟く。


「……………賭けるのはそれで良い?」
「これは?」
「私の口座のカード。中を確認しても良いよ。多分一生遊んで暮らせるんじゃない?」


サラリとそう言いながら緩慢な動きで椅子の背もたれに体を預けて足を組む。持っている機器でカードの中身を確認したその人は、一瞬驚愕したような表情を見せて、すぐに下品に口角を上げた。………一体いくら入ってるんだろう。


「勝負はポーカーだけど、良いですか?」
「何でも良いよ。あぁ、一応カードはディーラーに配って貰おうか。」
「OKですよ。それにしても、本当にこんな大金賭けて良いんですか?」
「リスクは大きい方が楽しめるでしょう?ドローは何回?」
「では1回で。」


言葉の駆け引きと同時に、ディーラーの男の人が現れてカードを配る。ディーラーの男の人に配られた5枚のカード。2人の手札の内容は見えないけれど、明らかに。彼女の対面に腰掛けるその人の手札は、きっと良い手札なんだろうと見てとれた。あからさまな表情。笑うのを必死に抑えたような表情。…………対する彼女は静かに目を伏せて、何かを考えている様子だった。


「降りても良いですよ?今なら。」
「まさか。私は負ける気は無いよ。」
「………ブラフ、ですか?」


クスクスと笑うその人に、相変わらず彼女は無表情…というかこういうのをポーカーフェイスって言うのかな?全く読めない表情。


「アリサちゃん、ブラフってなぁに?」


その手の用語にはあんまり詳しくない私は、とりあえず首を捻る。………けど、見やった先のアリサちゃんは口角をヒクヒクと動かして、……ぇ?何か怒ってる?


「あんた、そんな用語も知らないでポーカーで賭けなんてしてたわけ?」
「賭けてなんてないったら!///」
「ブラフっていうのは、弱いのに強がってるってことよ。ハッタリよハッタリ。」
「そ、そうなんだ……。」


こちらからは彼女の手札はさっぱり読めない。表情からも。私とアリサちゃんの会話に一瞬視線をこちらに向けて、それからトントン、と。彼女は5枚のカードでテーブルを叩く。


「早く終わらせよう。」
「そうですね、ですが……では僕はカードは引きません。」


勝ちが決まったように、その人は可笑しくて仕方ない、というような表情を見せる。相当自身のある手札なのかな?イカサマとか……?対する彼女も、少しだけ驚いたような表情を見せて、だけど少しだけ失笑を漏らした。


「余程手札に自信があるようだけど。………じゃあ、こっちが引いて良いのかな?」
「良いですよ。何を引いてもドローは1回ですから。お忘れなく。」
「もちろん。」


彼女の表情は相変わらずポーカーフェイス。手札も見えない。相手があまりにもわざとらしく「勝ち」をちらつかせているのにも関わらず、とても堂々としていて、目が離せない。そして、5枚のカードのうちから1枚を裏返しに捨てて、カードの山から1枚だけ引いた。表情からはやはり何も読めなくて。


「本当に大丈夫なのかしら?」
「………わ、わからないよぉ。」


こそこそと話す私達を全く気にしない彼女。そして対面に座る相手がひらりとテーブルにカードをばら撒いた。「勝ち」を自慢するような、そんな仕草で。そのカードの手札を見て、驚愕の声を発したのははやてちゃんと、すずかちゃん。


「嘘、やろ………?」
「一枚もカードを引いてないのに……。」


テーブルの上にばら撒かれたカードは全部同じマーク。赤いダイヤのカードが5枚。…………フラッシュだった。一枚もカードを引いてないのに最初からこの手札だったってこと?普通に考えたらズルをしたとしか思えないけど……。これじゃ、勝てないんじゃ…?


「なのは。逃げるわよ。」
「ふぇ?」
「勝ち目ないわよいくらなんでも!」
「でも」
「あーもう、あんたには危機感ってものがないの?」


そう言って無理矢理私を連れようとするアリサちゃん。でも今逃げても問題になるだけなんじゃ…?てゆーか大金賭けちゃった彼女に申し訳ないよ!だから逃げたりなんて出来ない。


「フェイトちゃん、巻き込んで…すまん。」


そんな私の目の前で、彼女に小さく謝罪を呟いたはやてちゃんに、どうしてか彼女は不敵に微笑んだ。深くにも、一瞬だけドキッとしてしまった。


「─────まだ、私の手札を見てないじゃないか。」


そう言って、テーブルの上にトン、と置かれた彼女の手札。5枚重なっていて1番上のカードしか見えないけれど、そのカードはスペードの1かな?そして、優雅な振る舞いで、手を滑らせるようにしてそのカードをスラリと広げた。その瞬間に周囲で見ていた人の声が上がる。


「嘘でしょ……?」


今度驚愕の声を発したのはアリサちゃん。そこに並べられたのは、全てスペードのカードで。カードの絵柄はA、K、Q、J、10と並んでいた。


「ロイヤル…ストレートフラッシュ………?」


紛れもない、このゲームの最強の手札。信じられない。


「私の勝ち、だね。…………その紙切れと、私のカード返してくれる?」


テーブルに手をついて椅子から立ち上がった彼女が何事もないような様子でそう言うとディーラーの男の人が彼女にそれを手渡す。それから負けた男の人がすごすご逃げていくのも気にせず私達は、驚きにただ目を見開いたまま。……って、アリサちゃんは少し驚きすぎな気がするけど。



「──はい。」


そうして呆けている私の眼前に、さっき騙された紙を突き出した彼女。


「あ、ありがとうございます…っ!」


紙を受け取って慌てて頭を下げるも、どうしてか目の前の彼女は眉間に酷く皺を寄せていた。も、もしかして凄く不機嫌…?


「ぁ、あの……?」


ビクビクしながら恐る恐る声を掛けると、今度は盛大な溜息。まぁ、急に呼び出されて賭けとかさせられて溜息を吐く気持ちは凄く理解できる。やっぱりこれは、普通に怒られるよね……。だけど、怒声は来なくて。


「─────君は、本当に危なっかしいね。」
「ふぇ?///」


さっきまで不機嫌そうな顔をしてたくせに、急に困ったように、だけど優しく微笑んでくしゃりと私の前髪を撫でた。


「フェイトちゃん、何や格好良いなぁ。まさかあんな勝ち方するなんて。」
「…………急な呼び出しとか、勘弁してよね。」
「それにしても強いのね。……私絶対負けると思ったわ。」
「負けたら呼ばれた意味がないでしょう?」


アリサちゃんの言葉に不敵に微笑んだ彼女は、少しだけ可笑しそうにそう言って、それから時計を見る。


「じゃあ、君たちはもう帰りなよ。はやては皆をちゃんと家まで送らないと駄目だよ?」
「せやね。色々危ない目にあったことやし、今日はもう帰るか。」
「あの、ありがとうございましたっ!///」


昨日も今日も、という意味を込めてもう一度頭を下げる。と、彼女は頬を緩めて微笑んで手をひらひらとさせていた。だから何でいちいち見惚れちゃうのかな、私は。そんな私にニッコリと微笑んで、彼女は言ったのでした。


「あぁ、お礼は1週間の指名で良いよ。私は会う人が居るから、またね。」


「1週間の指名」ってたぶんお店でってことだよね?それが冗談なのか何なのか分からないけど、私はアリサちゃん達に引きずられるようにしてはやてちゃんの家の車に突っ込まれたのでした。






「それにしても凄い人だったね。」
「な、何かお礼したほうが良いよね……?はやてちゃん。」


車に突っ込まれて落ち着いた頃、ふとすずかちゃんが口を開く。私が普段から彼女の知り合いであるはやてちゃんにそう聞くと、はやてちゃんも流石に今回の事は悪く思っているらしく、珍しく真面目に(というのははやてちゃんに失礼だけど)「せやねー」と考えている様子だった。


「何かプレゼントでもしたらええんちゃう?お礼に、言うて。」
「ふぇー?」
「なんやフェイトちゃんが自分のカード賭けてまで助けてくれるなんてなぁ………フェイトちゃんの奴、なのはちゃんにマジかなぁ?」
「ふぇぇぇぇっ!?///」
「何顔赤くしてんのよなのは。ひょっとして……?」
「ななななな、違うもんっ!そうじゃなくて、それよりお礼の事考えてよぉ!///」


はやてちゃんの言葉に顔が燃えたように熱くなったけど、慌てて誤魔化す。全く、変なこと言うんだから。アリサちゃんとすずかちゃんまで、なんだか微笑ましい笑顔でこっち見てるし。そんなんじゃないのに。


「あー、ネクタイでもプレゼントしたらどうやろ?」
「ふぇ?」
「この間ネクタイが減ってきたー言うてたし。」


ネクタイが減ってるのは、毎回捨ててるからじゃないのかな…?カードの事と言い、ネクタイと言い、彼女はあんまり物に執着しないのかな?


「ネクタイかぁー……。」
「ともかく、明日から1週間はあの店に通わなあかんから、なのはちゃんもそのときに渡せると良いなぁ。」
「──ふぇっ?通うのっ!?」
「あたりまえやろ、フェイトちゃんに迷惑掛けたし、ドンペリの10本も頼まな。」
「あら良いわねそれ、もちろんはやてのお金でしょうね?」
「何でやの!?」


クスクスと笑うそんな3人の手前で、私も笑いながらぼんやりと考えて居た。ネクタイか、買うならやっぱり黒いのが良いのかな……?1週間もあのお店に通うとなると必然とあの人に1週間も会えることになる。別に会いたいわけじゃないけど。………家に帰ったら改めてお礼のメールしなくちゃ。


「ね、ネクタイ……選ぶの手伝って貰っても良い?明日、とか。///」


とりあえずお礼にネクタイを贈ることに決めた私の発言に、3人の凄く嫌な笑顔があった。微笑ましいような、そんな笑顔。


「そんな顔でこっち見ないでったら!///」


こうして私は、彼女へのお礼を選びに行くことにしたのでした。

















































「……全く、随分と派手な演出してくれたね?ヴァイス。」


あの子達が帰るのを見送ってから、私はカジノの裏でとあるディーラーと話していた。彼の名前はヴァイス。性格は、なんというかフランクな感じの青年で、先ほどのポーカーゲームのディーラーを勤めた人物だ。


「他ならぬフェイトさんの頼みですからね。」


苦笑したように微笑むそのディーラーは、楽しそうに笑うと煙草に火をつける。ここに来る直前に、私は彼に連絡をしていた。指定したポーカーで「私を勝たせろ」と。


「それにしたってロイヤルストレートフラッシュとは……ね。」
「俺はカードをドローしなくても勝てる手札にしましたよ?スペードのフラッシュだったでしょう?それを、あえて1枚捨ててドローしたのはフェイトさんっすよ。」


ひょうひょうとした物言いでウィンクするそのディーラーに、少しだけ苦笑を漏らした。普通にポーカーをしても勝つ自信はあった。けど、100パーセントなんて数字はギャンブルには存在しない。だから、私は彼に頼んだ。


「それにしたって……」
「なに?」
「ギャンブルもイカサマも嫌いなフェイトさんがあんな事頼むなんて意外でしたよ。勝負事とかそんなに熱くなるタイプじゃないと思ってたんで。」
「…………そう?今回は特別だよ。」
「あの子のこと、そんなに気に掛けてるんですか?珍しいですねフェイトさんが。」


そう。通常だったらあんなにくだらないことをしたりしない。だけど、他ならぬ彼女が関わっていたから。ただ格好良いところを見せたかったってこともある。自分で言うのもなんだけど。


「私だって人並みに誰かを好きになるよ?」


クスリと笑ってそう返すとそのディーラーは心底意外そうな顔をした。それから、私はポケットからカードを出してディーラーに手渡す。


「何すか?」
「今日は助かったよ。本当に。」
「よしてくださいよ、正直フェイトさんの運だけで勝てたと思いますよ。」
「それでも、保険を掛けるにこした事はないし、事実君のお陰で圧勝できたし。」


そう言ってディーラーの胸ポケットに先ほど賭けに使った黒いカードを突っ込んだ。


「えっ、これフェイトさんの全財産なんじゃ?」
「別に全財産じゃないよ。それに妹の治療、結構掛かるでしょ?」
「でも……ラグナの…妹の命の恩人にそこまで…」


彼の妹は以前事故に巻き込まれて負傷して、未だにリハビリ生活を送っている。私がこのディーラーと知り合ったのは、たまたま私が通りがかって彼の妹を助けたから。申し訳なさそうに首を振る彼に、私は少し苦笑を漏らした。


「いいよ、私もあの子の為に何かしたいんだ。……だから。」
「……ありがとう、ございます。」
「それに、金っていうのは人の人生を狂わせるものだから…ね。こういう事に使って欲しい。」


昔のとある事を思い出して、失笑した私に向かって真っ直ぐに言う。


「でもフェイトさんみたいに、誰かを助けることだって出来ますよ。」
「そう、だね。………ありがとう。」
「こちらこそ。いつもありがとうございます。俺に出来る事があったら何でも言ってください。」
「うん。………あ、もう来ないと思うけどもしまたあの子がここに来てたら───」
「真っ先にフェイトさんにお知らせしますよ。」
「ありがとう。」


そうとだけ言い残して、私はそのアミューズメントパークなる場所を後にした。









そしてその日の夜に、新着メールがあった。届いたメールはあの子からだ。


『───好きな色ってなんですか?』


またしても簡潔なメールの内容に、私は思わず頬を緩ませる。こんなメールひとつで喜ぶ自分がとても可笑しく感じた。



「これは本当に溺れてるかもね……。」







高町なのは。





「なのは、か………。」




彼女は本当に、冗談めかして言った私の言葉を本気にして店に来てくれるだろうか?もし店に来たら、嬉しい。なんて柄にもなく浮かれながら、私はメールに返事を返したのだった。















fin.




お店でのフェイトちゃんとかデートとかさせたいけど流石にもう続かない続かない続かない\(^p^)/!あばばばばww






テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

92

Author:92
なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR