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短編なり!

またまた短編。

最後の方ぐずぐずw
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「………ぇ?」


教導隊の訓練室の近い とある通路で、フェイトは少しだけ驚いたような、疑問のような声を発し、目の前の人物に聞き直した。
目の前には教導隊の、名前も知らない青年が1人。


「ですから………その、少し仲が良すぎるのでは、と…。」


目の前の教導隊の青年はどうやら自分よりも低い階級のようで、出すぎたことを言ってしまったと思っているのか、ややおどおどとしながら答えた。フェイトは特に階級や肩書きなど気にしないのだが、それよりも先ほど自分に向かって言われたその言葉だけが引っかかっていて首を捻る。


「えっと、なのは……高町教導官のことだよね?」


「高町教導官」と言い直し、なるべく優しく聞くと、少しだけ申し訳なさそうな青年が眉を寄せた。


「お気を悪くされたら…すいません。その…」
「あ、うぅん。特に気にしてないけれど、どうしてそう思うのかなって思って。」
「はぁ……、その…何と申しますかハラオウン執務官がこちらに来られる時の事なのですが、……高町教導官が、その…集中力を落とされている気がしまして。」


恐縮しながら、おどおどと。けれども上官を心配しての事なのだろう、その青年はそこまで言い切ると小さく息を吐く。


「…………なるほど…」


思えばなのはもフェイトも中学を卒業してミッドに移住してからというもの、ほとんど一緒に居る。なのはは教導隊の宿舎に住んでおり、フェイトは本局の近くにマンションを借りて暮らしている。住んでいる家は違うものの、2人とも幼馴染みという事もありほとんど合わない日がないほど。もちろんその中にはもう1人の幼馴染みであるはやても含まれるのだが、会う回数ははやての比ではない。

例えば仕事が早く終わった日は必ず帰りに待ち合わせをしたりするし、時間が合えばラウンジで一緒に食事を取ったり。親友同士なのだから、仲が良いのは当たり前の事。だが、仲が良すぎると言われると、少し考え込んでしまう。

お互い恋人が居てもおかしく無い年齢なのだが、フェイトにはそういった相手は無い。とはいえなのはのことは分からないが、フェイトの耳にはそんな話は入らないのだから、きっとなのはにも居ないのだろう。


「仕事に支障をきたすのは、……良くないよね。」
「え?」


少しの間思案して、それから呟かれたフェイトの言葉に、教導隊の青年は少し驚いた声を上げた。仲が良いのは良いことではあるけれど2人とももう大人であるし、学校とは違うのだから節度を守る必要もあるのかと、フェイトは考え至る。


「君の言う通りかもしれないね。私達はいい大人で、それなりの立場があることを失念していたみたい。」


なのはは教導隊で、フェイトは執務官。幼馴染みである関係が周知であっても、人の目に映る様子は様々。フェイトは改めて考えると少しだけ恐くなった。自分の事はともあれ、なのはの仕事に支障をきたしてはいけないと。ましてやこの青年はなのはの部下で、部下からそんな心配をされるとは、と思う。


「……とりあえず、私は今日はこのまま帰るので、ここで会った事は高町教導官には内緒にしておいてくれるかな?」
「ぇ、あ……はいっ」
「それと、高町教導官の事を、心配してくれてありがとう。」


そう言って微笑すると、フェイトは踵を返した。コツコツとヒールを鳴らして時計を見るとまだ早い時間で「この後何をしようかな」と考え1人で苦笑を漏らす。考えても特にする事はないので、フェイトはそのまま自分の家に帰って寝ることにした。







そして、その翌日からは仕事に明け暮れる日が続いた。と言うのも、なのはとの時間を作る事をしないようにしたのだ。もちろん避けるような事はしていない。なのはに誘われればもちろん食事に行ったりしていた。ただそれまで自分からなのはと会うことに充てていた時間を仕事に充てると、思いの他仕事が増えたというだけの事。そしてそれによってなのはと合う時間がさらに減った。仕事が増えたせいで、なのはに誘われても断らないといけないような事態になったのだ。


「────はぁ。」


そんな数日をえて。フェイトは手持ちの仕事を片付けて、補佐官であるシャーリーとラウンジでコーヒーを飲んでいた。久々に来たラウンジだった。ちなみに仕事をしすぎているフェイトを心配して義兄であるクロノが少し仕事の負担を減らしてくれたのだが。


「フェイトさん、最近働きすぎじゃないですか?」
「う、ん……自分でもそう…思うかも。」


とはいえ仕事がなければ特にすることがなくなってしまう。今までの自分が如何になのはと一緒に居たのかがとても明確になった。時間があればなのはと一緒に居た。これでは確かに恋人など出来ないだろう、と苦言を零されるほど。…………そう言えば、なのはは恋人が欲しいなどと思ったことがあるのだろうか?少しだけ妄想してみる。なのはの恋人になるのはどんな人だろうかと。


「…………ん?」


すると、ほんの少し……いや、割と凄く心臓付近に鋭い痛みが走る。


「どうしたんですか?フェイトさん。」


フェイトが眉を寄せた事に、少し心配そうな視線を向けるシャーリーに、フェイトは慌てて何でもないよ、と首を振った。………仕事をしすぎて疲れてるのだろうか、と首を捻るも既に心臓は痛くはなくて、フェイトは忙しさで先延ばしにしていた「健康診断」を受けなければ、と思い直したのだった。そして、再び考えを戻す。

恋人。恋しく思う相手。普通、相思相愛の間柄にいう。と昔辞書か何かで見たことがある。───辞書なんて引かずとも、意味は分かるものだが。


「私も恋人とか、作ったほうが良いのかなぁ?」


今まで欲しいとも思わなかった。必要性も感じなかった。のだが、何気なくぽつりと呟いたフェイトの独り言と思しき言葉に、ラウンジが一瞬の静寂を呼び寄せる。ちなみに目の前に座っているシャーリーは、飲みかけたコーヒーを零していた。


「ふぇ、フェイトさん……恋人欲しかったんですか?!」


零したコーヒーも気にせず言うシャーリーにフェイトは目を丸くした。


「え?私何かおかしい事言った…かな?」
「フェイトさんが、こ、こここ恋人欲しいなんて!!!」
「…………私欲しいなんて言ってないけど…?てゆーかシャーリー、落ち着いて?あと声大きいよ?」


周りの迷惑になっちゃう、なんて言おうとして周りを見渡したフェイトだったが、何故かラウンジのほとんどがフェイトたちのテーブルの方を見ていることに気付いた。慌ててシャーリーが零したコーヒーを拭きつつ、「もう行こう」と言ってシャーリーの話も疎かに、執務室へと戻ったのだった。

恋人が欲しいと言った訳ではないフェイトの言葉だったが、シャーリーの大声で、ラウンジに居たほとんどの人間が誤解したのは仕方が無い事だった。

そしてその日から、フェイトが男女問わずの猛アタックに合うのは別の話。今までも少なくなかったそれは、その日を境に急激に増えた。











一方で、フェイトの親友であるなのはは最近暇を持て余していた。と言うのも、フェイトが急に仕事に追われるようになったからで、最近は誘っても中々会えない日が続いていた。


「はやてちゃん、どう思う?」
「うーん、仕事忙しいのは仕方ないけど、フェイトちゃんも働きすぎな気するわ。」
「でしょう?もー…前は毎日会えたのに。」


時間的に人がおらず、貸切状態のラウンジで、テーブルにぐったりと頬が付くくらい項垂れて、なのはは溜息を吐いた。


「んで?」
「んー…?なぁに?」


ぐったりと項垂れるなのはに呆れたような表情のはやてはテーブルに肘を付き、頬杖を付いた。


「フェイトちゃんには告白したん?」
「………………。」


はやての言葉に数秒硬直したなのはは、項垂れた体を起こして唇を尖らせた。


「会えないんだもん告白なんて出来ないよぉー。」
「会えてた間にしてたら良かったんちゃうの?」
「う………。そんな簡単に出来てたら苦労しないよ……。フェイトちゃんって鈍感なんだもん。」
「あ。ほら、人が来たからシャキッとせぇ。」


はぁー、と小さく溜息を吐いて、そのまま再び項垂れるなのはに、ラウンジの外に目を向けたはやてが律する。なのはは面倒くさそうにしながらも、ゆっくりと身を起き上がらせたのだった。そうして、少し温くなったミルクコーヒーに口をつける。ラウンジにやってきたのは青年2人で、なのはたちが座るテーブルの、2つ隣に腰掛けると何かを注文して、それからそのうちの1人が先ほどまでなのはがやっていたように項垂れた。


「はぁー…まさか、ハラオウン執務官が………。」


その言葉になのはがピクリと反応して、はやてはそれを面白そうに見ていた。


「まぁ、良いじゃないか。今のところ誰もOKはしてないんだし。」
「恋人欲しいって言ってた割には…OKする気配ないよな……。」
「そりゃ、お前には高嶺の花だろうよ。そう簡単に恋人作られてたまるか。」
「俺、ハラオウン執務官に恋人出来たら寝込むかも知れん……。」


そんな話をする事数十分。その間ラウンジには誰も来ず、またなのは達も動かず。後から来た青年2人の方が先に出て行ってしまった。


「……………ど、どういう…ことなの?」
「なのはちゃん?」
「どうしよう、はやてちゃん!フェイトちゃん恋人が欲しいの?」
「いや、私に聞かれても知らんよ。直接本人に聞いたらええやん。にしても……フェイトちゃんに限ってそんな事言わへんやろ。案外噂に尾ひれとか浮遊ゴミとかくっついたんちゃうの?」


フェイトの人柄を知っているからこそ、はやてもなのはもフェイトの「恋人欲しい」発言が信じられず、はやては苦笑してなのはは少し冷静ではいられず。なのはに関して言えば、自分の好きな人で、しかも親友が「恋人欲しい」だなんて発言をしたものなら冷静ではいられないだろうが。


「私ちょっと───」
「はいはい、行ってらっしゃい。」


言いながら立ち上がったなのはの言葉に被せて、はやてはひらひらと手を振った。その言葉に後押しされて、なのはが頷き、ラウンジを出て行くのを見送って。


「世話の焼ける親友やな。」


クック、と笑いコーヒーを飲み干すとそう零した。見るからに2人が両想いだと言うのは分かっていたが、はやてが思うにきっとフェイトは自分の気持ちにはまだ気付いてはいないだろうと苦笑して。


「フェイトちゃんも、なのはちゃんにストレートに気持ちぶつけられたら、案外すぐに自分の気持ちに気付くかもしれんけどなぁ。」


そんな風に楽しそうに独り言を呟きながら、ラウンジを後にしたのだった。











そして、ラウンジを飛び出したなのはが向かった先のとある執務室。そこはなのはの親友であるフェイトの執務室で、久々に来た場所。部屋の中に入るべきかどうするか、ここに来て急に意気地がなくなったなのはは、扉をノックしようと息を飲んで手を上げては「やっぱり待って」と手を下げる。傍から見ても、なんとも不信な行為を繰り返していると、目の前の扉が勝手に開いた。開いた先には漆黒の執務室に身を包む、フェイトの姿。


「…………あれ?なのは?」
「ふぇ、フェイトちゃんっ…な、何で…!!?」


何で出てきちゃうの、と言おうとして口をぱくぱくするなのはに、フェイトは不思議そうに首を捻る。


「何でって……ここ私の仕事場だよ?」
「う…そ、…そうなんだけど…。」
「なのはこそ、どうしたの?こんな所で。」


不思議そうに首を捻りながら、けれどもなのはの姿にほんの少し嬉しそうに頬を緩めたフェイトは、そのまま扉が閉まったのを確認して歩き出す。そして、そのまま自然になのはも一緒に隣を歩き出したのだった。


「フェイトちゃん今日はお仕事早いんだね。」
「え?………あぁ、うん。最近は少し早く帰るようにしてるんだ。」


なのはの何気ない質問に苦笑を漏らしたフェイトは、なのはの隣でどこか困ったように微笑む。


「あ、なのは…もしかして待っててくれてたの?」
「ふぇ?」
「え?……だって、私の部屋の前に立ってたから。」
「あ、う…そう、なんだけど、フェイトちゃんこの後もうお仕事ないなら、今日フェイトちゃんの家に遊びに行っても良い?」
「うん、なのはが用事無いなら良いよ。……なのはが来るのなんだか久々だね。」
「にゃはは…フェイトちゃんここのところずっと忙しそうだったから。」


「家に行って良い?」というなのはの言葉にほんのり頬を染めて微笑むフェイトに、なのははほっと胸を撫で下ろす。まずは第一関門を突破した、と息を吐く。そんななのはの心情を他所に、フェイトは「部屋あんまり綺麗になってないかも」なんて言ったりしている。


「折角だから何か作ろうか?」
「うん。」


それから夕飯を作ろうというフェイトの申し出に頷いて、なのははフェイトと共に買い物をして、フェイトの住むマンションへと向かったのだった。


「……少し散らかってるかも知れないけど。」
「う、うん。」
「どうかした?」


先ほどから少しおかしななのはの反応にフェイトは少しだけ心配そうに眉を寄せ、首を捻る。なのははそんなフェイトに「何でもないよ」と慌てて返事をするのだが、部屋の中に入って少し落ち着いた所で、フェイトはマグカップにコーヒーを注ぎなのはに渡すと話を切り出す。


「それで……?なのは、どうしたの?」
「ふぇ?」
「私の執務室前で待ってるなんて、何かあったんでしょう?」


ソファの上、なのはの隣に座るフェイトは飲んでいたコーヒーをテーブルの上に置くと、探るような瞳をなのはへと向ける。なのははそんなフェイトに苦笑を交えつつ、頬をひと掻きした。


「にゃはは、フェイトちゃんには何でもすぐバレちゃうんだね。」
「当然だよ。なのはのことならなんでも分かるよ。」


もう、とほんの少しだけ唇を尖らせたフェイトをなのはは真っ直ぐに見据えた。


「本当に何でも分かってる……?」
「え?」
「最近あんまり会ってなかったでしょう?だから。」
「……………何か変わったことあったの?」
「ふぇ?」


何でも分かっていると言うのなら、少しでもこの気持ちに気付いてくれてるのか、と問いかけたくなるのを抑えて、小さくフェイトには気付かれない程度に息を吐いた。すると、今度は逆にフェイトに見据えられ最近の事を聞かれる。「変わったことがあったか」と聞かれて、少し思案するが特に変わったことなんて無い。そんな風に聞くフェイトの瞳は微かに震えていて、なのはは目を丸くした。


「……特に何もないよ?」


フェイトが何を考えているか良く分からず、なのはは首を捻った。


「そっか。……でも何で部屋の前で待ち伏せなんてしてたの?連絡くれれば良かったのに。」
「え、と……。実は、変な話聞いちゃって。」
「変な話?」


なのはの切り出した話に、フェイトはきょとんとして目を瞬く。


「フェイトちゃん、恋人が欲しいの?」


ぎゅ、と手を握り勢い良く切り出したなのはに、フェイトは持ち上げかけたコーヒーカップを慌ててテーブルに戻すと、少しだけ恥ずかしそうに項垂れた。


「な、なのはの所まで噂になってるの……?」
「ふぇ?えっと、聞いたのはラウンジなんだけど。……えっと」
「違うからねっ!」


本当に恋人欲しいなんて言ったの?と聞きかけたなのはの言葉を遮って、フェイトは即座に首を振る。


「あれは、シャーリーが聞き間違いをして、大声で言うから………!」
「そ、そうなの?」
「そうだよっ!……私、欲しいまでは言ってないからっ!」


恥ずかしさに頬を染めて盛大に全否定。だが、その言葉はなのはの胸に引っかかった。


「…………欲しいまでは?」
「え?」


それからフェイトの方を向いて。


「じゃあ、本当は何て言ったの?」
「えっ」


そう問いただされたフェイトはその発言を物凄く後悔しているような口ぶりで呟く。


「………あのね、恋人とか作ったほうが良いのかな、って…言ったんだけど……。思って無い事は言わないほうが良いものだね。」


少しだけ疲れたように苦笑を漏らすフェイトはそのまま話を続けた。


「実は、今日なのはが部屋に来てくれて少し助かったよ。」
「え?」
「その、最近は帰り道に必ず誰かに捕まるから…少し疲れてて。」


眉を寄せて困った風に言うフェイトはそのままコーヒーに口をつけた。そんなフェイトに、なのは神妙な顔をしながら口を開く。


「フェイトちゃん、どうしてそんな事言ったの?」
「………あー、実はね。」


それから観念したようにフェイトが話し始めた。主にそれは、どうして急に仕事が忙しくなったのかという理由と、その発言に至った経緯。


「……でね?なのはが居ないと時間持て余しちゃうし、かと言って仕事ばかりしているのも疲れるし……」
「だ、だから恋人が欲しいなんて言ったの?」
「ほ、欲しいなんて言ってないったら!」
「あ…うん。そうだっけ。」
「もう。………それで、えーと……………。」
「フェイトちゃん?」


それで、と言いかけて何か思い出したように口ごもるフェイトになのはは首を捻る。思えば、今日は首を捻ってばかりだった。


「えっと、………私、なのはの事好…」
「え?何?」
「何でもない……。」
「え?ちょっと!フェイトちゃんっっ!」


今フェイトが言いかけた言葉に目を見開いたなのはだったが、フェイトは誤魔化すように他所を向き、それから少し逡巡して立ち上がる。


「そろそろご飯の準備するね。」
「ふぇぇ?」
「な、なに?」
「さっきの話、続きは!?」
「つ、続きなんてないったら……。」
「うそ、さっきなにか言いかけたじゃないっ!」
「そうだったかな……?」


そう言って笑うフェイトに、なのははさらに「ふぇぇー?」と声を上げた。


「気になるから言ってよぉ!」
「ぇ、別に…大したことは言ってないよ?」
「嘘、今フェイトちゃんなのはの事好き、とか言ったでしょ!?」
「い、いいい言ってないったら!」
「言った!」
「言ってない…」


あくまでも「言ってない」と言い張るフェイトに、なのはは少し溜息を吐いてそれから「あのね」と口を開く。


「あのね、フェイトちゃん。」
「ん。」
「確かに、プライベートなことで仕事に支障をきたすのは良くないけどね?」
「………うん。」
「私は逆にフェイトちゃんに会えないほうが仕事に支障をきたしちゃうよ。」
「え?」
「私は、えっと……、うー…」
「な、なのは?」
「私フェイトちゃんが好きなのっ!」
「───へ?」


なのはの、意を決した前触れの無い告白にフェイトは目を瞬く。突然の告白に耳を疑い、「好き」の意味を思案した。話の流れからして、無論友愛ではなく色恋の意味なのは分かるのだが。


「だから……」
「ま、待って!」


もう一度説明しようと口を開いたなのはに待ったをかけるフェイトは、先ほど立ち上がったままの姿勢のままなのはに向き直り、それからポスリと隣に腰掛けた。


「フェイトちゃん?」
「えっと………」
「言っておくけど、友達のって意味じゃないからね?分かってくれてる?」
「も、もちろん。」


クスッと笑って、急に強気になったなのはに頬を染めたフェイトは、先ほどの一連の流れで、余裕を持ったなのはにたじたじになりながら視線を逡巡させる。


「だから……」
「…………うん。」


真っ直ぐに自分を見つめて、ほんの少し頬を染めた目の前のなのはに、フェイトはそっと手を伸ばす。その染まった頬に、微かに触れて。今度口を開いたのはフェイトだった。


「私も、なのはなしの人生なんて、考えられない。」


そのまま頬に触れた指を、そっと唇へと移す。撫でるようになのはの淡い唇に触れ、そのまま自分のそれを重ねた。触れるだけの口付けに、瞬時にして顔を真っ赤にしたなのはに向かって。


「だからね。……私だけの、なのはになって下さい。」


フェイトが口にしたその言葉に。


「────はい。///」


ほんのり瞳に涙を浮かべて、なのははフェイトの胸元に額を押し付けたのだった。









fin.













テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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