△final.

きましたよー。最後です。すんごく微妙な終わり方ですが、個人的にはこれで良かったかなと思っていますwえぇ、思い込んでいますw

追記から。

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「た、かまち……さ、ん…?」


瞳にいっぱいの涙を溜めている彼女に、何を言って良いのか分からなくて手を伸ばす。私は何て事をしてしまったんだろう。少し考えればいきすぎた言葉だってわかるのに。傷つけただろうか?酷いことを言ってしまった…。


「ご、ごめ────」


反射的に謝罪をして、伸ばした手を彼女の肩に触れさせる。


「………っ、離して、ください……。」


けれど、その手は振り払われて、ただ空を切るだけ。振り払われた事が物凄く悲しくて、だけど自業自得なのだと眉を寄せて、それからもう一度ごめんねと呟く。


「行き過ぎた事を言って、ごめん。」


こんな時、どうすれば良いのか全く分からなくて手のひらには変な汗が浮かぶ。高町さんはただ俯くだけで表情すらも見えなくて、それがさらに私の心を焦らせる。

こんなつもりじゃなかったのに。泣いて欲しくないこの子を結局泣かせてしまった。────こんな顔して欲しいわけじゃないのに。



どうして私は、泣かせることしかできないんだろう。


「あの……高町さん…」


沈黙の空気が重くて、先に開いたのは私だった。だけど口を開いても、出てくる言葉は謝罪の言葉だけ。何度目かの「ごめん」を呟こうとして、だけど今度口を開いたのは高町さんだった。


「…………関係、ないです。」


小さく、低い声で。


「ぇ?」


よく聞き取れなかったその言葉に、高町さんを見る。だけど彼女はやっぱり泣きそうな顔で静かに言ったのだった。


「フェイト先生には…関係ないじゃないですか……。」


くしゃりと顔を歪めて、困ったように泣きながら笑って。それはとても最もな言葉だ。確かに私は高町さんの恋路なんて関係ないのかもしれない。正直、とても余計なお世話で行き過ぎた行為。


────だけど、本当に関係ないんだろうか?


「えっと、私そろそろ帰りますね?」


くすん、と鼻を鳴らしてベンチから立ち上がった高町さんは、相変わらず困ったように微笑んでいて、私は心底自分のダメさを痛感した。どうしたって彼女を泣かせてしまったのがとても辛くて、それと同時に「どうしてユーノなの?」と口をついて出そうになる。そんな言葉を飲み込んで、私は黙って立ち上がった。


「待って。」


こんなこと、今日の今日ですぐに言うつもりなんてなかったのに。


「ふぇいと、先生?」


分かってる。私には関係ないことだと。彼女がだれを好きだって、そんなのは仕方ないこと。だけど。この私の気持ちは、紛れもない私の自由でしょう?色んな人を傷つけて、今日まで気付かないで来た私がこんな事を言うのなんて狡いかもしれない。それでも。


「ふぇっ?///」


高町さんの腕を少し強引に引いて、腕の中に引き込むと高町さんは驚いたような声を上げた。傷付けないように傷付かないように、そう出来れば良かったのだけど…


「───このまま、聞いて。」


どうか逃げないで。心の中でそう願い、そう紡ぐと高町さんは静かに頷いた。俯いていて表情は見えないけれど。


「幻滅されるかも知れないのだけどね。」


一言一言ゆっくり言い聞かせるように、紡ぐ。届かなくて良いから、知ってて欲しい。


「君が」


辛くなったときには、私が居るって事を知っていて欲しい。


「好きだよ。」


好きになってくれなくて良いから。だけど辛いときには、泣きたい時には頼って欲しい。そう紡いだ瞬間に高町さんの体が強張ったのが分かったけど、さほど気にしなかった。


「だから…………一人で泣いたりしないで欲しいんだ。」


そこまで言い切ってゆっくりと手を放した。別に応えてくれなくて良いんだ。ただ、彼女の為に何かしたかった。ギンガには凄く申し訳ないことをしたと思う。あの子の事もこんな風に思えればよかったのにと、今さら思う事もある。本当に今さらなのだけど。


「ふぇ、フェイト先生…恋人いませんでしたっけ……?」
「──────別れたんだ。」


ちょっと苦笑してそう答えると高町さんが驚いたように目を見開いた。少し困ったように逡巡して、何かを考えてるみたいに。それもそうだろう、急にこんなこと言われても困るってことはわかってる。別に返事を求めてるわけじゃない。


「あ、あのね。別に返事はくれなくても良いんだ。」
「ふぇ?」


私の言葉に再び驚いたような声を上げた高町さんに、私は少しだけ微笑んで。


「ただ、知っておいて欲しいって事。」


君の気持ちが私に向いてないことなんて分かってるから、とそこまで言い切ると、またしても高町さんの顔が少し曇った。正確にはさっきよりは怒ったような、そんな表情。眉が少し吊り上ってるし、心なしか睨まれているような、そんな感じ。


「…………はぁ。」


それから、なぜか溜息。呆れたような、そんな。


「高町、さん?」
「フェイト先生って、鈍感って言われませんか?」


鈍感?少し考えたけど言われたことはないな。


「え?………ないけど。」


そう言うと、今度はもう一度溜息。高町さんが若干呆れ気味なのはなぜだかわからないけど、泣かれるよりはずっと良い。私は少しだけ胸を撫で下ろした。


「フェイト先生、さっきからずっと勘違いしてるみたいなんですけど、私がユーノ君の事好きなんて誰が言ったんですか?」
「え?誰って…………」


君が。と言いかけて、そういえば誰が言ったわけじゃないな、と首を捻る私に。


「私、ユーノ君の事は友達としか思ってないですよ?」


頬をひと掻きして、苦笑する高町さんに私は酷く驚いた。というか、頭が真っ白になった。だってそうでしょう?今の今までそう思い込んでいたのだから。


「え?………じゃあ…?」


酷く狼狽した動きで慌てて聞き返す。少し格好悪いかもしれない。というか私が聞いて良いことなのかもわからない。


「本当は叶わないって、そう思って諦めてたんですけど……。」


だけど高町さんは、少しだけ頬を染めて、やっぱり泣きそうな顔で一つ一つ呟く。私は何も言えなくて、ただじっと聞いているだけ。


「好きになっちゃいけないって、諦めてたんですけど。」


そう言って、ぽろぽろと涙を零す。私は、蒼くて綺麗な瞳から零れるその雫に迂闊にも見惚れてしまう。指で救ってあげたいと思うのに、体が硬直したように動かなくて、ただずっと、高町さんの綺麗な涙に見惚れていた。あんなにも泣いて欲しくないと思っていたのに、なぜか今までの高町さんの泣き顔とは少し違うように思えた。


「ッ………フェイト先生を、好きでいても、いいですか………?」


切なげに、眉をハの字に寄せて、涙交じりの声で必死に紡がれた言葉に、私は呼吸を忘れるくらいの衝撃を受けて、目を瞬く。瞬いて見つめても、彼女はやっぱり切なげに私を見据えていて、胸が締め付けられるような感覚が走る。


「ぇ……?」


掠れた声で一言発すると、高町さんは俯いて、それからもう一言だけ呟いた。


「……………フェイト先生が、好きなんです。」


風が吹いたら消えてしまいそうな、そのくらい小さな声で。苦しそうに、まるで罪を告白するかのような声音で。そして、堰を切ったように紡ぐ。


「フェイト先生は…恋人がいるからって。好きになっちゃダメな人だって、何度も諦めようとしたのに…………出来なくて………」


俯いてそう苦しそうに紡いだ高町さん。地面には滴が零れていて。───あぁ、そうか。この子を泣かせていたのはユーノなんかじゃなくて、紛れもない私だったのか。私は何て大馬鹿なんだろう。どうしてもっと早く気付かなかったんだろう。


「それで……………」


泣きながら紡ぐ高町さんの肩を、私はただそっと抱き寄せた。触れる瞬間に震えたその肩を、包み込むように。そして、口を開く。


「ごめんね。………気付いてあげられなくて。……………泣かないで。」


痛いくらいに、苦しいくらいに愛おしく思えて、どうして良いか分からなくて、そっと流れている涙を指で払う。


「君を泣かせてたのは、私だったんだね。…………ごめん。」
「でも、私が勝手に…………」


そう言いかけた高町さんの唇を、人差し指で軽く抑えてその先は言わせないようにする。すると高町さんの頬が染まった。────私は本当に馬鹿だ。


「ねぇ。高町さん……」


今日ギンガと別れたばかりですぐに付き合うなんてこと、やっぱりどうしても私には言えない。高町さんも好きと言ってくれて、私も彼女が好きなのだけど。


「私も、君が好きだよ。…………とても。」


さっきまで恋人がいて、別れてすぐにこんな事を言っても信じられないかもしれないけれど。今となればどうしてもっと早く気付けなかったのかと思うくらい、君が好き。


「本当は、今日ギンガと別れてすぐにこんな事を、言うつもりじゃなかったんだ。」


だけど我慢できなかった。


「だから。君の実習が終わった時に、もう一度……気持ちを伝えさせてほしい。」


こんな言い方は少しおかしいかも知れないけれど。抱きしめたまま静かにそう言うと高町さんは泣きながら微笑んで静かに頷いた。


「こんな私だけど、それでも許してくれるなら……。」


少し苦笑気味にそう言うと、高町さんも苦笑して、それから口を開く。


「………………はい。」


その返事を聞いて、そっと腕を離した。




たくさんの人を傷付けた私だから、そんな私がこんな彼女に愛されて良いのだろうかと少し不安になる面もある。だけれども。もしも、赦されるのならば。誰よりも大切にするから。今までたくさん泣かせた分、君を大切にする。二度と泣かせたりしないように。


「─────君を、大切にするから。」


照れたようにはにかんで微笑む高町さんの額に、私は一つ。誓いの口付けを落とす。


「ふにゃっ?///」
「きっと二度と離さないから。覚悟を決めておいてね。」


いつか君に私の初恋の話も聞いて貰いたいな、と一人微笑んで、私は彼女にやさしく囁いたのだった。









fin.




最後の最後でこんな雑な終わり方……です。



こんな感じの終わりで申し訳ない(ノ∀`)。
このSSはなんというか本当に書きにくかったのですが、最終的に書きたいところ書けたので良かったかなとか勝手に思っています。途中に現行とか挟んじゃったのでますます書きにくかったりしたのですがwこれでようやくnonに入れますw

まぁ、これの続きとか、その後の話はいつか後日談みたいな感じで書けたら良いなーとか考えていますww
ともあれ、ここまで読んでくださってありがとうございました。本当に、ありがとうございます。


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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