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ホスト様か

会社の飲み会なう。凄く鬱な92です(=ω=)。なんとなく帰れなそうな予感してたので昨日のうちに予め記事は保存しておいたのさwという事で携帯から更新。ホストネタの続きです。

追記から
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「───いらっしゃませ。」



煌びやかでいて、大人の雰囲気を醸し出すその店で、私は凄く緊張していた。目の前には、この店で一番の人気だというその人物が笑顔で出迎えてくれた。黒いスーツに黒いシャツ、そして黒いネクタイ。黒を基調とした服に流れる薄金の髪が綺麗なその人は、わざわざ店の入り口まで出迎えてくれて、紅い瞳を細めて微笑んだ。


「ぁ、えっと……///」


つい先日、カジノで危機を救ってくれたお礼に私はまたこのホストクラブへとやって来ていた。もちろん、1人じゃ来られないのではやてちゃんやアリサちゃん、それにすずかちゃんに一緒に来てもらって。それから迎えられて戸惑い気味の私に、出迎えてくれた彼女は可笑しそうにクスッと微笑む。


「あんまり来慣れてないところに呼んだのは悪かったかな?」


自分の前髪を少しだけ持ち上げるようにしてそう言うその人は「席に案内するよ」と微笑んで一番奥のソファ席へと私たちを案内してくれた。


「ちょ。フェイトちゃんこの席VIP席ちゃうの?」
「ふぇ?」


するとその席を見て、席まで案内するという彼女の後ろをついていく私の後方にいたはやてちゃんが慌てたように声を掛けた。VIPってことはそれなりに良いお値段ってこと?こういうところって席も料金制なの?いまいち仕組みが良く分からないんだけど…。なんて首を捻っている私の前方で。


「君たちから席料なんてとらないよ。」


口に手を当てて、可笑しそうに笑うその人は少しだけネクタイを緩める。───相変わらず仕草の一つ一つがスマート、とでも言うのかな?毎回見とれてしまうのは困る。


「今日は特別。──私が呼んだんだしね。」


そう言って、私たちに席に座るように促した彼女は何処か楽しげにメニューを見ている。私の隣に腰かけて。私はと言うと、隣にいるだけで恥ずかしくて、正直上手にお話なんて出来るか分からない。ついでに、対面に座っているはやてちゃんとかアリサちゃんのニヤニヤしてこっちを見てる視線が凄くイヤ。


「会計は私持ちやから、遠慮せんと頼んでな。」
「───じゃ、ドンペリでもいこうかしら。」
「アリサちゃん、飲み過ぎないように気を付けてね?」


と、そんな風に騒いでいる皆を余所に、隣からそっと差し出されるメニュー。


「ふぇっ」
「君は?───あんまりお酒飲めなそうだね?」
「ぁっ、にゃ……えと、そう…ですね。///」
「─────まだ、怒ってる?」


私全く持ってお話出来てないじゃない…。思いのほかそっけないお返事を返してしまったことに心の中で膝をついていると、少しだけ申し訳なさそうに微笑むその人。私は何のことを言ってるのか分からなくて目を瞬いた。けど、次の瞬間にはあのキスの事かと思い出して、慌てて首と手を両方振った。だってそれより遥かに助けて貰ってる方が多いもん。


「お、怒ってないですっ!全然…!寧ろありがとうございましたっ!///」


隣って意外と距離が近い。ブンブンと頭を振ると、隣から「ぇっ?」って声が聞こえて、私も首を捻る。その後すぐにさっき口にした「ありがとうございました」がまるでキスの事を言ったみたいになってしまっていることに気が付いた。


「ち、違います!助けてくれてって意味ですからっ!///」


そんな風にあたふたしていると、その人は突然下を向いてしまった。急に下を向くものだから、驚いて様子を伺うと、心なしかその人の方がふるふると震えていて。


「────っく、あはははっ!」
「んにゃっ!?///」


ついに我慢しきれなくなったみたいに、盛大に笑い出したの。その笑い声に驚いたはやてちゃん達が手元のメニューから視線をこっちに向けたことに何だか恥ずかしくなって、一気に顔が熱くなったりして。


「な、何が可笑しんですかっ!///」
「ごめんごめん、君が余りにも可愛いものだから……。」


笑い過ぎたせいか、瞳に薄らと涙を溜めて「可愛い」なんていうその人に更に顔が赤くなる。普段言われなれない言葉にプラスして、こんな至近距離で真っ直ぐにそんなことこんな人に言われたら誰だって顔を赤くもしそうだけど……、と相変わらずこっちを見ているはやてちゃん達の視線に気づいて、私はソファに置いてあったクッションをはやてちゃんたちに向かって投げつけたのだった。


「お酒が飲めないならノンアルコールの飲み物持ってきてあげるけど…どうする?」


相変わらず微笑みながらこっちを向いて座っている彼女は「おすすめがあるよ」なんてメニューには載っていない飲み物があることを教えてくれた。恥ずかしい。何でか知らないけれど凄く。というかこっちに体を向けて座るのやめて欲しい。ずっと見てるのもやめて欲しい。嫌じゃないんだけど、恥ずかしいから。なんて言ったらまた皆にニヤニヤされるんだろうな…。


「じゃあ、それ……お願いします。///」


結局私は彼女に勧められた飲み物を頼むことにした。すると嬉しそうに微笑む彼女は、「少し待っててね」と言って席を立つ。ついでにはやてちゃんたちの注文を聞いて、店の奥へと向かってしまった。……………はぁー、凄く緊張する。


「なのはちゃん、偉い静かやねぇ。」
「放っておいて!///」
「本当ね。もうお酒が回ってきたのかしら?顔が赤いわね、飲み過ぎよなのは。」
「まだ飲んでないったら!///」
「なのはちゃん、凄く可愛い♪」
「すずかちゃんまで酷いよ………。///」


3人とも、絶対私で楽しんでるとしか思えない…。ちなみに私たちの席には接待?みたいな人は彼女しかついてない。他にも数人呼べるよ、って言ってくれたんだけどはやてちゃんが「フェイトちゃん一人で十分やー」なんて断ってたっけ。それにしても、まだ店に来たばかりなのに凄く緊張する。


「純情乙女ななのはちゃんはいつプレゼントを渡すのかしら?」


わざとらしく私をちゃん付けで呼ぶアリサちゃんは凄く楽しそうにこっちを見ていて、私は本日2つめのクッションを投げつけた。


「帰りに渡すよぉ!///」
「フェイトちゃん喜ぶやろなぁー…」


ニヤニヤ。本当にそんな感じの笑顔でこっちを見るはやてちゃんに叶う気がしなくて小さく溜息を吐こうとして───


「誰が喜ぶって?」
「────にゃっ!///」


急に「誰が喜ぶの?」とか言いながら、彼女が片手でトレイを持ち上げながら戻ってきた。どこかに行っていた彼女は、接客には似つかわしくないくらいにネクタイを緩めて、襟元のボタンを数個外して、それからなぜか腕まくりしていた。さっきまでの着こなし方とは一転した着崩した格好なのに、それもまた彼女の格好よさを醸し出す演出のようになっていて、なんだか羨ましいというか何というか。この人普段はどんな格好なのかな?とか気になりだしたりしているわけで。っていうか先の話聞かれてたかな…?///


「そんなに悲鳴あげられると少し傷つくなぁ。」


くすくす笑って、トレイの上のグラスをそれぞれ注文した皆の前に優雅な素振りで置きながらそう言うと、彼女は私の目の前に青く透き通るような飲み物を置いた。……これがお勧めの飲み物なのかな?ストローの隣にはフルーツが飾られていて、飲み物の色も凄く綺麗。海って言うか、空っていうかそんな色で。


「口に合えば良いんだけど…」


そうして再び私の隣に腰かけたその人は微笑んでいて。飲むところ見られてるのも恥ずかしいんだけど…なんて思いながらとりあえず一口。


「ん……美味しい…っ!」


私はお酒とかそういうのがあまり得意ではないんだけど、その人が持ってきてくれたノンアルコールのカクテルはほんのり甘くて、でもさっぱりしていてとても美味しかった。そんな私の反応を見て、その人はふわりと嬉しそうに微笑む。そして、「良かった」とだけ呟く。


「そういえばちゃんと自己紹介してなかったね。」
「ふぇ?」


緩んだネクタイを戻して、服装を正しながら。爽やかに微笑むその人。ていうかさっきからはやてちゃん達がわざとらしく私たちの存在を無視してるせいで何か、2人の世界みたいなのを作らされてるような気がする。そして観察されてる気がする。


「私はフェイト。フェイト・T・H。──呼ぶときはフェイトで良いよ。」
「あ、ぅ……高町…なのは、です。//」


なんて自己紹介も漫ろに、お店のスタッフさんが少し申し訳なさそうに彼女、フェイトさんの元へとやって来た。どうやら指名か何かがあったみたいで、少しだけ眉を潜めたフェイトさんは、「はぁ」と溜息を吐いて気怠けにソファから立ち上がった。


「申し訳ないんだけど、少し席を外すね。」
「おぉ、さすがにナンバーワンをこんなに引き止めるのも悪いからえぇよ。なのはちゃんは寂しいやろけど。」
「───ふぇっ!?///」


何を言い出すのはやてちゃん、と声に出しそうになって慌てて口を噤んだ。若干お酒が回っているような様子のはやてちゃんの言葉に、フェイトさんは少しだけ驚いたような顔をしてそれからこっちを見る。…………はやてちゃんの、馬鹿。


「い、良いから!寂しくないから行ってきてください大丈夫ですからっ!///」
「…………分かった。」


それからふわりと微笑んで。


「少しだけ待ってて。─────なのは。」


優しい声でそう言い残して「ごめんね」と他のお客さんのところへ向かったのでした。まさかいきなり下の名前で呼ばれるなんて……と硬直している私の対面に、とても嫌な視線を感じて何気なく視線を向ける。案の定、凄くニヤニヤと………。


「皆もうこっち見ないでよ!///」
「なのは、やて。」
「早くプレゼント渡しなさいよ。」
「なのはちゃん頑張って!」


なんて各々好き勝手言っている始末なの。


「プレゼントじゃなくて、お礼だってば!///」


チラリと視線を向けると彼女は他のお客さんの隣に座って話をしていた。確かあのお客さんって以前フェイトさんが見送りしてた人だよね…?ネクタイにキスしてた人だ。常連さんなのかな?


そんなこんなで、結局彼女は私たちが帰る時間までその人に捕まっていて私たちが帰るときには見送りに来てくれたのだけど、とても申し訳なさそうな顔をしていた。


「今日は指名断ってたんだけど…ごめんね。」


どうしても断りきれない指名だったみたいで本当に申し訳なさそうにそう言うフェイトさんに、はやてちゃんは「気にせんでえぇよー」なんて軽く返しながら手をひらひらさせていて、それから私の方に何か言いたげな視線を向けた。………分かってるよもう。///


「どうしたの?」


私たちのやり取りに首を捻るフェイトさんに、私は恐る恐る包装紙に包まれた小さめの箱を鞄から出して差し出す。……彼女はきょとんとしたまま差し出された箱を見つめていた。やっぱり迷惑だった…かな……?


「えっと、何回も助けて貰ってるので……。///」


何でみんな見てる前で渡さなきゃいけないの…。なんて肩を少し落としながら心の中で恨み言を呟く私。だけど、目の前の彼女は何だか意表をつかれたような、そんな顔で、紅い瞳を数回瞬いて、それから「私に?」と呟く。私はただ肯定の頷きを返すだけしか出来なくて。


「───ありがとう。大切にするよ。」


そんな私に、彼女はほんの少しだけ頬を染めて微笑んだ。鳥肌が立つほど綺麗な微笑みで。それからはやてちゃんの迎えの車に乗り込むまで見送ってくれたのだった。






















「……………思春期の子供、みたいだな。」



見送った車が視界から消えた後、一人でぽつりと呟いた。手に持っている小箱が愛おしくて、さっき見送った子が恋しくて胸が切ない。いい歳なのに、自分がまるで恋を知ったばかりの思春期の子供みたいに思えて苦笑した。

お礼の品なんていらないのに、なんて思いながら…だけどそれが嬉しくて子供みたいに喜んでいる自分がいて。本当にあの子に溺れているのだと苦笑した。途中邪魔が入ってしまったのが残念でならない。


「今日はついてないな…。いや、ついてるのかな。」


手に持っている小箱にキスをして、そのまま店の裏に戻って小箱を大切に自分の荷物の中にしまいこんだ。私の作ったカクテルを美味しいと言った彼女が愛おしくて仕方ない。さっき別れたばかりなのにもう会いたいと思う自分が居る。


「…………参ったな…」


鏡に映った自分の頬が少し紅潮している事にまた苦笑して、それから店のスタッフに呼ばれてすぐに意識を切り替えた。どうやらいつものお客様が帰るらしい。見送りの為に、私は店先へと戻った。


「また来るわ。」


そう言って妖艶に微笑むお客様にニコリと微笑みを返して思ってもない言葉を返す。


「うん、待ってるよ。」


そうして毎度お馴染みのようにネクタイに口紅を押し付けて、車へと乗り込んだ。毎回毎回ネクタイをダメにしてくれるのには困る。かといって私を誘うのも困る。冗談じゃない。


「───おやすみ。」


そうして車が走り去った後。私は相変わらず何度もやって来たように、首からネクタイを抜き取るとシャツのボタンを数個外して、近くのゴミ箱にネクタイを投げ捨てた。窮屈な締め付けから解放されて、ネクタイを捨てることであのお客様からも自由になれた気がするから、この行為はほとんど日課だった。そろそろこの仕事も潮時なのかもしれない、なんてぼんやり考えながら、私は店へと戻ったのだった。






その日の帰り道、私はどうせなら彼女の学校で待ち伏せでもしてみようかな、とか考えたりしていた。店で会うよりも、外で会った方が自由だしね。それにしても、小箱の中身は何なんだろう。お礼のメールでもした方が良いだろうか?お礼のお礼になってしまうけど……なんて、本当に子どもみたいだな、なんてやっぱり苦笑を漏らしたのだった。











fin.







なんかよくわからんけどもう一回フェイトちゃんの家になのはちゃんをお邪魔させたくて続けてみた。くっつけたいな~






テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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