non title.21

今日は過去回想から。だけどざっくり時間が流れています。事細かな過去はもうちょい先。

追記から
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私がこの世界にやって来たのは9歳の時だった。






「魔力資質は高いんだがなぁ……」
「コントロールに慣れてないから、少し難しいかもしれませんね。まだ9歳ですから。」


私を見下ろすその魔法の先生達は一緒に頑張ろうね、と言って私の頭を撫でる。私には普通の人とは違う魔力と言うものが存在しているみたいで、ついでその魔力の値が結構高かったみたいで、訓練とかの為にこの世界にやって来たのだった。


私は訓練しているのに全く魔法の扱いが上手にならなくて、だけどお父さんとお母さんのところに帰りたくて毎日一人で泣いていた。その日も、やっぱり訓練で上手に魔法が展開できなくて、訓練室から逃げ出して廊下を走っていた。走って走って曲がり角を曲がったところで、衝撃を受ける。


「ひゃっ!」
「ゎっ、大丈夫?」


何かにぶつかって尻もちをついた私が見上げると、そこに居て「大丈夫?」と手を伸ばしていたのは私と同じくらいの女の子だった。私の訓練着と違って、黒い制服を着てる。








それが、私とフェイトちゃんの初めての出会い。





















『non title.21』



















「へぇ、地球かぁ。行ってみたいな。」


尻もちをついたと同時に少しだけ腕を捻った私を心配したその子は、わざわざ医務室まで私を連れて行ってしっかり手当してくれた。それから「見かけない子だけど何処から来たの?」という質問に答えるとその子はちょっとだけ楽しそうに微笑む。初めて見た子だけど、その子は金色の髪で、紅くてとても綺麗な瞳をしていた。


「あ。私の名前はフェイト。よろしくね。君は?」
「高町なのは…。//」


それからすぐに同じ年という事もあってお友達になった。それ以来フェイトちゃんは私に魔法を教えてくれるようになった。何でもフェイトちゃんは私と同じ年なのにすでに前線で任務に出てたりするんだって。その話を聞いたときは凄く驚いたんだけど、フェイトちゃんの魔法の教え方を見ればその事にすぐ納得した。凄く上手に魔法を使うの。いつだったかフェイトちゃんに「どうしてそんなに魔法が上手なの?」って聞いた事があったっけ。


「私は少し生まれが特別だからね。」


だけどフェイトちゃんは私の言葉に少しだけ困ったように、寂しそうに微笑んで答えた。フェイトちゃんのその言葉の意味を詳しく知ったのは、もう少し後の事。





フェイトちゃんとお友達になって、私たちはお互い直ぐに惹かれあっていた。いつの間にかお互い特別な存在になっていて、「大人になったら結婚しようね」なんてさらりと言うフェイトちゃんが少し恥ずかしくて、だけど嬉しくて私は首を縦に振って無言の返事をした。













「出来ないよぉ…」


そして、その日も私はフェイトちゃんと魔法の訓練をしていた。フェイトちゃんは私の魔法指導を買って出てくれて、何というか9歳の私にはとてもスパルタに思えてならなかったのだけど。


「大丈夫だよ、なのは。もう一回頑張ろう?」
「だって、出来ないんだもんっ」


私が半泣きで言うと、フェイトちゃんは苦笑してそれから少し考えたと思ったら「そうだ」と小さく呟いて、手に持っていた斧状の杖を振りかぶる。……私に向かって。


「行くよ、なのは。」
「ぇ、ちょ…ちょっと待っ」
「えいっ!」
「ひゃぁっ!///」


慌てて頭上に振り下ろされる斧から身を守ろうと手を差し出す。フェイトちゃんの馬鹿、と心の中で叫びながら。すると、魔力が構築されて私の頭上にピンク色の壁が現れた。魔方陣に弾かれたその斧。


「ほら、出来たよなのはっ!」


嬉々としてそう微笑むフェイトちゃん。だけど私はそれどころじゃなくて、涙を溜めてフェイトちゃんを睨みつけた。


「ご、ごめんっ」
「ばかっ!酷いよぉ!………大っ嫌い!」


顔色を変えて慌てて駆け寄ってきたフェイトちゃんに唇を尖らせてぽかぽかと叩きながらそう言うと、フェイトちゃんは私の腕を抑えるようにして、「ごめんって」と謝罪しながら顔中の至る所にキスをする。9歳にしてはませていた方かな、と思うけど。それから「もう二度としない」という約束をした。その後はやてちゃんやアリサちゃん、それにすずかちゃんともお友達になったのだけど。











それから、14歳を過ぎたころにはフェイトちゃんは任務に行く事がこれまでの比ではなくなるくらい多くなった。フェイトちゃんは生まれの理由もあって、魔力量が大きかったこともあって、或いは優秀だったせいでいつも危険な任務に駆り出される。私はそれが不安でいつもフェイトちゃんを見送るのが怖かった。もちろんいつも無傷でケロッとして帰ってくるのだけど。


「────フェイトちゃんって少し自信家だから心配。」
「なんよ、いきなり。」


フェイトちゃんが任務に行ったある日、ぼそっとラウンジで皆にぼやいた事がある。私の心配なんてとりこし苦労なんだって分かってるけど、それでも心配せずにはいられない。


「だって、いつか大きな怪我しそうじゃない?」


そう唇を尖らせると、アリサちゃんが「そうねぇ」とコーヒーカップに口を付ける。それからチラっと皆を見て。


「なら次の試験合格しなさいよ。そしたらあいつと同じ任務に就けるんだから。」


そう。任務に出るためには試験に合格してからという決まりがある。そう考えるとフェイトちゃんは9歳の頃から任務に出てるから、凄く優秀という事になるんだよね。


「落ちたらどうしよー…」
「落ちたら私におっぱい揉ませる罰ゲームとかどうや?」
「すずかちゃんのが大きいよ?」
「ほんならすずかちゃんどう?」
「はやてぶっ殺すわよ?」
「────冗談。………あら、なのはちゃん首虫刺されしとるよ?」
「にゃっ?///」


冗談めかしたやり取りの中、突然はやてちゃんが私のシャツの襟を押しのけてそんなことを言う。慌てて隠したんだけど既にみんなに見られたようで、皆(主にはやてちゃん)が微笑む。そしてクスりと笑ってアリサちゃんも嫌な笑みを浮かべて口出した。


「フェイト虫が出たみたいね。」
「2人ともラブラブだね。」
「なーんや、清い交際やなかったんかー。」


三者三様でそんな風に言うのを無視して、私ははやてちゃんのせいで少し乱れた襟元を整えたのだった。


「……皆受かる自信あるの?」


それからすぐに話題を逸らそうと聞いた私の質問に。アリサちゃんとはやてちゃんは視線を逸らして、すずかちゃんはちょっと苦笑を漏らしたのだった。超難関に思えるくらいのその試験。だけど私たちは何とかその試験に合格することができて無事に任務に出られることになった。



───フェイトちゃんは「危ないのに」って凄く心配してたけど。その言葉通り任務には危険しかなくて、だけどそんな私たちを、フェイトちゃんはいつだって助けてくれた。だから凄く憧れて、惹かれた。




















































「私も、フェイトちゃんが大好きだよ。───誰よりも、何よりも。」


彼女との回想に耽る私を少しだけ遠慮がちに抱きしめた腕に、そっと手を添える。




───────これで、良かったんだよね?フェイトちゃん。



大好き。誰よりも、何よりも。


だけど、貴女が悲しい顔をするのなら、私は貴女の手を離してあげる。大好きだから。愛してるから。フェイトちゃんは彼女とは違うけれど、それでも私にはかけがえのない存在なの。




「……色々騒ぎが大きくなる前に、フェイトちゃんを転送するね。」


抱きしめられていたその腕をゆっくり引き離す。解けるようにするりと落ちた腕。私はフェイトちゃんを見ないようにして、扉の外に居る皆を呼びに歩を進める。





─────本当に、これで良かったの?



自分に問いかけた言葉にじくりと痛む胸に、私は無理矢理気付かないふりをした。
























ここで手放したら、きっと二度と会えない。



あの時のフェイトちゃんも、こんな気持ちだったの?なんて、そう聞いたらきっとフェイトちゃんは「そんな事ないよ。私は強いから」って強がって笑うのかな。



やっぱり、フェイトちゃんは強いね。私には、強がりでも笑えない。





────笑えないよ。





































フェイトちゃんを混同しまくって悩んでねっ\(^^)/!←






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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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