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non title.26

とりあえず……26話。今まで書いていた26話を修正して違う書き方にしました。

追記から
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『non title.26』






「ねぇフェイトちゃん。」
「……ん?」
「寝てるの?」


ほんの少し微睡の中に居た私は、隣から呼ぶなのはの優しい声に覚醒した 。先になのはが眠っていたはずなのにいつの間にか目が覚めたみたい。


「起きてるよ?」


そんな私になのはは甘えるように身を寄せてきて、それからちょっとだけ恐る恐る口を開く。そんななのはが叱られる子供みたいで、少し可愛いと思った。


「あのね、フェイトちゃんに内緒にしてたんだけど……任務の、魔道ランク試験受けようかと思って。」


怒られるとでも思ってるのかなのはは、おずおずと私を見つめる。そんな風に見つめられたら怒りたくたって怒れないのに…。


「任務が危ないことだっていうのは、分かってるんだよね?」
「それはもちろん!」


なのはが私の隣でがばりと起き上がった所為でシーツがめくれて肌が露わになる。思わずそっちに視線が行ってしまって、私の視線がなのはの瞳から下に移ったことでなのはが慌ててシーツを引っ張った。


「………まぁ、なのはは魔力ランクも高いし受かると思うけど…。」
「だめ?」
「駄目って、言ってもなのはは受けるでしょう?無茶はしないって約束してくれるなら良いよ。」
「本当!?」


私が諦め半分にそう言うとなのはは嬉しそうに再び私の横に寄り添う。それが可愛くて愛しくて、額に触れるくらいのキスをした。


「危なくなっても私が守るしね。」
「ふぇー?私だってフェイトちゃんを守りたいのに。」
「私がピンチの時はお願いするよ。」


私がピンチなんてありえないけどね、と付け足して笑うとなのはが不満そうに唇を尖らせた。そして、その数週間後なのはは見事試験に合格した。まさかはやてやアリサやすずかまで受かるとは思わなかったけれど。───本人たちにそう言って、アリサに蹴られたのは良い思い出だ。






それから、なのは達の初任務で少し危険な場面があって、私がなのはをかばって怪我をした。急所からは全然離れてるところに、切り傷。丁度左の鎖骨の下に真っ直ぐ。直ぐに治癒魔法でも使えば傷も残らなかったのだけど任務中ということもあったし私自身がさほど気にしなかったのでその時は放置した。まぁ…なのはは凄く大騒ぎして泣いたりして大変だった。私は正直怪我とかそういうのは怖くなくて、それよりもなのはが傷つく事だけが怖かったんだ。だから防げる攻撃も防げずにけがを負ったのだけど。



「傷残っちゃったじゃない…。いくら魔法で治せるからってあんまり怪我しないでよ?」


そうして任務後にひとしきり泣いたなのはに叱られた。


「なのはは心配性だね。」


苦笑しながら返すとさらに鋭い視線。それからまた少しだけ泣きそうな顔になってしまった。だから、約束をした。


「約束する。………もう、なのはを心配させるような怪我も無茶もしないから。」
「絶対だからね?」
「うん。それに傷が残ってもこれってなのはを守った勲章みたいじゃない?」


そう言った後に冷ややかな視線で睨まれたっけ。それから私は二度と無茶をしないと約束の口付けを交わした。




その「勲章」は、今でもまだ残ってる。












そんな無茶ばかりしているのが祟ったのか。それとも私が生まれたのはそもそも「失敗」だったのか分からないけれど。ある日、定期的な検査で。あるドクターに「魔力値が異常だ」と言われた。このドクターは私の生まれに携わったほどの人物。もともと高い値という意味で異常だったのは知っているけれど。そう意味じゃなかったらしい。もっと違う、魔力の暴走に近い予兆があると言われた。




「────え?」
「体に異常はないかね?」
「特に思い当りませんが……。」


ドクターのそんな言葉に私は本当に心当たりがなくて首を捻る。だけどそのドクターは診断結果に何か問題があるらしく一人でぶつぶつと呟いていた。








それが、全ての終わりで始まりだった。









そのドクターに処方された薬を服用するようになってから、少しずつ。本当に微々たる大きさで体に異変が現れてきた。それは魔力のコントロールが上手くできなかったり、構築や展開が上手くできなかったり。本当に些細な事だった。

だからすぐには気付かなかった。



気が付いた時には、もう遅かった。そのドクターの行方は分からなくて、時々私は微々たる魔力の暴走を起こした。




魔力のコントロールが出来なくなる薬なんて聞いた事がない。曰く、その薬は私の細胞を少しずつ破壊していくような、そんなものだったらしい。───今になってはどうでも良い事だけど。


魔力が上手く使えないなんて、生まれて初めての経験で。ましてや私はそのために生まれたような失敗作で。





だから。



割と直ぐに。簡単に私の「処分」が決まった。この異常な魔力が暴走した時の被害を想定した、上層部の方々の最善策。あのドクターの狙いが私だとしたら尚の事危険だから。


「処分」なんて。どれだけ嫌だと叫んでも、どれだけ逃げ出したくても、出来なかった。もしも私の魔力が暴走したとしたら。真っ先に被害を受けるのはきっといつでも隣にいてくれる彼女だから。他の誰を傷付けることがあっても、私がなのはを傷付けるなんて事だけは絶対にしたくなかった。






だから私はその決定に頷く事しか出来なかったんだ。







─────なのはには、何も言えなかった。


































テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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