こういう事でしょうか(^p^)?

追記からアレです将校…(苦笑
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さわさわと、麗らかな風が通り抜ける中。訓練後のシャワーを浴びた私はほんのひと時の休息を満喫していた。空がよく見える訓練場の屋上で、ごろりと横になって雲の流れをのんびり眺める。騒ぎ立てる女性の方々に見つからないこの場所は何とも居心地が良くてずっと私のお気に入りの場所になっている。申し遅れたが、私の名前はフェイト・T・H。新米の将校だ。


「おーや、こんなトコにおったん?」


と、ぼんやりしているところにやや楽しそうな。楽しんでいると思える声が響く。


「はっ…はやて?!」


振り向いた先にはやや小柄な私の親友であり上官でもあるはやてが立ちすくんでいた。それから何か珍しいものを見るようなそんな表情で。


「なんや、フェイトちゃんがそんなに腑抜けてるなんて珍しい。」
「腑抜けって失礼な。少し休息を………」
「フェイトちゃんもフェイトちゃんやし、シグナムもシグナムやわ。」
「…………。」


どうやら先ほどの訓練の話をしているらしい。シグナムというのは、私の訓練相手でライバルでもある士官だ。ともあれ腕は互角なので毎回決着が着いていない。


「フェイトちゃんも普段はおとなしいくせにシグナムが相手となると目の色変わるからなぁ。」
「……ごめん。」
「いや、せやからそのギャップで女性からのお声が黄色いんやろうけど。」
「その話はしない方向で。」


溜息交じりにそう返すとはやてはつまらなそうに「誰か良い相手おらんの?」と首を捻る。私はさらに深いため息を吐いてから、静かに立ち上がった。


「私にはまだそう言うのは分からないから……。」
「はぁ、純朴つうかクソ真面目っちゅうか。まぁそこがええとこやけど。」
「………。それより、私に何か用事?」


私は自分の話をされるのがあまり好きじゃない。というか特に色恋沙汰とかそう言うのは苦手だから余計に。はやての事だから偶然ここへ来たわけではなく、私を探しに来たのだろう。本題へと話を映すとはやてはわざとらしく「そうやった」なんて手を打つ。


「明日毎年恒例の花見の席が催されるから、出席準備しといてな?」


それから、さらりとそう言いのけて「時間とかは後で連絡するから」と一言。この時期、毎年必ず催される花見の宴。私は今まで参加を全部断って来たから一度も行ったことがない。なにより人が集まるところは苦手だし、それに酒も正直得意ではない。よって今回も不参加の予定だった。


「私は欠席するよ。悪いけれど。」
「あかん、それはあかんよフェイトちゃん?」
「え?」


いつもなら「またか」なんて言って溜息を吐くだけのはやて、もといその上官は今回に限って首を横に振った。


「フェイトちゃん流石にそろそろ一度くらい参加しとかんとまずいで?」
「でも……」
「一応フェイトちゃんは期待の将校なんやから、挨拶とかそのくらいはしとかんと。」
「私あんまりお酒は飲めないから。」
「ええって。途中で帰っても大丈夫や。とりあえず顔だけ出しとき。」


結局強引に勧められ、首を縦に振るしかなかった。というかこの場合は、いつもはやてが私の欠席を許容してくれてたはやてに感謝しなければならないのだろう。そろそろ一度くらいは参加しないと、色々あまり宜しくないらしい。


「軍服正装だったかな…。」


それからはやてが去った後に深く深呼吸をして、私は久しく袖を通していなかった軍服を用意するべく自室へと戻った。宴の席は原則正装でなければならないからね。

































そして翌日。私は春の花が咲き乱れる花見の席へと赴いていた。得意ではない酒の香に微かな眩暈を覚えつつ、将校の心得だったり武芸の鍛錬の話など聞く。一番困るのは縁談の話だ。


「───どうかね?ハラオウン将校。」


そして現在進行形で、困っている。目の前の上官に自分の娘との縁談を迫られているところであって、もちろん簡単に無下にできる話ではない。実際その娘さんに面識はあるし、依然本人から言われた際に丁重にお断りした話でもあるのだが……


「大変嬉しいお話なのですが……」


だけれども、私にはまだ愛だのなんだのいうものが分からない。


「私には、ご息女はもったいないと思うのです。」


申し訳なさげに苦笑しながらそう言うと、上官が顎鬚に手を当て「何故か」と問うてきた。それから被っていた正装の制帽を頭から取り、深々と頭を下げる。


「私にはまだ誰かを愛するには早すぎます。彼女…ご息女にはまだまだこれから良縁ある相手との出会いがあるかもしれない。私なぞのような一介の将校には………」


そこまで言うと、今度は上官が盛大に声を上げて笑い出す。何か失礼な事でも言ってしまったかとやや焦るけれど、その上官は再び顎鬚をなぞりにやりと笑うと「気に入った」と呟き腕を組んだ。


「んるほど、まずは将校どのの心を射止めねばならんようだな。結構、結構。」


なんて言って、精進するように言い残して去って行ってしまった。つまり、また来るという事なのだろうか?正直勘弁して欲しいところではあるけれど。今後の心労を考えるとまた溜息が漏れた。ついでに、酒の香りに少し酔ったのか気分があまり良くない。

ふらふらと人気の少ない方向へ歩き、一際大きな大樹の陰で休もうと歩を進める。その大樹は、春の花を満開に咲かせていて、思わず見惚れるほどの美しさだった。或いは少し酔っているのか、この世のものとは思えない綺麗さ。そして心地よい風に、髪を掻き上げて息を吐く。




そんな麗らかな風の中で。



私は風に流れる美しい亜麻色を目にした。その髪はサラサラと音がしそうな程の美しさ。目の前に立っているのは少女だった。一瞬、大樹の花の精なのかと錯覚するほどの可憐さ。まだ酒の香に酔っているのか、或いは花の香りに酔ったのか。


どちらにせよとても可憐な、美しい少女。その瞳の色は空にも勝るほど透き通った美しい蒼。一陣の風が吹き抜けると同時にその少女が微笑み口を開く。その唇は美しく淡い、まるでこの大樹の花のような桜色。



「初めまして、将校さん。」


それから、甘く響く音色のような声でそう紡いだ。



「貴女のお名前は?」


次いで子供のように首を傾げてそう問いかける。私はと言うと、まるで声を忘れてしまったかのように呆然と、あまりにも間抜けなほど呆然としていて反応が僅かに遅れてしまった。


「ぁ………」


だけど、何かを言おうとようやく口を開いた瞬間に。



「なのはー!置いていくわよー!」


と、別の声がどこかから響く。恐らくこの少女の連れか何かなのだろう。呼ばれたらしい少女は小さく、どこか残念そうに「またね、将校さん」と微笑んであっという間に去ってしまった。私はただ、呆然とその姿を目に焼き付けただけ。名前も言えず声も出せず、間抜けなことこの上ない事をしてしまった。


トクントクン、と胸が高鳴ったまま目の前には無数の花びらが散っていた。まるで夢だったかのような、数刻の出来事。恋に落ちるとはこういう事なのかと体が熱くなるのを感じながら軍服の胸元を少し掴む。私はたった今一瞬出逢った少女に心を奪われてしまったようだった。



「なの…は………」


何処の誰とも知らぬ少女。可憐な少女だと思った。



「おお、フェイトちゃんこんなとこにおったん?誰かと話してたん?」
「…………ねぇ、はやて。」


私の後ろからやってきたはやての顔は見ずに。


「なのはって、女の子知ってる?」


はやての事だから知らない事なんてないだろう。どこの娘なのか知りたかった。そう思って聞くと、はやては「逆に何で知らんの?」と声を荒げる。


「知ってるも何も将軍様のとこの、末っ子やろ。」


そして、とても残酷な事を教えてくれた。


「将軍の…………?」
「せや。もー、フェイトちゃんこういう席に顔ださんから知らんのよ?失礼な事しなかったやろな?」


隣に来てあれこれ言うはやてに、私は微かに苦笑を浮かべた。


「そうか………。将軍の……」


風に舞う花の中で淡い夢を見たのだと失笑する。先ほどまでの胸の高鳴りはいつの間にか沈下し、代わりに伴うのは甘く狂おしい程の痛み。

私の心に狂い咲いたのは恋という禁忌の花。
きっと暫く散る事の出来ない、だが実りを迎えることのない花なのだろう。


「………叶わない、か。」
「ん?何か言ったか?フェイトちゃん。」
「いや、なんでもないよ。それよりそろそろ宴も終わるかな?」




初めて知った「恋」という甘さと切なさを胸に抱いたまま脳裏に焼き付いたその少女を思い描き、私はその大樹の元を後にしたのだった。



───もうあの少女と関わる事なのないのだろうと、そう思いながら。















FIN




やっちまいましたねw(しろめ
こういうこと?←
創作意欲云々言いながらやってしまった…続きませんっっw






テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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