必要不可欠な

ピクシブの方にうpってたんですが落ち着かないのでやっぱこっちに更新!なんかもにょもにょって書いただけ!

そういえば、カテゴリの方を少し弄りました。
短編とパロを分けてみたので、少しは見やすいかな…w?あと、シリーズ物もカテゴリ分けしようかと思っていますのでご要望とかあったらご一報ください(^x^)♪

サイト見難くてごめんね/(;x;)\

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「────なのはっ!」
「任せて、ディバイン…」


カートリッジをロードして、レイジングハートを向ける。目標は1体。
今は管理局の作戦の真っ最中で、今回はたまたま執務官であるフェイトちゃんと一緒の任務についた。

フェイトちゃんとの共同戦はとても心地が良い。背中を合わせて、守り守られることが幸せで、きっとそれは恋人だからって言うのもあるんだと思うけど、とても心地よくて戦いの真っ最中なのに、酷く幸福を感じる時間だった。


「バスタァ──────!!!」


爆風と共に、魔力の放出。この一撃で終われば良いなと、そんな風に思ってフェイトちゃんの動向を確認しながら。


「……ッ! 」


視界に入ったのは、恋人の姿と。


「フェイトちゃん!!!!」


彼女に近づく影。咄嗟に、フェイトちゃんを突き飛ばして彼女の盾になった。後から考えれば、きっと彼女のことだから上手く対処したんだろうなって思ったんだけど。頭より体の方が早かったわけで。


「───────なのはぁッ!!」


フェイトちゃんの叫び声と共に、体が強烈な痛みに襲われた。私、余計なことしちゃったかな?なんて苦笑しながら。


「なのはっ!なのは!!」


泣きそうな声で、顔で。そんな風に私に向かってくるフェイトちゃんをスローモーションで見ながら、私は目を閉じた。
























「ぅ…んん……っ?」


ピッ、ピッ、となる電子音と本の少しの薬品の臭い。それから白々とした眩しさに、ゆっくりと瞳を開ける。
靄がかった視界は数回の瞬きで鮮明な世界を取り戻した。


「………」


カーテンが微かに揺らいで、ぼんやりとそれを見つめながら私は記憶を反芻する。任務の後の事はさっぱり覚えてないのだけど、今病院に居ることからどうやらあの後ここに運ばれたんだろうな。なんて、そう思ってゆっくりと体を上げたとき。


シュッ、という空気音の後に、人の来る気配があった。数人。まぁ、カーテンの隙間から顔を覗かせたのは、私のよく見知った人物で。


「目は覚めたか?痛いところとか、平気?」


気遣わしげに小さく微笑んだはやてちゃんだった。その後ろに、ユーノ君。それから、安心したように穏やかな表情を浮かべたフェイトちゃん。


「何だか大袈裟じゃない?」


ちょっとだけ苦笑を織り混ぜて頬をひと掻きすると、何だか非難の視線というか、怒りの視線を複数感じて。私は小さくごめんなさいと呟く。


「もー、大袈裟ちゃうよー?なのはちゃんが怪我した後のフェイトちゃんといったら。」
「は、はやて!」


はやてちゃんの言葉を遮ったフェイトちゃんの後、フェイトは大分暴走してたよ、と付け加えたのはユーノ君で。どうやら任務中私が怪我をしたことで半狂乱になって、敵を攻撃してすぐに任務は解決したとか。……はやてちゃんの言い振がとても大袈なので、その話はだいぶ飛躍されてると思うけどね。


「……ご、ごめんね?フェイトちゃん。」
「もう。無茶しないでね?」


困ったような微笑を浮かべるフェイトちゃんは、いつも通り穏やかで。


「はやてちゃん、ユーノ君。」
「なんや?」


だから、私は。


「ちょっとだけ、フェイトちゃんと二人きりにして貰っても、良い?」


少しだけ申し訳無く手振りをしながら、フェイトちゃんと二人きりにして欲しいとお願いした。

お見舞いに来てくれたのにこんな言い振りは自分でもどうかと思うんだけど。だけど、はやてちゃんもユーノ君も、「気が利かなくてごめんね」なんて茶目っ気を含ませて微笑む。まぁ、はやてちゃんに関して言うなら、はやてちゃんは勘が良いから何となく私の意図することを分かっていたんだろうと思うけど。


「下のラウンジにでもおるから、ゆっくりするとええよ。」


そのまま、ひらひらと片手を振って。はやてちゃんとユーノ君は部屋を後にしたのだった。





「フェイトちゃん。」


それから。2人が去った後、そっと呼びかけるとフェイトちゃんはピクリと体を震わせた。抑圧された何かが解れるように、誰も気づかないくらいのフェイトちゃん体の硬直が解れていく。


「もう、大丈夫だから。大丈夫だよ、フェイトちゃん。」


手を伸ばして、そっと頬に触れると確かめるように、その私の手に手を重ねて。


「なのは……」
「うん。」


小さく、名前を確認するように紡ぐ。そんな彼女が愛おしくて、危うくて、そっと隣に立つフェイトちゃんに寄り掛かった。────と、フェイトちゃんは、堪えきれずに両の手で私を強く抱きしめる。


「なのは。ごめん、ごめん……ッ」
「どうして、謝るのかな?」


それから泣きそうなフェイトちゃんにそう聞くけれど、フェイトちゃんが答える気配はなく、確かめるように何度も私の額や、髪に口付ける。きっと、私が寝ているうち。皆が居るところでは穏やかな振りをして、落ち着いた振りをして、無理して平常心を装ってたんだろうな、と苦笑して抱きつくフェイトちゃんの手を撫でた。


「………私が、守るって決めてたのに。」


そうして、ようやく落ち着きを取り戻してから。そう小さく呟いたのはフェイトちゃん。


「ん?」


なにが?と。何が言いたいかなんて分かってるけど微笑すると、フェイトちゃんは私に触れたままで、まだ泣きそうな顔のまま呟いた。


「もう二度と、こんな事…しないで。」


立ったまま、私の肩を引き寄せるようにして抱きしめているフェイトちゃんの手に、ほんの少し力が入るのに気付いた。けれどフェイトちゃんが言葉を続けるので、私は静かに耳を傾ける。


「なのはが傷付くのなんて、嫌なんだ。」
「私だって…フェイトちゃんが傷つくのは嫌。」


苦しそうにそう紡ぐフェイトちゃんに、ゆっくりと。優しく返すと「でも」と小さく返ってくる。それを阻止して。


「フェイトちゃんはいつだって、私のピンチの時には駆けつけてくれるでしょう?私もそうありたいの。」
「………いつだってなのはの側に馳せ参じられるわけじゃ、ないよ…」


駄々をこねる子供みたいにそう返すフェイトちゃん。


「なのは。」
「うん?」


真っ直ぐに私を見据える紅い瞳は震えていて、怯えていて。普段の凛々しさは今は見る影もない。けれど、それも彼女の一面で、危うく脆い彼女が。私にだけ見せるその一面が堪らなく愛おしかった。


「なのはは、私にとっては………空気なんだ。」


それから真剣な瞳で少し考えた後、苦しそうにそう訴えたフェイトちゃん。「空気」という言葉に、もう少しましな例えはなかったのだろうかと、苦笑してそのまま押し黙る。


「なくちゃ、いけない存在なんだ。」
「空気、みたいに?」


あぁ、そういう意味の空気か、と妙に納得して。それは、少しだけ歪んだ愛かもしれない。依存、だとも思う。


────だけど、それが心地良い。


「私は…なのはがいないと苦しくて、呼吸もできなくて、きっと────…」


その先の言葉は、言わせなかった。フェイトちゃんの唇に、少しだけ腕を伸ばして人差し指を立てる。そんな私にフェイトちゃんは少しだけ驚いたような表情をして、それから困った顔をした。


「それは私も同じだよ?」


そう言って、フェイトちゃんにベッドに座るように促すと、フェイトちゃんは少しだけ遠慮がちにベッドに腰掛ける。その肩に額を軽く載せて。


「フェイトちゃんが大切。とても。」


強く凛々しい貴女が、私にだけ見せる脆く弱い心が。とてもとても、愛おしい。


「だから、体が勝手に動いちゃった。」


愛おしさを込めて、フェイトちゃんの肩に頬を擦り寄せる。


「無茶したら、ダメだよ?」
「────うん、分かってる。ありがとう、フェイトちゃん。」
「私、もっと強くならなくちゃね…。」


そんな風に言うフェイトちゃんに、「今でも十分強いのに」という言葉は飲み込んで。代わりに、ベッドに突いているフェイトちゃんの手を掬い上げて、手の甲にキスをする。


「私も、うかうか怪我なんて出来ないなぁ。」


それから冗談めかして笑うと、フェイトちゃんは微笑して黙って私の唇を塞いだ。


「させないよ。怪我なんて、させない。」


綺麗な微笑を浮かべてそう自分に言い聞かせるように紡ぐフェイトちゃんは、いつも通りのフェイトちゃんで。何か吹っ切れたように「脆さ」を隠してしまった。隠したのか、その不安が消えたのかどうかは分からないけれど。


「なのはは、私が守るから。」


真っ直ぐそう微笑む彼女は、とても凛々しくて、眩しくて。


「───でもフェイトちゃん、空気っていう例えはどうかと思うな…」
「ぇっ?」


なんて少しだけからかいたくもなる。


そんな貴女が、心から愛おしくて。狂おしく愛しい。


私は、そんなフェイトちゃんの髪を少しだけ引っ張ると髪の毛の引力に引かれて体を傾けたフェイトちゃんの唇に、触れるだけのキスをした。













FIN

テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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