突拍子もない妄想です。

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それは紛れもない恋だった。
触れ合うことも言葉も交わすこともない、遠い距離で。

2人はただ恋をした。

ただ見つめ合うだけの、叶うことのない、報われることのないそんな恋を。













その使用人の少女が自分を見つめるその瞳に気が付いたのは、夜桜が散るそんな静かな夜の事だった。


使用人としてその屋敷に来て数日が経ったある日、その少女が手にした物は、大切にしている親の形見のバイオリンケース。

一度この庭の桜の下でその音を奏でてみたいと思っていたその使用人の少女は屋敷の主に許しを貰い、そのバイオリンの弦を震わせる。
誰かに教わったわけではない、幼い頃に見ただけの見よう見真似の拙い音。

そんな中、そんな木の下で、使用人の少女はとある事に気が付く。
屋敷の窓からただこちらを見下している少女の存在に。

遠目には良く見えないけれど、窓に手を当てて、ただ儚げにこちらを見つめているのは自分とそう年の変わらない少女だった。
亜麻色の髪に、瞳の色は蒼。



目が合って、不意に音を奏でる手が止まる。

使用人の少女は、少しだけ寂しそうな、そんな儚げな少女をただ見つめた。


名前も知らない、ただの少女。
その翌日も、その翌々日もその少女はただ部屋から見ているだけ。

見つめ合うだけの、言葉を交わすこともないその少女を。



その使用人も、ただ見上げるだけだった。





















少女が、その使用人を見つけたのは桜が咲く季節の夜の事だった。


名家の生まれのその少女は体が弱く、その日も鮮やかに咲くその桜を自室の窓から見つめていた。
何を思う事なく、風に散る桜に想いを馳せて。

そんなある日、鮮やかに散る庭のその桜の木の下で。
少女は見たこともない色を目にする。

鮮やかな桜色に劣る事のない、月色の淡い薄金。
部屋から眺めるいつもと変わらない景色の中、いつもと違う色が、ただ少女の目を引いた。



何を思うでもないそこに佇んでいた人物。
その手もとには、ケースに入ったような音楽器。
そんな木の下に佇む人物をただ見ているだけ。

少女の関心を引いたのは、ただその鮮やかな薄金色だったのか、或いは物珍しい音楽器だったのか。
気が付くと、ただその人物をじっと見つめていた。


その時、少女は齢12になったばかり。

それはたった一瞬で始まった恋の物語。

覚める事のない、決して叶う事のない夢物語。

















貴女だけ想って生きていけたら。
総てを捨ててしまう事が許されるなら。






君だけを想って側に居られたら。
それでも何もかも捨てることは許されなくて。









私たちは後何度、この桜が咲く季節をともに迎えられるのだろう。











伝える事も許されない触れ合うこともない、ただ見つめるだけの恋。


『翌日もこの場所で。』

少女は窓から見つめ。
使用人は、音を奏でた。



桜の花に「どうかまだ散らないで」と願いながら。









FIN



イメージは大正とか明治とかその辺?


名家の娘:なのはちゃん
使用人 :フェイトちゃん


先に見つめていたのはなのはちゃんの方。
2人ともただ見つめているだけ。
でもそれは恋。切なくて痛いほどの恋。
使用人と紹介されて本の少し距離が縮まってはすはすはすはす←


「どうかまだ散らないで」っていうのは大人になりたくないって気持ち。季節巡らないで的な。
大人になったら、なのはちゃんはお嫁さんに行かなくちゃいけないから(;ω;)

身分差燃えるうう(^o^≡^o^)純愛大恋愛



っていう妄想して一人で悶えぬっころんでたアカウントがこちらでございます←

妄想垂れ流しただけです。
続きは心のスクロールバーで。

テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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