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アルェー(・ё・)??

昨日の続きですよw

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急に召集された任務からの帰還の合間、フェイトはずっと考えていた。昨夜は少し寝不足なせいもあって、いまいち定まらない思考で、だけど大切な事を。思えば、自分の隣にはずっとなのはが居てくれたな、とぼんやり考えて、その事で少し胸が温かくなって。

どうしてこんなにもなのはのことを考えているのか。どうしてこんなにも、落ち着かないのか。どうしてあんなことをしてしまったのか。好きでもない相手に、そんな事するはずがない。


なら。


「──そ、っか…」


思えば、凄く簡単な事。自分にとって初めての友人で、親友で。だからずっとその形を崩さないようにしようと思っていた。現状維持に心がけようと、必死だった。だから、別の可能性に目もくれなかった。そこで、ようやくフェイトは気が付いた。ずっと前から、出会った瞬間から抱いていたその感情が。恋だったという事に。

自分がプレシアと言う母に注いだような、そんな想い。


恋よりも、愛に近い愛しさ。


「なのは……。」


昨日触れた唇が熱を思い出す。その唇に、触れた指に熱が伝染して、フェイトは転送ポートへと足を進めた。時刻は地球で言う所の夕方。きっとなのははもう家に帰っているだろう。そう思うと無性になのはに会いたくなって、少し早めに帰宅の途に就いた。




転送して貰った先の、通い慣れた学校の屋上から階段を一気に下って。教室に恐らくあるだろう課題を取ってから、それからなのはの家に行こうかと考える。出来るなら。昨日の事を直接謝りたいのもあった。それから、気付いた自分の気持ちを打ち明けてしまいたいと言う気持ちを抱いて。


放課後の、部活動などの喧騒を遠くに聞きながら教室へとやってきたフェイトは、開けっ放しの扉の前で足を止めた。見知った人物が、居たことに驚いて。

会いたいと思っていたなのはと、はやてのその姿に、一瞬呼吸を忘れてそれからはっとしてこちらを向いたなのはの蒼い瞳に、小さく声を零す。


「なに、してるの?……2人とも。」


フェイトの位置からは少し屈んだはやての背中が見えた。その先になのはが座っていて。気のせいだろうかと一瞬躊躇って、だけどどうしてもその考えが頭を離れなくて半歩だけ後ずさる。フェイトには、なのはとはやてがキスしているように見えたから。


「あー…っと、邪魔して。……ごめん。」


辛うじて、そんな言葉が出た。自分がどんな顔をしてそう言ったのかは分からないが、少しだけ情けない声だったとも思う。フェイトは慌てて、2人に背を向けて駆けだした。ここで逃げたら余計に話が拗れるだけなのに。ここで冗談めかして笑ってしまえば良かったのに、フェイトには出来なかった。もしかしたら今までだったら出来たのかもしれない。だけど、なのはへの気持ちに気付いた今のフェイトには出来なかった。

少なからず、自分だから昨日あのような事になったのではないかと、何処かで自負していたから。他の誰に許さなくとも、自分だったから雰囲気に流されてもそんな事をしたのでは、と。

そんな馬鹿げた考えを一瞬でも抱いた自分を叱咤して、フェイトはとりあえず屋上前の階段まで駆けて、そのまま壁に背を付けて、息が整うまで何度も何度も深呼吸を繰り返したのだった。




「…………フェイトちゃん。」




ほんの少しじっとして、ようやく呼吸が落ち着いてきたころ。階下で自分を呼ぶ声がした。声の主はなのはで。



「なの、は。」



ほんの少しだけ荒い息を整えて。一段、一段と階段を上ってくるなのはに、フェイトは小さく息を飲んだのだった。



























「あー…っと、邪魔して。……ごめん。」


そう小さく言葉を零して慌てるように教室を出て行ったフェイトに、なのはは席を立ちあがる。相変わらず手ははやてによって机に縫い付けられたままで視線だけ向けて。


「はやてちゃん、ごめ……」


行かせて、とそう言葉にしようとして。途中で遮られた。はやての指によって。


「えぇて。謝らんでえぇ。私はまだなのはちゃんに何も言うてへんし。」
「………うん。」
「でも、一つだけ約束してくれるか?」


はぁ、と小さく溜息を吐いたはやてはそっと机に縫い付けていた手を離すと、その手で真っ直ぐになのはを指差す。


「私はなのはちゃんとフェイトちゃんが大好きや。大切な親友や。」


そう言って、満面の笑みを浮かべてから。


「せやから、しっかり決着着けてき!ほんで、2人の式で司会やるんは私や。」


なっ?と冗談めかした笑顔で、そう言うはやてには先ほどまでの真剣そうな雰囲気はなくて。少しだけ笑って頷くとなのはははやてに「ありがとう」と言って、教室の扉の前まで進む。


「ちゃんとせなあかんよー?」
「はやてちゃん……ごめん、ね?」
「ええからはよ行け。」


それから、少しだけ悲しげななのはの謝罪にしっしと手を払う。なのははそんなはやてに苦笑して、もう一度ごめんと呟いてから、フェイトの後を追った。


「………せやから、冗談言うたやろ。」


はやては、残された教室で苦笑交じりに零すと、大きく伸びをして教室を後にした。













一方、はやてと別れてから、なのはは校内を駆けていた。フェイトの行きそうな場所なんて大よそ見当がついているなのはは、一直線に、屋上へと続く階段へと向かった。全力疾走で駆けて、その階段先で壁に背を付けて息を落ち着けているフェイトを見つけた。ちょっとだけ苦しそうに顔を歪めているフェイトに、静かに呼びかける。


「…………フェイトちゃん。」


呼ぶと、フェイトの視線がこちらに向けられた。ちょっとだけ怯えたような表情で。


「なの、は。」


それから怒られる直前の子供のような声で小さくなのはの名前を呼んだ。


「フェイトちゃん急に走って行っちゃうからびっくりしたよ?もう。」


一段、また一段と階段を上りフェイトの立っている隣になのはが腰かけると、フェイトもそのまま階段に腰かけた。腕が触れるギリギリの距離。少しだけ隙間が空いてるのは、恐らくフェイトが故意に空けた隙間で。


「何で急に、逃げたの?」


フェイトの方に視線は向けず、真っ直ぐ下を見下ろしたまま言ったなのはに、フェイトがちょっとだけ苦笑した気がした。


「なのはと、はやてがキスしてたからびっくりして。」
「ふぇ?してないよ?」


それから遠慮がちにそう紡いだフェイトに、なのはは首を向けた。確かに距離は近かったけれど、触れていない。断じて触れてはいない。そう首を振ると、フェイトはちょっとだけ驚いたように目を見張って。


「そ、そっか…私の位置からはそう見えたんだけど。」


それから、そう微笑んだ。その表情がどこか嬉しそうに見えて、なのはは小さく決意を胸に手を握る。


「どうして。」


その言葉にフェイトが顔を向けたが、なのははそのまま続けた。


「どうして、私とはやてちゃんがキスしてるとフェイトちゃんが逃げるの…?」
「どうしてって……邪魔しちゃ、悪いと思っ…て。」


歯切れ悪くそう言うフェイトに、なのはは少しだけ眉を寄せたがその言葉には何も言わず押し黙る。お互いが黙り込んで少しの沈黙の後。隣でフェイトが小さく息を吐いた。


「なのはは………」
「ん。」
「はやての事……その、好き…なの?」


またしても遠慮がちに紡がれた言葉に、なのはは目を瞬く。


「えっと───…」


それからフェイトは何て返したものかと思案するなのはの手を、ほんの少しだけ掴んだ。その事にほんの一瞬ドキッとして、少し下げていた顔を上げる。と、なのはの目に映ったのは切なげな紅。真っ直ぐに向けられた紅い瞳だった。


「───たく、ない。」
「え?」


それから震える声で小さく細い声が木霊した。


「例え、はやてでも……」


なのはの手を掴んだフェイトの手に、ほんの少しだけ力が加わって一度視線を向けてまた、戻す。戻した先のフェイトの瞳はとても澄んでいて、綺麗だと思った。


「渡したくない。」


一拍置いてから響いたのはフェイトの声。「え」と言う声はただの空気にしかならなくて、なのはは目を見張った。今何と言ったのか。どういう意味なのか。問おうにも上手く言葉が出なくて、口をぱくぱくと開くだけのなのはに、相変わらず切ない表情のフェイトがそっと触れた。掴んだ手とは反対の手でなのはの頬を撫でる。それから、頬から唇に指を滑らせて。


「─────…私を、見て。」


切なく紡がれたフェイトの言葉に。少しだけ可笑しくなって、なのはは微笑むと、フェイトの手をやんわりと払って。その唇に、そっと返事を返した。





















その頃。学校の校門を出たはやては。


「全く世話のかかる。───…2人とも上手くいくとえぇけど。」


鞄を片手に大きな伸びをして、少しだけ嬉しそうに、だけどちょっとだけ寂しそうにそう呟いた。部活動の喧騒に耳を傾けながら、何ともいえない表情で。それからもう一度校舎を振り返って。


「私もお人よしやねー…」


なんて呟いたところで、見覚えのある姿を目にした。校門脇に、小さく佇んで小石を蹴るその人物は、チラリと視線をこっちへ向けて、それからぱっと表情を変えた。


「はやて!」
「ヴィータ?どうしたん?お迎えに来てくれたん?」


はやての言葉に頷くヴィータはとても楽しそうで、ちょっとだけはやての胸が温かさに包まれて。それからいつもの冗談をめかしこんで、ヴィータを抱き寄せて頬ずりして。


「な、なにっ?」


はやては照れながらも抵抗しないヴィータにちょっとだけ笑いを零しながら、手を離すとわざとらしく肩を竦めて。


「1人で寂しかったとこなんよ。迎えに来てくれて良かったわー」


なんておどけて見せるのだが、ヴィータはそんなはやてに一瞬目を瞬いて、それからちょっとだけ拗ねたように唇を尖らせたのだった。


「はやてにはあたしらがいるから、寂しくなんてないじゃん。」


小さくそんな風に呟いたヴィータに、今度ははやてが目を瞬いて。そうだった、自分にはもっと大切な子たちがいたとちょっとだけ気恥ずかしさが生まれて、それから堪えきれなくなって、笑いを零した。そんなはやてにヴィータが驚いて頬を膨らますのだが、はやてにはそれすら微笑ましくて。


「せやね。私は世界一の幸せ者やったわ。ありがとな、ヴィータ。」


ひとしきり笑って、ヴィータの頭を撫でた。頭を撫でられたことに嬉しくなって、だけどやっぱり複雑そうに頬を膨らませたままのヴィータに、はやては小さく苦笑して。


「今日のお夕飯は御馳走にしよか。」


はやてはそう鼻歌交じりに微笑んで、「御馳走」と言う言葉に嬉しそうに頬を染めたヴィータの頭をひと撫でして、学校を後にした。
















FIN



その後のなのはちゃんとフェイトちゃんの会話とかはご想像にお任せします。

どっちかっていうと今回はなんだろう、はやてちゃんを書きたかったのかも。はやてちゃんのなのはちゃんへの気持ちは少し曖昧で、秤にかけたらきっとヴォルケンを選ぶような、そんな気持ち。なのはちゃんにはフェイトちゃんがいるから。だからはやてちゃんは、2人を応援できるしちょっとだけ寂しいけど笑っていられるのかなって。

勝手に思ってます。えぇ。←

どんな気持ちを向けらえても、なのはちゃんはフェイトちゃんしか見れなくて。フェイトちゃんもなのはちゃんだけは誰にも譲れなくてきっと何度も心の中で謝るんだと思う。


今回は最後を曖昧に濁してしまいましたが、こんな終わり方で良かったかなって勝手に思ってます。




読んでくださって、ありがとうございました(^ω^)。


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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