しんちょうさ

べたです。
わたしあたらしいぱろがかきたい…

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コツコツと。ヒールの靴音をならして歩いてくるのは執務官制服をピシッと着こなしたフェイトさん。数枚書類をもって、姿勢良く歩く姿は誰をも魅了するのですが。

そんなフェイトさんに、少しだけ不満げな視線を向けるのは恋人であるなのはさん。


「あ、なのは。ごめんね、待たせちゃったかな?」
「んーん。私も今来たとこ。」
「そうなんだ?……何か不機嫌?」


待ち合わせていたなのはさんと合流したフェイトさんに向けられる不満げな視線に、少しだけ困ったように首を捻るフェイトさん。


「べっつにー」


そんなフェイトさんを見上げて、なのはさんは可愛く唇を尖らせながら歩を進めます。そんななのはさんにちょっとだけ苦笑を漏らすフェイトさんは。


「なぁに?口がアヒルになってるよ?なのは。」


クスクス笑ってそう言われると、なのはさんは「だって」と溜め息。


「だって、フェイトちゃんずるい。」
「……え?」
「フェイトちゃんがヒール履くと届かないんだもん。」
「届かない?」


そんななのはさんの言葉に瞳を瞬くフェイトさんは。自分となのはさんの身長差が、履いているヒールのせいで広がった事に気付きました。なのはさんは教導隊の靴なので、普段の身長とあまり変わりありませんが、フェイトさんはヒールで数センチ身長がプラスされていて。


「あぁ…」


足元からなのはさんまでの目線まで追って確認したフェイトさんはクスりと口元を抑えて笑います。それからやって来た自分の執務室の鍵を開けてそれからなのはさんを先に部屋に入るように誘うと小さく笑って。


「そんなに変わらないんじゃないかな?」


可笑しそうに言うのでした。ちなみにそんな風に言われたなのはさんは笑われたことでほんの少し頬を赤くしました。


「か、変わるよぉ!///」


それから負けじと声を上げます。それからムッと頬を膨らませて。


「今まで背伸びして届くのがやっとだったのに。」


とぼそぼそ呟いて、それから隣に立つフェイトさんを見上げます。そんな見上げられたフェイトさんは相変わらずクスクス笑って。いて、それから「大丈夫だよ」と一言置いて。


「私が屈むから。」


なんて言うのですがそんなのは今のなのはさんには悔しいわけで。ともあれ先ほどから届く届かないと何の話をしているのかと言いますと。


「それじゃつまらないー」
「そんなに変わってないから、頑張ってみる?」


そう言ってなのはさんの腰を引き寄せます。そんなフェイトさんの制服をちょっとだけ掴んで渋々背伸びをしたなのはさんは。フェイトさんの唇に、自分の唇を届かせようと精一杯背伸びをするのでした。少しだけプルプル震えるなのはさんの足に、フェイトさんは苦笑して。少し身を屈めてあげようかなと思うわけですが、でもなのはさんが一生懸命背伸びしているところをもっと見ていたいという意地悪な心も沸きまして。


「…………フェイトちゃん?」


結局後者の心が勝ってしまったフェイトさんは背伸びをして唇を届かせようとしているなのはさんを微笑ましく見守っていたのですが。ついに背伸びを諦めたなのはさんの、不機嫌な瞳にひと睨みされてしまいました。


「ご、ごめん…なのはがあまりにも可愛くて…。」
「ずっと見てたの?」
「ごごご、ごめんっ…だってなのはが…///」


恥ずかしさと不機嫌さで顔を赤くしたなのはさんにどうしてよいか分からずあたふたするフェイトさんにいつもの凛とした姿は見る影もなく。その姿にため息とともに苦笑を漏らしたなのはさんは手を伸ばして。


「もう、次は意地悪しないでよね?」


と、人差し指をフェイトさんの唇に添えてキスの合図。さっきまでの意地悪さはどこに行ったかフェイトさんは頬を少しだけ染めて「うん」と小さく微笑みます。


それからもう一度、フェイトさんの肩を掴んで背伸びをして顔を近づけるなのはさんに少しだけ腰を落として。


「失礼します。」
「失礼しまーす。」


プシュ、という空気の抜ける音と同時に。やって来たのはフォワードメンバーのスバルとティアナで。よりにもよって入り口前で堂々とキス寸前のシーンを見せつけられた2人は「あ」と小さく声を零しました。一応皆さん勤務時間内です。


「………。」
「………。」
「……………。」
「……………。」


その体勢のまま暫しの硬直。


「ち、違うのっ!///」
「ぅえっ!?」
「「あっ」」


一番最初に動いたのはなのはさんで。両手を突き伸ばしてフェイトさんを吹っ飛ばします。それも結構な力で。そんな動き予想く不能だったフェイトさんはというと、突き飛ばされてソファの背面から倒れこんでソファの座席に転がり落ちて、頭を強打。


「あああっ!フェイトちゃんごめーん!///」


普段は自慢の上司ですがこうなると見る影もなく。スバルとティアナは乾いた笑みを浮かべて「お邪魔しました」と言い残すと、書類だけ置いて静かに部屋を出て行ったのでした。












「なのはさんもフェイトさんも大人だね…。」
「そうね。」



それから部屋を出た2人は。少しだけ恥ずかしそうにそんな話をしていたとか。









FIN



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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