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こねた

さむーい(^o^≡^o^)!!!
特に意味のないSSですよー。

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風に揺らいで舞い落ちたのは、紅く、まるで貴女の瞳のような色をした綺麗な一葉だった。








「なのは。」


まだ夜と呼ぶには早い夕暮れの空の下。
座り込んでいた私の背に掛けられた漆黒色の上着に驚いて振り向いた先に、フェイトちゃんが少しだけ肩で息をして立っていて、私は何も言わずにぼんやりと見上げていた。


「寒くない?もう…ずっとここに居たの?」
「うん…。」


気遣わしげにそう聞いて、そっと私の目の前に差し出された手を取り立ち上がる。私の冷えた手に少ししかめっ面をしたフェイトちゃんは小さく溜息を吐いて。


「何かあったの?」とだけ聞いた。


フェイトちゃんは隣の家に住む2歳年上の幼馴染。彼女の家は代々お医者様で、彼女は体の弱い私を見てくれている先生の娘。だから、何か辛い事があると必ずこの場所に逃げ込む私の事を良く知っていて迎えに来てくれたんだと思うけれど…。


「なにも。」
「……そう?もうすっかり寒くなって来たんだから、気をつけないとダメだよ?」


薄手の着物1枚で出てきた私に、フェイトちゃんの上着を掛けたフェイトちゃんは良く見れば私よりも薄い着物で、少しだけ困ったように笑っていた。


「フェイトちゃんが風邪ひかない?」
「私?私は大丈夫。強いから。」


私の気遣う言葉にそう微笑んだフェイトちゃんは、「帰るよ」と言うと私の手を取って歩き出す。紅く染まった葉の絨毯。少し風が強く吹くだけでフェイトちゃんは立ち止まって風から私を庇うようにする。それが嬉しくて、包まれるようにして守られるのが心地よくて。


「あぁ、なのは。」
「うん?」
「………葉が、ついてるよ。」


それから風が止むと私の髪についた葉を取ってくれた。


「ありがとう。」
「どういたしまして。」


そうしてまた無言で手を取って歩き出す。

前を歩く私より少し広い背中が。風に靡く、お月様のような色の髪が。彼女が。とてもとても好きで。ずっとずっと、大好き。



『フェイトちゃんが祝言だって?早いなぁ……』



今朝家で聞いた、誰かが話していたそんな言葉に胸を抉られて泣いていたなんて知られたくはないけれど。


「フェイトちゃん。」
「うん?」
「………もう少しゆっくり歩いて貰っても、良いかな?」


小さく言うとフェイトちゃんが立ち止まる。


「早かったかな…?えっと……ごめんね。」
「足がちょっと痛いだけ。」


慌てるようにそう言うフェイトちゃんに首を振って「足が痛いと」嘘を吐いた。もう少し一緒に居たくて。もう少し触れていたくて。


「じゃあ、掴まって。ゆっくり歩くから。」


けど、フェイトちゃんは少しだけ思案して私の手を離して目前に屈みこんだ。それから背を向けて両手を差し出す。それは背負う時の恰好。


「ぇ、は…恥ずかしいよ!///」
「……いいから。ほら、おいで。」


そんな風に半ば強引に背負われて、私はフェイトちゃんの肩に掴まる。ほのかに香る優しい香り。こんなにも好きになる人が私の人生に、現れるんだろうか?優しい彼女よりも、もっと優しい人がいるの?



“祝言なんてあげないで。”



言えれば良いのに言えなくて、私はただ目を伏せた。涙が零れないように。


「ねぇ、なのは。」


それから少しだけ歩いた時、フェイトちゃんが急に立ち止まる。フェイトちゃんは「なぁに?」と小さく返した私に、少し無言を続けて。


「なんでもない……。」
「なに?」
「うん、何でもない。もう少ししたら、話すよ。」


少しだけ微笑みを浮かべて。少しだけ甘い声。嬉しそうな、そんな声。きっと祝言が決まったって話なんだと、すぐに気付いた。


「なのは?なにか言った…?」


聞きたくない。そんな言葉を飲み込んで、私は「何でもないよ」とだけ小さく返したのだった。



























「なのは。」


散歩に出たまま帰ってこないという話を聞いて、私は幼馴染であるなのはを探しにやって来た。紅葉した木々のざわめくそんな場所で、黙って座り込んでいるなのはの姿を見つけて、その背中が儚くて消えてしまいそうで上着を被せる。私より線の細い背中が愛おしくて。とても大切で、胸が切なくなった。


「寒くない?もう…ずっとここに居たの?」


つい先ほどまで私に紹介された祝言の話を断っていた所為で、見つけに来るのが遅くなってしまったことが悔やまれた。とても良縁の祝言話だったけれど。


「うん…。」


私を見上げて、静かに頷いたなのはにちょっとだけ眉をしかめて手を伸ばす。その手に触れたなのはの指先はとても冷たくて、私は少しだけ強く握りしめた。


それから、手を取って歩き出す。途中なのはが「足が痛い」と言うので背負う形にして。背中に抱くその柔らかさと、軽さに心が乱れないようにと少しだけ自分を戒めて、それから空を仰ぐ。橙色だった空は少しだけ薄暗く、空には薄い上限の月が飾られていた。



「ねぇ、なのは。」
「なぁに?」


呼べばすぐに返ってくるその声が愛おしくて。


「なんでもない……。」


少しだけ間を置いてそう言うと、後ろからもう一度怪訝な「なぁに?」という声が聞こえてきた。


「うん、何でもない。もう少ししたら、話すよ。」


いつか話そう。ずっと胸に抱いてきた君への想いを。愛おしい想いを。木々が紅く燃える季節が過ぎ、木枯らしが吹く季節を越え、辺りが桜色になったその季節に。









FIN






お隣同士、お医者さんちのフェイトちゃん×幼馴染の病弱なのはちゃん。
着物の切ない話すきすき(^o^≡^o^)!

フェイトちゃんの婚約話を聞いちゃったなのはちゃんが家を飛び出しちゃった感じで、フェイトちゃんが探しに来たみたいなw。なのはちゃんは勘違いしててフェイトちゃんは鈍感馬ばかで(^o^≡^o^)w

そんな。


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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