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そんな物語

すっかり寒くなって来たので、私も色々力尽きます寒いです_(┐「ε:)_ピクピク。

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夢の中で。よく「これは夢だ」って思う夢がある。確か「明晰夢」って言うんだっけ。自分が夢を見ていると自覚しながら。私はぼんやり、その夢の中の自分の視線で物事を見ていた。



夢の中の私は堅い床の上で跪いていて、動きにくいような服…というよりは鎧を纏っていた。中世の時代なのか、甲冑をガシャりと鳴らして跪く私の両手には拘束具。掴まったような、そんな感じだ。映画の見過ぎかな、と夢の中の設定に失笑してゆっくり顔を上げる。目の前には綺麗な衣装を着た女の人が居た。ドレスのような。お姫様だろうか?ともすれば私は兵隊とかそんな設定だろう。何故か私は「敵国のお姫様」だと、そんな風に理解した。敵とか味方とか頭が勝手に。


「─────…」


か細い声が聞こえてゆっくりと上がる視線の先。残念ながらそこで徐々に視界が白くぼやけていって、もうすぐ目を覚ますのだと理解した。ゆっくりと夢の中の私に伸ばされた細い手に触れることもなく、私はそこで目を覚ます。








外ではチュンチュンと鳥が囀っていて。枕元にある目覚まし時計に手を伸ばすとまだ起きるには早い時間で、だけど二度寝するには短い時間。


「アルフ。朝だよ…?」


潔く諦めた私は隣で寝ている愛犬をひと撫でして、どうせなら早起きに巻き込んでやろうと声を掛けた。頭をやんわり撫でられたアルフはもう少し寝たそうな瞳をこちらへと向けて、さらにひと撫ですると諦めたように尻尾を揺らしゆっくりと起き上がる。


「おはようアルフ。」


ごめんね、と苦笑してもう一度撫でしてカーテンを開けると、私はベッドを抜け出した。それと同時に、何気なく夢で見た自分の両の手を見る。何となく明晰夢を見るなんて珍しいと言うか、「自らの深層の心理状態」とかっていう一説もあったような気がしてちょっとだけ気になったから。


「変な夢だったな…。」


だけど深く考えることをやめた私は小さく笑って、私は壁に掛けてあった学校の制服に手を伸ばしたのだった。



私の名前はフェイト・T・ハラオウン。聖祥大付属高校に通う高校2年生だ。特にとりえも変わったこともない、青春を謳歌する女子高生。ちなみに恋人も居ない。募集中だ。



「おはよう、母さん。」
「あらフェイト、今朝は早かったのね。おはよう。アルフも。」


制服に着替えて顔を洗い終わってからリビングに行くと、リンディ母さんが既に朝食の用意をしていて兄のクロノが新聞を読んでいた。


「おはようクロノ。」
「あぁ、フェイトが早起きなんて珍しいな。おはよう。」
「クロノ、ご飯食べながら新聞読むなんておじさんくさいよ?」
「………。」


私の一言にやれやれと言わんばかりに苦笑して息を吐いたクロノは読んでいた新聞を片づけ始めた。もしかして少しショックを受けたんだろうか?冗談なのに。……と思いながら、私も席について用意された朝食に手を合わせて、それから口へと運ぶ。


「ねぇクロノ?」
「ん?」


パンを片手に持ちながら何気なくぼんやり。


「明晰夢って、見たことある?」
「ないな。あれは所謂妄想状態の様なものだろう?」
「そうなの?」
「いや、知らないが。」
「なんだ。」


そんな他愛もない話をしている間に。いつもより時間に余裕があると思い込んでいた所為か、気が付くといつも家を出るより少し遅い時間になっていて。


「わっ、ごめん!もう行くね!行ってきますっ!」


背中で「行ってらっしゃい」の声を受けながら、私は家を飛び出した。走れば学校の始業ベルが鳴る前に着くはず。そう思って、朝から全力疾走を繰り広げて私は通い慣れた道を走った。





「はぁ、はぁッ…」


全く、なにが嬉しくて朝から全力疾走なんて繰り広げてるんだろう。

学校に着いて時計を見ると、逆にいつもより早い時間に学校に到着していた事実に気付いて私は大きく息を吐いた。これだったら、途中からは歩いても良かったんじゃないかって。せめて道端で同じ学校の生徒を見かけたものなら私も安心して走る事をやめただろうけど。そう言う日に限っていないもので。


「………次の休みに、腕時計でも買おう…。」


鞄に入れっぱなしの携帯を見るのも面倒だし、いっそ腕時計を買おうと。学校の靴箱の前で、私はぼそりと誓ったのだった。


「あらフェイト。おはよ。」
「あ。アリサ……おはよう。」
「何で朝からそんなに疲れてんのよ…。」


声を掛けられて挨拶を返すと「何かあったの?」と訝しげに言う友人のアリサに私は少しだけ苦笑して、それから朝の間抜けな経緯を話したのだった。まぁ、言った結果「ばか」の一言で片づけられてしまうのが常なのだけど。


「ばかねー。」


ほらやっぱり。私が話し終えるや否や、アリサは小さく息を吐いて「時計買いなさいよ」と言う始末。私だって買うつもりだよ、とぶちぶち返して私はそのまま教室への階段を上がってアリサの後ろを歩いたのだった。












それから。



「えーと、このクラスの皆さんに、転校生を紹介します。」


朝のホームルーム中に担任の先生が唐突にそんな事を言い始めた。そういえばいつだったかアリサが言ってたな、なんてぼんやり机に頬杖をついて聞く私は正直言えば転校生なんてあんまり興味がなくて。それよりも窓の外に視線を向けて、単調に流れていく雲を視線だけで追っていた。そうしてしばらくして。音だけで、転校生が教室に入って来たのが分かった。教室の扉が開いた音と、教室内の皆がどことなく詠嘆するような、そんな声を漏らしたから。


「───高町なのはです。宜しくお願いします。」


それから、澄んだ声。その声に釣られて、外に向けていた視線を教団の方に戻す。そこで私はようやく転校生とやらを視界に収めたのだった。最初に目についたのは長い髪。私よりは少し短い、だけど綺麗に手入れされた亜麻色の、綺麗な髪だった。次に視界に入ったのは。蒼。綺麗な、空の色を彷彿とさせるような澄んだ瞳だ。とても可愛い女の子だった。


「高町さんは、ご両親の都合で───…」


先生の紹介する言葉も聞き流すほどに見惚れる、とても綺麗な女の子。天真爛漫そうな、だけど何処か憂いを帯びているようなそんな気になる笑顔を振りまく彼女の事が、何故か印象に残った。

それからその子は私よりも前の席で、決して近くはない席で。特に関わるような事もなさそうなそんな関係性の席順の私は、ただ授業中や休み時間に何となくその子をたまに見たりする程度。アリサは学級委員なので何かと世話を焼いてるみたいだったけれど。窓際に座る転校生のサイドポニーが風に揺れると何故か堪らなく心臓が痛くなるような、そんな錯覚を覚えたりして、その度に私は小さく息を整えて。

そんな風に特にその子に関わる事はなく、一度すれ違った時に自己紹介をした程度だった。


















───そうしてその日の夜も。私はまた明晰夢を見た。



やっぱり同じような設定の夢。中世時代のようなそんな場所の地下牢で、私は冷たい石壁に囲まれて、檻のような中に座っていた。前回の続きだろうと考えれば何となくストーリー性の読める夢。掴まっているんだろう。音のない、映像だけの夢で、感情だけは夢とリンクしているらしく、ただどうしても悲しかった。理由なんて分からないけれど。

夢の中の私の視線は暗く冷たい床に向けられたままで、しばらくしてゆっくりと視線が移動した。相変わらず両手は拘束されていて、拘束された手で牢の檻を掴む。檻の向こう側には誰かが立っていた。

裾元に視線を向けると、立っているのは女性なのだと分かった。綺麗な衣装。先日見た夢の続きなら、その人物も多分同じ人で。その時の自分の感情だけが嫌に鮮明に意識出来て、とても辛かった。夢だと分かっているからまだ幾分かましに思えるけれど。

裾元に向けていた視線がゆっくりと浮上する。ドレスとも思える、綺麗な衣装。次いで見えたのは髪の毛だった。見覚えのあるような綺麗な亜麻色。


そうして。


「どうして、同じ国に生まれなかったのかな。」


嫌に鮮明な泣き声が耳に焼き付いた。音のなかった夢の世界で、急に。聞いた覚えのある声。視線を向けると、そこに居たのは女の子。私と大差ない年の。見知った顔だった。今日学校に転校してきた、転校生とそっくりそのまま同じ顔。声。蒼い瞳に涙を溜めていて。

それと同時に、堪らない苦しさと悲しさが私を襲う。夢なのに、まるで映画を見ているような、自分が映画の主人公になったような。悔しさと、憎さ。


「ごめん、ね。」



最後に響いたのは、私の声。




その途端に急激に意識が浮上して、ありったけの腹筋を使って、ベッドから跳ね起きる。急に起き上がった反動の所為か心臓がバクバクと鼓動して何故か、肩で息をしていた。


「………変な、夢」


カーテンの外はまだ暗くて、時計を見れば深夜で。額には汗が滲んでいて拭おうとして。


「なん──…?」


頬を伝っている涙に気が付いた。








夢の世界にリンクしすぎたのか良く分からないけれど。その後も寝る気がしなくて、私はカーテンを開く。昼間が晴天だった所為か星が綺麗で。


「よっぽど転校生に印象受けてたのかな……。」


自分を軽く嘲笑してもう一度、私はカーテンを閉じた。夢は夢だと。そう思っていて。寝る気がしない私はスタンドの電気を点けて、本棚にしまってあった小説を取り、ページを捲った。




その本の内容は。



敵国のお姫様と恋に落ちた、騎士の物語。
















FIN



生まれ変わりネタ\(^o^)/?
力尽きました。最初の方で力尽きました。

敵国のお姫様と敵国の騎士の恋物語~(^o^≡^o^)!
前世でBAD ENDだった2人が織り成す恋物語!始まらない!

なのはちゃんにはきっと前世の記憶がある!
前世で愛し合えなかった分、今生で愛し合ってください。





テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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