パロ

若干キャラ崩壊(^p^)

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「やだ。」
「………フェイトちゃん?」
「やだったらやだ。」
「でも───…」
「やだったらやだったらやだ。」


ソファーの上でむくれている人物に深く溜息を吐いて、私はポケットからスケジュール帳を取り出した。そこに書かれている連絡先の番号に連絡しようとして。


「本当にダメ……?」


それから最後のダメ押し宜しく、そう問いかける。───と、その人物はほんのちょっとだけ申し訳なさそうに紅い瞳を伏せて唇を少しだけ尖らせる。これは迷ってるときの表情。

私の名前は高町なのは。某芸能事務所に勤め、マネージャー職に就いている。ちなみに目の前のそのむくれたような表情をしている彼女はフェイト・T・H。現在人気ブレイク中の売れっ子タレント。ちなみにさっきから何をそんなに押し問答をしているのかというと。


「折角のドラマ主演なのに、断っちゃって良いの?」
「………だって。」


そう言って、もう一度ちらりと私の顔を見る彼女は現在17歳。私より6つ年下。この年齢で色々仕事漬けなのは可哀想な気もするけれど、でも彼女は仕事が好きみたいだし、こんなにも仕事を拒絶するなんて私が知る限りでは今までなかった。それからもう一度確認とばかりに視線を向ける私に。


「……だってキスシーンがあるもん。」


と。小さくちょっとだけしょんぼりしながらそう呟いた。その理由にちょっとだけ拍子抜けして思わず笑いが漏れる。慌てて隠すけどフェイトちゃんは私の漏らした笑みに気付いたようでますます面白くなさそうな表情を浮かべた。


「……………いいよ。やる。」


それから。「はぁ」と諦めにも似たような溜息を零してムクりとソファーから起き上がる。私よりも年下の癖に私よりも高い身長。サラサラの髪。綺麗な瞳。そりゃあブレイクもする容姿の良さだよね。それから置いてある雑誌を手に取って、どこか不機嫌そうにソファーに行儀悪く寝そべったのだった。


「えっ?良いの?」
「……うん。受けておいて。」
「わ、分かった。じゃあちょっと電話してきちゃうね。ちょっと待ってて?」


寝そべるフェイトちゃんの頭を撫でる。と、「子ども扱いしないでよ///」と反抗したけれどそんなフェイトちゃんに微笑を浮かべて。


「すぐ戻るねー?」


と言い残して、私は部屋を出た。


「おぉ、なのはちゃん。」
「あ、はやてちゃんお疲れ様。」


部屋を出ると、親友でありこの事務所の社長でもあるはやてちゃんがやって来て。私は携帯を片手に手をひらひらと振る。


「フェイトちゃん仕事どうやって?」
「あ、受けてくれるって。」
「そかー。全くあの気まぐれ天邪鬼は……何が嫌やったんやろ。」
「なんだかキスシーンが嫌だったみたい。」


何だかんだ言って可愛いね、なんて微笑ましく微笑した私に何故かはやてちゃんは「ははぁん」と手を叩く。何か思いついたようなそんな顔で何処かいやらしい笑みを浮かべていた。


「な、なに?」
「いやいや……フェイトちゃんも可愛らしいとこあるなぁ。」
「何が?」
「いんや、独り言やよ。」


不可解な笑みを浮かべるはやてちゃんに首を捻って、私は携帯電話を操作して相手先に電話を掛けた。


「まぁ、共演のキスシーン相手はうちの事務所の子やし、大丈夫やろ。」
「ふぇ?そうなの?私誰だか聞いてないけど…。」
「すずかちゃんやよ。あの子なら、2人とも幼馴染やし大丈夫やろ。……っていってもスキャンダル騒がれてるから少ーしばかり面倒な組み合わせやけど。」
「あ、そうなんだ………。」


と、話しているうちに電話先の相手が出て、その話はそこまでになった。すずかちゃんというのは同じ事務所の、フェイトちゃんの幼馴染の子で、同じくブレイク中の子。以前からフェイトちゃんと仲が良い所為で、スキャンダルなんか騒がれたりしている子だ。

相手先の人と話しながらはやてちゃんが部屋に入って行くのを視線だけで追って、ほんの少しのもやもやした気持ちを抱きながら。私は今後の撮影の話などをメモを取りながら聞いたのでした。





















「ハロゥ、フェイトちゃん。元気ー?」
「…………いつも会ってるじゃない。見ての通りだよ。」


部屋のソファーに寝そべって雑誌を読む私に話しかけてきた相手。事務所社長でもあるはやてに、私は思い切り露骨に眉を顰めて不機嫌な顔を表して見せた。そんな私に苦笑を浮かべながら、どこか楽しそうに笑うはやてを無視して私は再び雑誌へと視線を向ける。


「なんよ、ドラマの仕事受けるって?」
「………うん。ギャラ多いし。」
「えぇのん?」
「………なにが?」


口元を抑えて必死に笑いをこらえてます、といった表情のはやてに苛立ちを募らせながら私は億劫に思いながら体を起こした。


「キスシーン、嫌やったんやろ?」


それから、気遣いのようなそんな言葉に小さく息を吐いて。


「別に嫌だったわけじゃなくて……ただ……」


ただ、なのははどう思うだろうかと。そう思っただけ。そう口にする寸前で、目の前で今にも吹き出しそうな顔をしているはやてと目が合った。


「なのはちゃんはどう思うんやろーって、気になるんやろ?」


プクク、と笑いを零しながら。はやては私の触れてはいけない部分に触れてきたわけで。無視する私にさらに続ける。


「フェイトちゃんは何だかんだ言うて思春期やもんなぁー、気になるよなぁ好きな人が自分のキスシーン見て何も思わないのかどうか。」


ニヤニヤ下種な笑みを浮かべたまま。


「ついでに言うならなのはちゃんは何も思ってないみたいで、今のフェイトちゃんは内心失恋気分なわけや!」


ビシ、と指をさしてまるでドラマに出てくる名探偵宜しくウィンクしたはやてに。私は手に持っている雑誌を全力で投げた。


「う、煩いな!!!///」


図星もいいところだ。なのはに出逢ってから4年。一目惚れしてあれやこれやと頑張って来た私の気持ちに。なのはは未だに気付いてくれない。───もしかしたら何とも思われてないのかもしれない、とかもやもや考えていた私にあの仕事を持ってくる追い打ち。正直ショックだった。


「痛いわー…私一応社長やよ?一応。」
「放っておいてよ。……でないと私仕事辞めるからね。」
「それはアカン!今やフェイトちゃんとすずかちゃんで成り立ってるようなもんやし!」


自分で投げた雑誌を拾いにはやての方へと近づいた私に、はやては何故か親指を立てた。


「でも大丈夫や!フェイトちゃんの為になのはちゃんに爆弾投下してきたから!」
「───は?」
「なのはちゃんはな、ちょっと…いやかなり鈍感なだけやねん。自分の気持ちに。」
「…………何したの?」
「フェイトちゃんのキス相手教えただけや♪」
「すずか?」


すずかは私の幼馴染で親友だ。多分2人で口裏合わせてキスしてるふりとかになるとは思うけど……。


「とりあえずすずかちゃんと仲良ぅしとき。」
「意味がさっぱり分からないよ!はやて、なのはに何言ったの!!!」
「ひぇ、いひゃいっ……!」


ぐい、とはやての右頬を捻り上げる。涙目のはやてに微笑を浮かべて、さらに左も抓り上げようとして。


「こら!フェイトちゃん何してるの!」
「ッな、なのは!?」


後ろから一喝するような声が聞こえて思わず手を離す。


「いたたた……なのはちゃん助かったわー。フェイトちゃんってば反抗期でなぁ。」
「違うよ!これははやてが……!」
「もう。暴力はダメでしょ!」


両手を腰に添えて。子供を叱るみたいに「めっ」と言うなのはに肩を落とす私の隣で。くくく、と押し殺したような笑いが聞こえて。


「なのはのばーか!!!!」
「ふぇ?」


私はそう言い捨てて全力でその部屋を逃げ出した。部屋を出て、幼馴染で親友でもあるすずかのいる隣の部屋に逃げ込む。


「すずかぁ!聞いてよ!」


────と。扉をノックもなしにバーンと開け放った先。


「んなっ?……ちょっ!ノックぐらいしなさいよ!!!」
「どうしたの?フェイトちゃん。」


すずかと、マネージャーのアリサがキスしてて。私に驚いて咄嗟に跳ねるように離れた。そういえばこの2人が付き合ってるっていうのは知ってたけど。



「─────ッ、リア充爆発しろ!!!!!」




そう叫んで。私はまたその部屋も飛び出したのだった。








ちなみにその後直ぐに追いかけてきたなのはに掴まって。「今晩何かごはん作ってあげるから」というなのはのご機嫌取りよろしいその台詞にあっさり陥落してしまったのは言うまでもない。





















FIN



(^p^)

なのはちゃん→←フェイトちゃん、で。
やがて自分の気持ちに気づくと同時になんだかどんどん大人ぽくなってっちゃうフェイトちゃんにもやもやしまくりなのはちゃん。そのころにはフェイトちゃんにも余裕が出来てきて……みたいな\(^o^)/


みたいな\(^o^)/



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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