やっつけ

昨日の①の方をやっつけてみたんだけど、なんか劣化した\(^o^)/あれね、時期が変わると内容も変わるっていうか、なんていうか気持ちも変わるっていうか(略)

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「誰かいるの?」

私が初めてその人に出会ったのは、小雨の降る夕暮れ時。幼かった私は仕えている家の家主に酷い仕打ちを受けて外に逃げ込んで泣いていた。そんな中で、優しく手を差し伸べてくれた。優しく微笑んでくれて、温かく包んでくれた。

「可愛い名前だ。」

そう言って手を引いて歩いてくれたその人は、使用人として私を引き取るのではなく、とても大切に慈しんでくれて、優しく微笑んでくれた。





それが、私とフェイトちゃんとの出会いだった。



















「ど、どっちが良いですか?」

その日は朝から慌ただしくて、私は四年ぶりに都仕えから帰ってくる主であるフェイトちゃんを迎える為の準備に明け暮れていた。四年前、都仕えに出たフェイトちゃんを見送って、それからは手紙のやり取りのみだったから会えるのは嬉しいのだけど、ほんの少し緊張がある。

「どちらをお召になってもお可愛らしいですよ。」
「で、でも………」

それから着物を選んでいる私にクスクス微笑んでそんな風に言う女将さん。幼い頃から優しくしてくれた、母のような存在のその女将にさんに着替えを手伝って貰っている間に。

屋敷の外で、ほんの少しのざわつきが聞こえた。もたつく私は女将さんに連れられて外へと駆けた。どうやらあの人が帰ったらしく、家人総出でのお出迎え。急に会うのが怖くなって、私は女将さんの背中に隠れたまま。

「ただいま」という声だけでもすぐにわかるその人がすぐそこに居た。

「なのはは、居ないのかな?」

それから、そんな風に苦笑気味に言う主に。

「さぁほらなのは様、恥ずかしがって無いで、ほらほら。」

ほんの少し強引に、女将さんによって前へと押しだされ私はほんの少しだけ躊躇ってから「お帰りなさい」と微笑した。久々に会うフェイトちゃんは相変わらず優しげで、綺麗で。

「なのは大きくなったね。」

「お土産だよ」と、そう言って私の髪に髪飾りを付けてくれた。そうして「様」付で呼ぶことを少しだけ諌めて、今まで通り呼ぶようにと言われて。

その日の夜は、久しぶりに会ったフェイトちゃんに都の話を聞かせて欲しくて寝所へと向かった。後から考えたら失礼だっただろうかとも思ったけれども、それでもフェイトちゃんは優しく部屋の中へと誘ってくれて、私は久々に甘えるようにその腕に擦り寄ったのだった。


だけど、少しだけ彼女の態度が変化したのは、翌日からの事。













「──────ぇ?」

告げられたのはその日の朝。二人でとる、朝食の席での事だった。

「うん、だからね。……なのはももう年頃だから、そろそろ縁談を決めなくちゃねって。」

相変わらず優しげな笑顔を浮かべたまま、そんな風に言う。最初は何かの冗談なのかと、そう思ったのに。だけど微笑を浮かべたままのその顔は真剣で、それから「心配しなくて大丈夫だよ」と言う。

「ちゃんとした相手を選んであげるから。あ、もちろんなのはが選んで良いのだけど。」

それからそんな風に言うフェイトちゃんに、私は何も言えず。どうして急にそんな事を言うのか。今まで手紙のやり取りでもそんなをいう事なんてただの一度もなかったのに。どうして帰って来て急にそんな事を言うのか、自分が何か悪い事をしたのかと、そんな考えばかりが浮かぶ。

「………なのは?」
「縁談なんて、いいよ。やだ。」

それから、小さく我儘を言った。幼い頃から私は自分でもあまり我儘を言わなかった方だと思う。フェイトちゃんが都に行ったときは泣いたけどそれでも我慢をした。だから。

それに。

「だってフェイトちゃんだって、誰も娶ってないじゃない。」

それに、私の事よりも自分のことはどうなのか。急な話に思わず語気が強まる。縁談なんて私がそんな事を望まない事、知っているくせに。と。

「今すぐにとは言わないよ。───… ただ、準備の話。」

我儘を言う子供を諭すようにほんの少しだけ困ったような顔をしたフェイトちゃんは、何かを言いあぐねたような仕草をしてそれから息を吐く。子供のように癇癪を起こした私に、間違った言葉を与えないように慎重に逡巡した後。

「昨日帰って来たときにね、思ったんだ。」

立ち上がって、私の近くへとやって来て。優しく前髪を撫でる。泣きそうな私にほんの少し困ったような顔をして、笑って。

「久々に見たなのははとても綺麗だったから。」

だからここにただ置いておくのはもったいないでしょう?と言う。

「それに、私はなのはの人生を預かってる身だから、ちゃんと幸せにしてあげたいんだ。」

それは親心なんだろうか?と思いながら、私はその言葉を黙って聞いていた。ほんの少し唇を噛んで。

「フェイトちゃんは────…?」
「うん?」
「フェイトちゃんは、縁談……」

だけどずっと黙って聞いている事なんて到底できるはずがなくて、私の口から小さく漏れたのはそんな言葉。本当は知っているから。ずっと前から、彼女にはたくさん縁談の話が来ていた事を。だけど私が居るからと。数多来る縁談の話を全部断っていた事を。

「うーん、良い話があったら、その内……ね。」
「だったら────… 」

そんな彼女の言葉に、喉まで出かかっていた言葉をそのまま押し黙るように飲み込んだ。大声を出したせいで、その後の部屋に静寂が広がる。朝食のこの時間は皆が忙しいはずで、廊下辺りでバタバタする音が聞こえそうなものなのに今日はとても静かで。

「なのは……?」
「なん、でも……ない。」

心配そうに覗きこむフェイトちゃんにそう返して、押し黙って俯いて。今口にしそうになった言葉を、胸の奥に押し留める。







それからフェイトちゃんは用事があるからと何処かへ行ってしまい、私も朝食を片づけて、外へと出た。フェイトちゃんが居ない間よく散歩をした道。

天気が良くて、風が気持ち良くて。なのに胸が痛くて、私は途中の道でしゃがみ込む。結んだ髪が地面に着くのも気にせず、着物の裾が地に着くのも厭わず。

「だったら私を貰って」なんて。

言えなかった。言えるはずなんてなかった。何処にも行きたくない。ここに居たい。



「私の家に、来る?」



そう言って差し伸べられたその手は私にとっては救いで。包んでくれた温もりは、幸福だった。

「────… フェイトちゃんの、側に居たいよ。」

ずっと。と、嗚咽混じりに呟いた言葉は、ただ何処に響くわけでもなく風に吹かれて霧散した。ずっとずっと、好きで。会えない間に焦がれてようやく会えたのに。



告げる前に行き場を塞がれてしまったこの気持ちは、どうすれば良いんだろう。誰にも聞けるわけもなく、答えなんて一つしかなくて。私はその場で小さく溜息を吐きだした。













FIN










何これ続いちゃうじゃないですかヤダーーーー(^p^)wwwww

………え?




疲れちゃった⊂( ⊂ 。д。)⊃




テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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