①のラスト

没①の続き最後ですよー。
何かもうこんな時間じゃん寝たい(ノシӦωӦ)ノシ!!
相変わらず見直しも何もしてないので誤字脱字+文章におかしなところがあると思う。もう雰囲気で読んでくだしゃい(^ω^≡^ω^)←文字書きの端くれとしてはかなり最低。

たぶん最初の文章書いてる時期にはこんな終わりにする予定はなかったと(略)

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「なのはちゃんの事、本当にそれでえぇの?」
「………なに、突然。」


なのはに縁談の話をしていたことを聞いていたらしい家人であるはやてが私のところへとやって来て、突然そう言った。はやてにしては珍しく真面目な物言いに、息を吐く。言いたい事は何となく分かっている。けど私は取り合う気はなかった。

着物の襟を少しだけ直して、それから書面に目を通す。主に職務関係の物。

「植木職人に聞いたんやけどな。」
「うん?」

書類に目を通しながら、声だけで返事をする私にはやてはほんの少しだけ声を低くして。それから静かに、ほんの僅かに深刻さを忍ばせて紡ぐ。

「なのはちゃんが子供のころに仕えてた家あるやろ?」
「…………。」

それだけで眉間に皺が寄った。思い出したくもない、そんな相手だ。それが一体どうしたと言うのか。視線だけで続きを促す。

「その嫡男が、なのはちゃんを娶りたいらしくてなぁ。」

なのはは綺麗になったし可憐だし、頭も良い。だから欲しいと言う気持ちも分かる。けど。無意識に書面を掴んでいる手に力が籠った。

「私は、反対だよ。」

冗談ではない。あまり良い話を聞かない家だ。なのはを不幸になんてしたくはない。ただ、なのはが自分で望むならそれは別だけれども、とほんの少し舌を打つ。

「私はなのはの縁談を決めて、なのはが無事に良い相手に嫁いだら……都に行こうと思ってる。」

昨日帰ってきたばかりでこんなこと。急すぎるし、勝手が過ぎるとも思うけれど。

「そんなん……」

案の定。そんなん勝手過ぎや、と少し言葉を強くして言うはやて。確かに勝手過ぎるだろう。縁談の話に関して言うならなのはも、あまり良い顔はしなかった。都に行く話はしていないが。

「なのはちゃんの気持ち、分かってるんやろ?あの子は………」

そう言って、私の様子を伺うように視線だけこちらに向けて。それから、少しだけ声のトーンを落として静かに言う。

「あの子は昔から、フェイトちゃんの事しか見てへんよ。」

都から帰ってくる時のような少し冗談めいた物言いではなく、少しだけ悲しそうにそう言うはやてに少しだけ苦笑を浮かべて。

「それは……多分、刷り込みだよ。」

あの子は外を知らない。屋敷と、その近くしか。だから、他の世界を知らない。狭い世界で、たまたま手を差し伸べた私に恋と錯覚した淡い気持ちを抱いているだけ。幼少期に救いの手を伸べた私に、恋に似た気持ちを抱いたのだろう、と。そう言う私に。

「本気で思ってんか?」

そう言ったはやての声は少しだけ怒りを孕んだような、低い声。ほんの少しだけ。

「本気も何も……」

ないよ、と言う言葉は途中で途切れた。家人であり親友でもあるはやての瞳になんとなく口を閉じたから。

「何で帰って来て早々にそんな事言うたん?」
「え?」
「せめてもう少し経ってから切り出しても良かったんちゃうの?」
「それは」

尋問するようなそんな言葉に、言葉が詰まる。それから、とても読む気になれず手元の書面を折りこんだ。

「帰って来て、嬉しそうにしてるなのはちゃんに突然そないな事言って。なのはちゃん一人で泣いとったよ?」
「────…。」

きっと泣いただろう。今朝話をしている途中で泣きそうだったあの子は、それでも我慢して食って掛かった。嫁ぎたくないと、縁談なんて要らないと。確かに昨日の今朝であんな話をしたのは酷だっただろうか、とすっかり冷めた茶に手を伸ばす。

「別に今すぐというつもりで言ったわけじゃないよ。」

そう。今すぐと言うわけではなくて、いずれという話で。

「なぁ、フェイトちゃん。」
「なに?」
「もう1回だけ言うけどな?」

そこで一拍置いて、はやては息を吐く。時刻はもうすぐ夕刻で、朝の晴天が嘘のように、外はほんのり湿気っぽい。夜には雨が降るだろうそんな天気だと、障子の隙間から伺えた。

「フェイトちゃんがなのはちゃんを娶れるつもりは、ないん?」
「………。」

どうして、と聞こうとして言葉を飲み込んだ。はやては、知ってて言っている。真っ直ぐに私を見るその瞳にはたくさんの気持ちが混じっていて、なら私の本音を隠すことは難しいのだろう、と姿勢を崩して背後の柱に背を預けた。

「そんなつもりで…育ててきたわけじゃないんだよ。」

あの日、あの雨の中で泣いていたその子を今まで大切にしてきたのは、親心というものだったはず。或いは同情で、或いは────…

何処で狂ったのだろうか、昨日だ。夕べあの子が寝室へとやって来た時、急に怖くなった。布団に入れてあげて、年頃なだけに、そろそろ良くないかと思った拍子に。距離を置こうと決意した拍子に。胸にしこりが出来たような気分になった。

そんなつもりで、大切にしてきたわけではなかった。純粋に、自分に懐いてくれるなのはが可愛くて愛しくて。それは四年の都仕えが終わった後も変わらないはずだったのに。手放したくないなどと言う気持ちが芽生えた事に初めて気が付いた。

「そんな事、許されるはずがない……。」

なのはには幸せになって欲しい。その気持ちは間違いなく本心で。ならば良い相手との縁談を決めるのが先決だった。

私の言葉に、無言のままのはやて。気が付けば外からは雨の降る音が聞こえてほんの少し肌寒さを感じた。

自分の、利他的のように見えて実は酷く利己的な今朝の言葉に苦笑を漏らして情けなさにすっかり冷めた冷たいお茶を飲み干して懺悔する。

「なのはに縁談の話をしたのは……恐かったから、かな。」

歯止めが利かなくなる前になのはに縁談を決めて、自分は都へ逃げようと。そんな魂胆があったから。


「……………勝手やな、フェイトちゃんは。」

そう。勝手だ。そう言ったはやては困ったような溜息を吐きだした。

「なのはちゃんが余所に行った方が幸せって言うのは、思い込みとちゃうんかな?」

諭すような優しい口調で、一つ一つの言葉を真っ直ぐ私へと向ける。サァサァと雨の降る音がして、私はその雨音とはやての声に静かに耳を傾けた。

「我が家の主はそないな弱気だったらあかんよ?良い縁談相手とその子の幸せは比例するわけとちゃう。」

そうとだけ言うと、はやて言葉をやめて障子を少し開けて、隙間から外を覗き込んだ。それからじっと畳を見つめて身じろぎせず思考を続ける私を一度だけ見て。

「なのはちゃんは、恋とか錯覚するような子ちゃうよ?……あの子は賢い。」

その言葉に顔を上げるとはやては外を見たまま続ける。視界の先の外は薄暗くて雨が滴っていた。今夜は一段と冷え込みそうだ。

「ところでフェイトちゃん。」

じっとその先に視線を置く私に、急に声音を変えてはやてが振り向く。さっきまでの真剣な表情を消し去って、飄々とした態度を醸し出したまま。いつも冗談を言うそんな表情に少し構えると。

「なのはちゃんが昼頃外に行ったまま帰らんみたいなんやけど。」

笑顔を浮かべたまま、そんな風に告げた。

「なんっ……」

気付いていたならどうしてもっと早く言わないのか。昼ごろはまだ雨は降っていなくて天気も良かった。ならなのはは傘を持ってはいないだろう、それにもう随分と時が経っている。

どうやら知っていてわざと言わなかったらしいはやては、急いで立ち上がる私に何処か含んだ笑みを浮かべたまま「行ってらっしゃい」と言ったのだった。

そんなはやてに目もくれず、傘を差して屋敷を出る。昼頃とは打って変わって冷え込んだ夕方だ。昼頃も居なかったらしいなのはは恐らくは私が縁談の話をしたせいで外へと行ったのだろう。そう考えると進む歩の速さが早まった。

土がぬかるんで足を取られながら、それでも足早に進んで。夕暮れの雨の中、人の声が、雨の静寂を破った。言い争うような、そんな声。その声に胸が騒いで着物が濡れるも気にせず、藪を突っ切る。



「…………何、してるの?」


そこに居たのはなのはと、もう一人。なのはが昔下働きをしていた家の嫡子。見ればその男がなのはの腕を強引に引いていて、その姿に全身が震えた。無論、怒りで。

私の姿に一瞬動きを止めたその男に怒りを露わにしながら、距離を縮める。助けを求めるような縋るようななのはの視線に気が付いて安心を与えられるようになのはに微笑してから。

「おいで、なのは。」

もう大丈夫、と。言葉にはしなかったけれど、手を伸ばす。掴まれた腕を振り払って私のところへと駆け寄ったなのはを腕へと抱いて、振り払われた手を抑えているその男を睨みつける。もしここで私が刀でも持っていようものならきっとその喉元に付きつけていただろう。

余程怖かったのか、或いはこの雨の寒さにか。震えるなのはを支えながら。

「二度とこの子に近づかないでくれる?」

吐き捨てるほどの言いようではなかったが、静かに忠告を施した。家の格の差もあり、嫡子でもあるその男は馬鹿ではないらしく今さら必要の無いような謝罪の言葉を告げ、すごすごと引き下がっていった。




「なのは、大丈夫?」

その男が去ってから数刻。傘をさしていない方の手でなのはを支えて、それから怪我などないか問いかける。なのはは言葉は発さずに首を縦にだけ振って頷いた。その答えに胸を撫で下ろす。

雨に濡れて寒そうに震えるなのはに肩衣を掛けて。

「何か言われたの?」

それから前髪を撫でる。涙に滲んだ蒼い瞳が、何故か七年前を彷彿とさせて。思えばなのはに初めて会ったのもこんな雨の日だったかと、急に歳を取ったような気がして苦笑を漏らす。

「────… って…」
「うん?」

雨音にかき消されるような小さな声を、もう一度聞き返す。

「私の、縁談相手が……さっきの、人……って……」

ぼそぼそと泣き声交じりにそんな風に言うなのははどうやら先ほどの男に自分の縁談相手はなのはだと、ご情報を与えられたのだろう。その事にショックを受けているようだった。だから、安心するようにもう一度濡れた前髪を撫でる。

屋敷を飛び出してなのはを探している間に考えていた事。

「なのは。」
「………はい。」

意固地になっても結局はなのはを泣かせてしまうだけなのだ。なのはの幸せとは何なのか。確認するのはこれで最後。

「何処にも、嫁ぎたくない?」

そんな私の質問に、なのはは少しだけ考えるような仕草をして首を縦に振る。

「それは私の事を───…」

想っているからか、その質問に反応はなかった。けれどそれが肯定に繋がると分かっているのだろう。少し怯えたように俯いたなのはに最後の質問をした。私の中で最も引っかかっていた事。

「その想いは、錯覚……じゃないのかな?」

刷りこみ。ずっとあの屋敷で育って外を知らず、同じ年頃の友達もおらず生活してきたなのはだからこそ、不安だった事。その私の言葉に、なのはは顔を上げた。少しだけ怒気を孕んだような顔で。

「────… ッ」

怒りを孕んだ泣き顔がとても綺麗で、もう本当に少女ではなく女性なのだと改めて感慨に浸る。

「この想いは、この気持ちは勘違いなんかじゃない。………ッ、錯覚だなんて思ってない。」

そんな私に真っ直ぐそう言うなのはを、私は黙ってじっと見つめた。

七年前のあの日こんな風景の中で出会った事を昨日のことのように覚えている。
まさかこんな風になるとは思わなかったけれど。

否、本当はあの日手を差し出したときに、こうなる予感がしていたのかも知れない。小さな傘の中、目の前で涙を浮かべて真っ直ぐ気持ちをぶつけてくるなのはに ふ、と苦笑とも取れる微笑を漏らして。

あの日同様手を伸ばす。

「………分かった。」

諦めたような声でそう言った私に見限られたかと思ったのか、顔を俯かせて一瞬体を震わせたなのはの頬に触れる。

「何処にも嫁がなくて良いよ。」

その言葉に顔を上げたなのはに。

「家に、来る?」
「え?」

七年前と同じように、けれど違う意味で。そう問うた。

「その………嫁ぐ、と言う意味で。」

七年前同様、サァサァと降りしきる小雨の中。


そう言ってそのまま伸ばした手をしっかりと掴んだなのはの手は温かくて。

「はいっ」

雨にびしょ濡れになりながら、これ以上ないような幸せそうな笑顔を浮かべたなのはの手を引いて。私は屋敷までの道を歩き出したのだった。
















「十も違うけど、本当に良いの……?」
「うんっ」


その後、なのはとの歳の差を痛感したのはもう少し後の事。
























FIN


安直なラストにwww


何か最後の文章消えてて直したら余計変になった⊂( ⊂ 。д。)⊃ 尻切れやで…
でもここまでお読み頂きありがとうです。

裏話:本当は帰ってきてからしばらくの話が存在したんです。日常的な。カットしますたm9(`・ω・´)!!


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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