一緒に行くを選択

web拍手 by FC2







「あ、うん…じゃあ一緒に行こうか。」


結局置いていくと行っても突いてくるんだろうなと観念してそう言うとなのはは嬉しそうに頷いてくれた。それから部屋を出ると私の手を取って歩き出す始末。完璧に子ども扱いだ。嫌なわけじゃないけど、悔しいような。


「なのは?」
「んー?」
「何度も言うようだけど私こんな姿なのは外見だけだからね?」
「分かってるよ♪」


本当に分かってるのかな……?なのはが楽しそうだったら私も嬉しいんだけど、うーん。とかもやもやしている間に医務室に到着した。医務室にははやてとシャマルさんが居て、私が部屋に入るなり深々と頭を下げる。


「フェイトちゃんほんまごめんな…。」
「ごめんなさいね…。本当、何て言って良いか…」
「あ、もう…仕方ないよ。24時間経てば戻れるんだよね?」
「えぇ、時間で効用は切れるはずだから。」
「じゃあ、大人しく我慢するよ。」
「フェイトちゃんの面倒は私が見るから任せて。」


意気揚々とそう言うなのはに苦笑して、私は簡単に体の検査だけ受けた。本当に簡単に問診だけ。体に異常はないし、魔力値にも問題はなくて。


「さっきも言うたけど明日1日休んで体が元に戻ったら念のためまたチェックね。」
「はい。……もう帰っても大丈夫ですか?」
「えぇ、わざわざ着て貰っちゃってごめんなさいね?」
「いえ、大丈夫ですよ。」
「ところでフェイトちゃん。」
「なに?はやて。」
「その可愛らしい格好は何なん?犬?」
「ぅあ、こ…これはなのはが!!!///」


断じて私の趣味ではないという事だけ強く強調するとなのはは少しだけ可笑しそうに笑う。はやてはまじまじと私の姿を見た後、「写真でも撮っておくか」とか言い出す始末。そんな医務室を、私は逃げるように飛び出した。






「何だか今日は厄日だなぁ。」
「ふぇ?」


そうして医務室から帰る途中でポツリとつぶやいた私に、振り向いたなのはは首を傾げた。


「だって折角久々に帰って来たんだよ?」


それなのに、と両腕を広げてこの様を見せるとなのはは少しだけ苦笑して。それから少しだけ頬を染めて微笑を浮かべた。


「私は、どんな姿でもフェイトちゃんが側に居てくれるから嬉しいかな。」
「そ、それは……///」


なのははいつだってストレートだから時々反応に困る。私だってなのはの側に居られれば嬉しい。本当だったら普通通りの姿でいられるのが一番なのだけど。


「おかげで明日1日一緒に居られるし。」
「……それも、そうかな。まぁ、直ぐに戻れるし良いか。」


結局流されるように観念して、私は息を吐いた。それから部屋に戻る途中でなのはが資料を取って来たいという事だったので教導隊の宿舎に寄ってから帰る事に。もちろん私は隠れてるつもりで。だって誰かに見つかったら嫌だから。


「なのは、私ここに居るから。」
「ふぇ?あ、うん分かった…直ぐにとって来るね。」


それから私の気持ちを汲んでなのはが急いで資料を取りに行って。私はなるべく人目につかない場所で待機。こんな風に通路に潜むような事初めてだ。誰にも合わなければ良いな、なんて。

大体そう思ってるときに限って絶対誰かに会うんだ。どういうわけか。


「あれ?」


後ろから。そんな声がして振り返る。見た覚えのある人物。執務官制服に身を包んだ女性だった。というか私の後輩にあたる人物。今回の長期航行にも一緒に行った人物だ。


「フェイト、さん?……なはずないか。」


まじまじと「どうしてこんな所に子供が?」なんてぶつぶつ言うその子に、どう誤魔化そうか頭を悩ませる私。だけど不幸にも。


「フェイトちゃん、お待たせ。」


なんてなのはがやって来るわけで。その子は「やっぱりフェイトさん?」と絶句した。結局事情を話して「そう言う事もありますよね」と苦笑を交えつつその子はそそくさとその場を去ってしまったのだけど。

絶対にこんな格好で会いたくなかったのに。きっと今度会ったときに何か言われるんだろうな、と肩を落としながら部屋へと戻ったのだった。







「フェイトちゃん、見られちゃったね。」
「………うん。」
「あーぁ。」


それから部屋に戻ってきて、何故か私以上に落ち込んだ様子のなのはに首を傾げる。


「何でなのはがそんなに落ち込むの?」
「だって、折角独り占めしてる気分だったのに。」


見られちゃった、なんてブツブツ。


「あの人、フェイトちゃんの後輩?」
「うん?そうだね、今回の航行で一緒だった子。」


ところでそろそろこの服脱いでも良いだろうかと考えながら代わりの服を探す私に、どうしてかなのはの頬が膨らんだ。少しだけ唇を尖らせて。


「………なのは?」
「じゃああの子と一緒だったんだ。……いいなぁ。」


むぅ、と唇を尖らせたままのなのはは少しだけ不機嫌でとても子供っぽくて、思わず笑みが漏れた。


「もしかして、なのはやきもち?」
「別に。」


そう言うと、ソファーではなく床に腰かけたなのははやや不機嫌なまま私から顔を背けてしまった。何だろう、可愛い。着替えを探すことをやめて隣に腰かけてもなのははま不機嫌なままで。


「なのは?怒ってるの?」
「怒って、ない。」


「けど」と、もそもそ。そんななのはに微笑を浮かべて、私は立ち上がると座ったままのなのはに後ろから抱きつくようにして耳を食む。丁度立ち上がって腰を曲げるとなのはの耳に唇が当たるくらいの身長だった。


「んっ、…ちょっ…フェイトちゃん?///」
「なに?」


耳を食んで体を移動させて、徐々に唇を下へと移動させてなのはの首筋に口付ける。なのははピクリと肩を震わせながら軽く抵抗をした。けど、私の体は子供だ。本気で抵抗すれば多分私が怪我をするとか、そんな事を考えたのかも知れない。抵抗は凄く弱くて。


「ふぇいと、ちゃ……ぁ、…///」
「なのは、だめ?」
「だめ、とかじゃ…なくて……だってフェイトちゃん、そんな体じゃ……」


言いながら私に為すがままで床に倒されたなのははそのまま抵抗もなく顔を赤くしたままそう紡ぐ。子供姿の私にされている所為かいつもより恥ずかしそうだった。


「なのはが私にこんなの着せるから悪いんだよ?」
「そんっ…ぁ、待っ……!//」


私が今着てる服は狼だからね。なんて微笑して、シャツのボタンをあっという間に外してインナーをまくり上げる。なのはに馬乗りになりながら、ゆっくりと露出されたなのはのお腹に指で触れた。線を引くように優しく。

恥ずかしそうに目を伏せるそんななのはに嗜虐心がふつふつと沸いて。私はなのはの脇腹を撫でながらゆっくりと問う。


子供が大人に我儘を言うような、お願い事をするようなそんな声で。


「ねぇなのは、………しても良いでしょ?」


困ったように切なそうに寄せられたなのはの眉。期待と情欲を孕むその瞳に微笑して、なのはの背徳心を煽るようにわざと子供のように振る舞った。


「ん……ぁッ、待っ……」
「待てない。」


ちゅ、と音を立ててなのはの肌に吸い付いて。


「今の私は狼だから、待てないよ。」


それから悪戯っぽく子供っぽく小さく囁いたのだった。

その後は私の為すがままで、軽く抵抗するなのはにバインドをかけて後に怒られたのは良い思い出である。緒氏に乗りすぎたせいでその翌日、なのはが暫く口をきいてくれなかったのも別の話だ。












FIN




Ep5.です。お疲れ様でした\(^o^)/
一応拍手内に後書きというかそんなもの載せています。

テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

プロフィール

92

Author:92
なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR