ご飯食べた?を選択

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ソファーから立ち上がって、なのはの顔を見ないまま。


「なのは、ご飯食べた?」


私は話を逸らすようにそう聞いた。何だかもう時が解決してくれるのを信じて、なのはの視線から逃れるようにキッチンへと移動する私に。「フェイトちゃんと一緒にとろうと思ってたから食べてないよ」という返事。


「何か作るけど……外の方が、良かったかな?」


こんな姿じゃ外へなんて出たくなくて。だけどなのはの意志を尊重したくてそう聞くと。キッチンへとなのはがやって来た。何となく視線を合わせたくなくて背中を向けたままでいる私に腕を伸ばして、身を寄せて。


「んー、フェイトちゃんと2人で居たいから、こっちが良いかな。」
「ひゃっ…!//」
「それに、外に行って誰かにフェイトちゃんの姿見られるの何だか嫌だもん。」


それから私の耳に唇を触れさせるように、啄むようにして囁いた。誘いかけるような、艶やかな声音で。

そう言えばこの体の所為か私の目線が少し低い気がする。だからだろう、なのはもそう言う事がしやすくて啄むだけで飽き足らず私の耳に唇を摺り寄せてくるわけで。


「な、なのは……?」
「フェイトちゃん、何だか可愛い。」


それから後ろから抱きついて、そんな風に言う。髪を掻き分けて項にキスをしながら。


「ちょっ…ちょっと、なのは……ご飯作れないよっ。///」


なのはがこんなに積極的に抱きついたりするのは結構珍しいとは思うけど。第一背中にあたる胸の感触にさっきからドキドキしっぱなしで。何だろう、この容姿の所為なのかな。なのはがとても大人っぽく感じるのは。


「フェイトちゃん、何だか恥ずかしがってる?」


対する私にあくまでも余裕のなのははクスクスと楽しそうな笑みを浮かべながら、耳やら首やらに啄むようなキスを落とす。遊ばれてるような、そんな感じだ。いつもなら立場が逆なのに……もしや仕返しだったりするんだろうか?


「は、恥ずかしがって無いけど…、ごはん作れなくなっちゃうよ。」
「じゃあ私が作ってあげるから、フェイトちゃんは待ってて?」
「なっ……なんか、子ども扱いしてない?//」


ばばっ、と手を振りほどいてなのはに向き直る。向き直ったら目線が大した変わらない事に気付いた。いつも通りのなのはなのに、どうしてか恥ずかしさに視線を逸らす。


「子ども扱い?……うーん、してるかも。」


それからクスクス笑ってそう言うなのはは「だって」とふにゃりとした笑みを浮かべたのだった。


「だって、フェイトちゃん何だか本当に年下さんみたいなんだもん。」
「な、中身は普通だよ!」
「知ってるけど、恥ずかしそうにそうやってすぐ目を逸らすし。」


それは、そうだけど。何だかいつも通りの余裕がない。あの栄養剤に精神的効用があったとは思えないけど。それにしても何だかなのはは楽しそうだ。


「ほらほら、座って待ってて?」
「えっでも……」
「年上の人の言う事はちゃんと聞かないとだめだよー?」
「もう。なのは…。//」


始終楽しそうにそう言うなのはに溜息を吐いて、私は大人しくリビングへと移動するとソファーに腰を下ろす。なのははやっぱり上機嫌に鼻歌を歌いながら「簡単なので良い?」と聞いてきて、私はその言葉に頷いた。

特に体調に異常もないし、こうなってしまったらもう開き直るしかないんだろうけど、と思案して。まぁ、結局考えるだけ無駄だったみたいで考え込んでいる間になのはが「お待たせ」といって少し遅めのお昼を用意してくれた。


「ありがとう。」
「どういたしましてっ。フェイトちゃんは久しぶりのお休みなんだからゆっくりしててね?」
「う、うん……頂きます。」


手を合わせて、なのはの作ってくれた食事を口に運ぶ。そういえば朝ご飯食べてないな、ともぐもぐと食べているとなのはは何故か自分で手を付けようとしなくて。


「なのは、食べないの?」
「ふぇ?あ、うん食べる食べる。」
「???」
「何だか年下の恋人と付き合ってる気分になっちゃった。」


えへへ、と笑うなのはは相変わらず私をからかって楽しんでるみたいだった。


「なのはが年下好きだなんて知らなかった。」
「フェイトちゃんだからに決まってるじゃない。」


だから仕返しとばかりに言い返した私に、問答無用で笑顔の切り替えし。

テーブルの上で肘をついたまま両手を組んで嬉しそうに私を見るなのははやっぱりいつもより大人っぽく見えて、私は居た堪れなくなって食べることに集中したのだった。




「良く考えたらさ。」
「うん?」


そうして食事を終えて片付けを終えた後頃。ソファーの、私の隣に腰かけたなのはがコーヒーを口にしながら思い出したように紡ぐ。私はと言うと、考えることに疲れたのではやてからの連絡を待ちながら膝を折って座ったままなのはの言葉に耳を傾けた。


「良く考えたらあの頃は余裕がなかったんだよね。」
「あの頃?」
「うん、中学校の頃。」


ほんの少し頬を染めながらそんな風に言うなのはは、当時の記憶に想いを馳せているのか何処か懐かしそうだ。そんななのはを横目に、私も目の前に置いてあるコーヒーに口を付けた。


「だから。」
「うん?」


「だから」と言いながら私の手からコーヒーの入ったカップを取り上げて。

そんなゆったりした動作のなのはの腕を視線で追いながら。チラリとなのはに視線を向けるとなのはは私との距離を詰めて、私の髪をひと房掬うと耳に掛けて。耳に啄むようなキスをした。


「わ、ちょ……なのは?//」
「だから、こうやって余裕ないフェイトちゃんって何か凄く新鮮かも。」


軽く抵抗する私の手を押しのけて、しかも中学生くらいの体だし、なんて言いながら。


「えっ、なななな、なのは?//」
「折角だから、私が体チェックしてあげる。」
「ひぁっ?ど、何処触って……ん、ぅむっ…?」


それから両頬をがっちり押さえられて、口をふさがれた。少し強引なキスに驚いて、空気を入れるために少しだけ唇を開く。けど普段私がやっているように、その隙間からなのはの舌が滑らかに滑り込んできて。


「ん、ふ…」


翻弄されるように、口の中を撫でまわされて吸われて啄まれて。ようやく唇を離された頃にはなのははすっかりスイッチが入った表情で。離れていくなのはの唇と私の唇に透明な橋が架かった。


「な、なのは……」
「今日は私がしてあげる。」


いやそうじゃなくて。という言葉は飲み込んだ。気が付けばソファーの上でなのはに組敷かれてる体勢になっていて、私はなのはの肩を押し戻るように抵抗するのだけどなのははお構いなしに私のシャツに手を掛ける。


「なのは、ちょ……まだお昼だし…//」
「フェイトちゃんは私にされるの嫌?」
「えっ………」


ちゅ、と耳に口付けながらそんな風に言うなのはの言葉に、私は抵抗するようになのはの肩を押していた手を退けた。


「たまにはこういうフェイトちゃんも良いなぁ♪」



それから。なのはにされるがままになりながら。そんな風になのはが言った言葉が妙に耳に残ったのだった。

そう言えなはやてがもう1本青い小瓶を持ってたな。後でなのはに飲ませよう、なんて。仕返しを思いついたのはもう少し後の事。











「な、なのは!写真はダメだよ!!!!///」
「ちぇーっ」


なんてやり取りがあったのは疲れ切った私が意識を失いかけた時の事だった。

























FIN


お疲れ様でしたEp1.です。\(^o^)/
一応拍手内に後書きというかそんなもの載せています。


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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