ぱろ

予約投稿しときますねーヽ(^。^)丿

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ピリピリピリピリ……と。コートの中に入れていた携帯電話が音を立てて鳴った。誰からだろう、と確認すると電話の相手は言うならば私の仕事先の上司で。


「……私今日は休日なんだよね。」


と、私は「切」のボタンを押してその携帯を再びポケットへと放り込んだ。口に咥えていた棒付きのキャンディーをコロコロと転がしながら、ポケットに手を突っ込む。本日は雪が降っていて、とても寒い。


「……こんな寒い日は家でゲームに限るよ。」


吐く息を白くして、私はさっさと買い物を済ませて家に帰ろうと足早に急ぐ。

そこでピリピリピリピリと、もう一度携帯が鳴った。しまったどうせなら電源を切っておけばよかったと、そう舌打ちしてから。


「はーい。」


物凄く嫌な態度で受話器を取る。


『はーいちゃうわ!』
「えー。」


電話の相手は案の定仕事の上司で、私は口からキャンディーを取り出す。私の名前はフェイト。一応これでもまだ世間では女子高生と言われる16歳なのだが、生まれとかそう言った諸々の関係で、私は学校には行かず仕事についている。それも普通の仕事じゃあない。


「……私今日休みだよー?」
『休日出勤!!』
「…………。」


社会って本当に理不尽だなって思う。


『フェイトちゃん指名やからと思って電話したんやけど、嫌ならなのはちゃんに』
「待って。今すぐ行くから待って。」
『ほないつも通りよろしゅうね。急ぎ過ぎて転んだりせんようにね。』
「子ども扱いしないでよ。」


「私の代わりに」と出てきた名前を聞いて、私は即座にOKの返事を出した。何より私を指名という事はそれなりに難しい仕事なのだろう。それよりなにより。彼女に私の仕事を渡すわけにはいかなかった。

適当にコートの中を弄って。自分が今装備している武具を確認する。銃と、ナイフがあれば十分かな、と。頭の中で計算を立てて、私は口の中を転がるそのキャンディーを噛み砕いた。

私の仕事は簡単に言えば政府から雇われている特殊部隊だ。まぁ危険はいっぱい怪我もいっぱい。例えばマフィアの暗殺だとか、そういった仕事をしたり重要書類の盗みとかもする。

つまり政府の犬だって、シグナムが言ってた。あぁ、シグナムと言うのはその特殊部隊、通称「機動六課」の先輩にあたる。(年齢な意味でね。)

私はまだ16歳だけど事実上その機動六課のナンバー2だ。仕事の成功率や危険度、そう言ったもので格付けされるその番号はある意味私たちには誇りでもある。実際私のIDにはナンバー2の文字が刻まれているし。


そうして少し足早に雪の中を駆けてきた私は。街中の、とあるビルの中に足を踏み入れた。何処にでもあるようなオフィスのような建物。そこが私の活動拠点、機動六課だ。まぁ、この建物はカムフラージュなのだけど。


「来たよ。」
「おぉ、フェイトちゃんにしては意外と早い到着やったな。」


やって来た私に向かって、大方部屋でゲームでもしてると思ったんやけど。と笑みを浮かべてから。私の上司であるはやては深々と椅子に座ったままファイルに挟まれた書類を手渡した。

その書類は任務の内容が記載してある。難易度はAと記載してあった。Sとかじゃなくてがっかりした。


「これが私の仕事?」
「あぁ、……なんや不服そうやね?」


がっかりしたのが分かりやすかったらしく、そんな私にはやては少し苦笑を浮かべた。


「うぅん。そんな事ないけど。」
「けど?」
「………………。」


けど。もっと難易度の高い任務をやらないとナンバー1にはなれない気がする。口にするとまたいつものように笑われそうなのでその言葉は飲み込んだ。

そう、さっきも言ったように私は今現在ナンバー2で。つまるところ1ではない。残念ながら。


「ただいまー♪」


そんな空気を見事にぶち壊して軽快な声で部屋に入って来たのが、実質現在のナンバー1だった。私のライバルで、そう、言うならば敵だ。


「あれ?フェイトちゃん今日お休みじゃなかった?」
「………今から仕事。」
「可哀想に、私が行ってきてあげる?私任務終ったばっかりだけどまだまだ元気だし。」


にっこりと笑みを浮かべて部屋へとやって来たのは、ナンバー1の称号を持つ高町なのは。私よりも4つ年上だけど、確かに凄腕のエージェントだった。私より上だとは認めないけど。


「いいよ。私だって別に用事があったわけじゃないし。」
「フェイトちゃんどうせ部屋でゲームでもするつもりだったんでしょ。1人で。」
「………放っておいてよ。なのはだってどうせ予定ないくせに。」


私が休日はゲームばかりやっていると思っているらしい。あながち間違ってはいないけど私は肯定する気はなくさっさと任務の書類を奪い去って確認する。


「フェイトちゃん、ゲームばっかりやってるから万年ナンバー2なんだよー?」
「い、いひゃい……痛ッ…なのはっ」


にゃはは、と笑みを浮かべながら。そう言ってなのはは私の頬を片手で抓り上げた。流石ナンバー1の称号を欲しいままに持つだけあって怪力だ。私も負けてないけどね。

じわじわと涙目になって来た私に満足したのかなのははようやく手を離してくれて。私は頬をさすりながら涙目でなのはを睨みつける。けど年上の余裕と言うか貫禄を醸し出すなのははなんのその。「もしかして痛かったの?」なんて聞く始末。


「……痛くないし。」


そう答えると、私はコートを着替えて直ぐに仕事に行く準備をした。ちなみに今回の仕事はとある要人の家から密書を盗み出す事。警備は厳重で、それなりの装備で行かないと結構危なそうな仕事だと思った。流石難易度Aだ。それでも私は難易度Sが良かったけど。まぁ、難易度Sとなるとそうそう1人で就ける任務じゃないし、良いのかな、なんて思いながら。


「あ、はやてちゃん。これ仕事の報告書。」
「おぉ、なのはちゃんお疲れ様。怪我とかしてないん?」
「平気だよ。最初は1人で行くの心細いかなーとか思ったんだけど。」


そんな風に思いながら、なのはとはやてのやり取りに聞き耳を立てる。どうやらなのはも単独任務だったらしい。私だっていつも無傷で帰って来るし。と心の中で張り合う。が、次のはやての言葉に、私は膝をついた。


「いやー何難易度Sやったのに本当に1人でこなすとは恐れ入るわー」
「えー、でもそんなに大仕事じゃなかったし。」


今確かに単独で難易度Sをこなしたと言っただろうか。


「……………なのはって、難易度Sの仕事行ったの…?」
「うん?そうだよー?」
「……そう。」
「フェイトちゃんにはまだ早いかなぁー。」


面白可笑しそうにクスクス笑うなのはに肩を落とす私。


「……行ってきます。」
「はいな、気をつけてなー」
「助けが必要になったら呼んでねー☆」
「呼ばない!」


そうして部屋を出て、私は次は絶対難易度Sの仕事を貰うんだ、と涙交じりに駆け出したのだった。いつかなのはなんて追い抜かしてナンバー1になってやると意気込みを新たに。
































「あーぁ、フェイトちゃん泣いてたよ。可哀想に。」
「泣かしたのなのはちゃんやと思うんやけど。」


そんなフェイトさんが出て行った部屋でクスクス笑う大人が2人。


「私フェイトちゃんって絶対なのはちゃんのこと好きなんやと思うんやけど。なのはちゃん的にどうなん?」
「ふぇー?ないない。全然子供じゃん、直ぐ泣くし。ゲームばっかだし。」
「でもあれはちょっとしたらバケるで?」
「ないない。私あーゆう子供っぽいの興味ないし。すぐ泣くから虐めてるのは楽しいけど。」
「わぁ、酷い大人。でもフェイトちゃん仕事の腕は相当優秀やよ?泣き虫やけど。」
「知ってるよぉ、初めて任務一緒になった時驚いたもん。」


なんて。のんびりお茶を啜りながらそんな話題で盛り上がってたのでした。













FIN




これ逆転パターンかなw
絶対フェイトちゃん根に持ってて大人になったら仕返しみたいなのするよね。

いや、逆に遅れてやって来た思春期で急になのはちゃんを意識しちゃってまともに話せなくなっちゃうパターンかなwwwそいでなのはちゃんにからかわれると。でもめっさモテ期に突入して年上のお姉さんとかに誘われてるフェイトちゃんを見てなのはちゃんがムッてなる感じ?


はー\(^o^)/w




テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

No title

くはー(>_<)
どっちのパターンも見てみたいとこですね。

日に三度くらい(いや、もっとかなw)覗きにきておりますが、いつもなのフェイ分、ありがとうございます。

昨日も今日も堪能させていただきました。

ごちそうさまでした(^-^)

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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