むだい

滾りすぎてねじ曲がってしまいましたこんにちは92ですよ(^ω^≡^ω^)
さっきの雑記を書いた後にですね、こんな物を書いてしまったんですが。先に言っておきます、私の中ではハッピーエンドになるから!!!!!!ぽよ

「92ィィィ貴様ァァァァ!」ってなりそう(^p^)

ぽよ

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ある場所に、四方を白銀の雪に覆われた里が在った。

雪女と呼ばれる一族が住むその里。
その里は何人も足を踏み入れることは叶わぬ地。信仰深く、山の神を崇める雪女達がひっそりと暮らしている場所だった。

この話はそんな雪の里の物語ぽよ。










「フェイトちゃん、今夜のお祭り行く?」
「うん?もしかして行きたいの?」


音もなく雪が積もるその里で、里長の娘であるなのはが声を掛けたのは幼馴染で恋人でもあるフェイトだった。幼い頃からずっと一緒で、愛し合う二人。大人しい性格のフェイトに、やや活発で天真爛漫ななのは。二人はいつも寄り添うように一緒で。

亜麻色の長い髪を片側に結いあげ白い着物に身を包むなのはは、木の根本に腰かけてひっそりと読書をしていたフェイトに寄り添った。それからフェイトの髪に触れ、「祭に行きたいのか」と問われたその質問には答えずフェイトの髪に手櫛を通す。どこか愛おしむように微笑んで。

祭と言うのは数年に一度開かれる雪女の里の祭事。山の神に感謝を寄せ、里の安泰を願うもので。もちろん里の者総出で参加するのは当然なのだが、なのはの問うた言葉は安易に行くか行かぬかと言う意味ではない事に気づき、フェイトは苦笑を漏らす。


「良いよ、一緒に行こう。」


それからそう言って隣に寄り添うなのはの額に口付けを一つ落とした。

そんな恋人の口付けに少しだけはにかんだ表情を浮かべたなのはは、けれど相変わらずまだ本を読んでいるフェイトにほんの少しだけつまらなく唇を尖らせて、それから口を開く。


「前に祭があったのはいつだったっけ?」
「うーん。なのはがおねしょしたって泣いた時だったから、今から12年位前?あれ、なのはが一番最後におねしょしたのっていつだったっけ。5歳?」
「何でそんなの覚えてるの?最低っ!///」
「痛っ…」



クスクスからかうように昔の話をするフェイトに顔を真っ赤にして、なのははフェイトの肩に手を振り下ろして叩くと隣で肩を撫でる恋人に「知らない」と顔を背けたのだった。




「………怒ってるの?」


それからしばしの間無言だったなのはに、相変わらず可笑しそうに笑みを浮かべたままのフェイトが問いかける。視線は相変わらず本へと向けられたままで。その事が面白くないなのはは足元に咲いた雪花を指で撫でながら、だんまりを決め込んだ。

そんななのはの態度に微笑を浮かべながら、つい、となのはの髪を引いて。


「なのはってば……」
「なんっ?………ん、んぅ!///」


フェイトは体の向きを変えて、今度は額ではなくなのはの唇に口付けを落とす。

手にしていた本を落として、その手で木の幹になのはの背を抑えるようにほんの少し強引に。些か抵抗していたなのはだが、フェイトの力には敵わずやがて諦めたようにフェイトを押しのけようとしていた手を下す。それから程なくして、フェイトはゆっくりとなのはの唇から自分の唇を離した。


「…………ばか。」


唇を離すと本を拾い上げて、やがてゆっくりと立ち上がるフェイトに視線を向けて。なのはは羞恥にか、ほんの少し涙を浮かべたなのはが恨めしそうに呟いた。不意打ちなんて卑怯だとでも言いたげなその瞳にフェイトは微笑して。


「さぁ、そろそろ帰ろうか。祭に行く準備をしなくちゃ。」


それから今晩は特別な祭りなのだからと、座ったままのなのはに手を差し伸べたのだった。




















そうしてその晩、里の祭が盛大に開かれた。

本来ならばなのはは里長の娘なので手伝い等中々忙しいのだが、普段から里の事ばかり優先して働いたお蔭で今回は自由な時間を十分に貰えたと本人がそう言っていた事を思い出しながら、フェイトは待ち合わせをした里一番の大樹の下でなのはを待つ。


「………賑やかだな…。」


滅多にない里の祭。子供のころに聞いた話の所為か、あまり来たいとは思わなかったフェイトだがその賑わいにほんの少し微笑を浮かべる。



“───数年に一度の贄を決める祭”


そんな話。しかし、それ以来めっきり耳にしなかった事なのできっと杞憂なのだろうと、フェイトは安堵してなのはを待ったのだった。


「フェイトちゃん、お待たせ。」


それから程なくしてなのはが待ち合わせの場所へとやって来て、フェイトはその声の方へと振り返る。走って来たのか薄らと頬が紅潮していて、そんななのはにフェイトは微笑を浮かべた。


「走らなくても良かったのに。」
「だってフェイトちゃんって一人で立ってるといっつも誰かに掴まってるんだもん。」
「なに?やきもち?」
「そう、じゃ…ないけど。//」


むすっとしたなのはにクスクスと笑みを浮かべながら。フェイトは手に持っていた物をそのままなのはに差し出す。


「ふぇ?」
「これ。あげる。」


なのはが視線を落とした先。フェイトの手もとには淡く輝く結晶石のついた首飾りがあった。紅い、まるでフェイトの瞳を模したようなその結晶石。


「これ、どうしたの?」
「どうって……作ったんだけど。」
「フェイトちゃんが?」
「他に誰が居るの。貸して。」
「ふぇっ///」


渡したと思ったら奪い取るそんなフェイトの行動に困惑するなのはを余所に、フェイトはなのはの首にその首飾りを付ける。


「うん、似合ってる。」
「………あ、ありがとう。私もフェイトちゃんに渡すものがあるんだけど。」
「なぁに?」


そう言って今度なのはがフェイトに手渡したものは黒い襟巻。フェイトの髪によく映える色だった。上質な布のその襟巻は恐らくなのはが真剣に選んで織ったものなのだろう、フェイトの反応を待って少しだけ緊張の色が伺えた。


「ありがとうなのは。嬉しいよ。大事にする。」
「よかった。大事にしてね。///」


そんな風に微笑を浮かべるなのはの額に口付けを落として。それからその貰った襟巻を首に巻いたフェイトはなのはの手を握り祭の喧騒の方へと進む。祭事はほとんど滞りなく進み、残るは神への供物を捧げるという儀式のみだった。山の神が居ると言われる洞窟へ続く道の入り口に備えられた祠に供え物を捧げる儀式。なぜかほんの少し、なのはの体が震えているように思えた。


「ねぇなのは。」


そんな喧騒の中。なのはの手を握る手の力を一層強めながら、フェイトが小さく呟く。

ほんの少し意を決したかのような表情は何処か強張っているように見えて、なのはは少しだけ俯いた。

が、フェイトにはいつもの余裕は感じられず、呼びかけても返事のないなのはに少しだけ緊張気味に口を開く。



「……春になったら、祝言を挙げて欲しいんだけど。」


ほとんど将来を約束した相手。それでもその言葉を言うタイミングというものはとても難しく、いつも余裕があるフェイトにしては珍しく緊張したような震えた言葉だった。

祭の喧騒が遠くで聞こえるように感じながら。それからほんの数秒、或いは数分がフェイトにはとても長く感じて、耐えられずにフェイトはなのはの様子を伺う。

しかし隣で俯いたままのなのはからは先ほどまでの楽しげな様子は伺えず、繋いでいた手が、なのはによってゆっくりと離された。



「────ごめん、なさい。」
「え?」



それからなのはは昼間のやり取りや先ほどのやり取りが嘘のように感じられるほどに残酷な一言を、いつもより低い声で呟いた。俯いている所為で表情は見えなかったが、フェイトは今しがた耳にしたその言葉に思わず耳を疑う。


「ごめん…フェイトちゃん。祝言は…挙げられないの。」


顔を上げたなのはの蒼い瞳には涙が浮かんでいて。フェイトは今しがた自分が言われた言葉を疑うかのようにただなのはを驚いた表情で見た。


「────なん、で?」


それから信じられないとでもいうような表情で紡いだ。フェイトの紅い瞳には、今にも泣きだしそうななのはの顔が写りこんでいて。


「わけは……明日話す、よ………。」
「そんなの!納得いかないよ。どうして急に……」


そんななのはの言葉にフェイトにしては珍しく、大声を上げながらなのはの腕を掴んだ。───が、少しだけ掴んだ力が強かった所為か、なのはが眉を潜めたことにフェイトは思わずなのはの手を離す。


「……ごめんなさい。」


それから、そう一言だけ零すように呟いて。

なのはは逃げるようにフェイトの元を去ってしまった。走れば直ぐに捕まえられるその背中を。

フェイトはただ立ち尽くしたまま見つめていた。




「───なん、で。」



辺りに響く喧騒がとても遠くの出来事のように聞きながら。情けない今にも泣きそうな声が木霊する。将来を約束した中であるはずのなのはの突然の答えに困惑したままで。




そうして、フェイトがなのはのその答えの理由に辿り着いたのはその祭の最後に告げられた名誉ある「贄」の名前を聞いた時。神に遣わされる「贄」は里長の末の娘だった。

































「ごめんなさい。……ごめ、なさ…っ…」


フェイトから逃げるようにして帰って来たなのはは、誰も居ない部屋で崩れるように膝をついた。我慢した反動で余計に溢れるその涙を拭う事もせず声を殺し、口を押えて咽び泣く。

「贄」となることは名誉ある事だともちろん分かっている。自分がしたことも。本当にそれで良いのか?という里長の言葉に頷いたのはつい先ほどの事。


数年に一度の「贄」として選ばれてしまった自分の恋人。


それを知って、その代りに自分をと。
里長である自分の親にそう願ったのは数刻前の事だった。



「…無理ッ…、なの……」


彼女のいない世界なんて。




誰も居ないその部屋に響いたのは、震えるような小さな声だった。




















FIN



(^p^)テヘペロ☆

雪女設定っていつかやってみたかったんだぽよ。何か雪女って里の掟とか生贄とかそういうのありそうぽよ。

ぽよぽよ…ヽ(^p^)ノ…





テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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