とりとめもないおまけ

とりとめもないSSのおまけというかなんというか。その時のフェイトちゃんの心情みたいな。時間なくて1000文字くらいなんですけど。このくらいの文字数でもなんでも少しずつ更新頑張るますw

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「フェイトちゃんはさ?」


呂律の回らない、子供っぽい声。視点の定まらないような、少しだけ潤んだその蒼い瞳に、私は目を瞬いて、それから「うん?」と子供を宥めるような声音で続きを促した。

久々に私の家へとやって来たなのはは仕事で疲れていたのかとても眠たそうに目を擦りながら、それから少しだけ怒ったような顔で口を開く。


「好きな人、いるの?」


予想通りのような、予想外のような、そんな質問。簡単に一言で答えるならば「YES」の一言に尽きる。私の好きな人。1人だけいる。1人だけ。今目の前に。

ずっとずっとなのはのことが好きだった。私をこんな気持ちにさせる人間なんてきっとなのはしか居ないのだろう。「YES」なんて言葉だけでは表せない。それにきっと、今「いる」なんて答えたらなのはに問い詰められちゃうだろうし。

一瞬のうちにそこまで巡らせて、どうしようかな、なんて苦笑してちらりとなのはを盗み見る。蒼い瞳は瞼に隠れて、なのはは今にも眠ってしまいそうだった。

ちょっとだけ苦笑を漏らして。


「さぁ、どうだろう。」


くすっ、と笑ってなのはにベッドに行くように進めた。声にならない声で、「ん」と小さくくぐもった声を漏らすなのはに微笑を浮かべたまま、なるべく優しくなのはの体を抱き上げる。

華奢で、私よりも柔らかい体。どんな衝撃でも壊れてしまいそうな気がして、ゆっくりとベッドまで歩を進めて。


「………」


運んでいる途中で、なのはの瞼が少しだけピクリと不自然に動いたのを見て、それからもう一度、小さく苦笑を漏らした。不自然に力が入ったなのはの体をそのまま気にせずベッドの上に降ろして布団を被せて。

自分では気づいていないのだろう、寝たふりを決め込むなのはの徐々に染まっていく頬をひと撫でして、髪を数回梳いた。

気付かないとでも思ってるのかな?と息を吐いて、もう一度柔らかな髪を梳く。私がなのはのことで気付かない事なんてきっとないだろう。ずっと見てきたのだから。


そろそろ気付いてくれても良いんじゃない?


沸いたのはほんの少しの意地悪心。そっとその耳元に唇を寄せて、私は静かにささめいた。


「───…いるよ。」


唇が触れそうなほどの距離。鼻腔を擽る柔らかな香り。


「いるよ、好きな人。」


くすっと笑って、ゆっくりと唇を近づけて。私はなのはの頬に小さく口付けた。ドキドキに勝る甘い愛おしさ。いい加減 そろそろ気付いてよ、なのは。


「お休み、なのは。」


このくらいの意地悪は許してよね、と心の中で苦笑して 私は寝室を後にした。明日君は、私の顔を見てそんな顔をするんだろう?そう思うと、明日が待ち遠しくて仕方なく思えたのだった。






───── 恋とは甘い花のようなものである。









FIN.








恋とは甘い花のようなものである。それをつむには恐ろしい断崖の端まで行く勇気が無ければならない。
(スタンダール)


↑ 格言の前部だけ引用しました\(^o^)/

テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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