素敵な恋は(略

約束のあれです(´ω`)拍手内におまけが入ってますが、これはこの続きを妄想した私の妄想だと思って読んでください………ってこの話自体が私の妄想だった。

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「……お、重い……。」


バレンタインが過ぎ去った2月の某日。当日会えなかった面々から手渡されたチョコレートを袋いっぱいに詰め込んで、引きずるわけにもいかず、私はその袋を両手に抱えてやっとの事で自分の住むマンションに到着した。

私の名前はフェイト・T・H。何故か、ひょんなことからアイドル声優である「高町なのは」と共に生活するようになったごく普通の学生だ。丁度久しぶりに学校に行ったせいもあるけれど、久しぶりに会った先輩や後輩、果ては同級生に手渡されたそのチョコレートの山を見て、マンションの入口前で小さく息を吐いた。


「今年こそは全部断ろうと思ったのに。」


とてもじゃないけど受け取りきれない数と量。本命って事はないだろうけど、それにしてもちょっとおかしいくらいの量だ。どうしよう。なのは、チョコレートとか食べるかな……。いや、考えても仕方ないよね。結局またチョコレートがいっぱいに詰まったそのチョコレートを持ち上げてマンションに入ろうとした所で。


「あれ?フェイトちゃん?」
「ぅわ、なのは!」


ちょうどなのはが帰って来た。まだ肌寒い時期だと言うのにやや薄着で。


「なぁに?その荷物。お買い物?」


何となく上機嫌そうななのはの、荷物を覗き込む仕草にドキッとしたのは内緒だ。何か良い事でもあったんだろうか?───なんて思っているうちに、どうやらそれは勘違いだったと悟った。


「いや、買い物じゃ…ないけど。」
「………美味しそうなチョコだね。」


数秒の間があって、それからニッコリ微笑んでそう言うなのはは「虫歯になるよ」と悪戯っぽく笑う。機嫌が良いのか悪いのか良く分からないけど、別に怒っているわけでもなさそう。


「何か食べたいのあったらあげるけど?」


なのはの事だから高級そうなチョコレートとか好きそうだし。くれた子には悪いけど、とてもじゃないけどこんなに食べられないし…。


「てゆーかフェイトちゃんの物は私の物、でしょ?」


唇に手を当ててあざとい微笑み。目の前のその小悪魔、というかなのははそんな風に言うわけで、こんなことにいちいち顔を赤くしそうな自分が悔しくてここが外で良かった、なんて密かに思った。


「……はいはい。」


仕事柄なのかな、こういう仕草を容易くやってのけるのって。それが可愛いから、困るんだ。重たいチョコレートを持ち上げるふりをしながら顔を隠してマンションに入った。


「フェイトちゃん。」
「ん?」
「今月の雑誌買ったんだ?」


なのはの視線の先にはチョコを持ってる腕に掛けているビニール袋。その中には、雑誌が入っていた忙しくてなかなか買えなかった、所謂声優雑誌。その雑誌の表紙を飾る本人が、クスッ笑いながらそう言う。


「………買い忘れてたからね。」


別になのはが表紙だから買ったわけじゃないよ、と心の中で付け加えた。どうせスケベとかムッツリとかそういう事言うんだろうな。


「オタク。」
「……うるさいな。///」


案の定。クスクス笑いながら、そう言うなのはに背を向けて私は玄関のカギを開けた。



「───…ッ、重かった……」


帰宅してチョコレートがいっぱいに詰まった袋を落とすような勢いで床に置くと、ドスンと音を立てる。私ってばどれだけチョコレート貰ったの、これ。


「フェイトちゃん欲張って貰い過ぎなんじゃないのー?」


ソファーでぐったりしてる私に向かって、そうそうに着替えを済ませてきたらしいなのはがクスクス笑いながらやって来た。


「別に欲張ってなんか──…」


ムッとして、寧ろ誰かに配って来たい勢いだよ、と言い返そうとなのはの方へ振り返る。と、見えたのは白い足。


「うわっ!//」
「ふぇ?なぁに?」


相変わらず家では防御力の低そうな服装だ。パーカーに、少しだけ短めのホットパンツといった格好のなのはの足に目をとられて、思わず視線を逸らす。もう私ってばいい加減慣れてよ、ほんと。そんな私に気付いたのか「やらしい目で見ないでね」と笑うなのはが憎らしい。

とりあえず私は誤魔化すように少し大げさな動作で雑誌を開いた。だけど本人の前でなのはのインタビュー記事を読むのも気が引けてすぐに雑誌を閉じる。特集で一瞬だけバレンタインデーのチョコレートの話をしてる行だけ見えたけど後で読もう、かな。


「なのは、仕事先でご飯食べてきた?」


なんかもう、ご飯作るのも当たり前になっちゃったな。別に良いけど。


「んーん。今日はオフだったから食べてなーい。」


ちゃっかりソファーに座って私が買ってきた雑誌をしっかり読んでいるなのはは「お腹空いたー」なんて言う始末で。なのはがオフにこの時間まで外出なんて珍しいな、と思いながら「はいはい」と返して夕飯の準備に勤しんだのだった。



















そうして夕飯後。なのはがお風呂に入っている間に、私は買ってきた雑誌を開いた。こうして本人が居ない間に読むのもそれはそれで何か悪い事をしてる気にもなるけど、本人の前でなんて読めるはずがないし。何か言われるだろうし。

買うのが少し遅れたから、雑誌の記事は既に過ぎたバレンタインデーの話で。特に何を思うわけでもなく読んでいると「お世話になった人には上げる予定です」なんていうなのはの会話文があった。

へぇ、なのはもチョコレートとかあげたりするんだ、とか思う。前に着ぐるみ被ってるときのなのはの態度を思い出して、何となくあり得るなとか考えた。実はあっちの方が素なのかな?私の時と違って偉く礼儀正しいと言うかなんというか。そういえば私ってなのはのこと実は良く知らないな…。


顎に手を当てて、そんな風に思考してる耳元で。


「フェイトちゃん、雑誌読んでるときの集中力他に活かしたほうが良いと思うよー?」


クスクスと笑う声。吐息が耳に触れて、思わず肩が跳ねた。


「ひっ!?///」


一体いつから居たんだろうか。気配を消して近づくのやめて欲しい。


「い、いつから居たの!?」
「ひ み つ♪」
「─────…ッ!///」
「ねぇフェイトちゃん、チョコもらっても良い?」


床に放置されたままのチョコレートの山を覗きながらそう言うなのはに、首だけで頷いた。私の返事を聞く前になのはが取り出したのは某高級店のチョコレート。さすがなのははめざとい、なんて思ったのは内緒だ。


「なのはは、チョコレート誰かにあげないの?」
「うん?スタッフさんとかにはあげたよ?あとユーノ君とか。」


「結構高いやつ買ったんだ」なんて、お風呂上りで髪の毛をまだ少しだけ濡らしたままそう言って、チョコレートの包装を剥くなのはは、それから「3つしか入ってなーい」とか文句を付けながら手に持っている箱のチョコレートを1つ口元に運んだ。


「ん、美味し。」


その動作から目を逸らせない私って何なんだろう。きっと今、酷く間抜けな顔してるんだろうな。そんな私を見たなのはは、何か面白い悪戯でも思いついたような顔をして。


「食べる?」


ほんの少し甘い声でそう問いかけて来た。絶対何か企んでるとしか思えないその顔。なのに、拒絶する事も出来ない私も大概だ。


「ぁ、うん…。くれるなら。」
「じゃ、口開けて?」
「えっ」


あーん、なんて言いながらチョコレートを一つ、指で摘んで。私に寄せて。


「ほら、早く口開けてよ。」


楽しそうに、ほんの少し意地悪っぽい声でそう急かす。


「えっ…ぇ…じ、自分で食べるから!///」


いいよ、とブンブン首が千切れそうなくらい頭を振る私が余程おかしかったのか、逃げるようにソファーに座ったまま後ずさる私に詰め寄るなのは。


「良いから、いつもお世話になってるフェイトちゃんにチョコレート。」


それ他の人からもらったやつじゃん!とか言う余裕もなく。抵抗できるはずもなく、ぎゅっと目を閉じて口を開けた。────けど、予想通りというかなんていうか。当然チョコレートが私の口に入り込んでくることはなく。

数秒後に酷く可笑しそうななのはの笑い声。子供みたいに、だけど可愛い声。


「……………。」


いや、分かってはいたんだ。こういう事になるだろうって。


「期待した?」


クスっと笑うなのはに、私は何も言い返すことが出来なかったのだった。





それから暫くして。少しだけアンニュイなような不機嫌なような、何か難しいことを考えてるような顔をしていたような気がしたけど、直ぐに表情が変わったので気のせいだと思う事にした。















FIN






拍手内におまけ妄想入れてます。短いの。
なのはちゃんの裏話を妄想してみた、みたいな。



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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