無題5

ほーい(∫°ਊ°)∫

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「どこやったっけ……。」


ボサボサの髪を掻き上げながら小さく溜息。


「フェイトさん、何か探してるんですか?」
「ん?うん、昨日郵送で届いた封筒なんだけど…。青いやつ。──…確かこの辺に置いたと思ったんだけど…」
「それならテレビの横に置いてありましたよ?」
「え?そうだっけ…。」


なのはがここに来るのもすっかり当たり前の事に感じるようになった。家の事をすっかりやってくれるなのはに感謝しつつ特になのはの事には干渉しない私。なのはもなのはで何だか当たり前のように私の家で食事を作って、一緒に食事をとって、夜帰るという形に納まっていた。はやてが「お嫁さんみたいやな」なんて私の前で笑ったけど軽く無視したのは昨日の事。

なのはのいう通りテレビの横に置いてある封筒を見つけて胸を撫で下ろす私に、なのははちょっとだけ嬉しそうに笑う。最近はよく笑うようになった。


「良かった。助かったよ、なのは。──…あ、そういえばさ。」
「はい?」
「あー……、何でもない。」


敬語なんて堅苦しいから良いよ、と言おうとして。なんでか思い止まってしまった。妙な気恥ずかしさがあるというか、なんていうか。


「なんですか?」


きょとんとした顔で見上げてくるなのはは、さっきまで猫と遊んでいたのか髪の毛にはっぱを付けていて、やっぱり子供なんだなぁ、と妙な安心を覚える。本来ならもっと大人に甘えても良い年頃だ。……って、食事の用意とかして貰ってる大人のセリフじゃないけれど。


「───…それ。」
「え?」
「敬語とか堅苦しいからあんまり好きじゃないんだよね、私。」


なのはの前髪についた葉っぱを取りながら。


「はやてとかに話しかける時みたいな感じで良いよ。」


その方が「子供」を感じる気がする。そう思って言ったこと。なのに、なのはは途端に顔を赤くした。それは見事なくらいな赤。


「………は、はい///」


なんでそのくらいでそんなに赤くなる…?


「じゃあ、とりあえず私仕事するから──…」


そう言って、仕事部屋に戻ろうとして。ガサガサと庭を誰かが動く音が聞こえた。大方はやてでも来たんだろうと溜息を吐いたけど、そこにいたのはまたしても子供だった。


「───…こんにちは。」
「……どちら様ですか?」
「ユーノ君!?」


どうやらなのはの友達らしい。眼鏡を掛けたその男の子は礼儀正しくお辞儀すると私の顔を見る。どちらかというと敵意むき出しの顔。

面倒臭い予感しかしなくて、私はもう一度小さく息を吐いたのだった。




「どうしてユーノ君がここに居るの?」
「……なのはが毎日ここに寄ってるみたいだったから。」
「それでそうしているの?」


心底不思議そうに首を捻るなのはにユーノと呼ばれたその子はちょっとだけ言葉に詰まったような顔をして、それから「心配だから」と小さく呟いた。まぁ見た所どうやらこの少年はなのはに気があるらしい。こんなに分かりやすいのに大方なのはには気付かれてないんだろうな、可哀想に。


「───…じゃあ、私仕事に戻るけど」


あんまり騒いだりしないでね、と言い残して去ろうとした私に、相変わらず敵意むき出しの視線が向けられて。


「待ってください。」
「はい?」


それから次いで呼び止められた。あぁ、だから子供は嫌いなんだ。


「……何かな?えーっと、ユーノ、君?」
「お姉さんはなのはの親戚か何かですか?」


正義感たっぷりの子供ほど面倒臭いものはないよね、本当。


「赤の他人だけど?」
「じゃあどうして毎日なのはがここに通ってるんですか?」
「ちょっと、ユーノ君っ!」


フェイトさんに失礼な事言わないで、と少しだけ怒ったような表情のなのはに一瞬怯んで、だけど負けじと私を真っ直ぐ見るユーノはどうやら私を怪しい人間とかそういうのだと思っているようだ。ついでに言うなら子供ながらの独占欲とかそう言ったのも少しばかりは織り交ぜてるんだろう。


「うーん、君はなのはの恋人さんか何かか」
「違いますっ!」


何かかな?という言葉はなのはの否定の言葉に遮られて、少しだけ傷付いたような顔をしたユーノという少年は「僕はクラスの学級委員です」と小さく答えた。否定された事で、何だか逆恨みされたような気がする。


「ふぅん…何でも良いんだけど、私これから本当に仕事があるんだよね。」


ボサボサの前髪を少しだけ掻き分けてなるべく優しく子供を諭す。


「だから、悪いんだけど2人で話してくれるかな?」


冗談じゃない。こんなませた子供の痴話喧嘩に何が嬉しくて巻き込まれるものか。少しだけ突き放した言い方をしたせいか、なのはの瞳がほんの少しだけ曇ったような気がした。












なのはが仕事中の私に話しかけてきたのはそれからしばらく経った頃。


「あの、フェイトさん……。」


遠慮がちなノックと遠慮がちな声。怒られるとでも思っているんだろうか?っていうかユーノって呼ばれた子はもうさすがに帰ったかな?


「どうしたの?」


部屋の中でパソコンに向かいながら声だけで返す私に。小さく謝る声。やっぱり怒られるって思ってるのか、と重たい腰を上げて、扉を開けた。急に扉を開けた所為か、なのはは少し驚いた顔で見上げていて。


「別に謝る事ないよ。……ただ、あんまり騒がれたりするのは少し困る、かな?」
「ごめんなさい。」


それからまたしても小さい謝罪。別にこの子が悪い事をしたわけじゃないのは分かってる。だから何も、謝らなくても良いのに。何となく小さく溜息が漏れた。


「良いよ。本気で自分の事を心配してくれる友達は、大切にね。」


ぽんぽん、と頭を撫でるとほんの少しなのはの顔が赤くなって思わず手を退けた。


「もう暗くなるから、そろそろ帰りなよ。」


撫でるつもりなんかなかったのに、思わず無意識に撫でた事に自分でも驚いて、慌ててそう言いのける。これじゃロリコンみたいじゃないか。


「あ、はい。今日は帰ります…//」


お邪魔しました、と言い残して逃げるように帰るなのはの小さい背中を見送って、私は盛大な溜息を吐く。


「何やってるんだろ、私………。」



ちなみに背後から「見~ちゃった」という聞き慣れた友人の声が聞こえて、背筋が凍る思いがしたのはそれからすぐ後の事だった。























(^p^)少年ユーノごめん

テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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初心者ですが宜しくお願いしますorz
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