スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

昔書いたやつ

(∫°ਊ°)∫……。

web拍手 by FC2









「…………綺麗。」


太陽に靡く、薄金色の髪に思わず言葉が漏れた。まるで絹糸のようなそんな髪を抑えるようにして。その目の前の貿易船から降りてきたのは、貿易商人の1人だった。

















私の名前は高町なのは。今年で16歳になる。貿易が盛んなこの町に生まれた、この辺ではそこそこ大きな家の末娘。毎年この時期になるとこの町には異国からの船がたくさん集まって商売が盛んになる。私はいつもいつも、そのお祭りみたいな空気が大好きだった。

そんな中。ひときわ大きな船がこの町に着いた。大きくて、きらきらしていて。私の知らない世界から来るその船に、私は興味が尽きなくて、いつか乗りたいななんてそんな夢を抱いていて。

そんな船から出てきた、私と同じくらいの年の女の子に視線がいった。確か今まではこんな子居なかったのに、と。遠目にも、その綺麗な金髪に目を奪われる。


「ねぇ、ユーノ君。」
「どうしたの?なのは。」


隣でその様子を見学している幼馴染のユーノ君に声を掛けると、やっぱり私と同じようにその船に目を輝かせたままのユーノ君が言葉だけで返した。荷卸しをしている間は近づく事が許されてはいなくて、遠くからその様子を見つめながら。


「あんな金髪の女の子、居たっけ?」
「んー…?いや、居なかったかも。新しい子なんじゃないかな?」


着物の袖をまくりながら、眼鏡を押し上げながら。一種のマニアのように釘付けのユーノ君にはこれ以上何を言ってもあんまり聞いてはくれないだろう。そう思って私は口を閉じた。いつもだったら何を運んできたのか、とか船の中が少しでも見れるだろうかと視線を巡らせるのに。不思議と今回は、その金髪の女の子から視線が逸らせなくて、ずっとその子の事を見つめていた。私たちが着ている袴とは違った異国の服。白いシャツを腕まくりして、楽しそうに動くその子を。


「こらこらなのは。」
「お、お父さん……。」
「熱心に見るのは良いけれど、あんまり前に行くと邪魔になるよ?」
「ご、ごめんなさい。」


ユーノ君よりも夢中で見ていたみたいで随分と前に進み出てしまった私。後ろからやって来たお父さんに苦笑気味にそう指摘されて慌てて私は一歩後ろへと下がった。隣で吹き出したユーノ君を小脇で突いて、それから視線を戻すとさっきまで視線で追っていたその子は居なくて少しだけ残念に思いながら肩を落とす。

結局その日、その子の姿をもう一度目にすることは出来なかったのでした。






















それから数日後。家のお遣いで、近所へと出向いていた帰り道。私は道の隅っこで蹲っていた。


「…………っ、痛…」


正直、ついてないなって思う。袴の裾が泥で汚れた事にちょっとだけ息を吐いて、切れた鼻緒を睨む。まだ新しいはずの草履の鼻緒がふとした事で切れた。良く鼻緒が切れると良くない事が起こるっていうけれど。全く持ってその通り。空を見れば青空はすっかり隠れて曇天が広がっていてポツリ、と道に染みが出来る。ついでに言えばその天気の所為か人通りはほとんどない。たまに通る知らない人が横目に見ていくくらい。


「最悪だよ……。」


本当についてないな、なんて前髪にポタ、と水滴が落ちた時だった。


「────…君、大丈夫?」
「ぇ…。」


見上げた先に、黒い番傘。その人物にちょっとだけ不似合いに思えるようなそんな傘。次いで視界に入ったのは白いシャツ。


「どうかしたの?」


もう一度掛けられたその声に、視線を動かす。見覚えのある薄金の髪の奥で、紅い瞳が私を見ていた。見たことのない、綺麗な宝石のような瞳。白磁の肌。


「えっ、ぁ…あの……」


言いあぐねている私の足元を見て。


「ちょっと貸してごらん。あ、これ持ってて?」


くすっと笑って私に番傘を手渡して。それから私をその人の肩に掴ませて草履を拾い上げると。目の前に跪いて草履の鼻緒をちょいちょいと器用に操って。


「ちょっと雑だけど、これで大丈夫だと思うよ。」


とは言っても応急処置だけどね?なんて笑って私の足の下に草履を置いた。


「ぁ、ありがとう…ございます。」
「後でちゃんと直してもらうと良いよ。」


立ち上がりながら傘を受け取ってそう微笑む。

貿易船で見かけた姿からは想像がつかないくらい穏やかに話す人だなって思った。優しい声。だけど傘を受け渡すときに触れた手はとても力強かった。そういう仕事をしているからか、実は力強い手。姿からは本当に想像もつかない。


「家はどこ?」
「ふぇ?」


しとしとと振って来た雨の中。番傘を持った手を、私が濡れないように伸ばしながら。


「家まで送ろうか。」


この雨じゃ帰れないでしょう?と。名前も知らない貿易商人。恐らくその中でも下働きだとかそういう身分の人なんだろう。優しく微笑んだその笑顔に、呼吸を忘れそうになる。

上手く言葉を紡ぐこともできずに。私はただ、小さく頷いて返した。






それが彼女との出会いで 恋を自覚した瞬間だった。


私はそこそこ大きな問屋の娘で彼女は下働きの商人。










それは 私の前途多難な恋の幕開け。






















FIN







みたいな……?


(∫°ਊ°)∫ 身分差の大正ロマンスみたいな。
※続きは妄想してネッ←



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

プロフィール

92

Author:92
なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。