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⊂( ⊂ 。д。)⊃

集中してたら1時間くらいで書けた(^p^)かんなり雑ですしおすし。

すいません、拍手お返事は明日で><

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「………。」
「フェイトちゃん、生きてる?」


聞こえてはいる。───が返事をしたくない私はピクリともせず冷たい机に頬を付けて制止していた。数秒だけ返事を待ってから頭上で「あかん死んどる」とかややブラックな冗談を呟いた親友の声に。私はやっぱり返事をしなかった。

春。誰が何と言おうと春だ。外には淡い桃色の桜の花が咲いていて、私は今年念願だった高校に入学した。つまり春から高校生。なんだけど。


「……元気だし。───な?」


元気何て出るわけないよ。 私、フェイト・T・Hは小さく息を吐いてゆっくりといつもより重たく感じる体を起き上がらせた。普通だったら新しく入学した高校生活に夢を馳せながらエンジョイうはうはしてるところだ。実際私もずっと入りたかった学校に入れて今日の午前中まではうはうはしていたんだけど。


「お弁当食べへんの?」
「……食欲ない。」


机に行儀悪く頬杖をついて、私は今日の午前中に聞いた衝撃の事実を振り返っていた。この学校の生徒会長でもある、高町なのは先輩。……私の向かいの家に住んでいる、仲の良い近所のお姉さん的存在なのだけど、そんななのはに実は彼氏なる者がいるらしいと。そんな事実。


「まー、ただのの噂やと思うけどなぁ。」
「私も初耳だしそうだと思うけど。」


その割に随分へこんでるやん。とご飯を咀嚼しながら言う親友のはやてを一瞥して私は小さく息を吐いた。小さいころから一緒に遊んでもらってたりして、物心ついた時から私はなのはの事が好きだった。優しくて可愛くて。ほんと。この高校に来たのだってもちろんなのはが居るからだ。「フェイトちゃんはもちろん私と一緒の学校に来るでしょ?」って悪戯っぽく笑われて。


「そんなら告白でもなんでもしたら良かったのに。」


もぐもぐと。購買で買ったパンを片手にそう言うはやてに。私はもう一度泣きそうな溜息を吐いた。出来るならとっくにしてる。だってずっと小さいころから好きだったんだから。幼い頃の苦い思い出を振り返りながら、私ははやてがついでに買ってきてくれた甘めのコーヒーのストローに口を付けた。







『なのはっ、なのはっ!おおきくなったらわたしなのはとけっこんしたいっ!』
『えー。だってフェイトちゃん、とししたじゃん。』






昔、冗談半分で言われた言葉に、正直「ガーン」って感じだった。子供の頃だったけど。それ以来「年下」っていうのがどうしてもネックで。どうしようもない事なんだけど。なのはって年上の人が好みなんだろうか。そういえばその噂の「彼氏」も年上らしいし。──あ、思い出したら視界が滲んできた。


「でもフェイトちゃんなんや凄い人気みたいやよ?」
「なにが。」


窓の外では風に吹かれた桜が散っていて、「失恋」を連想させてかなり鬱だ。そんな私を余所にはやてはもぐもぐと相変わらず口を動かして言う。


「もうフェイトちゃんのファンクラブみたいなの出来てるみたいやし。」
「興味ないもん。」


いよいよ虚しくなってきて、私は小さく鼻を啜った。私の高校生活はもはや灰色に近いだろう。っていうか真っ黒だね。


「んでも廊下になんや、先輩いっぱい来とるし。」
「それ今日の朝会った先輩だよ。」
「そーなん?」
「うん。好きなタイプとか質問沢山された。」


冷たい机に頬を押し付けながら言うと「へぇ」と頭上で聞こえた。


「ちなみにフェイトちゃんの好きなタイプって?」
「年上。」


ざっくり過ぎやろ、とか苦笑交じりの声が聞こえて、私はもう一度顔を上げた。今日は食欲がないのでお昼はコーヒーだけにしよう、なんて机上に置いてある甘めのコーヒーを飲みながら決めて。そんな時だった。教室の仲がちょっとだけ沸く。──っていうか少しだけ空気が緊張感を孕む。


「ふぇーいとちゃんっ」


耳がピクリと震えた気がした。


「あ、なのはさんこんにちは。」
「はやてちゃんこんにちはっ。ちょっと遅くなっちゃったけど入学おめでと。」


小走りで来たらしく少しだけ肩で息をしたなのは。3年生のタイの色が少しだけ眩しかった。


「なのは。」
「うん?どーしたの、フェイトちゃん。泣きそうな顔しちゃって。」


ぷに、と悪戯に私の頬を突くなのははあまり教室内の視線を気にせず「変な顔」と笑う。シャンプーの香りか、なのはの香りなのか、良い香りがした。


「な、なななのはこそ、どうしたの?」
「んー?今日は生徒会の仕事ないから一緒に帰ろうかなーって。」


にこっと笑ってそんな風に言う。それからちょっとだけ視線を机の上に向けて。


「ちょっとちょーだい?」
「あ、うん。」


それから私のコーヒーに手を伸ばして、そのストローを咥えると喉を鳴らす。思わず視線が釘付けになって、はやてに足を軽く小突かれた。どうしよう、間接キスだ。──…じゃなくて。


「じゃあ約束ね?」


そう言って頭を数回撫でて。


「な、何で撫でるのさぁ…//」


クスクス笑いながらそれだけ言うと手を振りながら教室を出ていく。友達を待たせていたのか、廊下には見知った顔の先輩が2人居た。それから教室中から視線を感じて、何となく誤魔化すように机の上に置かれたコーヒーを手に取る。


「……な、なに?」
「いや。間接ちゅーやなぁ、って思って。」


はやての視線に気が付いてそう聞くとそんな言葉が返って来て。結局その昼休みはそのコーヒーを握り締めたまま終わってしまったのだった。








「………全く。」
「な、なに?」
「あのコーヒーに口付けるのにどんだけ時間かかるん…。」
「う、うるさいなっ!///」


その放課後。はやてに茶化されながら荷物をまとめていた私。なのはに一緒に帰ろうと誘われたからか午後はすこぶる好調で。「彼氏」という存在に蓋をしつつなのはと一緒に帰れることが嬉しくてかなり上機嫌だった。


「はー、フェイトちゃんほんま分かりやすいなぁ。」
「う、うるさいってば。」


ノートとかぱさぱさまとめながら。そんなやり取りをしている教室に。


「あ、フェイトちゃんっ」
「なのは。」


早かったね、と言う私に少しだけ申し訳なさそうな蒼。嫌な予感が炸裂した。


「ご、ごめんね…ちょっと今日、用事出来ちゃって。」


顔の前に小さく合わせられたなのはの手。思わず「え」と声を出しそうになって、慌てて飲み込んで作り笑いで「生徒会のお仕事?」と首を傾げてみた。そう言えば今日は金曜日。何かとやることが多いのかもしれない。逆に土曜日と日曜日が休みだったらどっちか一緒に何処か行けるかも知れないし。


なんて。思った私の考えは。


「せ、生徒会じゃないんだけど…ちょっと……。」


少しだけ苦笑しながら言うなのはの言葉に一蹴された。少しだけ気恥ずかしそうに言うその様子で、色んなことを想像してしまう。もしかして、デートとかじゃ、ないだろうか…とか。


「実は───…」
「良いよ。」


何だか嬉しそうに言うなのはの言葉を遮って。ちょっとだけ低い声が出た。泣きそうになって小さく唇を噛む。自分が凄く子供みたいに思えて恥ずかしくて、でもどうしようもなくて。たかだか約束を違えたくらいで。酷く格好悪くて、年上の余裕とかそういうのに憧れた自分がバカみたいで。隣で「あー」とか何か言おうとしてるはやてを無視して。


「もういいよ、今日は帰る!」
「ふぇっ!?フェイトちゃん!?──ぁっ!」


そう言って鞄を鷲掴みにして教室を飛び出した。




























「ねぇねぇ、新入生代表の子見た?」
「見た見た、可愛いよねーっ」


教室の隅で生徒会用の書類をまとめていた私の耳に入った同級生の言葉。思わず作業をする手が止まってしまって、隣で作業していた友達に小脇で小突かれた。


「なのは。ぼーっとしてどーしたのよ。」
「にゃはは、えっと」
「あれってフェイトちゃんの事だよね。」


その更に隣に座る友達が紡いだ名前に、少しだけ苦笑する。


「う、うん。やっぱりフェイトちゃん可愛いからね…」


直ぐ誰かの目にとまってしまう。2歳年下で近所に住むフェイトちゃんはとにかく可愛い。幼少のころから本当に可愛くて、何というかたまに格好良い時もあるんだけど、そんな自慢の幼馴染…っていうのかな?そういう子だった。いつからか、他の人の目に触れるのが嫌になって、段々フェイトちゃんへの気持ちを自覚して。でも特に気持ちを伝えるような事はしないまま、そのまま今に至るわけで。


「んー…やっぱ、ちょっとフェイトちゃんの所行ってくる。」


何だか面白くない。フェイトちゃんの好きな人って多分私のはずだし。とか思いながら、私は席を立った。通り際に聞いたフェイトちゃんの好みのタイプが「年上」だという事に少しだけ苦笑をして。


それから教室に行くと、なんだかフェイトちゃんは机に突っ伏して涙目だった。何か嫌な事でもあったのかなって少しだけ心配になって、それからフェイトちゃんに変な虫がつかないように放課後の約束を取り付けた。──んだけど。


「ふぇぇっ?」
『悪い、なのは。』


放課後携帯に掛かって来たその電話だいぶ予定を狂わされることになった。


「そんなに忙しいの…?」


数日前に私の兄がオープンした喫茶店。何回か私も手伝ったりしたんだけど、どうやらその店が忙しくて大変みたい。折角今日フェイトちゃんを連れてって教えてあげようとしたのに、電話で手伝いをお願いされて。そうしたら断れるわけもなくて、私は小さく息を吐いたのでした。


「あ、フェイトちゃんっ」


それから、ちょっとだけ気まずく思いながら。フェイトちゃんの居る教室へとやって来た私。フェイトちゃんは何か察したようにちょっとだけ曇ったような顔をした。どうしよう、正直に言った方が良いのかな。本当は驚かせようと思ったんだけどな。


「せ、生徒会じゃないんだけど…ちょっと……。」


お兄ちゃんがお店を出して。そしたらフェイトちゃんにはお客さんとして待っててもらおうかな。ケーキとか出して。ケーキを食べながら待ってるフェイトちゃんとか可愛いなぁ。なんて。そう思いながら。


「実は───…」


そう口にした言葉は、フェイトちゃんの「もういいよ」というちょっとだけ低い言葉にかき消された。

───あれ?あれれ?

見ればフェイトちゃんは少しだけ顔を赤くして泣きそうな顔。っていうよりは悔しそうな顔
。どうしよう。もしかして凄く怒ってる?フェイトちゃんがこんな顏するなんて凄く珍しい。


「もういいよ、今日は帰る!」
「ふぇっ!?フェイトちゃん!?──ぁっ!」


えっ?えぇ?


「ふぇ、ふぇいとちゃーんっ!?」


鞄を少しだけ乱暴に掴んで教室を飛び出したフェイトちゃん。あまりにも突然の事で追いかける事も出来なくて。私は教室で呆然と立ち尽くしたのでした。はやてちゃんは何だか何か知ってるみたいで「あーぁ」と一言。


「な、何?どうしたの?えっ?えぇ?」


フェイトちゃんに嫌われた…?もしかしてもう終わりなの…?そもそも付き合ってるわけじゃないけど。どうしよう。なんて。そんな私を余所に窓から見えたのは、私のクラスの女子に囲まれて帰るフェイトちゃんの姿だった。













「…………。」


その日の夜。フェイトちゃんにメールしても返事は来なくて電話しても出なくて。お向かいさんの家であるフェイトちゃん家に行ってもフェイトちゃんはまだ帰宅してなくて。もう9時過ぎてるのに。遅い。遅すぎる。明りの点らないフェイトちゃんの部屋を見ながらそんな風に息を吐いていた。

時間だけが着々と過ぎて、いい加減にフェイトちゃんが帰ってこなくて気が気じゃない。正直、フェイトちゃんについて行った子達があんまり良いイメージのない子ばかりでそれがさらに不安。


「フェイトちゃん遅いーっ」


携帯電話を見つめながら。こんな事ならお店なんて手伝わないでフェイトちゃんと一緒に帰れば良かった。何て思ってた矢先。手元で携帯電話が震えた。窓の外を見れば、お向かいさんの家の門先にたった今帰って来たようなフェイトちゃんの姿。


「も、もしもし?」
『……なのは…電話した?』


あんな風に帰っちゃったからか、少しだけ気まずそうな声。そんなフェイトちゃんの事を構わず、私は部屋の窓を開けた。窓を開ける音に振り向いた階下のフェイトちゃんに手招きをして。


「フェイトちゃん、こっち来れる?」
『えっ、う…うん。』


フェイトちゃんの家は留守だし、明日は休みだし。私の家も今誰も居ないし、とりあえず私はフェイトちゃんを家に上げることにしたのでした。







「……ぉ、お邪魔します。」
「フェイトちゃん、遅かったんだね。」


温かいココアを入れて、とりあえず床に座ったフェイトちゃん。


「上着脱いだら?」


そう言って、ハンガー片手に近寄って、そこで気付く。ちょっときつい香水の香りに。何となく嗅いだことのある香り。


「フェイトちゃん、香水臭い…。」
「えっ、嘘っ」


ちょっとだけ慌てたように腕をくんくん、と嗅ぐフェイトちゃんに少しだけ面白くない気持ちになった。それは移り香で。


「フェイトちゃん、あんまり遅いとダメだよ?」


まだ学生なんだから。とか建前上のお説教。フェイトちゃんは叱られている所為か何だかちょっとしょんぼりしたままココアの入ったカップに口を付ける。そんな様子を見ながら、ベッドに腰かけたまま。


「今日はごめんね?」


ちょっとだけ小さく呟いた。折角約束したのにね、と謝罪して。


「お、お詫びっていうのも変なんだけど、フェイトちゃん明日暇なら何処か行かない?」


久しぶりにお出かけしようよ、と笑うとやっぱりフェイトちゃんは少しだけ泣きそうな顔のままでこちらを見る。どうしたんだろう何か嫌な事でもされたのかと、少しだけ胸が不安でドキドキする。


「ふぇいとちゃん…?」


どうしたの?と言うと同時に、フェイトちゃんはカップを静かにテーブルの上に置いた。それからゆっくりと、少しだけ緩慢な動きでベッドのわきへと寄ってきて私のお腹に抱きつく。急なそれに思わず驚いて少しだけ身が強張った。


「ふぇっ、フェイトちゃん?///」
「なのはは。」
「うんっ?」


それから、お腹に顔を埋めたままで、少しくぐもった声。傷心なのか、甘えてくるフェイトちゃんが可愛くて「なぁに?」って優しく頭を撫でる。サラサラで指通りの良い髪。


「───…今日は、ごめんなさい。」


たっぷり1分くらい経ってからの、少しだけ情けない声。


「私の方が悪かったんだよ、ごめんね?」
「うぅん。私が──…」
「ん?」


ベッドに座る私のお腹に抱きついて、顔を膝に埋めたまま。


「つまらないやきもち妬いて、我儘言ってごめんなさい。」
「え?」
「……格好悪いよね。」
「どしたの?」


良く話が見えなくて首を捻る。やきもち。別にフェイトちゃんになら嬉しいけど。それにフェイトちゃんは格好悪くても可愛いし。


「格好悪くても」
「ん?」


本当に話が見えないけどフェイトちゃんも結構混乱してるみたい。もう少し落ち着いてからお話聞いた方が良いかな。なんて思って頭を撫でる。


「でも、それだけなのはのこと…好きなんだ。」
「ぇっ?」


金髪から覗く耳が少しだけ赤くて、ほんのちょっと髪をどかしてその耳に触れた。フェイトちゃんが私の事空いていてくれてることなんてずっと前から(フェイトちゃんは分かりやすいから)知ってたのに。ちょっとだけ今さらなその言葉に笑みが漏れた。こんな事ならもっと早く私から気持ちを伝えれば良かったかな、なんて。


「はいはい。私もフェイトちゃんの事好きだよ?」


なでなで。髪を梳いて、ほんのり赤くなった耳を指で撫でる。


「違うよ、そう言う好きじゃないの。」
「ん?え?そうなの?私はフェイトちゃんの事恋愛の意味で好きだけど。」
「えっ?」


耳を撫でながら。ベッドの下で、相変わらず顔を私の膝に伏せているフェイトちゃんに言うと、思いのほか勢いよく顔を上げた。


「なのは、彼氏は……?」


それから、フェイトちゃんが口にしたその質問に眉を寄せる。一体何の話してるの、フェイトちゃんは。どうやら伏せていたのは泣いてるのを隠してるからだったみたいで、耳が赤いのもそのせいだったみたい。紅い瞳をうるうるさせて。


「なんの話してるの……?ほら、鼻水。」
「んむっ」


ティッシュを鼻に押し付けて。それからフェイトちゃんの話を聞くことにした。その話は、何だか噂が勝手に独り歩きして酷い事になったような内容だったけど。多分その「彼氏」というのは私の兄の事だろう。ばかばかしい。

仕方なく、お兄ちゃんのお店の事とか色々説明して、私に恋人なんて居ない事を説明した。そもそも私の好きな人なんて。自分だって気付かないのかな?


「さっき言ったでしょう?私、フェイトちゃんの事が好きなんだよ?」


体勢が代わってベッドの上に正座させたまま、何だか変な告白になってしまった事を少しだけ残念に思う。いや、もっと早く私が行動しなかったのも悪いんだけど。でもこれは、フェイトちゃんも悪い。


「でもなのは、年下じゃ嫌なんじゃないの…?」
「ふぇ?なんで?」
「だって昔私がなのはと結婚したいって言ったら年下じゃんって……」


いつの話なの……?そもそも覚えてないよそんなの。


「そ、そんな事言ったっけ…?───にゃっ?//」
「言ったもん…。」


そんな事言ったっけ?なんてちょっとだけ苦笑気味に言う私の目の前で。ぷくっと膨れたフェイトちゃんの頬。なんて可愛いんだろう。本当に。この子は。


「そ、そうだっけ……でも、私もフェイトちゃんの事好きだよ?本当だよ?」


そう言って、よしよしと頭を撫でて。それからちょっとだけ考えて、軽くフェイトちゃんの頬にキスをした。触れるくらいの。子供だましみたいでちょっとアレだけど。そんな事されたフェイトちゃんは、驚いたように瞳をパチパチさせてから。


「な、なのはっ」
「ひゃっ!?な、何っ?」


ベッドの上で正座を崩して、やや迫り気味。距離がだいぶ近い。近くで見るとフェイトちゃん睫毛長くて綺麗だなぁ……。なんて言ってる場合じゃなくて。


「ふぇ、フェイトちゃんっ!ちょ、近い!///」
「なのはっ」


なに、その真剣な顔……っ


「フェイトちゃん?っちょ、なんで押し倒そうとしてるのっ」


ぐぐぐ、と。なんて言うか力比べみたいな体勢の私たち。


「なのはっ好き…!」
「そ、私も…好きだけど、ちょっ…フェイトちゃん?///」


一体何をしようとしてるの……


「駄目……?」
「ふぇっ?そ、その聞き方ずるいっ大体、どうして急に──…///」
「痛くしないからっ!優しくするから!」
「ふぇぇっ!?///」


だから、どうして急にそういう展開なのっ!大体思いを伝えあったのって経った今でしょうっ!押し倒そうとするフェイトちゃんの腕を抓る。


「な、なのはの気の変わらないうちに……!」
「ま、まだ高校生でしょうっ!不純同性交友はダメなのっ!」


はっきりそう言うと、フェイトちゃんはようやく落ち着いたみたいで。押し倒そうとしていた腕の力が弱まった。


「大体、心変わりなんてしないから大丈夫だよ?」


寧ろ思いが通じ合った瞬間に押し倒す方が嫌だよ。──…嘘。フェイトちゃんだったら嫌じゃないかもしれないけど。


「私、なのはとそう言う日が来るまでに上手になるように練習して───」
「ちょ、ちょっと!なんでそうなるのっ!」
「だって、そういうエッチな事するのになのはが嫌な思いしたら嫌だもんっ。練習しなくちゃ。」


至って真顔。そう言えばフェイトちゃんって結構お馬鹿だったっけ。勉強は出来るのにな。そもそも練習なんて。


「───…そんなの、良いわけないでしょ。ばか。」


下手でも良いから、そういうことするのは私にだけして。フェイトちゃんの制服の襟を掴んだまま。私は自分を下にしたままベッドに倒れこんだ。フェイトちゃんの制服にしみ込んだ嫌な匂いの香水が気にならないほど、肺いっぱいにフェイトちゃん自身の香りを吸い込んで。


「フェイトちゃん、今日は泊まっていきなよ。」




もう夜も遅いし。なんて。部屋に響いたのはそんな言葉だった。






















FIN



下手でも良いとか思っていたら思いの他テクニシャンなフェイトちゃんに苦悩するなのはちゃんの続編、お待ちしています。





テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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