(´・ω`・)

とくに面白い話でもないけど。
ぐだぐだ書いてみた

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「……………。」
「フェイトさん?」
「………。」
「フェイトさーん?」


重要な考え事をしていて、呼ばれる声にようやく気が付いた。


「ぁ、何?シャーリー。」
「どうしたんですか?真剣な顔して。」
「いや、ちょっと考え事。……ぁ、もう上がろうか。」


変える準備を終えて私に声を掛けたらしいシャーリーはちょっとだけ心配そうに眉を寄せたけれど私の「なんでもない」の言葉に少しだけ息を吐いて「何かあったらいつでも言ってくださいね?」という言葉を残して執務室を後にする。

時刻はまだ午後3時くらい。長期に渡る航行が終わったばかりで、仕事もそんなに溜まっていないし休養を兼ての早じまい。本来だったらすぐにでも家で待ってるなのはのところに帰りたい。だけど。指でコンソールを弾いて、通信画面を呼び出した。


『はいはーい?』
「……はやて、ちょっと、良い?」


通信相手の見知った相手にちょっとした約束を取り付けて、私は執務室のカギを閉めると約束の場所へと向かう。ちなみに待ち合わせたのは局のラウンジ。









「────で?深刻な顔してどーしたん?」


はよ帰らんでえぇの?なのはちゃん待ってるんやないの?とちょっとだけ嫌な笑みを浮かべて言うはやてに息を吐いて、私は目の前のコーヒーをほんの少し流し込んだ。


「あのさ。」


どうしよう、なんて切り出せば良いだろう?そもそもこんな相談するのも馬鹿げているような気がするんだけど。それでも私には凄く深刻で。


「………なんよ?」


私のその雰囲気に少しだけ息を飲んで身を乗り出したはやてに、小さく口を開く。


「その、相談なんだけど。」
「うん。」


深く深呼吸して、私はそのまま続きを促すはやてに視線を向けた。


「なのはが、満足してくれてるのかちょっと…不安で。」
「は?」


最後の方は正直蚊の鳴くような小さな声だったから聞こえたのか不安だったけど、どうやらしっかり聞こえたらしい。はやては「は?」と素っ頓狂な声を上げてから、それから「馬鹿らしい」と言いそうな態度で、乗り出していた身を椅子の背もたれに投げ出した。私には真剣な悩みなのに……。


「私真剣に悩んでるんだよ?」
「………なによ。満足っていうのはつまり」
「うわわわわ、そんな大きい声出さないでよ!//」


一応、人気が少ないとはいえ場所はラウンジ。真昼間からこんな話をし出した私も私だけど慌てて視線を巡らせる。


「……なのはちゃんに何か言われたん?」
「そ、そういうわけじゃないけど。」


長期の航行に行ってる間耳にした話にほんの少し不安になっただけ。それは、つまり恋人同士のそう言う行為の話で。なんていうか。


「航行に出てる時に、その。」
「なんや?」
「────される方には結構不満があるって、聞いたから。」


気を遣って演技してる、とか。……だから、なのはもそうなのかな、なんて。そんな些細な事。どこをどう不満にさせるかもわからないし、どうすれば満足とかそういうのも分からないし。そんな風にぼそぼそと。


「…………は、はやて?」


そんな私の目の前で、はやては物凄く不快そうな顔でコーヒーを掻きまわしていた。


「そんなんなのはちゃんに直接」
「聞けないよ!///」


思わず大きな声を出してしまって口を押える。ほんのちょっと視線を感じで身を縮めた。


「えーと、フェイトちゃんとなのはちゃんが交際初めてもう4年やろ?」
「……うん。」
「んで?」
「なにが?」
「何を今さらそんな不安になる事が──…ぇ、もしやそう言う事したのってつい最近…と、か………?」


はやての言葉にちょっとだけ視線を逸らした。4年付き合っていて関係を結んだのはつい最近などと。知ったはやては心底驚いたような顔をして、それからブチブチ文句を言った後に盛大に息を吐く。もう、はやてに相談したのは間違いだったのかな。


「もう良いよ……はやてに相談したのが間違いだったよ…」
「ぁ、ちょぉ!待って!」


席を立とうとした私の腕を掴んだはやては「ごめんごめん」と苦笑して「まさかそこまで奥手だったとは」なんて独り言を呟いてから。


「そんならしゃーないな。」
「なに?」
「フェイトちゃんに良い物あげるわ。」


良い物……?なんて首を捻る私に「ちょお来て」なんて言って席を立つはやての後を慌てて追ったのだった。


「ゎ、ま…待って!」




それからやって来たのははやての執務室。はやては「適当に座り」なんていって私を来客用のソファーに座らせて、それから机の引き出しをがさがさ漁りだした。一体何探してるんだろ……?ってゆーか私どうしてこんな事相談しちゃったんだろう。

たぶん航行先で同僚の話を聞いた所為だ。恋人同士の、そういう話。普段なら全然興味なんてない話なのに、その時は何か違った。たぶんなのはと初めてそういう事をして浮かれてた面もあると思うんだけど。


『相手が下手だと二度としたくなくなるよね』


なんて。普段なら本当に気にしない下世話な話だったんだけど、どうしてか妙に怖くなったわけで。なのははどう思ったんだろう、なんて。あぁ、こんな事考える時点で情けない。ましてや親友に相談なんて。思い返せば返すほど恥ずかしい。


「あの、はやて?」


やっぱり帰ろう。そう思ってソファーから腰を上げた時。


「あー、これこれ。」
「えっ?」
「これ、フェイトちゃんにあげるわ。これ見て勉強し?」


そう言って手渡されたのは片手サイズの小さな本。何て言うかピンク色の表紙に思わず変な汗を掻いた。


「い、いいいいらないよ!」


何てもの持ってるの!と。その手渡された本の表紙には「女性の悦ばせ方」なる文字が記されていた。ふざけた自体で堂々と。


「遠慮せんでえぇんよ?」
「てゆーか何でこんなの持ってるのさ!!!//」
「いつかこういう日が来ると思ってや。」
「絶対嘘でしょ。兎に角いらないから──…」


冗談じゃない。こんなの……


「なのはちゃんに嫌われてもえぇの?」
「…………。」
「恋人が下手やと苦労するらしいよー?」


別れの原因にもなるらしいよー?悪魔の囁きのようになんて囁くように言うはやてを睨む。そんな私の視線に、はやては冗談っぽくケラケラ笑って。


「必要ない言うてもものは試しやし、読んでみたらえぇんやない?なのはちゃんには内緒にしておくよー?」
「…………そ、そんなの」


必要ない、って。続けようとした言葉は何故か出なくて。その拍子にポケットの携帯電話が振動した。メッセージを受信したらしく点滅する携帯。開くまでもなく、相手がなのはだと分かった。


「ほらほら、今日はもう帰り。なのはちゃん待ってるんやろ?」


そう言って、しっしと手を振るはやてに追い出されるように、私ははやてに背を向ける。


「あ、フェイトちゃん。」
「なに?」
「……忘れ物や。」


そう言ってもう一つ手渡された小さい小瓶。薄い桃色の入ったその小瓶を見て首を捻るとはやては何だか嬉しそうに「ピンチになったら使い」と言ってひらひら手を振ったのだった。何に使うか考えただけで恐ろしいその小瓶を本と一緒に置いていこうとしたけれど結局はやてに言いくるめられて、私は鞄にしまいこんだ。間違って誰かの目に触れたりしないような奥に。


「えと、ありがとねはやて。」
「ええって。私ら小学校のころからの親友やろ?固い事抜きや。」
「こんな相談はもうこれっきりにするね。」


そう言って少し苦笑して。それから私はなのはに急いでメッセージを返して家への帰宅を急いだのだった。家に着いたのは大体7時前くらいかな。


「フェイトちゃん、お帰りっ」
「た、ただいま。」


私が帰宅すると、ちょうど晩ご飯の支度をしいていたなのははパタパタ玄関に駆けて来て、それから私の上着をハンガーにかけてくれた。何だか帰って来てこういう事をしてくれると新婚っぽいなーとか思ったりも、する。そんなの恥ずかしくて声に出して言えないけど。


「フェイトちゃん?」
「えっ?なに?」
「顔ニヤけてるけどどーしたの?」


きょとんとした顔で見上げてくるなのはに慌てて顔を逸らした。


「な、何でもないよ?」


明らかに怪しい素振りではあるけれど、どうにも変な相談を、しかもはやてにしてしまった事がとても後ろめたくてなのはの瞳から逃げるように視線を巡らせて、それから「お風呂入るね」と笑顔を浮かべてみた。ちょっと、いやかなり明らかに不自然だ。

私の不自然な動作に対して、なのはは人差し指を唇に当てるようにして「ふぅん」と小さく声を漏らした。


「なら良かった。お風呂出来てるからゆっくり浸かって来てね。」


それから可愛すぎるくらいの微笑を浮かべて、私の背中を押す。「タオル後から持っていくね」なんて言いながら。なんだか本当に新婚さんみたい。───…いや、そうじゃなくて。


「あ、ありがとう。なるべく早く出るから、そしたらご飯にしよう?」
「ゆっくりで良いったら。行ってらっしゃい。」


そんな風に背中で微笑むなのはに。私も微笑を浮かべてお礼を言うと脱衣所へと向かって、変な事考えるのは止めようと考えながら、それからお風呂へと向かったのだった。




「───…私って、馬鹿だなぁ。」


湯船に浸かってみると何だか凄く気持ちが落ち着いて、今日の自分の行動がとてもばからしく思えたり。何だってそんな変な事で悩んでたんだろう。なのははそんな変な事考えなくても純粋に私を好きでいてくれるだろう。きっと、これから先も。

だから、はやてには悪いけど明日になったらちゃんとあの本と、それから変な小瓶を返そうと決めて、湯船から身を上げてお風呂を後にした。































「……ん、美味しい♪」


フェイトちゃんをお風呂に進めて少しして。お料理が美味しくできたことに満足して、私は小皿をキッチンのシンクに置いた。ここは一応フェイトちゃんの借りているマンションだけど合鍵を貰ってて、何だかもう今では一緒に住んでるようなもので。こういう風に過ごしてると私たちが何だか新婚さんみたいだなぁ、なんて嬉しくも思ったり。


「そういえばフェイトちゃん、何かあったのかな…?」


帰って来たフェイトちゃんの様子がちょっと変だったことを思い出して宙を仰ぐ。長かった航行で疲れてたのかな?今日から少しゆっくりできるって言ってたけど。ちなみに私もフェイトちゃんに合わせてこっそりお休みを貰ってたりする。だから今日は泊まってっても良いかなぁ?なんてそんな計画。いつも何も言わなくても泊まってるけど。


「───…あれ?」


そんな中。リビングに出しっぱなしのフェイトちゃんの鞄を見つけた。仕事用の大事な書類が入ってたりするからいつもだったら大事にして仕舞ってるのに今日は何だか珍しいな、なんて思うわけで。とりあえずリビングだとあんまり良くないかな?なんて思って。


「よいしょっ、と。」


持ち上げたら、鞄が開けっ放しだってことに気付いて思わず苦笑が漏れた。フェイトちゃんってばしっかりしているようでこういう所がたまに抜けてたりする。なんていうか、そういう所が可愛くてたまに愛おしくて。どうしよう、閉めておいてあげた方が良いのかな?そう思って持ち上げた鞄を床に置いた時に気が付いた。


「なにこれ。」


何となく。鞄からむき出しになった小さな本。鞄の中勝手に見るなんてあんまりよくないけどはみ出しちゃってるし。と思って手を伸ばして、体が硬直した。


女性の悦ばせ方(丁寧にハートマークまでついている)


マニュアルみたいなそういう小さな本。ピンク色の、色だけは綺麗な本。なんだけど、それは見るからにいかがわしいっていうかそういう本で、それがフェイトちゃんの鞄から出てきたわけで。


「ふ、ふぇ………」


思わず勢いよくその本を鞄に押し戻してしまった。それはつまり、そういう、恋人同士のする行為の、えっと……より上手になるための本、みたいな物で。フェイトちゃんがそんな本持ってるってどういう事?とかぐるぐる考える。

実はフェイトちゃんってそういうの結構勉強してるの…?

そういえば先日私と、初めてそう言う事をした時も。「上手に出来なかったらごめん」とか言ってたくせに何だか手慣れたような感じだったし……。そもそも勉強ってどうやってするの?本を読むと上手になるものなの…?私何も知らないんだけど、っていうかフェイトちゃんにされるがままだったんだけど、それで良いのかな…?あれ?フェイトちゃんはあれで満足してくれてるの…?私ずっと横になってるだけだったんだけど……。


「…………。」


結局、フェイトちゃんがお風呂から出て来るまで、私はそんな変な事ばかり考えていた。後ではやてちゃんにでも相談してみようかな、とか考えて一人で顔を赤くして。それから小さく息を吐いたのでした。











「なのは?どうかしたの?」
「ふぇっ?何でもないよ!?///」
「そう?声裏返ってるけど……」


それからフェイトちゃんがお風呂から上がって、髪の水気をタオルで取りながらそんな風に話しかけてきたのだけど。私はしばらくフェイトちゃんの顔を見る事が出来なかった。


「えっと、ご飯の準備するね?」
「ぁっ、うん……(避けられた?)」













FIN








後日。フェイトちゃんの悩み事みたいな、そういうのを知ったなのはちゃん。



「じょ、上手とか下手とか……私、フェイトちゃんしか知らないんだからそんなの分からないよ。///」
「ご、ごめん…何かちょっと、不安になっちゃって……そ、それではやてに相談を」
「!?はやてちゃんに相談したの?」
「えっ?うん……」
「ばかぁ!!!!!!(涙目)///」
「痛っ!」


何で言っちゃうの恥ずかしい!みたいになってたら良いなーなんて。








…なんつってな(´・ω`・)ハッ





テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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