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────ピピピピ、というけたたましい音で、私はベッドから飛び起きた。その騒音の正体は枕元の携帯で、着信元として表示された名前に小さく息を吐いて、それから慌ててテレビを付けてシャツに袖を通す。テレビの上部には「ニュース速報」の文字。そのテレビの表示を見ながら、私は電話の受話器ボタンを押した。


『───いつまで寝てるんだこのバカタレ!!!』


キィン、と耳に響く怒鳴り声。怒鳴られるのを想定して少し耳から離していたものの、それでも寝起きの私には頭に響く。


「す、すいません直ぐに向かいます!」


私、フェイト・T・Hは、そんな風に返しながら慌てて休日を返上して職場へと向かったのだった。


「今夜、デートの約束があったんだけどなぁ……。」














私フェイト・T・Hは報道局に勤める下っ端職員だ。所謂雑用。何事かに縛られるのが大嫌いな自由気ままな私が普通の会社員とかになれるわけはなくて就いた仕事。それは事件や事故災害、そう言った場所の情報をいち早く世間に伝える仕事。──…って言ったら聞こえは良いかも知れないけれど。

割と自由がきく。と聞いたので就いては見たものの、ふたを開けてみれば実際は事件事故があれば上司に酷くこき使われるというそんな仕事だったわけで。電話があって急いで局についてみれば案の定、私は大きなカメラを背負わされて、自局のヘリコプターに乗せられていた。

どうやら大規模な災害があったらしい。海で船が炎上中とか。


「私、今夜デートだったんですけど。」
「おお、そりゃすまんな。」
「ゲンヤさん……」


上司のゲンヤさんに恨み言の一つも言うものの全く相手にされず、私はヘリの窓から外を見る。


「機動六課──…もう来てるんですね。」


じゃあ解決も早いだろう。なんて言ったって彼女らはエリートだ。


「なかなか難航してるみてぇじゃねぇか。」


チラリと外を見て、上司のゲンヤさんがニヤリと笑う。機動六課と言うのは、国の機関で、災害対策に動く部隊のようなもの。警察をよりもっと凄くしたものだって、言ったら分かるだろうか?私たち民間人の中から選ばれた優れた能力を持つ人達の事だ。ピシッとした制服を着てきびきび動く彼らはもはや国の犬みたいなものだろう。──…これは私の勝手な偏見だけど。


「しっかし、お前も魔法が使えるんだから何もこんな報道局なんかで働かんでも良いのに。」
「──…放っておいてください、私にあんなの無理ですよ。」


考えただけで寒気がする。

ごく一部、魔力を持って生まれてくる人間がこの世界には居る。その魔力っていうのは結構貴重で社会の各面々から魔力を持つ人間は引く手あまたに活躍していて。こんな私も実は密かに魔法が使えるわけなのだけど、その事を知ってるのはゲンヤさんだけだ。何でかって、秘密にしているから。大体魔法が使えると、機動六課みたいに国の機関に招かれる。私はそれが嫌。

基本的に自由で居たい。国の機関だなんて、それこそ自由が効かないじゃないか。住むところだって決められてるし。そんなの私にとって地獄のようなもので、だから私はしんどくてもまだこの仕事をしているって言うわけ。


「とりあえず俺たちは俺たちの仕事をするか。おい、カメラ持っとけ。」
「はいはい。」


少しだけ重い機材を持ち上げて、肩に重心を置いて構える。カメラを覗き込むようにして、とりあえず事故の実態が分かるようにその光景をカメラに抑えた。船からは酷い煙が立ち込めていて、思ったより深刻そうだ。炎上していて良くは見えないけれど、中にはまだ何人か救いを求める人が居るみたいだった。





「うわぁ、何か凄いなぁ……」


カメラを向けながら、息を飲む。物凄い煙と炎。船は大きい客船のような作りだけど、この火の手では全体に飛び火するのも時間の問題に思える。そんな中を、白い制服を着た数人の人物が飛び交う。魔力を構築して作り上げたチェーンで崩れる船を抑えたり魔法を駆使して炎を抑えたり。見ていればわかる、やはり機動六課の人々はとても優秀なのだろう。その中でも特に目についたのは亜麻色の髪の女の人だった。確かエースオブエースって、この間雑誌で特集されてたっけ。写真で見ると可愛い顔してたけど。


「おい!ちゃんと撮ってんのか?」
「あ、はいはい。すいません。」


慌ててカメラを別の場所へ向ける。早く解決して貰って、早く帰って可愛い女の子と遊ぼう。疲れた体を癒して貰うんだ、なんて。そんな馬鹿な事を思っている間に、小さい女の子が目に付いた。その客船の、上の階の方。船の4階辺りだろうか。火の手が迫っていて、泣いているみたいだった。


「…………嘘でしょ…」


私が乗るそのヘリからは遠目であまり良く見えなくて、カメラの望遠機能を使ってみれば、その子は今にも船から海に飛び込もうとしていて。


「──…いや、やめておきなよ……いくら海だってその高さから降りれば──…」


海面はコンクリートみたいになってるはず。その子の周りを見ても、救助としてやって来た面々はその子には気付いていなくて。妙に心拍数が上がった。誰か気付け、と。たまたま気付いてしまった私は心の中で息を飲む。自分が飛んでいけばその子は助かるんだけど出来たらそんな事はしたくないわけで。もちろん面倒臭いから。視線はその子に釘付けで、カメラを下す。


「おい、そんなんじゃ映らな──…」
「これ持って!」


そう言われると同時に、ぽろりと。その子が身を海に投じた。火の手から逃れる為だろう。その光景が目に付いた瞬間、カメラをゲンヤさんに押し付けて。


「お、おいいい!!!」


勢いを付けてヘリから飛び降りた。あぁ、面倒臭い面倒臭い面倒臭い。何で私がこんな事。なんて。そんな事言ってる場合じゃないけれど飛ぶ速度を上げる。


「ソニック────…」


高速移動でバタバタと風が身を切る中。速度を上げて、その子の所まで一直線。速度を上げればあげるほど、周りの景色がスローに見えて、白い制服を着たエースと称されていたその子の横を通り抜ける瞬間に、目が合ってしまった。顔を見られたら最後。ほんの一瞬目が合っただけで、彼女からすれば私の姿なんて全然見えないだろうから安心だけど。

それから落下しているその子をキャッチして、安全な場所へと下して、すぐさま逃げるようにその場所を発つ。誰かがここに来る前に急いで逃げなければ。

魔法が使えるのは私の絶対の秘密。穏やかに過ごすための。とりあえず飛んで逃げるより転移魔法を遣おうとして。





「待て、貴様。」
「えっ」


逃げようとして、白い制服の女の人に掴まった。

私のスピードについてこれる事にほんの少しだけ驚いて恐る恐る振り向く。凛々しい顔立ちの、ピンク色の髪の女性だった。少しだけ威圧的な感じの人だ。


「あ、私はただの通りすがりで…。」


あはは、なんて乾いた笑いで誤魔化そうにもその人は私を吟味するかのように鋭い視線で見ている。視線で刺されそうだ。


「貴様、そのスピードは…」

『シグナムさん!さっきの人、捕まえておいて!』



何か言いかけたその人の、話の途中で割り込むように展開されたウィンドウ。ウィンドウに映りこんでいるのはさっき私が横を通ったエースの子だ。ますます面倒だ。大体捕まえられるような事した覚えはないんだけど。


「捕まえるもなにも今私の目の前にいるが……?」
『じゃあ機動六課に入ってもらうから、そのまま私の所に連れて来て。』


そう言うや否や、通信はそこで途絶えたらしい。ウィンドウが消えた。消えた後にその女の人が少し不敵に笑う。


「どうやら高町の目に止まったようだな。……我々の人手不足も深刻でな。」


悪いが暫く留まって話を聞かせて貰おうか、だなんて。──冗談じゃない。


「いや本当、申し訳ないんですが私もう帰りますね。」


デートなんです。と言う私に。


「生憎、そういうわけにもいかんのだ。」
「何で剣を抜くんですか!一般市民に向かって!」
「貴様のような高ランクの魔導師相手なら問題もなかろう。安心すると良い、みねうちにするだけだ。」
「絶対、嫌だ!」


ブン、と振り回された剣を躱して魔方陣を広げた。


「本当、そういう面倒臭いの嫌いなんです。余所で違う人スカウトしてください。さようなら!」
「おい、待て!!!貴様───…」
「転移魔法 発動!!!」


逃がさんぞ、とか声を張り上げるその人を目前に。私は転移魔法でその場所を後にした。どうせもうすぐこの事故も解決するだろう。もうここに居ても私が大変な思いをするだけだし、何より国営機関に属するなんて絶対嫌。


「私から逃れるとは面白い…高町が目を付けた事も頷ける…」


転移する寸前に妙に耳に残った声が聞こえたけれど。私は聞こえなかった事にして、ひとまず自分のマンションへと転移して戻って来た。

自室に戻ってくると、何だかどっと疲れが出て。その後に掛かって来たゲンヤさんの電話に出て、謝罪をした。




「機動六課なんてエリート中のエリート機関、誰もが入りたがるだろうに。」
「エリートなんてガラじゃないですし。」


その時の電話で言ってたゲンヤさんの言葉にちょっとだけ苦笑して、そうとだけ返したのだった。とりあえず今日の事はそんなに怒っても居なかったみたいで、翌日録画したテープを別の方同様に編集する仕事があるらしいので、それには出る旨を伝えてベッドの転がった。


「今日のデートは取りやめだなぁ……」


何だか家から出るのが面倒になったな、なんて溜息を吐いて。約束していた子にメールを送る。そう言えば結構かわいい子だったな、なんて。私より少し年上そうだったけど、あの若さで機動六課でしかもエースとして頑張ってるなんて凄いな、と亜麻色の髪の子を思い出したりもして、そのままだらしない格好のまま眠りについたのだった。




























翌日、一通りの仕事を終えて帰宅の準備をする私。


「───…今日は早く帰って良いですか?」
「あぁん?何だぁ、用事でもあるのか?」
「今夜こそはデートなんですよ。」


今日こそは昨日デートできなかった代わりに、とパーカーに袖を通しながら言う私にゲンヤさんは息を吐いた。


「どうせ昨日とは違う相手なんだろう?」
「まぁ、そんなところですかね。」


あはは、と笑って鞄を背負ったと同時に、部屋の扉が開いた。ちなみに仕事場は編集局みたいな感じの作りで、私とゲンヤさんのほかに何人も作業をしている。だから私は、他の誰かが出入りしているんだろうと思ったんだけど。


「ぁ」


やって来たのは数人。全員揃いの白い制服。明らかに、報道局のような荒くれた空気とは場違いな製錬された空気を放ちながらぞろぞろとやって来たその人たちは。私とゲンヤさんの前までやって来て、そこで歩を止めた。そこにやって来た、姿勢良い数人組みの真ん中に、見覚えのある人物の姿。


「探したぞ、テスタロッサ。」
「ぇっ──…」


何で名前を……。にやりと不敵な笑みを浮かべたのは先日私が逃げおおせたピンク色の髪の女性で。


「な、なななななんでここが。」
「にゃはは、ゲンヤさんってばこんな逸材隠してたなんて。」
「へ?」


その奥から、例のエースがやって来た。近くで見るとますます可愛い。───いや、そうじゃなくて今なんて言っただろうか。


「高町の嬢ちゃんには敵わねぇな。」
「げ、ゲンヤさん!?」
「お前もフラフラしてないでそろそろ真面目になれ。」
「はぁ?!」


真面目に国に尽くせ、なんて煙草をふかすゲンヤさんはどうやら私の事を裏切ったらしい。


「まったく、探しちゃったよ。」


そう言って、件のエースは。


「今日付けで、貴女を機動六課に任命します。」


宜しくね、なんて微笑んだ。もちろんそんなのはお断りだ。いくら可愛い顔をしててもそんな言葉は聞けないわけで。というか命令とかそう言うの嫌いだし。


「お断りします。」


私がそう返すと少しだけ驚いたように瞬いた蒼。──…は、何か少しだけ考えるように逡巡した後。


「これは国家命令です。」


にっこり微笑んで。もう一度「よろしくね」と言うと、私の襟を掴んで「じゃあ、ゲンヤさんお預かりしますね」「あぁ、よろしく頼む」なんてそんなやり取りをして私を連行したのだった。


「待って、私行かないってば!!!」


それが私の人生で最も不幸だった瞬間で、過酷な人生の幕開けだ。


















FIN





何が書きたかったのか良く分からないけどとりあえずエリートで育ったなのはちゃんと(女性関係にも)だらしないフェイトちゃんみたいな。

ツンツンしたエリートなのはちゃんに調教されるフェイトちゃんとかそういうの。



お互い翻弄されるが良いさ…



あああああああああああああああああああああああああエロっちいの書きたいいいいいいいいいいい(∫°ਊ°)∫!!!!!このサイトってエロ需要なさそうだけどもうそんなの良いよね!!!バルス!←


テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

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エロいの書けばいいのにww

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ニヤニヤしちゃいました。
続き、期待しちゃいマス。

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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