スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

会いたいけど会えない

Foooooooooo!!!

\(^ω^)/

web拍手 by FC2








「───さん。」


ぼんやり窓の外を眺めながら、頬杖をつく私の背中につんつん、と触れる指。授業中だと言うのに何事かと思いながら少しだけ振り向いた。悪戯好きのはやてちゃんの事だからどうせそういう何かだと思ったものの。


「なのはちゃん、指されとる。」
「……ふぇ?」
「だから。次、なのはちゃん。」
「ふぁっ!はいっ!」


ガタン、と音を立てて慌てて立ち上がると少しだけ苦笑を浮かべた先生は「高町さんが授業中に考え事だなんて珍しいですね」と言って、それから教科書の文章を読むように命じた。教室内の視線がとても恥ずかしく感じて、それからちらりと空いた席を見て、小さく溜息を吐いた。


フェイトちゃんが居なくて良かった。こんな所見られたら恥ずかしいもん。

………そもそもフェイトちゃんが居たらこうはなってなかったと思うけど。




「いやぁ、やらかしたなぁなのはちゃん。」
「………放っておいて。」
「なのはちゃん、最近ずっとぼんやりしてるけど大丈夫?」


その後の放課後には何となく予想していた通り皆の冷やかしにあった。はやてちゃんの苦笑と、アリサちゃんの呆れ顔と、それから心配してくれるすずかちゃん。


「にゃはは…ちょっと考え事してて…。」


先生に呼ばれてるの気付かなかったの。と言う私に、被せるように。


「フェイトちゃんがおらんから上の空なんよねー?なのはちゃんは。」
「なっ…!そ、そんな事っ」
「あるでしょ?」


ないよ、と言う私の言葉に今度被せてきたのはアリサちゃん。


「フェイトちゃん、もう1週間も学校に来てないもんね…。」
「う…。」


そう言われた言葉に、私はまた視線を教室のとある席へと向けた。数日間空席続きのその席は、私の大好きな人の席。


「フェイトちゃん、何か急なお仕事入っちゃったのかなぁ…」


確か今週は何も仕事なかったはずなのに。メールをしても帰ってこないし。今日の放課後、局にでも行ってみようかな。

流石にこうも連絡がないと不安で仕方ない。


「私はこの間局で会ったけどな。」


もやもやが胸に渦巻く中、そう さらりと言ってのけたのははやてちゃんだった。顎に手を当てて、何か思い出しているのか少しだけニヤけた顏。


「ふぇっ?それっていつ?」
「んぉっ、一昨日…やけど」


ぐい、と体を向けると少しだけびっくりしたような顔をしたはやてちゃんは「局で会うたんよ」と笑った。


「ど、どうして……」
「ん?」
「どうして恋人の私は1週間も会ってないのにはやてちゃんには会ってるのっ?」
「いや、たまたま偶然会って──…っていうか医務室でたまたま…」
「医務室!?フェイトちゃん怪我とかしてるのっ?」


医務室という単語に体がビクついた。健常な人間はあまり利用しないその部屋で、どうしてフェイトちゃんに会ったというのか。変な汗が滲んだ。


「いや、何て言うか──…フェイトちゃんは全然元気やよ?ただ…」
「ただ?」


はやてちゃんはそう言って、少しだけ苦笑ともとれる顏。アリサちゃんとすずかちゃんは私とはやてちゃんのやりとりをただ眺めていた。苦笑はやがてにんまりとした笑みに変わり、からかうような物言いで。


「ただ、なのはちゃんに会いたくないのも分かるわぁ。」


そうとだけ言ったのでした。フェイトちゃんが?私に?会いたくない?


「なんでっ!?」


ガタン、と立ち上がってやや大声を上げた私に向けられる教室内の視線。慌てて体を小さくして椅子に座り直した。


「な、なんでそう思うの?」
「いやぁ。何となく?」
「私、フェイトちゃんに嫌われるような事…しちゃったかな……」


途端に世界の終わりを感じたような気持ちになって、ちょっとだけ視界が滲む。この1週間、私だってただ待ってただけじゃないの。心配になってフェイトちゃんの家に行っても居ないみたいで。局に行ってみても「忙しいんじゃないかな?」って言われたり。


「ふぇっ…」


こんな所で泣きたくなんてないのに。泣きそうになってる私を見て、アリサちゃんが小脇ではやてちゃんを突いた。それからはやてちゃんは慌てたように声を絞る。


「いやややや、そういうんじゃなくて!見られたくない、みたいな意味で!」
「………ふぇ…」
「ああああ、あの、あのな?なのはちゃん。」


私に向かって手を大きく振ってわたわたしてるはやてちゃんは少し可笑しかった。


「今日はフェイトちゃん家に絶対おるから、会いに行ったらえぇよ!」


うん、そうよ。それが良いよ。隣に立ってた2人も口を揃えてそんな風に言うわけで。


「フェイトちゃんに電話してみる……」


ぐすっ、と鼻を啜って。携帯電話を取り出した。どうせ今日も繋がらないんだろうな、なんて思いながら。手慣れた動作で電話を掛ければすぐにコール音が響いた。


『…………なの は?』
「ひゃっ」


それから程なくして、ちょっとだけ恐る恐るというように電話に出た声に心臓が跳ねる。久しぶりの、1週間ぶりのフェイトちゃんだ。


「も、もしもし?」
『なのは、えっと……久しぶりだね。』


元気にしてた?連絡しなくてごめんね、なんて。いつも通りの優しい声。


「フェイトちゃん、今日会いに行っても良い?」


全部のお話をすっ飛ばして、単刀直入にそう言った。他の話はまず会ってからで良い。まず会いたい。声を聞いたら余計にそう思った。携帯が繋がる範囲にいる。それってつまり今日は家に居るって事だ。

考えなしにそう言った私の言葉に、数秒の間を置いてから。


『ご、ごめん……暫く会えない、かも』


返されたのはそんな言葉で。申し訳なさそうには言っているけど、それよりも言われた言葉がショック。だってフェイトちゃんは地球に居るはずなのに。


「そ、それって」


会いたくないって事?っていう続きの言葉は、言いたくなくて喉の奥でつっかえて出てこなかった。またじんわりと視界が滲む。今度こそ泣いてしまいそう。


「ほんまにもう……貸し。」
「あっ」


ちょっとだけ顔を俯かせそうになった私を見て、隣にいたはやてちゃんが私の手から携帯を取り上げた。その動きと連携するように、そっと差し出されたハンカチ。その主はすずかちゃんで。


「もしもし?私やけど……」


それからちょっとだけ呆れたような怒ったような声を出したはやてちゃん。電話だからフェイトちゃんがどんな反応をしているかは分からないけど。


「フェイトちゃん、えぇ加減にせなあかんよ?」


そうやなくて、とか何か言って。はやてちゃんは「少しはなのはちゃんの気持ち考え」とか叱咤している。フェイトちゃん事そんな風に怒らないでって言おうと思って伸ばした手を今度はアリサちゃんに制止された。


「ったく。言わせときなさい。」
「で、でも…」


「ほんまに……根性なしやなフェイトちゃんは。」


もーえぇわ、と小さく息を吐いたはやてちゃんは。


「なのはちゃんの事貰ってまうからな!」


とんでもない事を言ってのけた。


「ちょっ!ちょっと!何言ってるの!///」


慌てて携帯を取り上げようとして伸ばした手は、交わされて。何故か顔面をはやてちゃんの掌に抑えられて。


「ほんならえぇ加減覚悟決めぇ!それか私からバラす!」


何を?


「そんならこれからなのはちゃんそっち向かうから。ちゃんと謝り。」


うんうんうん、と数回頷いて。満足そうな顔をして。


「切っちゃった。」
「はやてちゃんのばかぁ!」


通話の切れた電話を手に、先ほどの白熱したやり取りを誤魔化すように満面の笑み。


「何で切っちゃうのー!」
「え、えぇやない…。それよりホラ、はよ行き。」
「ふぇっ」
「そーよ、珍しくこのタヌキがお膳立てしてくれたんだから。」
「タヌキ言うな。」
「なのはちゃん、ほら鞄持って。」
「えっ…う…で、でも迷惑じゃ…?」


あぁ まったく、2人ともウジウジしよって。とか小さくぼやいてから。


「付き合ってるんやし、なのはちゃんの事フェイトちゃんが迷惑だなんてありえないやろ。」
「にゃっ、ちょっ……押さないで」
「見て来たらえぇよ。」


笑えるから。って付け足して笑うはやてちゃんを尻目に、アリサちゃんとすずかちゃんに見送られて私は迷い足で教室を出たのでした。


「急に行って、フェイトちゃん嫌がらないかな……」


大きな不安と恐怖心を抱えて。


















『もしもし?私やけど……』
「はやて?」


急になのはから来た電話に驚いて咄嗟に出てしまったけど。声を聞いたら会いたさが余計に募って後悔した。私がなのはに会いたくないだなんて事ありえない。だけど今はダメ。そんな心境の最中。急に小さく「あ」という声が聞こえて、数秒後に受話器越しに聞こえてきたのは幼馴染であるはやての声だった。


『フェイトちゃん、えぇ加減にせなあかんよ?』
「えっ……」


思わず携帯を持つ手に力が入った。私の、なのはに対する行動の事を言っているんだろう。分かってる。だけど。


「だ、だって……私、……」


この間会ったでしょう、とちょっと情けなく続ける。あっているんだから知っているはず。私が今どんな状態なのか。それを酌んで欲しいと言う私の情けない心境を余所に。


『ほんまに……根性なしやなフェイトちゃんは。』


受話器越しに届いた言葉はそんなので。分かってはいるけど、私は今なのはに会うのが怖い。根性なしで臆病だ。次いで、大きく溜息を吐いて「もーえぇ」と言うと、私の言葉も聞かず言葉を続ける。


『なのはちゃんの事貰ってまうからな!』
「えっ、ちょ……えぇ!?何言ってるの?ダメだよ!」


自分の部屋なのに思わず大声出してしまった。知らなかったもしかしてはやてもなのはの事を?変な汗が滲んだ。いくらはやてでもそれだけはダメ!裏声交じりにそう返すと少しだけ苦笑が聞こえて。


『ほんならえぇ加減覚悟決めぇ!それか私からバラす!』


バラすとはつまり「この事」をだろう。自分の手のひらを見て、身震いがした。それだけは勘弁被りたい。それだったら私から言う。


「い、言わないでっ!それなら自分で言う!」


冗談じゃない。唯でさえ1週間もなのはに連絡せず避けていたのだから。バレてしまうなら自分から。どうやら初めからそうさせたかったらしい、はやては含んだような物言いで満足したように「うん」と呟いた。


『そんならこれからなのはちゃんそっち向かうから。ちゃんと謝り。』
「う、ん。……じゃあ、なのはに代わってくれる?」


会う前に先に話したいんだ、という私に。


『うん、うん。分かった分かった。』
「────ぁ」


分かった、と言いながら。プツリと電話が切れた。


「も、もしもし?……はやて?もし……も…し?」


切れた携帯を握ったままゆっくりと、座っていたベッドから立ち上がる。今日この家には私だけ。電話が切れると静寂が広がって、少しだけ体の血の気が抜けるような感覚がした。


「………どう、しよう。」


「そっち向かうから」つまり。なのはが来る。会うのは1週間ぶりだ。───じゃなくて!


「まずい…。」


会いたいけど会いたくない。見られたくない。バタバタと家の中を駆けて洗面所へ向かう。何故か不意に「隠さなくたって良いじゃない」と苦笑した母さんの事を思い出した。恋人にこんな姿を見られたくないと言う私の気持ちも分かって欲しい。

もしかしたら嫌われるかも知れない。もしかしなくとも笑われるかも知れない。いつぞや会ったはやてのように。あの時はとても盛大に笑われたっけ。


「ど、どっ…どうしよう!」


鏡に映った自分を見ても相変わらずその姿。頬に触れてみても変わらない。学校から家まで十数分。猶予はそれだけだ。なのははこんな私の姿を見て、どう思うだろうか。戻れる保証もないこの姿で、それでも変わらず好きと言ってくれるのだろうか。

鏡に映った、なのはと出逢ったあの頃と同じ姿の自分はとても青ざめた顔をしていた。先日の事件でロストロギアの暴発事故にあった私は、そのロストロギアの所為で体の時間が逆戻りしてしまったのだ。こんな姿を見られたくなくてずっとなのはの事を避けていたのに。


「振られたら、どうしよう……。」



それから家のインターホンが鳴ったのは、それから程なくしての事だった。





















FIN






ククク(∫°ਊ°)∫



いつもえっちするとき恥ずかしいことさせる意地悪なフェイトちゃんに逆襲するかの如く!

「ねぇ、フェイトちゃんっ」
「な、なぁに?」
「お姉ちゃんって呼んでみて?」
「えっ!?」

とかお膝抱っこするとか!
いつもは格好良いフェイトちゃんにタジタジななのはちゃんの復讐が今!
1週間避けられたなのはちゃんの復讐が今!!


\ 始 ま り ま せ ん ! /



(∫°ਊ°)∫





テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

プロフィール

92

Author:92
なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。