(∫°ਊ°)∫ キョエエエ

なのー(´・ω・`)

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「なのは、機嫌直してよ…」


ごめんね、と心底困ったように紡ぐのは局内では優秀で名高いフェイト執務官。対するは怒ってしまったのかそっぽ向いたまま、これまたエースと称される程の優秀な人物、高町教導官でした。


「な、なのは。」


ほら もう帰ろう?と、フェイトさんは拗ねた子供をあやす様な声音で手を伸ばしますが、なかなかなのはさんに触れられず、伸ばした手は宙を彷徨い迷ったように揺れては結局戻されて。

フェイトさんの腕が数回、なのはさんと自身の間を彷徨って諦めようとした頃、ようやくなのはさんが「仕方ないな」といった顔で、フェイトさんを見上げます。なのはさんは少しだけムッとした表情のまま。


「帰る。」
「なっ、なのは…!」


局の通路の一角で。下手すれば誰かに聞かれてもおかしくない往来の場での言い合いは避けたかったフェイトさんですが、そうは言ってられません。フェイトさんを無視してその場から去ろうとするなのはさんの腕を咄嗟に掴んで。


「待って──!」


私も一緒に帰るから。困ったような顔で、本当にどうして良いか分からない、といったような表情。なのはさんに「待って」と言ったフェイトさんは酷く狼狽して今にも泣きそうな情けない顔で。


「………分かった。」


そんなフェイトさんを見て、なのはさんは小さく溜息を一つ。別にフェイトさんに本当に怒っているわけではないのです。ただ、自身の体のことなど顧みないフェイトさんに分かって欲しかっただけ。

それはなのはさんの心配事で悩み事。なのはさんはいつもフェイトさんのことが心配で不安なのだと、少しは分かって欲しかっただけなのです。


小さく「分かった」と紡いだなのはさんの言葉に、フェイトさんの唇から安堵の息が漏れたのを察して。なのはさんは相変わらず少しだけ、可愛らしく眉を吊り上げたまま。


「フェイトちゃんがキスしてくれたら許す。」


今ここで、と。ただ単にフェイトさんを困らせるつもりで言った言葉。局の通路で、こんな往来の場で、この人がそんなこと出来るわけがないのです。それを知っての言葉。


「えっ…?こ、ここ…本局だよ?」


一応人気はないものの。案の定、なのはさんの言葉に酷く慌てたような声。普段は冷静な仕事ぶりなのに、そんな欠片もないほど動揺したフェイトさんは裏返るような声でそう言って辺りをチラチラ。

出来ないと分かってて言った言葉なので、なのはさんには想定内の事。ここで狼狽しているフェイトさん置いて帰るつもりのなのはさんは数秒の猶予をその恋人に与えて、それからきっちり数秒数えてフェイトさんに背を向けます。背を向けた瞬間にフェイトさんが何か言いかけてやめました。その表情も、背を受けているなのはさんには分かりません。


「っ、ふぇ」


が。背を向けて歩き出そうとした矢先。ちょっとだけ強引に引き寄せられた腕。少し強めに引かれた衝動でバランスを崩して、立て直そうと体に変な力が入ります。が、それよりも。


「────んぅ」


それよりも、自分が置かれた状況に目を見張ります。ちょっと無理な体勢をカバーするように腰を抑える腕。片腕を掴んだまま、ちょっとだけ強引に塞がれた唇。なのはさんは窓ガラスに映った自分たちの姿を見て、羞恥心から慌てて目を閉じました。

まさか本当にキスするとは、なのはさんでも思わなかったのでしょう。背を向けられたフェイトさんが咄嗟にとった行動。勿論、まぁ嬉しくないわけはないのですが。それよりも。


「んんっ?ふ、ぁッ…」


唇を塞ぐだけでなく、唇の間を割って滑り込んできたフェイトさんの舌。唇を撫でるように触れ、なのはさんの舌を絡めるように追ってくる舌。苦しくなってフェイトさんの背中を叩きますが、フェイトさんはなんのその。完璧にスイッチが入ってしまったのか、先ほどまでの狼狽する様子も何処かへいってしまったようで。


「んんんっ!んー!///」
「───痛ッ!」


何よりもその場所は本局なのです。誰かに見られでもしたら大変なわけでして。なのはさんはフェイトさんの向こう脛を思い切り蹴飛ばします。


「だ、誰が深いほうしてって言ったの!///」
「だって……」
「こんな所で誰かに見られたらどうするのっ!ばか!」


キスしろって言ったのはなのはじゃないか。と足を抑えながら涙目で言ったのはフェイトさん。なのはさんは顔を赤くしながら「そうじゃないでしょ!」とか何とか。






「なのは…もう怒ってない?」
「別のことで怒ってる!」
「ごめん。」
「ばか。」


その後局内では真っ赤な顔をしたなのはさんの後ろをついて歩くフェイトさんの姿が目撃されました。


「ねぇ、なのは。」
「………なに?」
「私の事、心配してくれてありがとう。」
「………ん。」


ちゃんと分かってるから、と。
背後から紡がれたのは、少しだけ穏やかな優しい声。

分かってるなら良いけどね、と。
なのはさんは小さく、聞こえるかどうか分からないような声でそう返したのでした。












FIN



なのー



テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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