こねた

雑記に近いほどの小ネタ。

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カチャ、と。マグカップに注がれたコーヒーを一瞥して。


「………なのは。」
「なぁに?」


目の前で頬杖をついて、にこにこ顔のなのはに、恐る恐る呼びかけた。


「………あの。」
「うん?」


上機嫌な声。心なしか鼻歌を歌うようなそんな機嫌の良さで、なのはは私の対面に腰かけたまま私がそのコーヒーを飲むのを待っているわけなのだけど。────だけど私は、コーヒーに口をつけることが出来なかった。


「キッチンに、変な小瓶おいてなかった…?」
「…………何の事かなぁ?」


変なフェイトちゃん、だなんて続けて。なのはは私の疑惑の視線に可愛らしく小首を傾げて見せる。そう、帰宅してそうそうキッチンで見かけた小瓶。きっと今はもうどこかに隠されてしまったんだろうけど。そこにあった小瓶が問題だった。昔見覚えのある小瓶。

あれはいつの事だっただろう。

確か持っていたのははやてだ。まぁ、はやてが関わっている時点でロクな事じゃないと思うんだけど。そうだ、あれは確か私が中学生の頃だった。

確か学校の帰りにはやてが飲み物をご馳走してくれて──────…


「フェイトちゃん?顔赤いよ……?」
「えっ…」


思い出して、顔が熱を持った。その薬のせいで、確かなのはにとんでもない事をしてしまった記憶がある。いわゆる催淫剤の類だったそれ。おまけに体に作用しすぎて、私の体の一部に異常(つまり性転換的な異常だった。口にするのも恐ろしい。)を来した事まで思い出して、私は手にしていたマグカップをテーブルの上に置いた。それと同じものだったらと、考えて。


「ふぇいとちゃん?」


って紡ぐなのはは悪戯っぽい顔。それからちょっとだけ潤んだ瞳で、艶やかな唇を揺らして「飲まないの?」なんて。その表情に思わずドキッとして、それからちょっとだけ視線を逸らす。一体全体、なのはは何を考えてるんだろうか。あのキッチンにあった小瓶って───…


「なのは、何か…企んでない……?」


恐る恐る。ちらりと訝しむような視線を向ける私に、なのはは相変わらずにこにことした笑顔を浮かべて頬杖をついたまま。


「ねぇ、あの小瓶って昔………」


私がそこまで言った時、なのははちょっとだけ残念そうに息を吐く。それからちょっとだけいじらしく唇を尖らせて、ぽそりと呟いた。


「…………だってフェイトちゃん、最近全然構ってくれないんだもん。」
「ぇ………」


沈黙、のち。その目の前のマグカップを空にしたのは言うまでもない。

















(´ω`)




テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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