すいませんお焚き上げ祭

失くさなかった方のUSBに残っている書きかけのSSを一掃させてください。

ただ、シリアス系の中途半端だから見たくない人は見ない方が良いです。
ごめんなさい…_(:3 」∠)_

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「───ト─… ちゃん──」




そんな風に、誰かに呼ばれる夢を見た気がして瞳を開く。

微かにチュンチュンと鳥の囀る声がして、私はほんの少しだけ身じろいだ。少し前まで悩まされていた体の傷も、今ではほとんど痛まず半年前の怪我は完全に完治したとまで言えるだろう。


「───起きてますか?」


それから、ぼんやり天井を見上げている私に、コンコンというノックの音と呼びかける声。寝たふりをしようか再三考えて私は小さく「うん」とだけ返事をした。


「起きてるよ。───少しだけ待っててくれる?」


承知した返事を耳にして、私はベッドから起き上がるとベッドの脇に掛けてあったシャツに袖を通した。ひんやりと冷たいシャツに少しだけ粟立たせながら、体に残る複数の傷痕に眉を寄せた。

























「君の名前は──?」



私の一番古い記憶は、白衣を着た初老の男性が私にそう問うた言葉だ。そのときの私は体を走る激しい痛みと頭痛で意識を朦朧とさせながら、その言葉に首を横に振った。

名前。自分の事。現状況。

その全てが分からなかった。自分がどうしてここに居るのかも。何故包帯だらけで怪我をしているのかも。身に着けていたネームプレートで、名前だけ辛うじて判明した。


「FATE」


私はどうやらフェイト、というらしかった。その日から、私は白紙の人生をまた一から歩み始めた。俗に言う「記憶喪失」というものらしい。頭部を強打したり強いショックを体に受けると発生する病床の一つだと、その初老の男性が言っていた。

それから、私はその初老の男性の下で半年前から世話になっている。








「お待たせ。」


着替えを済ませて、自分用にと与えられた部屋を出る。少し待たせてしまった所為か、私を起しにきた少女は少しだけ頬を膨らませていた。この子は私を助けてくれた医師の娘。私がここに住まわせて貰うようになって以来何かと世話をしてくれてる子だ。


「遅いです。」
「ごめんごめん。」


いつも朝が弱い私を、膨れっ面をしながら睨みつけてくる。歳は私より少し下らしい。私が自分の年齢を良く分かっていないので、憶測なのだけど。


「おじさんはもう食卓?」
「そうですよ、いつもフェイトさんが遅いから待ちくたびれてます。」
「……そ、それは申し訳ないね。」


自分に向けられる悪態に苦笑を浮かべて、だいぶ馴染んだその家の階段を降りる。階段を降りると良い香りがして、それから何となく1日の始まりを実感して。過去の自分を狂ったように求める日々もあったけれど、自然とそれもなくなった。もちろん今だって思い出そうと努力はしているけれど。

記憶がないことへの恐怖心、孤独感を最近ではあまり感じなくなたから。それも、優しく接してくれるこの人たちのお陰だろうと思えるくらいの余裕も出てきた。

そりゃあ、思い出したいという気持ちは沸々と常に胸の奥に沸いている。けれど、このままここで過ごすのも良いな、なんて思うようなこともある。ただ、胸の真ん中にぽっかり穴が空いているような気がするのが、少しだけ気になっていて。

穴が開いている、なんて思い始めたのはこの生活に慣れ親しんできたつい最近の事。生活に慣れが生じれば生じるほどに、虚無を感じる。それは大切な何かが、足りないという事。もちろん、記憶がない時点でそれは当たり前なのだけど。



「───ト─… ちゃん──」



それは、何だっただろうか……?


「フェイトさん?」
「えっ」
「どこか具合悪い?」


隣から少し大きめの声で呼ばれて意識を覚醒させた。物思いに耽りすぎた所為で心配を掛けてしまったらしい。はっとして、少しだけ苦笑を浮かべて頬を掻く。


「ごめん、なんでもないよ。ちょっと考え事。」
「何か思い出した?」
「…………ん、何も。」


そう言うと少しだけ安堵したような顔をして、それから彼女は私に食卓につくように言った。自分のために用意された朝食を口にしながら、私は笑みを浮かべながら、ぼんやりと「虚無感」の原因を必死で模索していた。







─────コンコン、と家の扉を叩く音。珍しい時間の来客だと、ノックの音を聞きながら思った。緊急の患者さんなら、もっと慌しいノックだろうし、そんな様子もない。

少しだけ遠慮がちに小さく扉を叩く音。不思議に思いながら、私は扉を開けた。外は少しだけ肌寒くて、外に立っていたのは小柄な女の子と、それから少しだけ凛々しい風貌の女性だった。


「こんばんは。」
「えと、こんばんは。」


フードをぱさりと脱ぐと、にこりと微笑んで「夜分にすいません」と少しだけ独特の訛りのある言葉で謝罪する。傍目にも可憐な女の子だった。それから従者のようにぺこりと頭を下げるもう1人の女性。歳は私よりも上だろうか、寡黙な印象を受ける女性だった。


「えっと、どちら…様でしょうか?」
「あぁ、私 八神はやて、言います。…それと、こっちはシグナム。」
「あ、はぁ。」












ここまでしかなかった。
たぶんこれフェイトちゃん記憶喪失ネタですね。

多分指輪とか持ってて「N」って刻まれてて頭を悩ませる系の話だと思う。


中途半端のお焚き上げで本当すいません(´・ω`・)
↓下もお焚き上げ。

















────思えば最近はずっと変だった。

最初に少し変だなって思ったのは4日前くらい。何だか不機嫌?って思ったくらい。

人に気を使う彼女の事だから、それこそ本当に些細な仕草。気付けたのはそれが私だからっていう自負がある。例えばいつもよりほんの少しだけ顔の筋肉が強張ってるだとか、例えばいつもよりほんの少し視線が下向きだとか。本当にそんな些細な事。

4日前。何があっただろう?

ちょっとだけ遡って思い出してみると、それは恋人であるフェイトちゃんが長期航行の事件を解決して帰って来た日だった。







「ねぇ、ティアナ…ちょっと良い?」
「あっお久しぶりですなのはさん!」
「ごめんね呼び止めて。ちょっと聞きたい事があるんだけど…」
「なんでしょう?」


それから翌日。少し仕事に時間が空いた私は、本局へと赴いた。そこで目にした彼女の仕事に近しい人物を見つけて、咄嗟に呼び止める。呼び止められた本人はとても驚いたような、珍しそうな顔をして、ちょっとだけ背筋を伸ばす。

手にはたくさんの書物と書類。彼女の補佐官というだけあってとても忙しいのだろう、少しだけ申し訳なく思いながら数点の質問を試みてみた。


「────…変わったこと、ですか?」
「うん。フェイトちゃんこの間の任務の時に何か変わったことなかった?」
「うーん、これといっては…。至って通常通りのような、気がするんですが…。」
「そっか……えと、忙しいのかな?ごめんね?」
「大丈夫ですよ、ちょっと次の任務が近いのでフェイトさんもしかしたらピリピリしてるのかもしれません。」
「そうかなぁ…。」
「あ、フェイトさんにあまり無理しないようになのはさんからも言ってくれませんか?」


先日の任務で少し怪我したんですよ、なんて少し眉を潜めるティアナに、「え」と声を漏らしそうになる。怪我をしたこと、私は知らなかったから。


「フェイトちゃん、何処怪我したの?」
「えと、あ、傷跡は医務室で消して貰ってたみたいですけど、腕にほんの少し擦り傷を。」


私の少し切迫した質問に、一瞬「しまった」という顔をしたティアナだったけど直ぐに白状した。傷跡自体はもうないらしいし本当にただの擦り傷だったらしいけど。何となくだけど、最近様子がおかしい事の理由に辿り着いたような気がした。


「そっか…。ありがとうティアナ。私からもよく言っておくね。」
「ぁ、はい…!」


慌てたように一礼したティアナに改めて呼び止めた事を小さく謝罪して、少しだけ足早に廊下を急ぐ。向かう先はフェイトちゃんの執務室。すれ違う局の子達に挨拶を交わしながら、足早にやって来たその場所の前で一呼吸置いてから。それから、少しだけ控えめに扉をノックした。ちなみに今の時間は補佐官であるティアナもシャーリーも居ないらしかった。

「どうぞ」という返事を聞いて、扉を開ける。部屋に入って来た私の顔を見て一瞬驚いた顔をしたフェイトちゃんは、だけどすぐにその表情を微笑に変えて「いらっしゃい」と椅子から立ち上がる。


「なのは、どうしたの?」


ここに来るなんて珍しいね。なんて微笑んだまま、来客用のカップにコーヒーを注ぐ。恐らく私にかな?ミルクと砂糖を適量入れて、それから来客用のソファー前のテーブルに置いた。


「フェイトちゃん、この間の任務で怪我したって聞いたんだけど…」
「ぁー…、そっか。でも、大したことないよ?」


もう傷もないし、と苦笑して胸元をトントンと指差して。


「でも…一言くらい言ってくれても良かったのに。」


少しだけ非難の色を綯交ぜにしてそう言うと「ごめん」と一言。それから少しだけ何か考えるような仕草と表情を浮かべて視線を少し落とす。やっぱりどこか変だなと少しだけ眉を寄せて。


「フェイトちゃん、最近何かあった…?」
「えっ?」


テーブルの上に置いたコーヒーに視線を落として。それから目の前で揺れる紅い瞳に視線を向けて、その頬に手を伸ばす。けれどその白い頬に触れることは叶わなかった。

肌を叩くような乾いた音。弾かれた手。

叩かれたのは私の手で、弾かれたのも私の手だった。フェイトちゃんに伸ばした手を、フェイトちゃんによって弾かれた。多分フェイトちゃん自身も衝動的な行動だったんだと思う。だって驚いたような表情をしてたから。


「ふぇ、いと…ちゃん…?」
「────…ごめん。」


それから、小さく低い呟きの後で。


「私、この後会議があるんだ…えっと、続きは帰ってからでも良いかな?」


泣きそうな顔で掠れ声。何かを我慢しているような、自分を責めているようなそんな表情で、そうとだけ呟いたのだった。

それからすぐに、私は部屋を追い出されて。最後に目に焼き付いたのはとても辛そうな紅い瞳。「ごめん」と全身で言っているのに、理由を言ってくれないフェイトちゃんの姿だった。








これは何が書きたかったのかまじで記憶にない……

思い悩んでる話だったような…誰か続き書いて。







テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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