素敵な

久々になのフェイ更新します。

次回の為の今回なのであんまり動きないです。

追記:拍手内おまけ入れました\(^ω^)/ web拍手 by FC2










「……フェイトちゃん。」
「なに?」


ぼんやりと窓の外を眺めている私に話しかけたのは悪友でもあるはやてだった。今の時間はお昼で、学食でのんびりご飯なんて食べているところで。話しかけられて、私は視線を外に向けたまま返事を返す。


「お昼。冷めるよ?」
「………うん。」


気もそぞろのままそう返事をして、私は小さく息を吐いた。最近ずっと考えていることがある。

私の名前はフェイト・T・H。とある事情にて、人気アイドル声優高町なのはと同居している学生だ。

ここ最近一緒に住んでいる(というか生活を侵略してきた)なのはとはすれ違いの生活を送っていて、あまり顔を合わせていなくて色々聞きたいことがあるのに聞けなくてもやもやしているところ。

その「聞きたいこと」というのも───


「あの後なのはちゃんとチューした?」
「しっ!して!ない!よ!」


ぼんやりしていた私の横で不意に聞かれたその質問に思わず立ち上がって、立った拍子に椅子が倒れた。一気に集まる視線と、今しがたはやてに聞かれた質問の内容に変な汗が沸く。


「そうなん?」
「そうだよ!……大体、あれ以来なのは仕事が忙しいみたいであんまり会ってないし。」


声小さく言いながら、私は静かに椅子に座りこんだ。

そう、私がなのはに聞きたい事。それは先日のメイド喫茶での出来事の事。いきなり公衆の面前でキスなんてした事だった。まぁきっと私がやきもきしているだけでなのはは特に何も考えてない気まぐれだったりとかするんだろうけど。きっと悪戯とかそういうのだろう。

そんななのはとも、あれ以来なにやら仕事が忙しいらしくさっき言った通りすれ違いの日々を送っている。だから理由を聞くようなタイミングも失ってあれからもう1週間。


「しかしあれにはびっくりしたなぁ。」
「もういいじゃん。その話……」


私だってあれこれ考えているのだからこれ以上聞かないで欲しい。そんな気持ちを悟ったのか、はやてはそれ以上は何も言わなかった。


「あ。フェイトちゃん。」
「うん?」


それからちょっとの間無言が続いて、はやてが思い出したように口を開いた。私も昼食を咀嚼しながら、今度は視線を向けて「なに?」とだけ返す。もうなのはの事はとりあえず考えないことにした。


「明日本屋行かん?」
「……明日は久しぶりにバイトが」
「ちょっとだけやよ。」
「今日じゃだめなの?」
「あかん。明日発売やし。」


首を振るはやてに「仕方ないな」なんて言いながら。「本屋へ行く」という約束をとりつけて。


「私、今日は午後帰るね。」
「なんや珍しい。」


何となくやる気が出なくて午後は自主休講にして家に帰ることにしたのだった。


























それから家に帰ってきて、特にすることもなくゴロゴロ。そういえばなのはとまともに話してないなーなんて思ってソファーに寝そべる。もともとの1人暮らしってこんなのだっけ、なんて思いながらウトウト。そういえば昨日は寝不足だったな……なんて思いながら昨日見たアニメの続きはまだかな、なんて。どうしてこんなにもやもやするんだろう。静かな部屋でウトウトと目を閉じた。




「フェイトちゃーん?」


ウトウトしてどのくらいの時間が経っただろう。何となく呼ばれたような気がして眉を顰めた。

途端、パチンッと額に弾かれたような痛みが走る。


「痛っ?!」
「……あ。起きた?」


額を擦りながら体を起こしたすぐ横でクスクス笑う声。見ればそこに居たのはなのはで。思わず幻覚かと思って二度見した。


「な、なのは…仕事は?」
「今日はもう終わり。あーぁ、疲れた。」


腕を伸ばして伸びをして、それから上着を脱ぐ。───ところで、何となく視線を逸らした。だってなのは、部屋だとすぐ薄着になるから。見てたら何か言われそうだし。


「むっつり。」


けど視線を逸らしたすぐ横で。くすっと笑いながらそんな事を言うわけで。


「な、なん」
「視線怖いからあっちで着替えよっと。」
「ちょっと…///!」
「覗かないでよ?」
「覗かない!」


楽しそうに笑いながら、なのはは奥の寝室へと姿を隠した。私の話なんて全く聞かないで。心外だ。私はむっつりなんかじゃないのに。かといってオープンスケベでもないけど。


「………。」


そう言えば久しぶりになのはと顔を合わせたけれどなのはは特にあのキスの事なんて気にしている素振りはないなぁ。気にしているのが自分だけだと分かって何だか本当に自分がむっつりみたいに思えて首を横に振る。もしかしたらやっぱりなのはにとってキスはただの挨拶なのかもしれないな、なんて。何となくあんまり良い気はしないけど…とか色々変な事を考えてもう一度頭を横に振った。


「ねぇ、フェイトちゃーん。」


と、そんな事を考えている私を寝室から呼ぶ声がした。


「な、なに?」
「今日はもう学校とかバイト行かないのー?」
「………あ、うん。」
「ふぅん。じゃあ…」
「じゃあ?」
「………何でもない。」
「なにそれ。」


何か言いかけて「なんでもない」っていうのは気になる。けどあんまり聞くときっと絶対何か言われるから、黙ってスルーした。


「ねぇフェイトちゃん。」
「なに?」


それから、なのはが着替えているのを意識しないように雑誌を読みながら。今晩の晩御飯何にしようかな、なんて考えていると後ろから呼ばれて振り向く。声だけで返事するとなのはは不機嫌になる時があるから。


「ぅ、わっ///!ちゃんと服着てよ!何?」


寝室の扉からひょっこり顔を出したなのはは、なんていうかまだ服を着ていなくて。扉の端からちょっとだけ肩と、あと下着の肩紐が見えて思わず変な声が出たのは、なんていうか仕方ないと思う。慌てて背中を向けて、「何?」と聞いた。


「わ、フェイトちゃん耳まで真っ赤だよ?」
「ひっ///」


背中を向けた私のすぐ後ろで耳元で。クスって笑う声と、それからなのは曰く真っ赤になった私の耳を指でつつくなのはにまたしても変な声が出た。間近で私の耳を見ているのか、凄く近い距離でなのはの可笑しそうな声。もう、本当こういうのやめて欲しい。心臓が止まりそうだ。


「私今日は和食食べたいな。」


なのにそんな私を余所に、なのははそんな事可笑しそうに言うわけで。


「分かったから、早く服着てよ!」
「………着てるけど?」
「え?」


兎にも角にも変な悪戯はやめて欲しい。そう思って、そう言おうとした矢先。相変わらずなのはは可笑しそうな声で笑って、それから私の座るソファーの隣に腰かけた。ちらりと見ると、確かにいつの間に着たのかTシャツというラフな格好で。


「………いやらしい妄想しないでね?」
「ッし、してないってば!」


クスクス笑いながら、少しだけ私を蔑むような視線。相変わらずなのはは私より遥かに上手で、何だか本当にもう敵う気がしない。そんなところでさえ可愛いと思ってしまうのは、ファンの弱みだろうか。


結局、私はそれ以上なのはに何も言えなくて、久々に一緒にご飯を食べたりしたのだった。









































「はやて。私今日バイトだから早めにお願いね。」
「はいはい、今日発売の雑誌買うだけやよ。」


その翌日、私ははやてと本屋に来ていた。はやてがお目当ての本を見つけてレジに行っている間に私も手近の雑誌を手に取る。ただ何となく。ほんの少しの時間つぶしの予定で。


───人気声優「T」。


けど、手にした雑誌の表紙のそんな煽り文に思わず手から雑誌を滑り落としそうになった。それから人気声優という文字に続くスキャンダルという文字。


所謂週刊誌、というものだろうか。ちょっとだけ嫌な書き回しをするものだ。パラパラとページを捲ってどうせよくある捏造とかそういう物だろうと。そう思って立ち見して、当のページを開いて。一瞬見ただけで思わず雑誌を閉じてしまった。


そこに掲載された写真に映っていたのは、誰かとホテルから出てきたようなそんな姿だった。


















FIN








フェイトちゃんが奴隷から騎士に昇格するように祈ってください。




ちなみに余談ですがなのはちゃんが言いかけた言葉は「じゃあ一緒に居られるね」でした。

















テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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