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シンフォギアSS-3

そのさん。

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「…風鳴、翼……」




楽屋の扉を開けて、ぎょっとして。

思わず声に出して名を紡いでしまった事にハッとして、慌てて口を閉じた。


なぜこんな場所に居るのか。


そう、そこに居たのは今宵限りのユニットを組んだ日本のトップアーティスト、風鳴翼だったから。

まぁ確かにここは私と彼女が共同で使っている楽屋で、彼女がここに居てもなんらおかしい事はないのだけど。



「何故こんな所で寝ているの、貴女…。」



連日の練習での責務に疲労でも溜まっていたのか、
そこに居た風鳴翼は長椅子に横になって瞳を閉じ静かに寝息を立てていた。


いつも真っ直ぐ前を見据えている藍色の瞳は今は閉じられ、ほんの少しだけ寝苦しいのか寄せられた眉。

起こすのも憚られるが、こんな長椅子で寝て居られてはきっと風邪をひく。

そもそもこんな所で寝られるほど、この風鳴翼という少女は無防備だっただろうかと疑問を抱いて。



「……風を引くわよ?」



長椅子の隣にしゃがみ込んで、ほんの親切心でそう言葉にした。


「───…な、で……」


けれど彼女は起きることなく。

返事をするかのように小さく何かを紡いだ。
私の知っている名を。


『天羽 奏』


彼女の前パートナーで、亡き親友といったところだろうか。
本当に2人の関係性が唯の親友であったかどうかは謎だけど。


「───かな、で…」


またしても。
声にならない言葉でその名を紡ぐ彼女の瞳の端に、薄っすらと光る涙。

夢でも見ているのだろうかと、小さく舌打ちをした。
彼女の大体の事はデータで良く知っている。
当然その天羽奏の死に様も、その後のこの風鳴翼の事も。


「………ま、良いわ。」


まぁいい。
そっと手を伸ばして、指先でその瞼の端に光る滴に触れて。
さらりとしたその髪をひと房掬って口元に近付け口付ける。

今ここで無防備に体を丸める彼女をこのまま攫ってしまうことなんてきっと容易い。
今の風鳴翼はギアを纏わぬただの少女。

だけどそんなのフェアじゃないし、つまらない。

今宵の舞台も無駄にしてしまうし、そんなものは私が望むものではない。
正々堂々ギアを纏うもの同士正面からぶつかって、私は彼女を潰したい。
彼女に私を刻みたい。


サラサラの髪を梳いて。
彼女を打ち負かすその瞬間を脳裏に垣間見て、口角を上げた。


「…見ていなさい。」


今に。

───貴女を私でいっぱいにしてあげる。








余所事など考える間もないほどに。














FIN












装者として翼さんの事データで色々知ってて、
何かそういう気持ちをマリアさんが抱いてたらなって思いました。まる。


そこから翼さんうっかり攫われたりしてあんなこんなされちゃえばいいのになって(∫°ਊ°)∫

テーマ : 2013年放送 テレビアニメ
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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