ほろろ…

パロです

フェイトさんのヘタレっぷりを出そうと思ったらその前に終わった。

web拍手 by FC2







「───え?」


ぼんやりと、目の前の書類に適当なサインを記載しながら、私は今しがた耳に入った親友の言葉に思わず顔を上げた。見上げた先の親友の、付け加えるなら幼馴染のその顔が真っ赤に染まっていて思わず「うわ」と声を漏らす。


「今なんて?」
「……だから。」


もう一度聞き直す私の言葉にきっかり10秒ほど言い淀んで。それから親友のアリサが言い難そうに、というかやや悔しさが含まれたような声で告げた言葉は。


「だから、私暫く人間界に行くわ。」


そんな言葉だった。私の名はフェイト・T・H。魔界に住まうそこそこ位の高い、いわゆる悪魔と呼ばれる存在だ。というか魔界では1,2を争うほどの地位。そんな私の親友であるアリサも、同等の地位にあるはずなのだが。


「本気?」


ひとまず考えを巡らせて、そんな私が出したのはそんな言葉。色々と驚くことがありすぎて、それしか浮かんでこなかった。私たち悪魔という存在は基本的に魔界と呼ばれるこの世界に住んでいる。──というのも、ここが故郷で快適かつ住みやすいから。そんな私たちはたまにごく一部の人間に召喚されたりするのだけど、まぁそれは置いておいて。

本気?と聞いた私にアリサは小さく息を吐いて「そうね」とだけ言う。アリサは実はちょくちょく人間界に行くことがここの所多かった。というのも、人間に召喚されたから。アリサを召喚した人間ならそこそこ魔力の高い人間なのだろう。

私たち悪魔は人間に召喚されて、例えばその人間の遣い魔になったりする。まぁ、もちろん私たちにその拒否権はあるわけで。私もアリサもそんなの絶対にお断り!というようなタイプなのだが、アリサはどうやらその人間の遣い魔になることを承知したようで。ともすると、その召喚した人間が余程魔力の高い人間で逆らえないのか、それとも。


「え、もしかして血の伴侶?」


『血の伴侶』 なんて。自分でその言葉を口にして、思わず「ダサっ」と鼻を鳴らした。誰かがそう呼んだ契りの相手。我々悪魔が、魅入られる相手の事をそう呼ぶらしい。『血の伴侶』という、人間の言葉で言うなら「運命の相手」。それが悪魔にもあるのだ。

どういう風に惹かれるのかも良く分からない、ただ絶対に逆らえない相手。恋とも似た気持ちになるのか、どうなのか知らないけど。悪魔の長い人生の中で出会うか出逢わないか分からないそんな相手が、密かに存在するらしい。

まぁ、私は絶対会いたくなんてないけれど。なんて自分の話は置いておいて。「もしかして」とアリサに半ば冗談を交えてそう言って、用意された書類にサインをしてトントンと角をまとめて。返事がない事に顔をもう一度上げた。


「………え。本気?」


そんな顔を上げた先。増して恥ずかしそうに、というか悔しそうに顔を染めたまま視線を逸らすアリサの顔があって私は絶句、というかなんというか言葉を失って。それから思わず吹き出した。


「なに笑ってんのよ」
「だって…アリサが…!!!くッ、だって…!あはっ」


思わず腹を抱えて笑う私に向けられた拳をひょいと避けて。目尻に浮かんだ涙をぬぐった。


「いや、もう…そういうの都市伝説だと思ってたから…。」
「あっそ。」
「え、ねぇそういうのって何で分かるの?その人間が自分の…ククッ…」
「ぶっとばすわよ?」


まさか本当に存在するとは。


「いやいや、私一度も人間に召喚とかされたことないからさ。どういうものなのかなーって。」
「私だって召喚されたことなかったわよ。」
「じゃあ初めての相手が運命の人間だったって事?」


私の質問に「なんかいやらしい聞き方ね」と付け加えてアリサが口を開く。


「まぁそうかもね。」
「なにで血の伴侶だってわかるの?」
「さぁ?ただ逆らえないだけよ。」


そんな言葉にふぅん、と小さく返してそれから次にサインを書く書類を手に取った。


「じゃあ寂しくなるねぇ。」
「どうせちょいちょいこっち行ったり来たりするわよ。」


あんたただでさえ仕事しないんだから。なんて舌打ちしながら、準備をするって部屋を出ていくアリサに。


「それは助かるよ。」


私はそんな風に言葉を返したのだった。









悪魔なら誰でも聞いたことのあるその「運命の相手」。憧れ半分、馬鹿にするのが半分。どちらかというと私は後者で、たかが人間にいいようにされるなんて冗談じゃないと、そう思っていた。これは少し前ならアリサもそうだったはずなのだけど、不思議とアリサは考えが変わったらしい。

だからちょっとだけ興味も沸いたし、そんなアリサが少し羨ましくも感じたりするような。



なんだけど。



「───私はやっぱ、ごめんだなぁ。」



アリサが出て行った後の部屋で。人間に使役される自分の姿を想像して。机に頬杖をついて、私は小さくそう呟いて苦笑した。









それから人間界に急に召喚される事件が起こるのは、もう少し先の話。それがアリサを召喚した人間の友達ということも、そんな私を召喚した人間が実は自分の「血の伴侶」と呼ばれる相手になるというのもまだまだ先の話。


突然人間界に召喚されて、驚きのあまり腰を抜かしたところを見られてアリサに大爆笑されたのも、また別の話だ。











FIN





みたいな。



実はフェイトさんヘタレです。




ツンデレなのはちゃんとヘタレ悪魔フェイトさんみたいな。




あ、なのはちゃん出てこなかったね(ˊᗜˋ*)


地位も高くて実は凄い悪魔なのになのはちゃんに逆らえなくて買物の荷物持ちとかさせられて「ぐぬぬ」ってなってるフェイトさんとかを書きたかったんだけどここに私の妄想を記すには余白があまりにも狭すぎるので残念だ!



みたいな。

ちなみに「血の伴侶」ていうのはなんか吸血鬼にそういう呼ばれをするのがあるらしくて、語呂が気に入ったので。

つかってみた、みたいな。









テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

プロフィール

92

Author:92
なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR