帰りの新幹線なう

リリマジお疲れ様でした!
即興ですがなのフェイ荒ぶったのでやまなしおちなし。何も考えずにやったので本当に内容がない(笑)ごめんなさい(真顔

新幹線内なうwですが帰るまでが遠足です!リリマジ楽しかった!皆さんお疲れ様でした〜!



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「会いたい。」
「……は?何て?」


ポツリと小さく呟かれた私のその一言に、はやてちゃんはアイスコーヒーを飲んでいたストローから口を離した。「何て?」とそう言って、ほぼ空になったグラスの水滴を吸ってわざとらしくズズズ、と音を立てる。


「だから」


そんなはやてちゃんの露骨に出された面倒臭そうな顔に気付かないふりをして。


「フェイトちゃん。」


もう帰ってきてるよね、なんて頬杖ついてアイスコーヒーを掻き回す。

任務の為に航行に出るフェイトちゃんを見送ったのが1週間前。存外早く過ぎたようでいて、けれどもやはり彼女の居ない1週間は長かった。「お土産買ってくるね」なんてにこやかに笑って出て行ったフェイトちゃんを思い出しては小さく息を吐く。フェイトちゃんは私に1週間会えなくても寂しくないの?なんて。そんなの聞けないけど。


「なんや、フェイトちゃんから連絡来てへんの?」
「………きたけど。」


「明日帰還するよ」っていう連絡が来たのは昨日。いつもなら他にももっとたくさん通信してくれるのに、どうしてか今回はあんまりなくて。


「うー…。」
「はいはい、何や。」
「私だけがこんなにモヤモヤしてるのかな…」
「忙しかったんやない?」


それは分かってるけど。だって、でも。分かってる、こんなの私の我儘だ。でも。


「私が会いたいって思うように、そうフェイトちゃんにも思って欲しいっていうのは…我儘だよね……」
「まぁー、好きなら当然かなぁとは思うけどな。」


はやてちゃんは、アイスコーヒーのグラスを揺らしてカラン、と中の氷を鳴らした。


「気になるなら、直接聞いてみたらえぇやん。」
「ふぇ?」


そう言ってはやてちゃんが指差した先。ヒールを鳴らして歩くフェイトちゃんの姿があった。執務官の黒の制服。姿勢良く歩く姿は本当に格好良い。思わず見惚れちゃうくらい。……だから。


「……。」


だから当然、フェイトちゃんはモテるわけで。ラウンジを通り過ぎるフェイトちゃんの後ろを歩く女性局員数名の姿が見えて、何と無く眉間に皺が寄った。

帰ってきたなら教えてくれれば良いのにっていう気持ちと、あとちょっとおとなげないやきもちで。なんとなく視線をテーブルに戻してフェイトちゃんの方に背を向けてストローに口を付けた。


「会いたいんやなかった?」


それから目の前でニヤニヤした顔をしてそう言うはやてちゃんの所為で、また眉間に皺が寄った。


「フェイトちゃん忙しそうだもん。」


きっと私が居ることなんて分からないよ、なんてちょっとだけ卑屈めいたことを言う。


「気付くよ?」


けど、そんな私のやや不機嫌めいた言葉に返事を返したのははやてちゃんじゃなくて、いつの間にか背後にやって来ていたフェイトちゃんだった。


「ふぇ、フェイトちゃん!」
「ただいま、なのは。はやても。」
「おー、フェイトちゃん。お疲れさん。」


さっきまで居た取り巻きのような女性局員達は何処にも居なくて、フェイトちゃんはいつもみたく綺麗な顔で「ただいま」と笑う。久々に見るフェイトちゃんはやっぱり格好良くて、ちょっとだけ頬が熱を持つ。


「フェイトちゃん、聞いてたの?」


それから。さっきの話を聞かれて居たのかとちょっと焦る私にフェイトちゃんは小さく苦笑して。


「なのは、目立つからすぐ分かるよ。」


座ってもいい?なんて言って、私とはやてちゃんのテーブルの空いてる椅子に腰掛けた。私ってそんなに分かりやすいだろうか?フェイトちゃんは目立つけど。


「まぁ2人とも共に目立つけどな。それ以外に理由あると思うわ。」


空のグラスのストローを人差し指でピンと跳ねながら呆れ顔で言ったのははやてちゃん。


「理由?」
「自分の恋人は何処に居てもすぐ分かるっちゅう事や。」


露骨に言われた「恋人」と言う言葉にまたしても恥ずかしさが湧いて、ストローに口を付けた。けど隣のフェイトちゃんは恥ずかし気もなく「あ、そうか」なんて。

何と無く。そんな余裕なフェイトちゃんにちょっとだけ腹が立つ。私ばっかりいつも恥ずかしく感じてたり、寂しく感じたりやきもち妬いたり余裕がない。


「ねぇ、フェイトちゃん。」


だから。だから、ちょっとだけ意地悪してやろうと思った。ちょっと言葉に詰まって言い訳するみたいなフェイトちゃんが見たかっただけ。


「なぁに?なのは。」


それは「私、怒ってるんだからね」ってポーズ。


「何で今回の航行はあんまり通信くれなかったの?忙しかった?」
「えっ」


ちょっと拗ねた、我儘な物言い。謝っても許してあげない、なんて。嘘だけど。


「えと…」


ストローを咥えたはやてちゃんの横。唇を尖らせた私の横。フェイトちゃんが少しだけ言葉に詰まる。


「フェイトちゃんは私と違って寂しくなかったのかなーって。」


とどめの一言。きっとこんな事言ったらフェイトちゃんは焦った顔で「ごめん」って言う思う。言った自分でも、この言い方はなんだかちよっとあざといな、と。

そう思ってちらりとフェイトちゃんの顔を見た私の目に映ったフェイトちゃんは。どうしてか困った顔をして、見る見る真っ赤に染まるわけで。


「うわー、フェイトちゃん顔真っ赤や。」


そんなフェイトちゃんに、はやてちゃんがちょっとだけ疲れたような声で言った。フェイトちゃんははやてちゃんに「うるさいな」と恥ずかしそうに悪態を吐いて。


「……その、笑わないで欲しいんだけど。」
「ふぇ?」


赤く染まった顔のまま、口元を手の甲で隠しながら。


“通信してる時のなのはって可愛くて、なんか…他のひとに見せたくなくて……”


今回の航行は特に色んな人が居たから。なんて。


「前に、たまたま通信で話してるのを見てた人が居てね?」


たどたどしく恥ずかしそうな顔で。


「通信してるときの高町さんって普段とのギャップが可愛いですね、って言われて。」


女性局員だったんだけどね、なんて。はやてちゃんは話に飽きたのか、ぼんやり窓から見える空を眺めて居た。


「だから、その、あんまり見せたくなかったものだから…」


そう思ったら通信出来なくて。なんて言って最後にやっぱり「ごめん」と呟いた。そんなに恥ずかしいなら本当の事なんて言わなきゃいいのに、なんてまぁフェイトちゃんだから、正直に言っちゃうんだろうけど。


「そっ…か……」


変な意地悪言わなきゃ良かった。結局意地悪した私も恥ずかしいなんて。





「……そういう話は2人の時にしてな?」


それから数秒後、その微妙に甘ったるく、恥ずかしくて気まずい空気を破ったのは、はやてちゃんのそんな一言。





私っていつもどんな顔でフェイトちゃんと通信してたんだろう、なんてちょっとだけそんな事が気になったりもした。









FIN




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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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