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試験とかそういうのどうでもいいじゃんってなのはは言うけれど

パロです。
使用人フェイトちゃん(21)×お嬢様なのはちゃん(19)


なのフェイ Foooooooooooooooo!!!!!

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木枯らしの吹く季節。夕闇の中、薄手のカーディガンを羽織ったまま外に出た私は空を見上げて小さく息を吐いた。


「なんやフェイトちゃん眠れへんの?」
「───はやて。」


闇雲に隠れた月。その隙間から差し込む月光を見上げている私の背後で陽気に笑う声。振り向くとそこには幼馴染のはやてが居た。


「そういうわけじゃないけど。」


本音を言えば眠れない事この上ない。なぜなら明日は、私フェイト・T・Hの運命を懸けた重大な日なのだから。


「なのはちゃんとの結婚が懸かった運命の日かー。」
「うん。」


私、フェイト・T・Hは今年で21になる。いわゆる孤児というものなのだけど、とある家のご厚意で幼い頃から雇って貰い今ではその家の使用人頭。このはやては、私の仕える家のご贔屓の商人といったところ。

なのは、というのは私の恋人であり私が仕える家の末のお嬢様になる。そんな彼女と孤児であった私が交際を難なく許されて、あげく旦那様と奥様が「結婚はいつ?」だなんて言うので流石に恐れ多く感じた私は昨年、「翌年の執務官試験に受かった後はお嬢さんを私に下さい」と条件を付けた。───私が条件を付けるのも妙な話なのだけど、私は所詮孤児で、彼女はお嬢様。いくら彼女の両親から交際を了承されたとしても、そのまま私が彼女と結婚するなんて恐れ多いと。

つまり私が、私自身にかせた試練のようなもので。

「執務官」というのはこの国ではかなり高位の試験で、簡単に言えば警官のようなものの資格。その試験に受かったから執務官に就くというわけではなく、それは単なるステータスのようなもの。非常に難しいと言われている試験なわけなのだけど。彼女の両親の手前で、私はただ格好つけたかっただけなのかもしれないが、そんな条件を課した。

当の本人のなのはは、私がそんな事を言った事に酷く不機嫌になっていたというのが昨年の話。そんな昨年の出来事があって、今年、その試験はいよいよ明日に迫っている。


「落ちたらどうしよ。」


自分から言っておいてなんだけど、と小さく苦笑する私に、はやてはちょっとだけ面白いものを見る様な顔。


「ほぇーフェイトちゃんでも自信ないときあるん?」
「そ、そりゃあ!……あるよ。」


皆がみんな、私に出来ない事なんてなさそうだとか過大評価をしてくれるけど。ことなのはに関しては全然そんな自信もない。本当は「試験に受かったら……」なんていうのだって。


「なのはちゃんに振られるのが怖いんやろ。」


そう。何の取り柄もない所詮はただの孤児だった使用人。それが良家のお嬢様と結婚して、本当に良いのかって。周りに言われたりとかしないだろうかって不安と、自分に自信を持ちたかったから。そんな私の考えを見越して、はやてはニヤリと笑う。


「そうかもね。」


そんなはやてに素っ気なくそうとだけ返して、私は試験に向けた勉強でもしようと背を向ける。息抜きに外に出たけれど却って鬱蒼とした気持ちになった。


「なのはちゃんに景気付けしてくれるように計らっ……嘘。」


余計な事をしくもうとするはやてに無言の睨みを利かせると、はやては言いかけた言葉を「嘘、嘘、堪忍」という言葉に変換した。試験が終わるまでなのはと過ごす時間は控えている。余計な事したら許さないよ、とだけ微笑んで。それから私は自室へと戻ったのだった。







それから、はやての仕業か分からないけど。自室に戻って、部屋にノックの音が響いたのは私が部屋に戻ってから1時間経たない頃の事だった。控えめな叩き方で、誰が居るかなんてすぐわかる。

机に向かって居た私は、勉強用の眼鏡を外して小さく息を吐いた。


「……どうしたの?なのは。」


それから扉を開けて部屋に招き入れる。なのはは私よりも2つ年下。時計を見ればすでに深夜で。こんな時間になっても寝てないなのはにちょっとだけ眉を寄せた。夜更かしは体に悪いのに、と。


「フェイトちゃん、頑張ってるかなって。」


悪戯っぽい顔で微笑んで、なのはは遠慮なく部屋へ入ると私の部屋のベッドに腰を下ろした。


「そうだね。明日は寝坊しないようにしなくちゃ。」


根を詰めすぎていたので少し休憩しようと思って湯を沸かしてコーヒーを淹れた。なのはにはコーヒーじゃなくて甘いキャラメルミルク。


「別にそんな試験なんて受けなくたって良いのに」
「だめだよ。一応、ちゃんとしなくちゃ。」
「だって絶対お父さんもお母さんもフェイトちゃんが相手なら許してくれるのに。」
「でも」
「もし落ちちゃったらどうするの?」
「………そ、それは」


考えたくもないけれど。もし落ちたら。それこそ格好悪いのではないだろうか。


「そ、そしたら来年……頑張るよ。」
「まぁ、何年でも待つけど。」


呆れたような小さな溜息。なのははちょっとだけ眉を寄せてそう呟いた。ベッドの上で足をパタパタさせて、よく見ればこんな時間なのに寝巻とかじゃなくてミニのスカート。何となく慌てて視線を背けて机の方を向いて、なのはに背を向けた。

何でこの時間に寝巻とかじゃないんだろう、なんてちょっとだけ思いながら、もしかして遅くまで出かけてたのかな?なんて疑問に思う。この頃試験勉強に感けてなのはにあまり構ってなかったから、ひょっとしてひょっとすると他に誰か…?なんて不穏な考えが巡って頭を振った。


「はー。執務官の試験なんて、受けなくたって良いのに。」
「で、でも……私は使用人だし。」


一応なのははお嬢様なんだからそれなりの人間じゃないとまずいでしょう、と何度も言った言葉を口にした私に、なのははもう一度溜息。


「別に他の人が何か言っても気にしないもん。」
「でも。」
「フェイトちゃんは別にそんな試験受けなくたって───…」


結構有名だもん。なんて終いにはふくれっ面。まるで子供みたいななのはに少しだけ苦笑した。


「そんなことないよ。なのはに相応しいって、やっぱり私は認められたいから。」


だから、もうちょっとだけ頑張りたい。


「お父さんもお母さんも気にしないよ?」
「うん。」
「逆に落ちた方が気まずいんじゃない?」
「う……。」


それはそうかも知れない。というか逆に自分で大層な事言っておいて試験に落ちた方が、なんていうか残念感極まりない。もしかしたらその所為で結婚を反対とかされるんじゃないかと不安になって来た。


「お父さんとお母さん、反対するかもよ?」


なのはも何だか同じような事を考えたらしい。まぁ旦那様と奥様に限ってそんな事、言わないだろうけど。


「フェイトちゃん。」
「うん?」


どうしようかな、なんて試験に落ちたときの事に不安を巡らせていた私にちょっとだけ悪戯っぽい呼び声。ちょっとだけ鼻にかかるような甘い声、とでも言うのだろうか。そう言って振り向いた先のなのはの、ちょっとだけ悪戯っぽい顔に思わず息を飲んだ。


「どうせなら、既成事実作っちゃう?」


ほんの少し頬を赤くして、ベッドに座ったまま投げ出された素足。悩ましげに膝を折って、スカートの裾から白い脚が覗いていた。

数秒思考が止まって、その脚に視線が釘付けになって。


「なっ…なに言ってるの!脚!仕舞って!///」
「ふぇっ」


顔が赤くなってないかと誤魔化すように大声を出した。


「駄目だよ駄目!そういうのはちゃんと、けっ…け、結婚してから!//」


お嬢様がそんな事口にするなんて!と変な汗を拭った。


「でもフェイトちゃん顔赤いしちょっとしたいって思っ」
「思ってません!!!///」


断言は出来ないけれども。そう言ってなのはをぐいぐい部屋から追い出す。


「ほら!もう私勉強するから出てって!今日はもう集中するんだから!///」
「ふぇっ…ちょっと!にゃっ」
「早く部屋に帰りなさい!寝なさい!何時だと思ってるの!///」


そんな風に言いながら ぎゅうぎゅうと背中を押して、私はなのはを自室から追い出したのだった。




「────な、何を……」



考えているんだろう、あの娘はと。机に向かい直して頭を抱えて私は息を吐く。なのはを追い出した後、部屋の外から「ばか」とか「へたれ」とか言うなのはの声が聞こえたけれど聞こえないふりをして。

私はもう一度溜息を吐いた。




集中しようとノートに目を走らせるけれど頭の中をさっき見た光景の白い脚がチラついてちっとも集中できなくて。



「なのはの、ばか」





決して本人の前では言えない言葉を口にした。


明日の試験は大丈夫だろうかと心配になって、窓から見上げた月にちょっとだけ懇願したりもした。




「……受かりますように。」



















おまけ








その後のなのはちゃんとはやてちゃん。


「フェイトちゃん夜這いできたん?」
「ぜーんぜん。追い出されちゃった。つまんないの。」
「ありゃりゃ。フェイトちゃんもお堅いなぁ。」
「……折角新しいスカート買ったのに。」
「もう一服盛るしかないんやない?そういう薬とか。」
「フェイトちゃんそういうの利くのかなぁ。」
「いや、フェイトちゃんあれでムッツリやから。利くと思うわ。」



その頃フェイトさんの部屋では。


「っくしょん!!…風邪かな。やだな…。」


なんて事があったりもしました。







FIN





フェイトちゃん楽勝の首席合格でした。










テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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