ンゴゴゴ_(:3 」∠)_

気が付いたら前の更新からずっと間が空いてしまいまし…
すいません_(:3 」∠)_
月末になるにつれ忙しいのと、あとちょっとよその原稿とか手をつけてまして更新が遅れております(;;)さーせん。
今週中に何かしら更新できたらなって思ってます_(」∠ 、ン、)_

……とかお詫びの雑記を書いてる間に何か書けるんじゃないかと思って気が付いたら書いてたので追記にうpってます。
何も考えないでボケっと書きましたので、内容的にはあれですがご容赦ください。

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初めて見た時から、気が付いたらずっとその人の事を考えていた。







「……フェイトちゃん?」
「えっ?」


目の前の視界を遮る手。名前を呼ばれてハッとして、慌てて姿勢を正した。さっきからずっと呼んでいたらしい親友のすずかはちょっとだけ苦笑を交えたような顔をして「大丈夫?」とシャーペン片手に笑う。私のそれとは違い、すずかのノートは結構文字で埋まっていた。


「ご、ごめんぼーっとしてた。」
「私先に終わっちゃうよ?」


一緒に課題をやろうと。そうしてやってきた行きつけの喫茶店。一緒に始めたはずの大学の課題はすずかの方がだいぶ進んでいて、私の方は半分くらい遅れていて、ちょっとだけ苦笑。


「すぐ追いつくよ。」


そう言って、先ほどまで視線を向けていたその人にもう一度だけ視線を向けて、すぐに目の前のノートへと顔を向けた。


喫茶翠屋。ここはすずかが教えてくれた、結構前からある喫茶店。落ち着いた雰囲気でコーヒーの味も美味しい。そして、その他に。この喫茶店で働く女の人が気になって、私は何度も通っている。名前も知らない人。長い綺麗な髪を左手に結い上げて、あとは蒼い瞳がとても綺麗で優しそうな女の人。多分私より少し年上なんだろうか、20代半ばくらいかなぁ。臆病な私は声を掛けることもできなくていつも見ているだけ。


「ねぇ、すずか。」
「なに?」
「この問題の──…」


ちょっと教えてくれない?と身を乗り出した拍子に、視界に影が差す。影を差した方へと視線を向けて、顔を向けてちょっとだけギクリとした。店員である彼女が立っていて自分の方を見て笑い掛けてくれたから。それだけで心臓が跳ねる私は随分重症なのだろう。


「コーヒー、おかわりどうかな?」


サービスです、と。優しい声でそう言って湯気の立つ温かいコーヒーをテーブルに置いて「ごゆっくり」と微笑んで。そしてレジの方に向かう。それは初めて言葉を交わした瞬間で、私にとってはとても喜びに満ちる瞬間だったはずなのだけど。


「フェイトちゃん?どうしたの?」
「なに、が?」
「何だか凄く泣きそうな顔してるよ?」


同時に沸いた強烈な絶望感。


「そうかな。」
「うん。……あ、フェイトちゃん伏せて。」
「わっぷ…!な、なに?」
「ファンクラブの子達が外歩いてるから暫くそうしてた方が良いかも。」


じゃないとお店にあの子たち通っちゃうかも。なんて。大学の子たちがお店の側を通ったらしく、すずかは私をテーブルに突っ伏させた。泣きそうな顔を隠すための嘘かも知れないけど、ちょっとだけ助かったと小さく息を吐く。


「ねぇ、すずか。」


突っ伏したまま。


「なぁに?」
「私初めて失恋したかも。」
「フェイトちゃんって恋した事あるの?」
「………ない。」
「じゃあ初恋だったんだ?」


そっか。


「そうかも。」


初めての恋だったそれはとてもほろ苦い恋。20歳になって遅く初めてした初恋は脆くも、失恋に変わった。彼女の左手の薬指に光る、銀のリング。

どうして今まで気付かなかったのだろう。


「フェイトちゃんモテるのに誰とも付き合ったことないんだ。」
「……すずかもじゃん。」


幼馴染で親友。いつも一緒なものだからたまに「2人は恋人なんじゃないの?」って聞かれたりもする。都合が悪い時はそう口実を合わせるときもあったり。


「結婚、してたんだぁ……」


知らなかった。突っ伏していた顔を上げて、喫茶店から窓の外を見ながら彼女の入れてくれたコーヒーに口をつける。苦いはずのそのコーヒーは、普段飲むそれとは違ってどこか優しく彼女らしい味がするような気がして。


「ほろ苦いや。」


それでも、ほんの少し広がる苦味に私はぽつりと呟いた。ガラスの映る自分の顔のなんと情けないこと。泣きそうな顔でハの字に下がった眉。



それがフェイト・T・H、19歳の初恋だった。
































「……あれ?ここの子たち帰っちゃったんだ。」
「おぉ、なのはちゃんにコーヒーご馳走様でしたって。」
「そっかー。」
「偉い綺麗な子たちやったね。」
「うん。」


いつも2人で来て勉強しにくる子たち。近所の大学に通う子だと思うその子たちがいつの間にかいなくなっている事をちょっとだけ残念に思いながら私はテーブルの片付けを始めた。片付けることを考えてか、綺麗に寄せられたカップを見て、その気遣いにちょっと微笑が漏れる。


「なのはちゃんチラチラ気にしてたみたいやけど?」
「ふぇっ?……そう?」


ほとんどお客さんも居なくてちょっとだけ、お店を手伝って貰っているお友達のはやてちゃんがからかう様な声でそう言った。気にしてないと言えば嘘になる。ちょっとだけ気になるかも知れない綺麗な金髪の女の子。私よりもちょっとだけ年下かな。


「あれ?」


片付けていて、ソファーに忘れられたように置き去りにされた定期券に気が付いた。他の誰でもない彼女のものだろう、忘れ物かな?


「フェイト…T・H……フェイトちゃん、か。」


今から追いかければ間に合うかな?それとも気が付いて取りに来るだろうか?そんな偶然のその子の忘れ物にどこか嬉しさにも似たような気持ちが沸いた。


「なのはちゃん、それ取った方がええんやない?」
「え?」


はやてちゃんが指差した「それ」という言葉に視線を落とす。自分の左指に嵌められた慣れない感触の指輪。気が付いて、慌てて外した。自分に合ったサイズじゃないそれはいとも容易く抜けて、私はポケットにしまい込む。


「モテる女は辛いなぁ。」


色んな人に声を掛けられる事が多くてうんざりしていた私にはやてちゃんが提案したこの方法。最初は嘘を吐くのが嫌だったんだけど試してみたら効果てきめんで。


「付けてるのすっかり忘れてた。」


そんな偽物の指輪を外した頃に店の扉が開く、カランっていう音がして。お客さんかと顔を向けた方向に金髪。忘れ物に気付いたようで息を切らした彼女の姿があった。


すいません、ここに忘れ物ありませんでしたか?なんてちょっとだけ泣きそうな顔。年下で名前しか知らない彼女を、不覚にも愛おしいと思ってしまった。


その後、私の気持ちを悟ったようなはやてちゃんが「恋人いるん?」とか急な質問攻めを開始して彼女が困った顔で泣きそうになってしまったのは別のお話で。


偽物の指輪を嵌めていたその指に彼女からの指輪を嵌めることになるのはそれからうんと後のこと。















FIN








_(」∠ 、ン、)_


テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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