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ポッキーの日限定であげたんですけど、知り合いの方々から要望があったので(´・ω・`)しょぼんぬ。
ただ拍手内はなくなってます_(」∠ 、ン、)_

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「なのはちゃんどっちがいい?」
「……ふぇ?」


放課後。帰る準備をするわけでもなくぼんやりと机に頬杖をつきながら、窓の外を見ていた私の目の前にずい、と差し出された四角い小箱。よく見慣れた色合いの、馴染みのお菓子を差し出して、はやてちゃんはにっこりと微笑んだ。


「ど、どっちって──…」


急に差し出されて浮かんだ疑問符を並べる私に、ちょっとだけ微笑みを苦笑に変えて、はやてちゃんは続けた。


「いやー実はな…」


今日という日はどうやらそのお菓子の日、という事だった。日付とそのお菓子の形状をかけて、所謂お店の商法戦略というか。イベント好きのはやてちゃんだから乗っかっちゃったのか分からないけど。


「懸賞…?」
「そうなんよ。懸賞で当たったのはいいんやけど、多くてちょっとばっかし困る量でな?」


そうしたら今日はそのお菓子の日って言うわけで。なんて続けて、はやてちゃんはちょっとだけ困ったように笑って「不機嫌な なのはちゃんにもおすそ分け」なんて。


「べ、別に不機嫌なんかじゃ──…」
「いーや。明らかにほら、眉間に皺。」
「う、にゃっ」


不機嫌、なんて言われて否定しようとした私のおでこを指で弾いて、それからはやてちゃんは何だか苦笑したまま続ける。


「ほらほら、機嫌悪い時は甘いのでも食べて。」
「だ、だから…」


別に不機嫌なわけじゃないもん。って言葉は続かなくてそのまま小さく息を吐いた。さっきまで一緒に居たフェイトちゃんが居ない。というのも、下級生に呼び出されたからだ。呼び出された理由なんてきっと簡単。何処かで誰かに想いを告げられているんだろう。ここ最近のフェイトちゃんはとにかくモテる。そんな恋人を持って正直気が気じゃないのが本音。フェイトちゃんは私の恋人なのにって。公に付き合ってるわけじゃないから、そんなの言えないけど。知ってる人しか知らない関係だから余計にハラハラするわけで。


「ったく…フェイトも毎回毎回律儀によく相手するわねー。」


はやてちゃんから手渡されたらしい同じお菓子の箱を片手に言ったのはアリサちゃん。腕を組んで片手にお菓子を持ったまま、やや呆れた顔でフェイトちゃんが出て行ったドアの方を見ていた。


「アリサちゃんだって一緒じゃん。」
「私はもっと手短に対処してるわよ。」


その割にはこの間結構な時間が掛かってて、すずかちゃんがちょっとだけ不機嫌だったような。ちょっとだけ苦笑した。教室にはほとんど人は残ってなくて、私たちを除いて4、5人くらい。そりゃ放課後だから当たり前だけど。


「待たせてごめん。」


そんな中、ようやくフェイトちゃんが帰ってきた。ちょっとだけ走ったのか息を切らして髪を耳に掛ける。


「遅いわよ、フェイト。」
「ごめ…ちょっと、職員室にも寄って来たから……。」


そう言ってちらっと私の方を見て。


「なのはも、待たせてごめん。」


フェイトちゃんは目を細めて柔らかく笑う。普段の笑顔よりほんの少し優しいような微笑。まぁなんていうか、正直帰ってきたら文句の一つも言ってやろうって思ってたんだけどそんな風に見られたら文句の一言も出なくて。フェイトちゃんのこういうとこたまにズルいって思う。なんか絶対、私の方がフェイトちゃんに恋してると思うのも。


「なのは?」


……そんなの仕方ないけどね。


「あ、何でもないよ?ちょっと、考え事しちゃってた。」


一瞬フェイトちゃんの呼びかけに反応が遅れて、ちょっとだけ誤魔化す様に手をぱたぱた振って仰ぐ。フェイトちゃんはちょっとだけ不思議そうな顔をして、それから「仕事忙しい?疲れてない?」と私の体を労わってくれて。さらりと、私の前髪に触れて攫って、ちょだけ冷たい指先で私の額に触れた。


「えっ、と…大丈夫だよ。」


何だかそういうことを自然にされるとこっちが恥ずかしくなるわけで。触れられるのは嬉しいけど、ちょっと急にそういう事されると変にドキドキするからやめて欲しいんだけどな。嫌じゃないけど。誤魔化すみたいにフェイトちゃんの指から逃れるように身を引いて、それから指先でお菓子の箱を開封しながら。


「教導隊の先輩も優しいし、丁寧に教えてくれるし。」


ピリピリと箱の中の、今度は小袋を開封して。指先1本、お菓子を摘まんだ。


「先輩?」
「あ、うん。この間局の通路で会った時に横に居たでしょ?」
「あぁ…。」


居たかも。なんて言って、フェイトちゃんは小さくポンって手を叩く。すぐ隣の机では、アリサちゃんとかすずかちゃんと、それからはやてちゃんが雑誌みたいなものを見ながら何か楽しそうにお話ししてて。1本摘まんだままのそのお菓子を口へと運ぶ。口にくわえた瞬間に、ほんのり苦くて甘いビターな味が広がった。……よくよく箱を見れば「ビター」の表記。はやてちゃん、あんまり箱の表記見てなかったな、なんて思いながら。


「にがい…。」


ちょっとだけ行儀悪く唇に挟んで咥えたまま、小さく呟いた。ビターのチョコレートも嫌いじゃないけれど。


「フェイトちゃんも、食べる──?」


そう言って、自分一人で食べてしまった事に気が付いて箱をフェイトちゃんへと向けて、顔を上げた。フェイトちゃんってコーヒーも苦いの飲んでるから、チョコレートもビターの方が好きなのかな?なんて。

思った拍子に、目の前に影が差す。ふわりと香るフェイトちゃんの良い匂い。それと同時に小さく鼻先で響く「ポキッ」っていう音。ほんの少しだけ触れた唇と、視界を覆うくらい近いフェイトちゃんの顔。屈んだフェイトちゃんの、耳に掛けた髪が零れ落ちた。一瞬のことで全く分からなかったけど。無くなってしまった口に咥えていたお菓子。代わりに、屈んでいた体を戻したフェイトちゃんの口の中で咀嚼されるそれ。


「ふぇいと、ちゃん…?///」


何が起きたかか分からないような、本当は分かってるけど。だってここは教室だ。目の前にいる彼女、私の恋人であるフェイトちゃんは教室内でこんな事をするような人だっただろうか。


「………本当だ。」


ちょっとだけ胸がドキッとするような悪戯な顔をしてフェイトちゃんが笑う。


「なのはには少し、苦いかもね。」


零れた髪をもう一度耳に掛けて言うフェイトちゃんは、なんていうか何処か楽しそうに「顔、赤いよ?」と笑うわけで。誰のせいだと思ってるの?って、私は呆然とするくらいで。


「なのはとフェイトはどっちがいいと思う?」
「ふぇっ!?///」
「──…なに?どうしたのよ、急に。」


呆然とする私と、そんな私を見て微笑むフェイトちゃんの横で不意に声を掛けられて、思わず悲鳴じみた声が出た。話しかけてきたアリサちゃんは私の悲鳴にちょっとだけびっくりしたような顔をして手元の雑誌を広げて見せてくれる。


「何の話してたの?」
「これよこれ、最近できたテーマパークみたいなんだけど──…」


そんな私を余所に、フェイトちゃんは平然としたままアリサちゃんの手元の雑誌に視線を移して、「こんなの出来たんだ」なんて言葉を返したりして。私は相変わらず呆然としたまま。唇に触れた感覚の柔らかさと、あとフェイトちゃんの大胆さだとかに、なんていうか耳が熱くて。


「ちょっとなのは、顔赤くない?」
「ふぇっ?そんな事ないよ!アリサちゃんの気のせいじゃない?///」
「でも何か、耳の裏まで真っ赤だし。」


熱でもあるんじゃないの?なんて眉を寄せるアリサちゃんの言葉に慌てて席を立って。唇に手の甲を当てて誤魔化しながら。


「ちょっ、ちょっとトイレ!///」


少しだけ大声でそう言って、数秒後には廊下を駆け出したのでした。














「………ッ、フェイトちゃんの、ばか…。」






















FIN



















フェイトちゃんの、ばか……

_(」∠ 、ン、)_


ばかばかばか!でも好き。……みたいな。




フヒッ……。




テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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