11/22

良い夫婦の日だから、
夫婦の話!夫婦の話!(`・ω・´≡`・ω・´)!って思いながら書いてたんだけど。

………特に良い夫婦とか関係なくてただの話になってた(´・ω・`)。

意識して書こうとすると駄目でした。無意識にネタが降ってくるのを待たないと駄目です。
先に言っておくと超こっつまんない話になりましたごめんなさい。

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「フェイトちゃん。」
「え?」


不意に呼ばれて、何気なく呼ばれた方を向く。目の前のなのはは「ちょっとこっち」と言って私の襟を掴んでちょんちょん、と引いてそれからちょっとだけ仕方ないなって顔をして。


「タイ曲がってるよ?」
「あ、ごめん…」


それからゆるゆると指先を動かして、私の制服のタイを直してくれた。とても何気ない動作だけれども、何だかそれがちょっとだけこそばゆいような気がして視線を逸らす。なのはの指に光る指輪がまた何ともこそばゆくて、いい加減何度も見ているのに慣れなくて、照れ臭かった。


「はいはい、そこの新婚さんあんまり見せつけてくれないようにな。」
「別に見せつけてないよー。」
「そ、そうだよ…!ただちょっと私のタイが曲がってただけで。」


新婚、と言われた言葉に更にこそばゆさを感じて手の甲で口元を覆った。何度言われても慣れない「新婚」と言う言葉。つい先日(とはいっても数か月前)私はなのはと結婚した。公にはしてないけれど、内々には報告してある話。数年の交際を経て晴れて結婚した私の首にはなのはとお揃いで買った指輪がネックレスでぶら下がっている。オフの日は指に嵌めているけどね。


「何でもえぇけど、そろそろ局内にお披露目しといた方がえぇんやないの?」


色々問題出てくるやろし、なんて書類の角をとんとんとまとめながら言ったのははやてで。ちなみに今はそれぞれ仕事中で、たまたまはやての執務室に来たら偶然なのはが居たという所。


「問題って?」


小さく溜息を吐いて「問題が出てくる」と言ったはやてに首を捻る。特に私たちの結婚の話で出てくる問題なんてあっただろうか?なんて。疑問に眉を寄せる私を余所に隣でなのはが「うーん」と苦笑した。


「やっぱり報告とかはした方が良いのかな?」


それから口元に手を当てて。なのはは宙を仰ぐ。


「え?問題って何かあったかな?」


一応然るべきところには報告は済ませているはず。他に何か報告すべきところがあっただろうか?どこへの報告を怠ってしまったのかと思案する私をちらりと見て。


「フェイトちゃんはあんなやしなぁ。」
「……んー。そうだねぇ。」


2人はそんな事を言う始末。


「なのはちゃんが指輪してる時点で大半の人は気が付くとは思うんやけど。」
「でもほら。信じない人って言うか、そう言う人いるじゃん。」


特に女の子には。あぁ、それはあるかもしれんな。なんて。私をほとんど無視して2人は話を続行するわけで、私は一人、何だか置いていかれてる気がする。


「さっきから何の話をしてるの?」


結局隣で聞いていていまいち内容が分からなくて聞く私に、なのははちょっとだけ微笑して「秘密」と唇の前に指を立てた。そんな可愛らしい仕草にちょっとだけドキッとして、目を逸らした。


「もう2人とも戻ってえぇよ?」


ご馳走様。なんて手をしっしと払いながら言うはやての言葉に、私もなのはもその場を後にする事に。「見せつけるな」と言われるけれど特に見せつけているつもりはないって、ちょっとだけ分かって欲しい。なんて思いながら。


「ねぇ、フェイトちゃん。」


はやての執務室を出て歩く途中、口を開いたのはなのはだった。


「ん?どうしたの?」


後ろ手に組んで歩くなのははちょっとだけ何か考えているような顔をしていて、何か困ったことでもあったのかとなのはの顔を覗き込む。仕事中とはちょっとだけ違った、子供っぽい顔で「今日はお仕事遅い?」と私を伺うように見るなのははなんていうか不意打ちの可愛さで。この後自分の仕事に戻るのがちょっと憂鬱になるくらい。


「えっと、早く帰るよ。///」


できるだけ、と付け加えてそう言う私になのはは「そっか」なんて可愛く笑ってほんのちょっとだけ頬がピンク色。こういう時正直こんな場所でそんな可愛い顔をしないで欲しいな、なんて思ったりする。


「あ。フェイトさん。」
「えっ?」


そんな時に限って誰か来るわけで。なのはのこんな顔見せたくないって言う変な独占欲で思わず反応が早まった。出来るだけなのはを隠そうだなんて子供染みた考えに心の中で苦笑して。それから背後から呼ぶ後輩の方を向く。ちなみになのははこういう時の切り替えが早いから、さっきまでの表情はすっかりなくて、完璧に仕事モードの顔。ちょっとだけ壁に寄りかかって私を待ってくれていて。


「何か用事かな?」


ちょっとだけ手早く用事を済ませて貰おうと、要件を促す。


「えっと実は今晩───…」


用件を聞けば、どうやら執務官の後輩たちで今晩食事会があるらしかった。食事会というか、同期同士のお酒の席というか。そんな席に誘われて、先輩である私1人行くのも憚られるわけで。それ以前にさっきなのはに早く帰ると約束してしまったし。なのはが家で待っているのにそんなところに行くわけにもいかないということで。


「同期で集まるなら、今回は遠慮しておくよ。」


やんわり返す。流石に野暮だと思うし。


「同期ですけど、誰も気にしないですよ?仕事の話とかも聞きたいですし…」
「うーん、仕事のアドバイスならいつでもするけど今日はちょっと早く帰る用事があるから……。」


ごめんね、とやんわり返した。そんな私にほんの少し残念そうな顔をしてから「ではまた今度」なんて言ってその後輩は去っていく。実は何度か色々誘いを受けているものの私はそういう席が正直苦手でいつも断ってばかり。だからちょっと申し訳ないなって思ったりもするんだけど。そんな事はさて置いて。


「待たせてごめん、なのは。」


慌てて体を反転して向いた先。なのはは腕を組んでちょっとだけ壁にもたれたまま小さく息を吐く。


「フェイトちゃん鈍感。」
「え?」


けど、なのはが急に口にしたのはそんな言葉。「鈍感」なんて言いながら、なのははちょっとだけ不機嫌なのかちょっとだけ眉間に皺が寄っていて、待たせてしまったせいで怒っているのかとちょっとだけたじろぐ。


「さっきの子、フェイトちゃんの事好きなんじゃないかな?」
「……なんで?」


かと思いきや、なのはは突然突拍子もない事を言うわけで思わず間の抜けた声が出た。なのはもきっとそう思ったのか、今度は呆れた溜息を吐く。そんな溜息にちょっとだけしゅんとしたのはここだけの話だ。


「なんでって…話してる時の顔見て分からなかったの?」


それからちょっとだけ苦笑して私を見上げるなのは。顔を見てって、そんな顔を見ただけでその子が何を考えてるかなんて、分かるはずがないじゃないか。教導とかしてる時、なのはは大体分かったりするのだろうか?だとしたらなのははやっぱりすごいなと、そう思いながら首を縦に振った。そもそも私は他人が何を考えてるか素早く察知できるような人間じゃない。


「だーかーら、そーゆーとこが鈍感さんなの。」
「いたっ」


指を伸ばして額をぴしっと弾くなのははちょっとだけ不機嫌というか、なんていうかそんな顔。


「……だって、顔を見ただけでなんてそんな。」


分かるはずがない。そう続ける私になのはは「戦闘中の鋭さの100分の1くらい日常にあればいいのにね」なんて冗談めかしてそんな事を言うわけで。果たして冗談なのか本気なのか、分からないけど。なのはの表情から察するに半分本気の半分冗談ってとこだろうか。


「そんな事言ったって…」


冗談でもなんでも、なのはにちょっとだけ叱られた事に、小さく肩を落とす。


「なのはが相手なら声だけでもわかるけど。」


他の人はちょっと分からないよ。


「え?」
「うん?」


そう言った私に、きょとんとした顔のなのはがこちらを振り向く。「え?」と言われて私も疑問の声を上げてしまった。つられたって言うんだろうか。


「声だけ?」


瞳を瞬きながら言うなのはに、小さく頷いた。なのはが相手なら、声を聞いただけでもどんな顔をしてるかとかすぐに分かるんだけど。


「さすがに他の人までは分からないよ。」


観念して苦笑交じりにそう言うと、なのははちょっとだけぽかんとした表情をしたまま。それからちょっとだけ笑う。さっきまでの表情とは違ってふわっとした柔らかい顔。良かった、ちょっと機嫌が直ったみたい。


「ふーん。」


そっかそっか、なんて言って。悪戯っぽい顔をして「ふーん、声かー」なんて言ってにこりと笑う。


「な、なに?」
「なんでもなーい。」


そう言って耳に髪を掛ける仕草。拍子に薬指の指輪が光を反射して、ぼんやり見とれていると、不意になのはが私の腕の袖の部分を掴む。引かれて視線を落として、もう一度なのはに戻そうとして。


ちゅ、と触れた。


気が付けば私の頬に添えられるように触れた、なのはのちょっとだけ冷えた手。なのはは一瞬で背伸びしていた姿勢を戻して、何事もなかったように微笑んで。


「早く帰って来てね?」


それからほんの少し赤い顔をしてそう悪戯っぽく言って、私にくるりと背を向けて去っていく。本当に一瞬で不意打ちで。だけど唇には確かに柔らかいなのはの唇の感触が残っていて。キスなんて何度もしてるんだけど、何度してもこのドキドキはきっと変わらないんだろう。ぼんやりと、サイドポニーを揺らしながら去っていくなのはの後姿を見ながらそんな風に思ったりしたのだった。





ちなみに。




後日、そんな私となのはのキスシーンが目撃されていて、しっかり噂で広まってしまっていたのは言うまでもない。


















おしまい(・´ω`・)








テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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