素敵な恋は奴隷から

メリークリスマス。
くりすますネタで短編書こうと思ってたんですが時間足りず(´ω`)

くりすます関係ない話を予約投稿しておきます^^

なんか「素敵な」を何度書いてもブレちゃう気がする。
なんかもう別物になってたらごめんなさいね;

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「なんや、最近元気なくない?」
「……そう?」


パラパラ、と読んでいた雑誌のページを捲りながら素っ気なく返す。私の名前はフェイト・T・H。学校の講義も終わり、バイトもない本日の暇を持て余していた。


「この間の雑誌の事でへこんでるん?」
「……違うよ!」


そんな私を小さく笑って、そう言ったはやてに思わず声を大きくそう返す。この間の雑誌というのは、とある声優アイドルの熱愛報道の事。その声優アイドルというのが、今私がとある事情により一緒に生活している人物だ。ひょんなことから一緒に暮らすことになって…というよりは勝手に部屋に居ついてしまって、それから何だかんだで一緒に住んでいる。


「私、なのはちゃんってフェイトちゃんの事好きなんやと思ってたわ。」
「………絶対ないでしょ、それ。」


だっていつも私の事奴隷扱いしてるし。なんて事は口にしなかった。余計にからかわれそうだから。


「なんでないと思うん?」
「なんでって。普通に考えてないでしょ。」


彼女はアイドル。それも絶大な人気を誇る。かたや私はそんななのはの一ファンで、学生だ。それは流石にありえないだろう。なんて思ってしっしと手を払って。


「はいはい、この話はもうおしまい。私今日はバイトないから早く帰るよ?」
「なのはちゃんの新曲買いに行くんやろ?」
「………。」


じゃあ私も一緒に行こ。なんてにやりと笑って、結局は馴染みのショップまではやてと一緒に行くことになって。私は予約していたCDを特典付きで購入して、遊ぼうと駄々をこねるはやてを追い返してそのまま帰路へついた。





「どうしよ。このポスター。」


それから帰宅して、私はまず特典のポスターを広げてみた。まさか本人がうろつく家の中に飾るわけにもいくまい。絶対になのはのことだ、私をからかうに違いない。とはいえいらないわけでもない。どうしよう。奥にしまっておいても、見つかったら変な言いがかりできっと「スケベ」とか言うだろう。ムッツリだとか。ポスターの中、すらりと伸ばされた脚。───ちょっと際どくないかな?と、なんとなく思う。本人なわけじゃなくてたかが写真なのにそんな脚を直視できなくて、恥ずかしさに視線を逸らしてしまった。


そんな瞬間だった。



「………フェイトちゃん、流石にちょっとキモいかなー、それは。」
「うっわぁっ!?」


背後から呆れたようにそう言うなのはに、思わず手に持っていたポスターを落とす。またしても背後になのはが居たことに全然気が付かなかった。というか、いつの間に帰って来たんだろう。本当にやめて欲しい、そうやって驚かすの。


「い、いつの間に帰って来たの!?びっくりさせないでよ!」
「フェイトちゃんが私のそのポスターをいやらしい目で舐めまわす様に見てる時に帰って来たの。」


そう可笑しそうに言って「喉乾いたー」なんて言って床に座る。喉乾いた、といって私を見るあたり何だかずるいと思う。そんな目で見られたら何だか用意しないわけにはいかない気がして。


「水しかないんだけど。」


そう言って私は瓶に入った水を差しだしたのだけど。


「えー、フェイトちゃんもっと違うの飲みたい。」
「今日は買い物してないからあとコーヒーしかないよ?」
「私のCDは買ってきたくせに。」
「う、うるさいな。」


売り上げに貢献しているんだからありがたく思って欲しい、なんて口が裂けても言えないけれど。ひとまず他に飲み物がないか探そうとして、たまたまそこに転がっていた雑誌に目がいった。なのはも気が付いたのか、私の視線の先の雑誌に目が行く。所謂ゴシップ誌。なのはの記事が載っている雑誌だった。

ちょっとだけ気まずい空気になっちゃった気がする。


「そう言えばはやてが驚いてたよ。雑誌見て。」


結局気まずさに耐えかねて、私はそう口にした。口にした後、何となく、なのはの触れられたくない部分に、この雑誌を介して無遠慮に踏み込んでしまったような気がして視線を泳がせて。


「言っておくけどデマだからね!」
「ぅあ」


そんな私の言葉に、なのはにしては珍しい大声が部屋にキーンと響いた。流石声のお仕事、声量は凄いらしい。というかうるさい。いや、それよりも。


「え、デマ…?」
「……まさか信じたの?」
「え、だって信じるも何も、ふがっ」
「うるさい。」


話している途中に鼻を抓まれて、ちょっとだけ情けない声が出た。雑誌の記事はどうやらデマだったのか、なのはは何だか偉い不機嫌で。だって一般人の私達からしたら雑誌から入る情報が真実だって信じちゃっても仕方ないじゃないか。なんて事をふがふが言う訳なのだけど、なのはは全く聞いてくれないわけで。なのはは、暫く鼻を抓まれて情けなく若干涙目になった私に小さく息を吐いて、ようやく手を放してくれたのだった。


「……痛…。」
「まったく。こっちはいい迷惑してるんだから。」


「その雑誌の所為で」なんて不機嫌そうに言うなのはは、つままれてじんじん痛む鼻を押さえながらやや涙目の私に向かって。


「大体これだってこの人が仕事の相談があるって言うから──…」


そう言いながら雑誌を睨みながら、珍しく拗ねたような顔。なのはのこんな顔初めて見たかもしれない。いつも私をからかう様な悪戯っぽい顔ばかり見てるから。というかムキになってていつもより子供っぽい。正直ちょっと新鮮だった。言うとまた何か言われるから言わないけど。でもまぁ、デマで良かった、なんてちょっと思う自分も居るわけで。気付かれないようにホッと息を吐いた。


「なぁに?」


のだけれども。


「……もしかして、デマだって分かってホッとした?」
「ぅわっ///」


そのあとすぐに耳元で。上機嫌そうななのはのそんな猫撫で声が聞こえて思わず悲鳴じみた声を上げた。急に耳元で話しかけるなのはは相変わらず悪戯っぽく笑って何処か楽しそう。


「違っ…!」


耳元でくすくす笑うなのはの吐息が微かに耳に触れて、ちょっとだけ逃げるように立ち上がった。───というか立ち上がろうとして、なのはの悪戯で立ち上がる寸前で裾を掴まれて、バランスを崩す。


「───うぁっ!?」
「ふぇっ?///」


受け身をとろうとして、受け身が下手だったらしく、引っ張ったのがなのはだからその所為もあるのだけど、なのはを巻き込んでしまった。具体的に言えば、引っ張られた方向に倒れこんだということで。


「…………。」
「………。」


受け身はとれたのだけど。


「………。」


なのはを押し倒したような形で着地してしまった。受け身で床に手をついたお陰で怪我はしてないけど、眼前で驚きに見開かれた蒼。とても至近距離。重力の所為で私の髪がひと房零れてなのはの頬に触れた。

数秒がとても長く感じて妙に部屋が静かになったような気がして、時計の針の音が妙にはっきり聞こえて。心なしか隣の部屋のテレビの音まで聞こえそう。なんて、そんな格好のままお互い驚いたまま暫し硬直。けど、先に動いたのはなのはで。


「変態ッ!スケベ!どいて!///」
「痛ッ!なのはが引っ張ったから倒れたんじゃないか!」


ただの事故で、もっというならなのはが引っ張ったせいで私がバランスを崩しただけなのに、私は顔面に右ストレートを貰うという仕打ちを受けたのだった。




一体どうして私が──…?

もっとすごい事(キスとか)平気でしてくるくせに。なんて理不尽に独りごちたのはまた別の話。ちなみにその日、なのはは暫く黙り込んだままだった。

















FIN









前回で「次回の為の」とか言ってたんですがまだ先に予定が変わりました←
書こうと思ってたフェイトちゃんの活躍は先延ばし。









テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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