missing-05

いくます(∫°ਊ°)∫ なんか長編書くのに違和感がある。←

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良く廊下ですれ違う時とか、何度か目が合ったりしてた。転校してきた彼女はその容姿からかとても人気で私とはあまり接点がなくて。でも視線が合うたびに気になったりしていて。


それが転校してきた彼女、フェイト・テスタロッサさんだった。


私にとっての大事件が起きてから数分後。ひとまず家へということで、自分の部屋に戻ってきていた。連れてこられた私は、ここ一番の衝撃にかなりのパニック。彼女を家に入れることになるなんてこんなことならもっときれいに掃除しておけばよかった、なんて見当違いな事を考える始末。


まさか彼女が騎士の1人だったなんて。













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「泥だらけだしひとまずお風呂でも入ってきたら?」なんていうアリサちゃんの言葉に従って、落ち着きを取り戻すためにも私は1人でシャワーを浴びていた。どれだけ熱いお湯を浴びても考えてしまうのは彼女の事。考えもまとまらないままに、結局私はのぼせそうになってお風呂場を出た。

それから部屋に戻ると、4人がこちらを向く。何となくお風呂上りというのもあって直視されるのも恥ずかしくて、私はとりえずソファーに腰かけた。なるべくフェイトさんの方を見ないようにして。


「あー、紹介しておいた方が良いのかしら?」
「ふぇ?」


そう言ってチラリとフェイトさんを見て。


「なのは、この間言った残りの1人よ。名前くらいは知ってると思うけど。」
「えと、フェイトさん…だよね?隣のクラスの。」


しどろもどろ。ソファーに置いてあったクッションを抱きしめてそう言うと、何故かはやてちゃんが吹き出す。


「ぶふぉっ!フェイト、さんやって!」
「な、なに…?」


何かおかしな事でも言ったのかとちょっとだけ顔が熱を持つ。笑いを堪えきれていないはやてちゃんの隣で、微笑したままバシッと。はやてちゃんの顔面にチョップをしたのはフェイトさんだった。


「はやて、うるさいよ。」
「───痛い。」


そんなやりとりをしてから一拍置いてフェイトさんは真っ直ぐに私を見る。いつも学校で見ているのより、ずっと優しい顔。


「改めて、なんだけど。」
「ふぇっ?」


なのはを守る為に来ました、なんて。真っ直ぐに向けられる紅い瞳に、さらに顔が熱を持つわけで。だってそうでしょう?普通に考えても見て欲しい。学校の憧れの人物が私を守る為に生まれ変わって来た、なんて。色々と恥ずかしい。


「ちなみにどうして私だけ さん付け なの?」


そんな私にお構いなしに、フェイトさんはちょっとだけ身を乗り出す。


「ふぇ…えーっと、なんていうか学校で皆の憧れの的だし。──…落ち着いてて年上みたいなイメージあったから。」
「落ち着いてて年上?!」
「ふぇっ?なに、アリサちゃん…」


私がさん付けの理由を言い終わると同時に、今度は隣のアリサちゃんが吹き出した。


「ないない!ないわよそんなの。」
「そーやよ、私らの知ってるフェイトちゃんはどっちかって言うとなのはちゃんがおらんとすぐ拗ねるし泣くし暴れる様なイメージやったし。」
「ちょっと2人とも!それ昔の話じゃん!///」


私の持つフェイトさんのイメージ。それに反対するように笑うアリサちゃんとはやてちゃん。どうやらみんなの前世の記憶の中だと、フェイトさんは今の私のイメージとは随分かけ離れた感じだったみたい。「余計な事言わないでよ!」と言ったフェイトさんの顔が赤かった。こんな彼女を私は初めて見た。


「なのはちゃん、ごめんねうるさくて。」
「ふぇ?……うぅん。ちょっと驚いちゃった。皆仲が良いんだね。」


ぎゃいぎゃい騒ぐ皆はまるで昔からの幼馴染みたい。そう言った私に、すずかちゃんがちょっとだけ困ったように笑う。


「なのはちゃんも、一緒だったよ。」
「あ、うん…。」


そうなんだけど。私には皆のように記憶がない。それがちょっとだけ残念だった。だって、もし記憶があったら私も事情が良く分かっただろうから。


「あのさ、なのは。」


それからアリサちゃんとはやてちゃんに揉みくちゃにされて逃げてきたような彼女がちょっとだけ困ったように口を開いた。ちなみにはやてちゃんとアリサちゃんはまだ彼女の後ろで昔話に花を咲かせてるみたい。


「じゃ、私はお茶でも淹れようかな。」
「すずかちゃん、ありがとう。」


場所は分かる?なんて声を掛けて、微かに微笑で答えてくれたすずかちゃんにお茶をお願いして、それからフェイトさんに向き直る。彼女とこうしてお話しするのは初めてかも知れない。


「な、なに?」


どこか気恥ずかしさを感じる。


「できたらその…私もみんなと同じように呼んでもらいたいなって。」
「ふぇっ」
「なのはに記憶がないのは知ってるんだけど。」


昔みたいに呼ばれたいから。なんて少しだけ気恥ずかしそうに笑った彼女に、私は小さく頷いた。いつか「フェイトちゃん」と呼んでみたくはあったけど、ちょっと馴れ馴れしいかななんて思っていた数日前。ここ数日間、色んなことがあったなぁと思う。


「ね、フェイトちゃん。」


思い切って呼んでみれば彼女は少しだけ嬉しそうに「なに?」と笑う。いつもより子供っぽい表情。なんとなくアリサちゃんとはやてちゃんの言った意味が分かった気がした。


「フェイトちゃんにも記憶があるんだよね?」
「………うん。あるよ。」


聞くと、ちょっとだけ悲しそうな顔って言うのかな?痛そうな表情をして、それから懐かしむようにポツリと呟いた。


「前世の私って、なのはに会って人生の全部が変わったんだ。」
「……え…」


宙を仰いで、思い出す様な顔。


「私ね、孤児だったんだ。それこそ道端に転がってていつ野垂れ死んでもおかしくないような。」


今の世界じゃあんまり想像つかないだろうけど、なんて苦笑して。膝を抱えるように座り直して続ける。


「そんな私を拾って、育ててくれたっていうのかなー?色んな事を教えてくれた。」
「い、色々って…?」
「話し始めると凄く長くなるよ?」


それでも聞きたい?なんて、そう言うちょっとだけ悪戯っぽい顔。


「き、聞きたいっ」


そう言って少しだけ身を起こすととフェイトちゃんはにこりと微笑む。何でだろう、事情を知ったからかな?学校で見る彼女がとても別人に見える。


「ちょーっとそこのお二人さん?いいかしら?」
「ふぇっ?」


もっとたくさん話が聞きたくて身を乗り出した瞬間、間に割って入って来たのはアリサちゃん。


「折角のお話中悪いけど。」
「なに?アリサ。」


フェイトちゃんはちょっとだけ自分が何を言われるのか分かっているような表情でアリサちゃんの方へ視線を向ける。ちょうどすずかちゃんが5人分のお茶を淹れてやって来た所だった。



そうして、5人で少し小さいテーブルを囲んで、一番最初に口を開いたのはアリサちゃん。


「それでフェイト、いつからなのはの側に居たの?」
「いつって…皆より少し前?転校してきた時かな。」


お茶を飲みながらそうとだけ言うと、今度ははやてちゃんが口を開いた。


「じゃあフェイトちゃんが一番最初に覚醒したんか。」
「覚醒?」
「そ。前世の記憶を思い出したって事。」
「……みんなに知らせなかったのは悪かったよ。」
「まぁ、フェイトちゃんの事だから思い出して一目散になのはちゃんのとこに行ったんだろうね。」


苦笑しながら言ったすずかちゃんの言葉に「でしょうね」なんて賛同する皆。フェイトちゃんはちょっとだけ苦笑していたみたいだった。何となく、皆が通じてることが羨ましく感じたのは内緒なの。


「それにしても、相手さんもしつこいなぁ。」
「そーね。別世界でそれも1000年も後まで追ってくるなんて。」
「さっきの黒いのを操ってる人が居るんだよね?」
「うん。」


隣に座るすずかちゃんに確認するように聞くと、すずかちゃんが静かにうなずいた。


「今度こそ、そいつを叩く。……絶対に。」


静かに低く、そう言ったのはフェイトちゃんで。3人が小さく頷いて、ひとまず終わりになった。「ひとまずは様子見るしかないな」なんて言いながら。


それから4人が一緒に夕飯を食べていくことになって。というか明日は学校がお休みだし、絶対これみんなここに泊まる気満々なの。もう…良いけど。夕飯の準備をしているすずかちゃんとアリサちゃんとはやてちゃん。「なのはは座ってなさい」なんて言われてキッチン周りをうろつく私の目に、彼女が留まった。彼女はベランダで1人空を見上げていた。

風に靡く金髪がとても綺麗で、彼女の話の続きが聞きたくて自然と足がベランダに向かっていて。


「なに、してるの?」


気が付いたら、私は窓を開けて彼女に話しかけていた。


「うん、星を見てた。───…おいで。」


ちょんちょん、と手招きされてちょっとだけ遠慮がちに歩を進める。外の風は少しだけひんやりしててだけど心地良かった。




それは多分、もしかしたら彼女の隣に居たからかもしれない。内心落ち着かなくて緊張するのに、不思議と心が和らぐような。


「あの…さっきの続き、聞いても良い?」


そう聞いた私に、彼女はにこりと微笑む。



『私達4人の中で一番なのはちゃんに近かった子だよ。』



不意に、先日すずかちゃんが教えてくれた言葉を思い出す。4人の中で一番私に近かったという彼女と、それから私の関係を。前世を。




私は。もっと知りたいと、そう思った。















───誰モ知ラナイ ホントノ物語














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テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
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