よめはつよい

何にも考えてないただのやおい。
やまなしおちなしいみなし!

フェイトちゃんに怪我させたかっただけ。
そして本当は看病してるなのはちゃんを書きたかった。
利き腕を怪我して「あーん」されてるのとか、体ふきふきされてる所を書きたかったんだけどちょっと寒いので無理ぽよ。

web拍手 by FC2






パタパタと、人目も気にせず通路を走る。普段だったら「通路は走らないように」なんて他の子に注意するような立場なんだけど、今の私にそんな事を守る余裕なんてなくて脇目も振らずに駆け抜ける。注意する側の人間がこんなの良くないって分かってるんだけど「ちょっとごめん」なんて通路を歩く人を退かしながら、私、高町なのはは局の通路を急いでいた。

またしても道端でちょっとぶつかりそうになった子に「ごめんね」なんて謝りながら、局の医務室へ急ぐ。随分と周りを気にせず走って来た所為で、髪は乱れてるしちょっとだけ額も汗ばんでいる。そういえば着替えも漫ろだったせいでシャツのボタンも一番上が開きっぱなしでだらしない。良くないって分かってるけど。


「フェイトちゃんはっ!?」


バン、と辿り着いた医務室の扉を勢いよく開け放って、落ち着きなく医務室内へ目を向けた。視線の先にははやてちゃんがいて、それからシャマルさんと、他の執務官の制服を着た人が多数。思ったより人が居たことに慌てて、とりあえずシャツのボタンを留め直した。


「命に別状はないわ。」
「……そう、ですか。」


そこで聞いた答えにようやく、私は落ち着きを取り戻した。


“ハラオウン執務官が任務中に負傷した。”


私の所にそんな連絡が入ったのは午後の教導が終わってすぐの事。思えばその時にフェイトちゃんの怪我の様子を聞けばよかったんだけど、その時には私にはそんな余裕なんてなくて。そお話を聞いた瞬間にはもう着替えも途中で部屋を飛び出していたわけで。落ち着きを取り戻して、息を吐く。私が部屋に着くと同時に執務官服を着た人たちはぞろぞろと医務室を出て行って、医務室にははやてちゃんとシャマルさんと私だけになった。

医務室のベッドにはちょっとだけ顔色が悪いフェイトちゃんが横たわっていて、フェイトちゃんの体にはあちこちに包帯。もちろん「命に別条はない」って聞いても、心配は尽きないけど、やっぱりその後にはふつふつと怒りが沸く。これって、心配の裏返しではあるんだけど。


「なんや、なのはちゃん急いで来たん?」
「……だって。大怪我だって言うから。」


ベッドに横たわるフェイトちゃんの腕や首に巻かれた白い包帯をちらりと見ながらそう言う私に、はやてちゃんはちょっとだけ苦笑した。


「あー、まぁ、自分の恋人が怪我したって言ったら、そうなるか。」


フェイトちゃんは私の恋人。だから、たまに無茶をするフェイトちゃんが物凄く心配で、ちょっと不安に思ったりもする。ミッドに移住してからはお互い忙しくなって、会う時間とかも前より減っちゃったから余計に。会えない時はちゃんとご飯食べてるのかなぁ、とかそんな心配をしたり。


「フェイトちゃん、疲れとか溜まってるんじゃないのかなぁ。」


この前会った時より少し痩せたような気もする。無意識に手が伸びて、寝ているフェイトちゃんの前髪を撫でた。前髪を退かしたら額にもほんの少しの擦り傷を見つけて、またちょっとだけ眉間に皺が寄った。

怪我の所為で美人さんが3割減しちゃうよ?なんて。そんな風に眉を寄せる私に。


「フェイトちゃんは暫く怪我でまともに動けへんと思うから、暫くお仕事はお休み。」


私からクロノ君に掛け合っておくよ、なんて言って。はやてちゃんは「あー、そうや」なんてぽん、と手を叩く。


「なぁに?」
「どーせならなのはちゃんも溜まった休日消化したらえーんやない?」
「ふぇ?…でも…」


お仕事たまっちゃうかもしれないし、なんて言う私に。


「フェイトちゃん、この怪我やし生活に不便すると思うから。なのはちゃん悪いんやけど、ついててあげてくれへんかな?」


1人暮らしやと、何かと不便やと思うから。そう提案したはやてちゃんの言葉に一理あると頷いて、私ははやてちゃんの提案を飲んだ。そういえばフェイトちゃんは局の近くにマンションを借りて1人暮らし。もちろん私もちょくちょく行ったりしてるけど。それにこの怪我じゃ多分ご飯食べるのも大変そうだから、と。

そんなやり取りをしている中、私たちの声で起きたのか。


「……、なの…は?」


はやても、なんて。眠っていたフェイトちゃんが目を覚ました。ゆっくりと、ちょっとだけ眩しそうに開けられる瞳。薬の所為かちょっとだけ虚ろで、意識が完璧に覚醒するまで少し時間が掛かりそうだった。


「フェイトちゃん、気が付いた?」
「……なのは、どうしてここに居るの?」


はやても、仕事は?なんて。ほんの少し痛みに顔を歪めながらきょろきょろと視線を動かして、少ししてから「ごめん」なんて。二言目には謝罪の言葉が出てきた。多分私が逆の立場でもきっと同じような事を言っちゃうんだと思うんだけど、でも。


「もうっ」


フェイトちゃんには色々と言いたいことがある。


「フェイトちゃん、もっと自分の体大切にしてよ?」


たまに気が付くフェイトちゃんの悪い癖。自己犠牲というのはいくらか言いすぎなところだけど、フェイトちゃんは自分で少し無茶をして、その分早く事件を解決しようとか他の人に負担がないようにだとかするところがある。

結局言いたいことをあれこれ言う事なんて出来なくて、私は色々言いたいことを飲み込んでそうとだけポツリと言った。目を覚ましたばかりのフェイトちゃんにあれこれ言うのは気が引けた。けど、フェイトちゃんはちょっとだけ困ったように笑って。

よくよく話を聞いてみればどうやら誰かを庇っての怪我だったみたい。「一応後輩だし、怪我させるわけにはいかないよ」なんて。そんな事を言うフェイトちゃんに、ちょっとだけまた眉間に皺が寄る。


「怒ってる?…よね。」


心配かけちゃってごめん、なんてフェイトちゃんは頬をひと掻きした。色々言いたい事ばかりなのに、なんだかもう言葉が出なくて私はフェイトちゃんが横になっているベッドに浅く腰を掛ける。それから、さらりとフェイトちゃんの前髪を撫でて口を開いた。


「フェイトちゃん、暫くお仕事お休みね?」
「え?でも…」
「そんな体じゃお仕事どころじゃないでしょ?」


腕は治療のために固定されたままだし。指差してそう指摘すると、フェイトちゃんはちょっとだけ困ったような顔をして渋々「そうだね」なんて言う。


「ついでになのはちゃんも休暇とって貰ったから、フェイトちゃんは暫くなのはちゃんに面倒見て貰うようにな?」
「えっ?いいよそんなの!」
「なぁに?嫌なの?」


あからさまに動揺した様子で首を振るフェイトちゃんにちょっとだけ顔を顰めた。そんなに嫌そうな反応されるとそれはそれで傷つくんだけどなー、なんて。


「嫌じゃないよ…!でも、なのは仕事あるでしょ?」


私は一人で大丈夫だから、なんて言うフェイトちゃんに、私はさらに眉を寄せるわけで。眉を寄せたままフェイトちゃんをジト目で睨み付けて。だけど、すぐに微笑を浮かべて口を開く。


「フェイトちゃんがもう怪我したくないって思うように、しっかり面倒見てあげるね。」


暫く自由にも歩かせてあげないんだから、なんて。




怪我をした事はすごくすごく嫌だったけれど。
でも暫く一緒に居られる事が嬉しかった。


………なんて思ったのは秘密。
















(∫°ਊ°)∫ 嫁つよし。











テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

非公開コメント

プロフィール

92

Author:92
なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
FC2拍手記事別ランキング
twitter
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR