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相変わらずついてこれる人だけ(略)な感じで。内容がちぐはぐ…;;

はや→なの→ふぇ 視線。

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学校でフェイトちゃんの姿を見つけて思わず追いかけて。追いかけてどうしようとしたのかも分からんけど、直感で動いたって言うんかな?気がついたら追いかけてたわけで、フェイトちゃんも分かってたらしく待ち伏せしていたようような事を言った。

この子はほんまに私の知ってるフェイトちゃんなんやろうかと、変な汗が出る。それからフェイトちゃんは薄く弧を描く唇で静かに紡いだ。



「もしもあの日、なのはを殺したのが私だったらはやてはどうするの?」



酷く穏やかな優しい声。穏やかやのに、冷たい。冗談にしたってタチの悪い話。そんなことあるわけがない。それは私らなら皆が知ってる。だってあのフェイトちゃんやし。なのに、どうしてこんなにも落ちつかないんやろ。何で「何言うてんの」って笑い飛ばせないんやろ。どうして。


「…はやては鋭いからさ。」


口元を押さえて少し笑うフェイトちゃんはゆっくりと歩を進めて一歩一歩私との距離を縮めた。スマートな物腰で、ゆらりと腕を上げて。にこりと笑う。


「すぐこうなるとは思ってたんだ。」


残念なんだけど。なんて続けてゆっくりと翳された手に、フェイトちゃんの魔力が集まるのが分かった。それでも私の体は動かなくて、動かせなくて、じっとフェイトちゃんを見てるだけでいっぱいで。微かに揺れる紅い瞳は、澄んだ色なのにどうしてもその奥が見透かせなくて。


「………いいよ、教えてあげる。」


それからフェイトちゃんは私の額の辺りに手を翳して、小さく唇を動かした。声は聞こえなくて、同時に一瞬風が吹く。風とは違うかもしれへん、一瞬の衝撃。フラッシュバックって言ったら早いかもしれん、それ。一瞬で沢山の映像が頭の中に流れ込む。

それは前世での記憶やった。ざわざわと耳の中に音が沢山流れ込んできて、その映像の中で私は炎と血に濡れた城内を走っていた。こんな記憶、私には無い。ともすれば誰かの記憶なんやろうかと息を飲んだ拍子、最後の一瞬に見たそれ。


「──っうぐ」


長い映像を見ていたようで、それはほんの一瞬。本当に一瞬のフラッシュバックが消え去って、私はその場所にへたりこむ。全身が汗に濡れて気持ち悪くて、一瞬のフラッシュバックの中で鼻についた血の匂いが今でも残っているような錯覚さえ覚える。

それよりも。最後の一瞬に見せられた光景に胸がつかえそうになった。


「な、なに…今の……」
「記憶。ほんの一部だけど…思い出してくれたかな?」
「──わけ、わからん。」


燃える城の中で見たのは。私が最後に見たのは、血だらけのなのはちゃんを抱えたフェイトちゃんの姿やった。それだけじゃ全然分からん。


「悪いんだけどさ、邪魔しないでね?」


ちょっとだけ困ったように。地に膝をつく私へ視線を向けて、フェイトちゃんは呟いた。一体フェイトちゃんは何をしたいん?なんて言葉は掠れて風になる。


「…邪魔って」


なんの?辛うじて深呼吸して、声にした言葉にフェイトちゃんはもう一度困ったように笑って私に背中を向けた。


「私はもう一度、なのはを殺す。」


それから静かに言い放って、ゆっくりと歩を進める。一歩一歩遠ざかるフェイトちゃんは本当にどこか遠くに行ってしまうようで、せやけど私には止められなくて。


「……なんでや。」


小さく呟いたそんな言葉は、風に乗って空に消えた。














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微かにヒリつく喉元の傷。目の前で起こった状況を理解しようと必死に目を見張らせるけど、それでも理解できなかった。いや、何が起こったかはもうわかってる。今、ついさっきフェイトちゃんに殺されそうになったのは。でも、それがどうして起きたのか分からない。もしかしたらフェイトちゃんの手元が狂っただけかもしれないし。ただの事故かもしれない。

けど、彼女の顔がそんな事ないって教えてくれていた。その冷たい紅い瞳は、冗談とかそういうのじゃない。


「邪魔しないでって、言ったはずなんだけどな…。」


ふぅ、と肩の力を抜いてそういったフェイトちゃんはやれやれと、手に持っていた剣を持ち替える。


「邪魔するよ、決まってるやん。なんで──…」


こんなこと。小さく絞るように言ったはやてちゃんに、フェイトちゃんは溜め息を吐いて空を見上げてから少しだけ微笑んだ。


「痴情のもつれって、あるでしょう?」


今度はちょっと冗談っぽく。だけど全然顔が笑ってない。フェイトちゃんは「そういうこと」なんて笑ってゆるりと剣を私に向けた。剣を向けられて怖くないはずなんてないけど、それよりもフェイトちゃんが遠くに行ってしまいそうなのが怖くて、小さく手を握る。


「ふぇいと、ちゃん…」


声は思いのほか震えていて、とても弱々しい声しか出なかった。震えているのはフェイトちゃんが怖いからじゃなくて、フェイトちゃんがどこかに行ってしまうのが怖いから。嫌われてしまうのが怖いから。きっとそういう次元の話ではないと思うのだけど。私の声に、ほんの少し歪められたフェイトちゃんの綺麗な眉元。それはとても辛そうな顔に見えた気がした。


「……ごめんね、なのは。」


にこりと冷たい笑顔。ちくりと胸が痛んで、唇を噛む。


「守ってくれてたんじゃ、なかったの…?」
「そうだね。」


どこか大人びた、疲れたような顔をしたフェイトちゃんは静かに笑ってゆっくりと剣を構えた。こうやって見ると、やっぱり騎士だったんだなって今更に思う風貌。綺麗な構え。


「あんた、本気…?」
「本気じゃなかったらこんなことしないよね。」
「まぁ…それもそうね。」


ゆっくりと対するように剣を構えたアリサちゃんはまだ少しだけ動揺したままの顔で、だけど真っ直ぐにフェイトちゃんを見据える。


「悪いけど、させないわよ。」
「そう?」
「理由はどうあれ、私たちはそれを止める。誰が相手でも。」


そのために生まれてきたんだから。と続けるアリサちゃんに、フェイトちゃんは静かに瞳を閉じた。何を考えてるのかさっぱり分からなくて、知りたくて止めたくて胸が疼く。やがてゆっくりと瞳を開けたフェイトちゃんは構えていた剣を下ろした。


「……ブレがないね。」
「は?」
「3対1じゃ分が悪いかな。」


いくら私でも。なんて少しおどけた物言いで、手元の剣を光の粒子に変えたフェイトちゃんはどこか遠くを見るような顔。ほんの少し、自分の手元を見て、眉を寄せた。何を見ていたのかは分からないけど。


「まぁ、そういう事で。日を改めるとするよ。」
「はぁ?ちょっと待ちなさ──」
「待って!フェイトちゃんっ!」


行かないでって。アリサちゃんの声に重ねた私の声も聞かず。ひらりと身を翻して、フェイトちゃんは一度もこちらを振り返ることなく風に消えた。それも多分魔法なんだと思う。


「フェイト…ちゃん…。」




彼女は本気で私を殺すつもりだったのか、それとも何か別の目的があったのか。彼女のことがさっぱり分からなくて、同時にじわりと痛みが滲む首筋を抑えてままゆっくり目を閉じた。自分が物事の中心なのに、置いてかれているようなこの状況が嫌。


「……教えて。」


一体全体、どうしてこうなったのかも分からない。だから。


「もっと、「私」の事教えて…。」


過去の事。彼女の事。私の事。知れば彼女の気持ちも分かるかもしれない。どうしてこんなに胸が痛いのかも、どうして彼女が私を殺そうとしたのかも。何でもいいからこのままにはしたくなかった。


「前世の事、教えて!!!」


彼女に置いていかれたことが、もしかしたら一番辛かった。置いてかれるくらいなら殺されたほうが良かったかもなんて馬鹿なことを思うくらいには。

きっと私は気付かなかっただけで、こんなにも彼女に焦がれていた。無意識に。

































「……ッ。」


ずるり、と体の力が抜けるような気がして歯を食いしばった。「行かないで」と言われた去り際の叫び声が耳から離れなくて、目を閉じる。震える手を抑えて静かに息を吐いた。


あと少し。彼女と夢見た世界は目の前だ。






“もし、生まれ変われたなら───”






うん。君との約束は破らない。破るとしたら一つだけ。それはごめんね、なのは。



残された時間は少ないと知っているから。


その短い時間の内に、私は必ず自分の誓いを果たす。


















───月ニ祈リヲ




















Continue...










テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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