掘り出し物

いつ書いたのかなぁ?
恐らく漫画のフェアリーテールとか読んだ頃だと思うので冬です。

そして書き途中ですお焚き上げ。

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「参ったな…」


手にしたくしゃくしゃの地図。大体にして大雑把かつ適当過ぎるその地図を手に、私フェイト・T・Hは知らぬ土地をうろうろとさまよっていた。所謂迷子である。もう少し丁寧に描いてくれても良かったのではないかと、その地図をくれた友人を恨めしく思いながら、私はひとまずその場所にへたり込んだ。


「寒…。」


冬とまではいかないが、冬手前のこの時期。風が冷たくてもっとやるせない気持ちになった。地図の場所は確かにこの辺なのに全くそれらしい建物はない。それ以前に、人の影も全然ない。


「うー…誰か居ないかな…。」


地図に記されたその場所は、ギルドと呼ばれる魔法使いの集団がいる場所。この世界には魔法使いが無数に存在していて、魔法使いはそれぞれギルドと呼ばれる集団に所属する。魔法使いにはそれぞれランクがあって、それぞれに使える魔法があって。ランクが高ければ高いほど、ギルドに与えられる高難易度の任務に行くことが出来る、というそんな仕組みになっている。

そんな世の中で。やや複雑な事情で生まれた私は、もちろん魔法が使えるのだけどギルドには所属していなかった。16歳になる今まで。16の誕生日を迎えて、友人がギルドを進めてくれた。まぁ、その友人はギルドを束ねるギルド長なのだけど。つまり、「私のギルドに入らへん?」という勧誘だった。本当は色んな事情で少し特殊な魔力を持つ私を他の魔法使いに利用されないように守ってくれるためだと思うけど。

「気が向いたらここ来てな」なんて。そんな言葉と一緒に渡されたのが今現在私が手にしている地図なのだけど。


「ぜんっぜんこの地図役に立たないじゃん…。」


魔法を使えば一発でたどり着くだろうけど、だけどそう安易に魔法は使いたくない。私は魔法使いとしては少々特殊だ。生まれが特殊だからか普通の人より魔力の保有量が違う、というか桁が違う上になんていうか。ランクで言うなら普通よりランクが高いと、思う。どのくらいかと例えたら、ギルドを束ねる長とかその辺のレベル。だから普段は魔力封印を施してある。


───まぁ、その話はいずれするとして。


「勘弁してよ……。」


へたり込んだままのその場所を立ち上がって、深く息を吐いた。そんなところで。人影を見つけた。綺麗な女の人だった。多分年上だろう、長い亜麻色の髪を片側に束ねて、凛としたたたずまい。どこかのギルドに所属する魔導士だろう。優しそうな人に見えた。


「あ、あの!」


思わず駆け寄って、それから声をかける。年上の女性に声をかけるのってなんでか少しだけ緊張する。まぁ、私をギルドへ誘ってくれた友人も年上なのだけど、それは別で。


「……ふぇ?」


急に声をかけたからか、その女の人はきょとんとした顔をしてこちらを振り向いた。近くで見るとますます綺麗な人だった。蒼い瞳が凄く綺麗で、スタイルも良いし…なんていうか、綺麗だ。それから身に纏う雰囲気で高ランクの魔法使いなのだと気が付いた。


「すいません、道を聞きたいんですけど…」


そう言ってくしゃくしゃの地図を差し出す。その女の人はちょっとだけ目を瞬いて、その地図を受け取ると私の顔をちらっと見て、それからちょっとだけ微笑を浮かべた。向けられた優しい微笑に思わず顔が熱を持つ。


「迷っちゃったの?」
「え、…はい。」


子供に話しかけるみたいな優しい声音。ちょっとだけ恥ずかしかった。見た感じ、20代前半ってところだろうか?「お姉さん」って感じだ。


「これだとちょっと、逆方向かな…。」
「えっ!?」


それから困ったように微笑んでそういうその女の人の言葉に思わず驚きの声が漏れた。ここまで苦労して歩いて来てまさか逆方向だなんて。なんてことだろう。はやての馬鹿!と、地図をくれた友人を心の中で罵った。それと同時に、沸いたのは恥ずかしさ。


「ここをずっと真っ直ぐそっちに歩いていけば着くと思うよ。」


そんな私に優しく微笑んで。その女の人は反対の方向を指差して、そう教えてくれた。近くに寄って、良い香りがする事に気が付いて。慌てて頭を振った。


「あ、ありがとうございます。」


こんな美人で優しい人に会うとは。意外と迷ってて良い事があったかもしれない、なんてちょっとだけ阿保な事を考えたりもして、それからお礼を言って。


「気を付けてね。」


そう微笑んでくれた女の人に頭を下げて、反対方向へと歩を進めた。さっきまでの疲れがすっかり吹き飛んだ気がして、気分の良さに魔力が溢れそうな気までして。私はひたすらその女の人が指差した方向へと歩いたのだった。





のだけど。





────結局その方向へ、いくらあるいても目的の場所にはたどり着かなくて。





「騙され、た……?」


実はもともと歩いていた方向が正しくて、彼女に教えて貰った方向が嘘だったのだと気が付いたのはそれから数時間歩いて、別の人に道を聞いた時の事だった。












それからようやくたどり着いた友人のギルドで彼女を見かけた。彼女はそのギルドの所謂エースと呼ばれる魔法使いで。


「遅かったなぁ、フェイトちゃん。」
「ちょっと迷っちゃって。」


そう言ってやや不機嫌めにチラリとギルド長であるはやての横に立つ彼女へと視線を向ける。彼女はいけしゃあしゃあと微笑みを浮かべたまま「初めまして」と口にして、それから自己紹介をしてくれた。


「初めまして、高町なのはです。」
「………初めまして。」


私も、フェイトです。とやや無愛想に返事を返す。


「迷子なんて大変だったね。」


それからクスッと笑ってそう言ってのけた。なんということだろう。騙された。全くもって。彼女は何故かギルドの中でも私にだけ意地悪なようで。




それが、彼女 高町なのはとの出逢いだった。

























こんなの書いてたらしいです。

多分封印されてて魔法が使えないへっぽこなフェイトちゃんを守る先輩魔導士なのはちゃん。
──と見せかけて実はとんでもない魔法使いなフェイトちゃんみたいな話を書きたかったのかと。


続きはないんですけどね(∫°ਊ°)∫










テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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