はるうらら

春心地良いわぁ…。

フェイトちゃんの視線を感じて何だか気が気じゃなくなってそわそわして恥ずかしくなるなのはちゃんprpr

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「………。」


とある日の、窓の隙間から心地良い風が吹きぬけるようなそんな天気の日の事。最近になって気が付いたことがあって、私はほんの少しだけ困惑に似た気持ちを抱いていた。

お昼休みになって、いつものメンバーでご飯を食べて。私は、何だか言いようのないような、こそばゆいような、よくわからない気持ちのまま困惑していた。ごまかすように、手元のパックのジュースのストローに口をつけて飲む。ちらりと、私を困惑させている原因になっている主を盗み見て。


「どうしたの?」
「な、なんでもない。」


目が合って、思わず逸らしてしまった。フェイトちゃんは少しだけ不自然に目を逸らした私に気を悪くすることなく「そう?」とかちょっとだけ微笑を浮かべていた。




中学生になって、それから3年生になって、私もフェイトちゃんもはやてちゃんも、それぞれ管理局の仕事がだいぶ増えたと思う。それは来年から本格的にあっちに移住して管理局の仕事をこなす為の前準備ともいえる事。だから、時々私か、或いははやてちゃんかフェイトちゃんが仕事の為に学校を休んだりする。つまり、小学校の頃より、少しだけ一緒に過ごす時間が減った。と思う。──だからなのかな?

最近、フェイトちゃんが随分と大人っぽくなったような気がするのは。












「───は?」
「だからぁ…。」


フェイトちゃんが大人っぽくなった、というのは別に良いと思う。たまにぼんやりしてるフェイトちゃんの横顔を見て「綺麗だなー」とか思う分には。だけど、最近少しだけ私は困惑しているわけで。そんな日の放課後、たまたま2人きりになったアリサちゃんに少しだけ私の困惑の正体を零した。


「最近、フェイトちゃんが見てるん、だけど。」


極力控えめな声だったと思う。いや、こんな事言うのも結構恥ずかしいんだよ。そう言った私にアリサちゃんはきょとんとした顔をしていた。


「見てるって、何を?」
「だから…私を…だと思うんだけど。」


そう。最近、フェイトちゃんが良くこちらを見ているという事に気がついた。もし気のせいなら、この上なく自意識過剰な話なんだけど。だけど「気のせい」で片付けるには結構よくこっちを見てるから多分それは気のせいじゃないんだと思う。


「それの何が問題なのよ?てゆーか顔赤いけど大丈夫?」


別に、そんなに問題じゃないと思うんだけど。何だか最近はとても困惑するわけで。顔が赤いっていうのは、色々思う所があるからだと思う。


「問題って言うか。」


最近、フェイトちゃんが私を見ていると思うことは別に良いんだけど。問題なのはそのフェイトちゃんの表情って言うか、視線。


「フェイトちゃん、すっごく優しそうな顔でこっち見てるんだもん…。」
「だから、それの何が問題なのよ。」


あぁ、もう。なんて前髪に触れてちょっとだけ顔を俯かせる私に、アリサちゃんはさっぱり理解不能みたいな顔をして眉を寄せた。

フェイトちゃんがとても穏やかな顔で、優しい瞳でこっちを見ている(気がする)。そんな視線に晒されると、私は何だか気が気じゃなくなる。ついこの前までは全然平気でフェイトちゃんと目が合うと手を振ったりなんかしてたのに。最近は何だかそんなフェイトちゃんの視線から隠れたくなる衝動に駆られたりもする。

理由はたぶん、恥ずかしいから。何で恥ずかしいのか全然分からなくて、それが私をさらに困惑させていた。もしかしたら一時的なものなのかもしれないけど、フェイトちゃんは私の大切な友達で、私がそんな風な態度ばかり取ってたらもしかしなくても私の事を嫌いになんてなったりするかもしれない。そんなのは嫌だった。


「───だから、どうしたら良いのかなって。」


そんな私の深刻な悩み(?)を打ち明けると、アリサちゃんは小さく息を吐いた。


「フェイトにこっち見んなって言ったら?」
「なっ、駄目だよそんなのっ!」
「……じゃあどうしたいのよ。」
「わかんない…。」


フェイトちゃんがこっちを見ると、最初に沸くのは嬉しさ(だと思う)だけど、フェイトちゃんの瞳がとても優しくて穏やかで、私は次第に恥ずかしくなる。どうして良いか分からなくなって、体が熱くなって、硬直するような錯覚さえするわけで。


「フェイトちゃん、私の事変な奴って思ったりしないかな?」


そんな私の質問(?)にちょっとだけ眉を寄せたまま、アリサちゃんはもう一度、教室に響くような溜息を吐いたのだった。






























「ん?なに?」


じっとこちらを見る視線に気が付いて、私は首を傾げた。私を少しだけ見上げるように見るすずかはちょっとだけ微笑。


「最近幸せそうな理由はなにかなーって。」


可愛らしくあざとく小首を傾げるすずかに、そんな風に見えるのかと少し苦笑して、あながち間違っていないその質問に。


「そう見える?」
「うん。」


理由を言ったら、きっとなのはが居るからって事なんだけど。流石に言葉にするのはちょっとだけ恥ずかしい。けど、まぁすずかなら、良いかもしれない。なんて。


「なんだかね。」
「うん?」
「最近、なのはを見てるだけで幸せって言うか。あぁ、別に…その、なんていうか。うん。」


言葉に出来なくて言い淀む私の隣で、クスッと小さく笑う声が聞こえた。やっぱりすずかが相手でも少しは恥ずかしい。


「なのはを見るだけで、っていうのはちょっと違うのかな?なのはが居ると凄く幸せで、優しい気持ちになれるって事に気が付いて。」


照れ隠しに笑う私に、すずかは何となく分かるって顔をしていた。相手は多分アリサだろう。あえてつっこみはしないけど。


「これって多分、好きって事なんだろうなって。」
「……フェイトちゃん今更気付いたの?」


クスクス笑うすずかに私は小さく苦笑した。


「遅いかな?」
「ちょっとだけね。」


それでどうするの?なんてその後に続けられた言葉と微笑。私はそんな微笑に、心穏やかに笑う。


「もうちょっと気持ちを温めてたいなって。」


なのはに対するこの気持ちに気付いた事が幸せで、この気持ちが愛おしい。なんて。自分でかなり恥ずかしい事を言ってる気がして苦笑した。


「それってもう愛なんじゃない?」
「……かなぁ。」


春の暖かさに誘われた幸福感。すずかと2人、教室までの廊下を歩く私はだいぶ脳内を「春」に浸食されていたらしい。少なくとも、少しだけ距離を置いて背後に居たなのはに気が付かない程には。







───春うらら





















アリサちゃんに言われて、意を決してフェイトちゃんを探しに行ったなのはちゃん爆発のお知らせ。













春だNE(∩´∀`)∩




テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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