ふぉー

すりーの続きのふぉーを書いた。

次は素敵な…を更新できたらしたい。気がする。
でももしかしたら長編かも知れない。

全ては気がむくままに(∫°ਊ°)∫

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「…………。」


今日はもう、何ていうか驚くようなことばかり。目の前には2人分のコーヒーが置いてあって、けれどもその2つのコーヒーはすっかり熱を失ってしまって、ただ静かに揺れていた。


「───私、なのはの事が好きだったよ。お姉ちゃんとか、そう言う風にじゃなくて。」


さっきからずっと、そんなフェイトちゃんの言葉が延々繰り返し頭の中を木霊して、私は数分、もしかしたら数十分くして身動きできずにただ驚いて居る。それも仕方のない事だと思う。だってフェイトちゃんは私の妹だ。血が繋がってないと言っても、それでも姉妹。ずっと妹として大事に育ててきた。(とはいっても私が育てたわけじゃないけど)

だから知らなかった。


フェイトちゃんが私に、そんな風に想いを。全然気づかなかった。一体いつから?結構前からって、いつから?何で気付かなかったんだろう。


「ど、どうしよう。」


ユーノ君に告白されたのはそれも驚いたけど、私にとってはこっちの方が驚きで、大問題。だってフェイトちゃんは家族だもん。変な風に気まずくなったりしたくない。ひとまず家を出て行ったフェイトちゃんの事がとても心配になったけど、あんな風に拒絶された後では連絡もしにくい。彼女の行き場所は分かるけど。


携帯端末を手に持って、アドレス帳からフェイトちゃんの名前を引っ張ってきて。メールをしようか電話をしようか迷って、迷っている間に家を出て行った際のフェイトちゃんの苦笑を思い出して、何となく静かに携帯を机の上に置いた。

笑ってはいたけど、でもその顔はとても悲しそうな顔で。フェイトちゃんのそんな顔が、凄く辛かった。けど、1人で考えていても何も物事は進まなくて。仕方なく息を吐いて2人分のコーヒーを片付けた。

それからマグカップを食器棚に片付けて、ぼんやりとさっきからずっとフェイトちゃんの事を考えて。ずっと考えているのは、フェイトちゃんと初めて会った時の事と、これからどうしたら良いのかって事。もし万が一フェイトちゃんが家を出ていっちゃったらどうしようって。もちろんフェイトちゃんがそれを望むなら私には止める事なんて出来ないし、でもやっぱり、家を出ちゃったら嫌だなぁ。

なんて延々とそんな事を考えていた時。急に、テーブルの上に置きっぱなしだった携帯が鳴った。びっくりして、だけどその流れた音楽に、私は慌てて携帯を手に取る。その着信音はフェイトちゃんからのメールが来たときになる音楽だったから。


「……ッ」


何となく緊張気味にメールの開封ボタンを押して。そこに記されたメールの文面に、小さく息を吐く。メールの内容は「今日はすずかちゃんの家に泊まる」という事と、それから「さっきの事はもう気にしないで」というもので。どちらかというとその話をしないで欲しいような、そんなニュアンスだった。どう返して良いか分からなくて、さっきのフェイトちゃんの告白の話を蒸し返すのも気が引けて。結局私は「分かった」という旨と、「帰り道気を付けてね」なんて当たり障りのない文面のメールを送ったのでした。

フェイトちゃんの「その話はそれで終わり」という態度に少しだけホッとしながら。だって、どう返事をして良いか分からないから。フェイトちゃんは私の妹。義理でもなんでも妹だ。だから、どっちの返事も考えられない。本当はこんなのってダメだと思うけど、フェイトちゃんがそんな風に言ってくれて、今まで通りで居てって言ってくれることがとても救いだった。お姉ちゃんとして、こういうのはどうかと思うけど。


「……。」


だけど、やっぱりちょっとくらいは胸にしこりが残るわけで。何だかフェイトちゃんが今日は帰ってこないっていうことがちょっとだけ寂しくて。


「んー…。」


声が聞きたいような、顔が見たいような。どんな顔をして会えば良いかも分からないのに、どうしてか私はそんな風に思うわけで、もやもやした気持ちを抱きながら、ソファーに行儀悪く転がってみたのでした。






























「───…はぁ。」
「フェイトちゃん、それ何回目の溜息?」


すずかの家に逃げ込んできて、私はもう何度目かの溜息を吐いた。そんな私に「いい加減聞き飽きた」とばかりに息を吐いたのは親友のすずかで。告白して潔く振られた私に優しい慰めの言葉でも掛けてくれるかと思いきや、すずかはとても冷ややかな笑顔しか向けてくれないわけで。


「……慰めてくれたっていいじゃん。」


すずかの意地悪。そう小さく呟くと、すずかはやれやれと言わんばかりにもう一度息を吐いて、それから私の目の前に冷えたアイスティーを出して。


「もう一度聞くけど、本当に振られたの?」


そんな風に言う。


「………。」
「どうなの?」
「……。」


無言の私に、すずかは些か怒っているようにも思える。返事は聞いてないって言ったら、なんだかもっと怒られるような気がして、だけどずっと無言でいる事も出来なくて、私は小さく口を開いた。


「返事は、聞いてない。……ってゆーか、言うだけ言って、終わりってことにしちゃった。」


それですっきりしたし。なんて苦笑気味にそう言う私に、すずかは少しだけ眉間にしわを寄せて怒るような顔をした後、少しだけ悲しそうななんとも言い難い顔をした。


「それって、答えを聞くのが怖かったから?」
「それは………。」
「それとも。」


カラン、とグラスの中の氷が静かに音をたてた。


「それとも、なのはちゃんの為?」
「……。」


何もかも見透かすようなすずかの視線に、何も言えなくて視線を巡らせる。


「なのはちゃんの事、困らせたくなかったからでしょう?」


本当は。なんて見透かしたように言うすずかに、私は肩を竦ませる。


「すずかって時々本当に心の中読んでるのかなって思う時があるんだけど。」
「フェイトちゃんが分かりやすすぎるだけだよ。」


さっきまでの不機嫌さはなくなったみたいで、すずかはクスクス笑いながらそう言った。流石幼馴染で親友なだけある。とはいえ毎回毎回こんな風に見透かされたらちょっと私も、大変なんだけどね。


「でも、半分は逃げた部分があるよ。」


私の言葉に混乱した顔で、何かを言おうと一生懸命言葉を探していたなのは。多分、やっぱり私の事なんてそんな対象にはなってなかったんだろうってあっさり分かった。だから、いいかなって思ってしまった。私の想いはなのはの望むものじゃないんだってわかったから。


「返事を待ったとしても、なのはは私の望む答えはくれない。」
「そうかな…?」
「なのはの事だから、私が傷つかないように無理にYESの返事とかくれるかも知れないし。そんなの、私嫌だもん。」


同情で付き合って欲しくなんてない。


「私は、少しずつなのはの事忘れようと思うんだ。」


気持ちだけは伝えたから、これでようやく私は前に進める。…はず。


「フェイトちゃんがそれで良いなら、私は何も言えないけど。」
「まぁ、今日1日だけはちょっと逃げさせてよ。流石になのはも気まずいと思うから。」


苦笑気味に言う私に、すずかは仕方ないなぁなんて言って少しだけ困ったように笑う。


「それは良いけど。……大丈夫なの?」
「ん。もしかしたら、ほら。他の人と付き合ったりしたら結構あっさり忘れられるかもしれないし。」
「へぇ、そんな気あるの?」
「……た、たとえばの話だけど。」


私の言葉にすずかは意外そうな顔をして「そんな事言うなんて意外」なんて言うわけで。私はそんな言葉にまたひとつ苦笑を浮かべた。


「こう見えても私もてるんだよ?」
「それは知ってるけど。」
「好意を寄せられて嫌な気はしないでしょ。それに…」
「それに?」
「なんていうか、私も前に進まなきゃ。」


なのはが私に気を遣わないように。いつまでもうじうじしてたらきっとなのはは私の事を心配するから。そう思って。


「フェイトちゃんらしいけど…。無理しないでね?」
「……流石に嫌な人とは付き合わないよ。」


もし気が合う人が居たらね。なんて言う私に、すずかは「そっか」なんて小さく微笑したのだった。





実際の所、気が合うというかやっぱり交際という関係まで進みたいような人は見つからなくて。なのはと同じ学年の女の先輩に告白というものをされて、ちょっと強引に交際を求められたりなんかして。結局断り切れなくて「友達から」なんて返事をしちゃうのはもう少し先の話。

それが元で、なのはとの関係が少しだけ変わるのも、もう少しだけ先の話。

















続かないかも知れないし、続くかもしれない(∫°ਊ°)∫






















テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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