ふぁいぶ

ふぉーの続き。

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あの日、突然フェイトちゃんに「好きだった」なんて衝撃の告白をされてから数日。フェイトちゃんはその日の事を口にすることもなくて、かといって私もそれ以上にその話題に触れることはなくて、ちょっとだけ気まずいような気持ちもあったけれど、でもフェイトちゃんが何事もなく普通に接してくれるから、だから私も少しだけ安心して、それまで通りに接していた。

そんな風にして2、3日が過ぎたある日。


「──それで?どうなのよ。」
「ふぇ?」


口を開いたのはアリサちゃんで、私はそんな質問に首を捻る。


「え?じゃなくて。フェイトとのこと。それでいいわけ?」
「えーと…。」


質問の意図を図りかねてちょっと苦笑する私に、アリサちゃんは呆れたように口を開く。


「フェイトの告白。そのままなかったようにして良いわけ?っていってもあんたにはフェイトは妹でしかないんだろうけど。」
「う…。だ、だって…フェイトちゃんだよ?フェイトちゃん。」
「…何よ。」


ちょっとだけ大声になった私にアリサちゃんがやかましそうな顔をして、私はちょっとだけ声の勢いを弱めた。


「だって…い、今更恋人とかそういうの…何か変じゃない?それに…」
「それに、なによ?」
「は、恥ずかしいじゃん…。」
「……つまりまんざらでもなかったって事?」
「え、いや…。でもフェイトちゃんは妹だし…。」
「何よはっきりしないわね。」


ちっ、と小さく舌打ちをして。アリサちゃんはそんな私にそう言って、それから溜息を吐いた。


「だって…考えたことなかったもん。」


少し前まではフェイトちゃんがもう家を出てっちゃったりするんじゃないかとか、そっちの心配ばっかりでまともにそんな事考える余裕もなかった。っていうかフェイトちゃん相手にそういうことを考えたことがなかったから、何ていうか。


「まぁ、なのはが良いならそれでもいいけど?」


机に頬杖付いて。


「それにしたってユーノの時とは随分違うのね。」
「な、なにが?」
「悩み方とか?」
「………。」


それはそうだと思う。だってフェイトちゃんは私の大切な妹で、家族で。世界中の誰よりも可愛いと思う。だからこそ、色々悩んだんだけどね。


「……あれフェイトじゃないの?」
「え?どこどこ?」


1年生の校舎の方向。指差された方向を見れば、綺麗な金髪を見つけて、私は目を細める。隣にいるのはすずかちゃんかな?相変わらず仲良しだなぁ、なんて微笑ましく思うと同時に、すずかちゃんの事が羨ましく思えた。

もしかしたらフェイトちゃんが一番信頼している子ってすずかちゃんなんじゃないかな、とか。そして私に対する気持ちについても。悩みを打ち明けてたりしたのってすずかちゃんだけで、すずかちゃんだから言える事とかもあったんじゃないかなって。


「いいなぁ、すずかちゃん…。」


私への気持ちだとか。もしかしてもしかしたら、すずかちゃんだけが知ってたんじゃないかな、なんて。私に言えない事もすずかちゃんになら言えるのかな。そう思ったら胸に小さなしこりが出来た気がした。

なんてもやもやしていたら、不意にフェイトちゃんとすずかちゃんに近付く人物が1人。ちょっと遠くて分からないけど、アリサちゃんが言うには私たちと同学年のタイをしてたって言うけど。私の目にはちょっとよく分からなかった。

そんな人物が近づくと、突然フェイトちゃんに抱き着いた。勿論全然何を話してるかなんて聞こえないし分からないけど、見ていた感じは結構唐突で、フェイトちゃんも少し驚いたように身を引いたのが分かった。


「誰かな。」
「さぁ?隣のクラスの子じゃない?なのはの友達じゃないの?」


私と同学年で、フェイトちゃんと仲が良い子なんてそんなに多くはない。たまーに紹介して、なんて言う子もいたけどフェイトちゃんは「えー」とか言いながら嫌がっていたし、私もそういう風にフェイトちゃんを紹介なんてしたことなかったし。

でも見たところ、私と懇意にしているような子ではなかった。後からよく見たら、同学年の中でも割と派手で有名な子だったから。(といっても話したこととかはないけど)



























その日の放課後、アリサちゃんと帰る為に3年生の教室へとやって来たすずかちゃんと会った。というかこの場合私とアリサちゃんが一緒に居たから、そこへすずかちゃんがやって来たという事になるんだけど。大抵3年生の教室へ来るときはフェイトちゃんと一緒に来るのに、今日は珍しく1人。

だから、何となく聞いてみた。


「あれ?今日はフェイトちゃん課外授業か何か?」


何だろう。フェイトちゃんに「好きだった」と言われてから、妙にフェイトちゃんを意識するようになったのかな?ちょっと不自然な聞き方だったかなぁと頬をひと掻き。

だけど聞かれたすずかちゃんは特に気にする様子もなく、ちょっとだけ珍しく逡巡してから、ちょっとだけ言い難そうに「えっと」と紡ぐ。すずかちゃんにしては珍しい様子で、私もアリサちゃんも首を捻ったのだけど。


「フェイトちゃん、ちょっと今日は用事があるみたいで…」
「課外授業とかじゃなくて用事?フェイトがすずか以外の子と寄り道なんて珍しいわね。」
「実は───…」


すずかちゃんが教えてくれたのは、とても衝撃的なこと。


「ふぇっ?……こ、恋人?」
「うん。実はその…昨日くらいに、告白されたみたいで。」


断り切れなかったみたい。なんて、ちょっとだけ遠慮がちに口にするすずかちゃんは一度私の方をちらっと見て、それから困ったように笑った。


「えっ、だ…だってフェイトちゃん……」


ついこの間私に「好き」って言ってきたばっかりなのに。とはいっても私もちゃんとしたお返事をしなかった奴なわけで「なんで?」なんては言えなかった。っていうか本当にその人の事好きなの?とか、私の事好きだったんじゃないの?なんて、頭をよぎったのはそんな自分勝手な考え。

それと同時に、何だか悶々と怒りが沸いてちょっと眉が吊り上がったような気がして、眉間に指を押し当てる。好きでもない子と交際なんて、そんな子に育てた覚えはないのに…。

そんな考えでいっぱいで、私の様子を見て小さく笑ったすずかちゃんには気が付かなかった。


「今日、フェイトちゃんが帰ってきたら聞いてみようかな。」


それは知らなかったなぁ、なんて笑顔を張り付けて。

思春期の子って好きな人がすぐに変わったりするものなのかな…?ちょっと節操がないような気がするよ、フェイトちゃん。なんて小さく息を吐いて。

私はフェイトちゃんに「今日は帰り遅そう?」なんてメールを1通送ったのでした。



















続…かない(∫°ਊ°)∫かも













突然のなのはちゃんの(やや怒り気味の)質問攻めにたじたじフェイトちゃん。









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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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