カグヤ姫ハ恋ニ落チタ

このかぐや姫の続き。。

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「はい。」


どうぞ。なんて声と共に、不意に目の前に影が差した。見上げた視線の先、さらりと落ちた金色の髪。もう何度か顔を合わせているはずのその人の顔を見て、驚きと同時に慌てて声にならない小さい悲鳴が漏れて、目の前の人物は苦笑をひとつ。


「そんなに驚くなんてごめんね。」
「ご、ごめんなさいっ」
「いいよいいよ、読み物の邪魔をしてごめん。君に新しい読み物を持ってきたんだ。良かったら読むと良いよ。」
「あ、ありがとう…。」


紅い瞳を細めて笑う彼女は、私が居候させて貰っている家主の友達で、もっと言うなら帝という地位の人物らしかった。失礼がないようにと気を付けていたつもりで、実際は彼女の顔を見るといつも失礼な事はかり。

諸事情により生まれた地を追われて、住んでいた月の都を追われてからここへやって来て、気が付くともう数か月の月日が経っていた。


「フェイトちゃん、毎回毎回なのはちゃんの事驚かしたらあかんよー?」
「えっ、驚かしたつもりはないんだけどなぁ…」


参ったなぁ、なんて苦笑して私と不意に目が合って。彼女は私と目が合うと、少しだけ子供っぽく笑った。

最初に会った時とはずいぶん雰囲気が変わったと思う。彼女はこの国の帝(厳密に言うと少し違うみたいだけど)という所為か、威厳のある風格があったんだけど、最近はどちらかっていうとそれよりも少し子供っぽい。最近はそんな彼女がちょっと可愛いとも思う。


「なのは、今夜は都で祭りがあるって、知ってる?」
「お祭り…?」


真っ直ぐ私を見て微笑を浮かべてそう言った彼女に、私は真っ直ぐ見つめ返すことが出来なくてちょっとだけそわそわしながらそう聞き返した。

雪が降る季節を終えて、木々が芽吹く季節。この地に来てから、日々の移り変わりがとても新鮮で私は新しく聞く「祭り」という言葉に興味を抱いた。


「あぁ、そう言えば今夜は星祭りかぁー。」


続けてそう言ったのははやてちゃんで、はやてちゃんは私と彼女分のお茶を用意しながら「なのはちゃん行って来たら?」なんて微笑む。

聞けば、今夜は年に一度催される星祭りというものがあるみたい。


「年に一度星の恋人達が逢瀬出来る日なんだよ。人々はそれを祝う。……おとぎ話なんだけどね。」
「そう。それに便乗して人々は年に一度、星々に作物の豊作を願うんよ。」
「へぇ…。」
「とはいっても、皆お祭り好きやからなぁ。」


2人が言うには、それは単にお祭りがしたいと言う人々の口実になっているみたい。でも初めて聞く私にはとても素敵な話に思えた。


「行っても良いのかな…?」


ちらりと伺うような視線をはやてちゃんへと向けると、はやてちゃんは笑う。


「ええよー。読み物ばっかじゃ退屈やろ?」
「退屈ではないけど…。」
「最近ようやく都まで行くようになったんやし、色々見てくると良いよ。」


以前はあんまり人の居る場所に出なかった私だけど、最近は少しずつ都に行くようになってきて、はやてちゃんは「良い傾向やね」なんて言う。


「でも祭りやと、やっぱり女の子1人で行くのは心配やからなぁ。」


夜やしなんて付け加えて、はやてちゃんはちらりと私を見て、次いで隣に立っている彼女を見て。


「フェイトちゃん、なのはちゃんについてやれるか?あ、忙しいか?」
「ふぇっ」


続けられた台詞に、思わず声が出た。


「いや、最近はそんなに忙しくないよ。」


じゃなかったらこんなに頻繁にここには来ないよ、なんて笑って。


「クロノが帰って来たから、私はやっと自由。」
「おー、良かったなぁ。」


私の知らない人物の名前を出して、「大丈夫だよ」なんて、そう言って。


「もちろん、なのはが良ければだけどね。」


そして紅い瞳を向けて、私を見て微笑む。何だかそんな視線がやっぱり慣れなくて怖い。彼女がこちらを向くと心拍数も上がるし、何だか体温も上がる気がする。自分がおかしくなったような気にもなるし。だけど決して嫌いなわけじゃなくて。


「どうする?なのはちゃん。」
「ふぇ、…あ、えっと…お、お願いします。」


視線をそわそわ彷徨わせながらそう言うと、はやてちゃんと目が合ってちょっと苦笑された。


「じゃあ、まだ時間が早いから、夜になったらまた迎えに来るよ。」


ふわりと私の前髪に触れて撫でてそう言う彼女は「いったん戻るね」なんて。触れられたせいかどうしてか、とても恥ずかしくなった。


「あんま遅くならんよーにな。」
「分かってるよ。ちょっと仕事を片付けてから来るから。」


ひらひらとはやてちゃんに手を振って家を出ていく彼女を見送って。それからなのはちゃんの着ていく服、何にしようかなぁ、なんて言うはやてちゃん。だけど私は着ていく服どころじゃなくて。


「は、はやてちゃんは行かないの?」
「ん?私は行かないよ。やる事あるし。」


微笑して「楽しんでおいで」なんていうはやてちゃんに、ちょっとだけ言いようのないような気持ちになった。別に彼女と2人で行くのが嫌なわけじゃない。ただ、彼女と2人というシチュエーションが今までなかったし、なぜかとても緊張して、祭りを楽しむどころではなくなっちゃって。

彼女と2人で上手に話せるかな、とかそんな心配が沸いてくる。


「折角なんやし、可愛くしていこーな?」
「えっ、いいよ…そんな。」
「えーからえーから。なのはちゃん滅多に都行かんし、楽しんでおいで。」


フェイトちゃんが一緒なら安心やしな、なんて。はやてちゃんが紡いだ名前にまた心臓が跳ねた。一体本当にどうしちゃったんだろう、なんて。はやてちゃんは何か知ってるのか知らないのか「大丈夫大丈夫」なんて私の髪を撫でてそんな事を言っていた。


「でも、良かった。」
「……え?」
「最初にここに来たころはなのはちゃん元気なかったから。お月さん見て寂しそうな顔せんようになったし。」
「…そうだね。最近ははやてちゃんとか、それからあの人のお陰で元気で居られるから。」


月の都に戻りたいとは思わないけれど、こっちでの生活に慣れてきたし。


「でも、私このままここに居ても良いのかな…?」


迷惑じゃない?なんて言葉には出さず、そーっとはやてちゃんの方へ視線を向けると、額を指で弾かれて。思わず小さく悲鳴が漏れた。


「ここにおってえーよ。それに、フェイトちゃんもなんやここに来る回数増えたしな。」
「え?」
「いや、こっちの話。」


くくく、なんて笑ってそう言うはやてちゃんはとても楽しそう。


「さーて、フェイトちゃんが来るまでもう少し時間あるな。」
「どうするの?」
「なのはちゃん、何着てくか服でも選ぼうか。」


そう楽しそうに笑って、はやてちゃんはたくさんの着物を引っ張り出してきたのでした。

















それから夜が来て、私とはやてちゃんが思うよりも随分早く彼女が私を迎えに来た。昼間見た格好とは違って、少しラフな着物。夜になると、彼女の金髪は月光を浴びてとても神秘的で綺麗だった。


「足元暗いから、気を付けてね。」


優しく、少しだけ落ち着いた低い声。それと同時に手を差し伸べられて、どうして良いか分からなくて、だけど黙ってその手を取った。

星と月の明かりだけで歩くその道を、彼女の手を取って歩くのがどうしてかとても緊張して、口数が減って。だけど彼女は沈黙をあまり気にしないようで私に合わせてわざとゆっくり歩く。




彼女へのこの落ち着かない気持ちが一体何なのか。
分かるのはもう少しだけ先のこと。


ただ、落ち着かない気持ちなのに無言で2人、手を取って歩く夜道がとても心地良かった。





















カグヤハ恋ニ落チタ















夜店で突然髪飾りとか買ったと思ったらなのはちゃんの髪につけて「可愛い」って言うスマートフェイトちゃんさん。


あれな。

祭りの帰り道にフェイトちゃんがなのはちゃんにキッスしちゃって、雰囲気でなのはちゃんもそのままなんかされちゃって、我に返って恥ずかしくなってなのはちゃんが逃げる話しください。ください。

なのはちゃんが家に帰ってお風呂とかで唇に触れながらもんもんするのとかください。

ハァーーーー台風くる(∫°ਊ°)∫!!!皆さん色々気を付けてね!







テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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