love is you.

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恋は、君。

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───それは突然やってきた。



「……どうしたの?フェイトちゃん。」


唐突に、何の前触れもなくやってきた。いや、来たっていうのは違うのかも知れない。本当はずっとずっと昔からここに在って、適切な言葉を並べるなら、それは「気付いた」なんだろう。

だってこんなにも鮮やかで、こんなにも美しく。それに、その感情に気が付いたその時、私の世界が変わった。


「なん、でもない…。」


なのはの問いに対してたどたどしく言葉にした私に、なのはは少しだけ怪訝な顔をして体自体を傾げて私を覗き込んだ。動いた拍子に揺れた髪に一瞬視線を奪われて、次いでなのはの瞳とかち合う。綺麗な蒼。海のような、空のような。

ふとした瞬間、不意に目があった瞬間にそれに気が付いた。

本当に、それは本当にふとした拍子にだった。


「……? 変なフェイトちゃん。」


私の様子を見て、なのははますます怪訝な顔。それもそうかもしれない。私だって自分に戸惑っているし、どうして今まで気付かなかったのかと不思議になるくらいだ。


それは、なのはが「特別」だという感情。


もちろん、なのはは出逢った時から特別だった。
「私」を始めさせてくれた、大切な、初めての友達。

沢山のことを教えてくれたし、たくさん救われて、とてもとても──…


「もしもし、フェイトちゃん?」
「…あっ……?」
「もう、大丈夫?どこか具合悪いの?」


視界いっぱいに広がったなのはの姿。鼻先が付くくらいの距離。鼻先でそう聞くなのはに驚くというよりは脳が追い付かないような状態で。


「ちが…うぅん、そうじゃないよ。」


思わず笑ってしまった。そんな私の微笑になのははますます怪訝な顔。


「具合が悪いとかじゃ、ないんだ。」


じゃあなんなの?なんて訳が分からなくて不機嫌そうな顔をしたなのはに囁くように。
それは子守唄でも歌うような声音で。


「私ね、なのはの事好きみたいで。」
「ふ、ぇっ?」
「自分でも可笑しいんだけどね、今更過ぎて。──いや、違うかな。」


本当はずっと前からきっと私はなのはに惹かれていた。友達以上の気持ちで。

特別以上の「特別」で。


「ふぇいとちゃ……え、と…///」


つらつらと。口に出たのはそんな感情だった。
自分でもまぁ、本人目の前によくそんなことを言うなって、後から思ったんだけど。

不意になのはと目が合って、名前を呼ばれて感情が弾けたというんだろうか。振り向き際に笑顔で私の名前を呼んでくれたきみが、とても愛おしいという気持ち。簡単な言葉では表せないような感情。


「……可笑しくない?今突然気付くなんて。」


自分的にはとても可笑しかったのだけど。次の瞬間、なのはの顔を見て頭を抱えたくなった。だって、目の前のなのはは顔を真っ赤にして明後日の方向を見ている。なんでそんなに顔が赤いのか、なんて考えるまでもない。


「えっ、と…!」


だって本人目の前にそんなことをさらりと言うなんて。告白したようなものだ。気持ちに気がついた瞬間本人を目の前にいったい何を口走っているんだろう。馬鹿じゃないだろうか、私は。


「…違…!嘘だよ!///」
「えっ?嘘なの?」
「いや、嘘じゃない!嘘じゃないよ!!///」
「どっちなの?」
「えっと……、その…」





二人で歩くそんな夕暮れの時。
その日の学校の帰り道は少しだけ暖かい風が吹いていて。


それは、まもなく冬が終わる、そんな季節の事だった。














fin.








テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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