花が咲いてたから

会社行く途中の朝にはつぼみだった桜が、帰宅途中には咲き始めていたので嬉しくなりました。

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ふと顔を上げて時計を見る。そろそろかな、なんて。立ち上がって私は店前の花たちに水を上げる準備をした。

私フェイト・T・Hは21歳。大学生だ。バイト先の花屋で花に水をあげながら、私はいつもこの道を通る彼女を待っていた。いつもここを通る綺麗な女の人。多分私よりも年上で、もしかしたら結婚とかしているのかも知れないけど。

亜麻色の髪の、綺麗な女の人。多分、一目惚れなんだと思う。


「あんなぁ、フェイトちゃん。うちの店手伝ってくれるんは嬉しいんやけど」
「うん?」
「ストーカーとかはやめてな?」
「し、しないよ失礼な!」


ただ見てるくらいいいじゃないか、なんて小さく口を尖らせる。


「フェイトちゃんがうちに居てくれると女の子のお客さん増えて嬉しいけどな?」
「人の事客寄せパンダみたいに…。」
「ええやん。エプロンよう似合ってるし。」


この店の主人であるはやては私の親友だ。同い年で、大学にも通いながら店を切り盛りしているなんてすごいなって思うけど、何せ根っからの商売人。なんていうか、策略が時たま恐ろしい。まぁ、バイトさせてもらえるのは嬉しいけど。


「この辺に住んでるのかな…。」
「あかん本当にストーカーとかやめてな?」
「しないってば。」
「フェイトちゃんもその気になったら彼女くらい100人くらい出来そうなのに、どうしてまぁ……。」
「100人もいらないよ…。」


21歳になって、恋愛経験ゼロ。というよりは、興味がなかったって言うんだろうか。そんな私が初めて、通りがかりのその女の人に一目惚れしたとなれば、幼馴染で親友でもあるはやてはそれがとても心配らしい。私はストーカーとかそういうのには絶対ならないのに。……多分。


「ちょっと気になるくらい、いいじゃないか。」


たとえそれが既婚者でも、なんでも。年上の女の人に一目惚れなんて、と自分でも思うけど彼女の事が気になって仕方がない。けど話しかけることも出来ない。店前の花に水をあげながら、可憐な花々に「放っておいてほしいよね」なんて話しかけてみる。もちろん返事はない。そんなことは分かってるんだけど。


「はやてー。この子ちょっと元気ないよー。」


そんな中、ちょっとだけ元気がない花を見つけて。栄養剤でもあげる?なんて聞こうと立ち上がって、向こう側から歩いてくるその人と目があった。目が合うのは初めてかもしれない。初めて正面から見たその人の目の色は綺麗な青い色。その人は私と目が合ったことに少しだけ驚いたような顔をして、少しだけ微笑して、小さく会釈をした。慌てて私も頭を下げる。そうして通り過ぎた彼女の背中を見送って小さく息を吐く。

それだけのやりとりなのに、心臓がうるさくて、顔が熱くて。
きっと赤くなってるに違いない。気付かれただろうか?彼女はどう思っただろうか、なんて。考えるのはそんな事ばかりで。


「あーあー。これだから童貞は。」
「……変な言葉使わないでよ。」


私の顔を見てそう呆れ気味に言うはやてに、私は小さくため息を吐いたのだった。



















「うわー、遅刻しちゃう。」


腕時計を見ながら、少しだけ早歩き。私高町なのはは24歳会社員。いつもの時間より家を出る時間が遅くなって、近道しようかな、なんて思うけど。だけどやっぱりいつも通る道にある花屋さんの前を通りたくて、私は近道をやめた。

いつも通るその花屋さんには、少し前から新しい子が入ったみたいで。なんとなく、その子を一目見かけたくてその道を通る。金髪の、綺麗な子。たまに見かけるその子は花屋のエプロンをしていつも花に水をあげている。そんな光景が微笑ましくて、なんとなくその道を通るのが日課になってしまった。

たまに夕方通るとその子はちょっと女の子に囲まれてて、なんだか大変そうで。たまにお花でも買って帰ろうかなって思うけど、仕事に追われて忙しわけで、お花の世話がちゃんとできる自信がない。

だからまだ、彼女と接点もなにもない。


けど。今日は少しだけ違った。いつもみたいにコツコツと靴音を鳴らして、そのお花屋さんの前を通ろうとして。道の前にしゃがみこむその子が居た。横顔からちょっと見える子供っぽい拗ねたような顔。花に向かって何か話してるのが少しだけ可笑しかった。

今日はラッキーかも。なんて年甲斐もなく。名前も知らない、しかも年下の子を見て微笑ましく思ってる自分がちょっとばかみたいで。「いい加減恋人でも作ったら?」なんて幼馴染の同僚に言われたことを思い出す。


別に付き合いたいとか、そんなことを考えているわけじゃない。ただ、可愛いなって思うだけ。たまにお話とかできるくらい仲良くなれたらいいなって思うだけ。なんだけど。


「はやてー。この子ちょっと元気ないよー。」


そんなことを言いながら立ち上がったその子と、目が合ってしまった。逸らしようがないくらいばっちりと。あ、どうしよう。なんて。一瞬だけ驚いて、大人ぶってちょっとだけ会釈してみた。内心ドキドキしたのがばれないように。

それからその横を通り過ぎて、お花屋さんを背にして歩く。変な顔してなかったかな、なんて通り過ぎた後にちょっとだけ頬に触れてみた。

初めて正面からまっすぐ見たその子はとても綺麗な子で、だけど格好良くて。そりゃあ女の子に囲まれたりするわけだよね、なんて少しだけ笑みが漏れた。それから彼女の紅い瞳も綺麗だったな。吸い込まれそうな紅。



今日も仕事頑張れそうだな、なんて。空を仰いで、それから大きく伸びをした。









FIN




花屋の年下バイトと仕事忙しい年上OLのエロい話です。
エロいことする前のまだ出会いの話です。この後なのはちゃんの同僚のアリサちゃんが「花買いに行くわよそいつ見に」っつって花屋に行ってそこからいろいろ始まるわけなんですけど。92の頭の中ではもうこの2人交際始まっててエロい事してるっていう(略)

とりあえず私の中の設定ではこのなのはさんはえろい。年上えろい。


けど肝心なえろいとこは書かないという。
……もしかしたらそのうち。















テーマ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS
ジャンル : アニメ・コミック

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なのフェイ信者ですw
初心者ですが宜しくお願いしますorz
あと、一応リンクフリーです(^^);

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